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Channel: GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記
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SHIROBAKO ♯23「続・ちゃぶだい返し」感想。思いは同じで、茶沢は敵で。まだ万策尽きてません! むしろこれから!

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待って先生、監督は“敵”じゃない! 創作者同士、意気投合する最高の瞬間!

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 いや変な話、本田さんの「万策尽きてません!」発言から、監督と原作“創作者同士の決闘”が始まり
 意気投合する嬉しさ、ぐいぐいアイデアが湧き出る瞬間
 本当に快いワンシーンだった!

 ありがとう、ありあさん……、今わたし…、少しだけ夢に近付きましたっ!

ありがとう
 台詞と、今のずかちゃんの心境が完全にシンクロする瞬間が本当に良かったです。
 スポットのチョイ役だけど、とても印象的なキャラ。
 確かな一歩目!

 穏やかなしずかと、思わず泣き崩れてしまうあおいで〆るところも、とっても二人らしかった!

『会社に戻りますっ、定例がありますから!』『騙したなぁぁぁぁ!?』

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 開始早々、監督を拉致る敏腕デスク。第10話の反省を活かしてるぞオイ!?

ピースがハマる瞬間
 十月半ば、最終話アフレコ終了直後に、「絵コンテ全ボツ」を喰らった武蔵野アニメーション。
 原作通りに、ありあが飛ばないままで終われと指示される。

 それは原作の野亀先生自身、納得いく答えが出ておらず、また納得ができなかった故だった。

 なんとか野亀先生とアポイントをとった木下監督は
 その苦悩を理解し、彼がひっかかっているものを「監督の視点」から考える。

 監督と個人、互いに異なる視点を持つ創作者は意気投合し、最高の打開案へとたどり着いた。

 新キャラ「キャサリンの妹」は、姉役オーディションで落ちたしずかが抜擢
 アフレコは全終了し、制作はひた走る!

 次回、最終話「遠すぎた納品」

ナベP『茶沢さん、進めていいって仰いましたよね?』

茶沢『あれは“ボク的には”。先生からOKが出たとは、一言も言ってませんっ』

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 殴りたい、この笑顔。

ブラック編集部の罠
 夜鷹書房、やはり「原作者の指示は絶対」「原作者も忙しい、会わせない」の一点張りで
 全面リテイクは揺るがなかった。

 オタクら、ゴッドにたてつく気ですか? この世界、原作者のいう事が全てなんですよッ!

 オマケに、上司までクソ野郎だった!?
 茶沢は明らかに逆恨み。

 また、茶沢は「ぷるてんの木下監督」だと見下し、無能が文句を言ってるだけと思ってるっぽい。

井口『やれることはやっておく。でも大丈夫かなぁ……』

ゴスロリ様『不安になっても状況は変わりません』

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 あらゆる最悪を想定しつつ、気楽に構えましょう

安心のゴスロリ様
 中でも、もっともしわ寄せが来ると視聴者に思える作画班ですが、ゴス様が含蓄。
 それがベストですよね。

 しかし、元々カツカツの状況なのに……。

みどり『主人公が挫折したままで、最終話を迎える事になりますね』

ナベP『究極のバッドエンドだな……』

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 監督的には、一番納得いかないクライマックス!

誰を納得させますか?
 指示は、原作そのままに進めて終わって欲しいという、物語の「谷」で終わるエンド。
 どちらの言い分も正しいものの――――

 原作者の気持ちも解らないではないけど……、“アニメから入った人”は、納得できないだろうなぁ……

 舞茸さんが至言。
 昨今のアニメの縮図ですよね。

 まず原作続行中じゃないと商業的なリスクが大きいし、続行中だから「どう終わるか」が問題。

ありあ『無理だ……、私は…、飛べない…!』

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 ♯20「がんばりマスタング!」でのラストシーンの後、キャサリンはそのまま戦死していた。

「飛べない」ありあ
 第12話、キャサリンのたわいない言葉で、ありあは自分が「戦う以外はからっぽ」だと自覚。
 その自覚にショックを、ショックを受けた事自体に衝撃を受けて
 もう飛べないと言い出してしまう。

