古代ローマ、有名なネロ皇帝にも仕え、自然界の百科全書『博物誌』を著した大プリニウスを
彼の秘書官を主人公に据え、描いてゆく物語。
彼の秘書官を主人公に据え、描いてゆく物語。
噴火が起ころうが、泰然自若に風呂に入り飯を食い、思索に頭を傾ける稀代の変人。
■「博物誌」
テルマエ・ロマエを楽しむも、他二冊ほど作者さんのエッセイを読んで合わなかった私
ですが、古代ローマの世界、万物に興味津々な目を向ける
好奇心旺盛なプリニウスに惹かれます。
テルマエ・ロマエを楽しむも、他二冊ほど作者さんのエッセイを読んで合わなかった私
ですが、古代ローマの世界、万物に興味津々な目を向ける
好奇心旺盛なプリニウスに惹かれます。
テルマエのようなギャグ、突発的な展開は無いですが、当時の風俗、考え方を描く姿勢といい面白いです。
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7月初版ですが、先日「ふしぎ発見!」で知りました。
一巻ラスト、思いもよらぬ場面で「あの人物」が登場。これは気になる!
7月初版ですが、先日「ふしぎ発見!」で知りました。
■ガイウス・プリニウス・セクンドゥス
物語は、既に老いたプリニウスが、旧友の別荘で火山の噴火から脱出するところから始