 その後、瀕死のキャサリンは「無いならいくらでも作れる」とありあを激励。

 ここで頑張る人をサポートすると立ち直る予定だったが
 キャサリンは原作通り戦死。

 ありあはもう二度と飛ばないと、完全な挫折に陥ってアニメは終わるという話に――――。

エリカ『原作者の了承の無いものを、作るわけにはいかないでしょ!』

タロー『妥協してどうすんスか!』

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 こ、心当たりあるぞこういうの……。

野亀先生のトラウマ
 やはり、三女編スタートの13話で前振りしていた通り、“二度目のアニメ化”もネックだった。
 一作目では、お色気重視の大改編&低クオリティ――――。

 散々だった……、俺はグロスの制作進行だけだったけどさ。

 そら先生も慎重になるわ。
 平岡も、好きな漫画が「原作レイプされる」のに携わった、という苦い思い出。

 そら平岡さんもアニメに希望を失うわ。

社長『監督ってさ、どういう仕事だと思う?』

『―――そうそう、目的地に向かって皆を導くのが監督なんだよねぇ?』

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 いい話をしつつ、ウインウインでテイクオフする社長ってば。

監督の導く場所
 迷う監督に、社長はスタッフはみんな、「納得できる着地点にたどり着きたい」と頑張っている
 そこへ導くのが、監督の役割なのだと諭した。

 そこにたどり着ければ、いい仕事をしたという高揚感と満足と誇りが手に入るはずだ。

 キミはチームの隊長。
 だから、導くべき責任があるはずだと。

 だからこそ、そう今こそテイクオフする必要があるはずだと!

監督『―――でも、どうやったら“行きたい場所”にいけるんだ?』

久乃木『うぅぅぅぅぅぅぅぅう!?』

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 そしてシームレスで二次被害に遭う久乃木ちゃんマジヒロイン。
 なんだこの二次被害!?

 目的地は解ってる、けどう、どうやったら「行きたい場所」に行けるんだ?

 ギャグだ!
 けど、すごく根源的な問いですよね。ホントそう。

監督『こういう時の事、なんて言うんだっけ? そう“万策尽き――――”』

本田『尽きていませんっ!』

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 尽きてない……、だと…!?

経験者は語る
 救いの手は、お菓子を差し入れに来た本田さん、監督とタッグを組み万策尽きてきた彼だった!
 特製のモンブランを差し入れ、まだやれると激励する! 

 万策尽きてません! あれだけ万策尽きたボクが断言するんです! まだ尽きてませんっ!

 とにかくすごい自信だ!?
 そして、とにかくデカいモンブランだ!?

 容量上入れられませんでしたが、平岡さんも一緒にケーキ食べてたのも、変化がすごく良かった!

痩せデブコンビ『あ? ここ―――?』『! よしっ!』

監督『<突然メールを差し上げるご無礼をお許し下さい――――』

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 本田くんありがとう! 僕はこの日をビッグモンブランデーと呼んで永遠に忘れない――――!

ストリート木下供
 が、茶沢のテキトーな転送メールをきっかけに、野亀先生とのアポイントメントに成功。
 社長が、みゃーもりが、ナベPが葛城Pが影に日向に支える!

 波動“腹”! 昇龍“腹”! 竜巻旋風ゥゥゥゥゥ“腹”ァッ!!

 遮る社員を千切っては投げ!
 木下監督、このパート全面的におかしいです!

 シリアス展開なのにシリアスが仕事しないって、どういう事ですか!?

夜鷹書房の偉い人『凄い気迫だ…!』

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 偉い人も無駄に渋くて笑うしかない!
 渋い!

 これアレだ、第一話冒頭のカーチョイスとか同じ悪ノリだコレー!

 作画も動きまくりだった!

野亀先生『木下精一さんですね……、お待ちしておりました。野亀武蔵です』

『どうぞ、お座り下さい……』

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 アニメで“ありあを制作側の都合で飛ばす”のは、やめて頂きたい―――。

書店の決闘
 原作、野亀先生は自分にも答えを出しきれて無いし、この答えは違う、だから飛ばすなと明言。
 監督も抗し、「創作」が激突する!

 第三飛行少女隊のテーマは、少女たちにとって“飛ぶとはどういう事か”、では無いでしょうか……?

 絶望的な状況でも諦めない
 監督は、最後に希望があると信じて飛んでいるのだろうと共感した。

 共感したからこそ、彼女たちにも諦めて欲しくない、飛ばせてやりたいと切々と訴えた。

野亀『あなたにとっては、制作チームが“第三飛行少女隊”なんですね…』

『――――でも、私にとっては違います』

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 それが「監督」としての言葉だと理解するも、野亀先生は「これは私個人を投影した」と反論した。
 三女とは、自分が「負」と戦う姿を投影したものだ
 と反論する。

 リーダーである創作者・監督と、個人創作者である漫画家・野亀の対立。

 だから「仲間への責任感」では飛べない。
 個人ですから。

 現在のプラン「仲間への責任感」では、ありあは飛ぶ事は無いのだと「監督が」理解する。 

監督『ありあの個人的な…、内面の問題を解決しないと飛べない、と……』

野亀先生『うん―――、そうですっ!』

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 最初は遠く離れて対峙しながら、理解しあうにつれ近付く、最高の演出!

「創作」の共感
 ちょうど、一期でコンテに詰まった監督を舞茸さんが立ち直らせたように、二人の対話は加速。
 どんな作品なのか、なら、どんな答えが正しいのか?

 私はいま初めて、自分の作品が他者に作られることに、希望と面白さを感じました!

 打ち合わせが生み出す、「創作者」同士の共感!
 見てるこっちも嬉しくなる!

 ありあ自身に飛びたい気持ちを、他者との触れ合いから芽生えさせる、両者の融合案が完成する!

茶沢『こらー! この腹ぷる野郎でてけぇ! 変な話ぃーーーっ!』

野亀『変な話ではなーーーーーーーーーーいっ!』

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 スゲェ顔! スゲェ声! cv櫻井さんが真性イケメンな役を!?

茶沢バッドエンド
 結局、野亀先生も打ち合わせしたがってたが、茶沢コンチクショウが全部ストップさせてたと判明。
 チキショウ、やっぱりか変な話ィ!

 キミは先生の担当には向いていないようだね。

 まったくです局長!
 ゴルフ編集長の手の平返しも地味に酷い! いや変な話。

葛城P『―――で、ルーシー役だけど、面影があるほうが良いよね?』

監督『キャサリンを幼くした感じとなると…』

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 ずかちゃんが目配せするシーンとか、ぼろぼろ泣き出すあおいとか作画もすごく良かった……!

ありがとう
 やがて、「立ち直らせる役割」を担う新キャラ役として、坂木しずかが抜擢。
 農家を継ぎ、地に足をつけ夢を抱く少女ルーシー。

 ありがとう、ありあさん……、今わたし…、少しだけ夢に近付きましたっ!

 ありあが戦い守った世界を、子牛で豊かにする夢を持つ少女。
 あおいが戦い、作り上げるアニメ
 声で命を吹き込む事。

 期せずしてシンクロするルーシーとしずか。

音響『はい、ルーシーのシーン、オーケーです』

しずか『ありがとうございましたっ!』

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 それこそ、いつか木下監督が語ってたように、言葉なしに演技で表現するアニメ
 ぼろぼろと泣き出すあおい。
 見守るしずか。

 幾度も、しずかは頑張ってるしズルをしない真摯な子、だけど報われないと語られてきた。

 その多くを視聴者と一緒にしずかを見守ってきたあおい
 本当に感無量――――。

 視聴者も感無量、ここまで辛い経験を重ねてきただけに、ほんの小さな第一歩が本当に嬉しい。

予告・あおい『はい、武蔵野アニメーションです。あ、本田さん!』

『来週、三女最終話のV編なんですけど、放送当日になりそうで……』

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 エンディング、まさかの「リテイク」版!次回はエンディング無しっぽいし……? 

修羅場エンド、疾走開始!
 もうホンットずかちゃんが報われるシーンにもらい泣きするし、監督の意気投合かっけぇし!
 おまけに、ルーシーで語られたストーリーは
 本編にもダブります。

 他人をサポートするだけでなく、他人の為にも、自分自身が奮起するという転変!

 また、監督が階段でコケたり、あおいに目配せするずかちゃんとか
 キャラの特徴を感じさせる小さな芝居を作り
 形にする良作画!

 作画! ヤボかもしれませんけど細やかな動きを形作る作画もホントに手間かかってて、奇麗だった!

 次回、最終話「遠すぎた納品」
 レッツゴー修羅場!

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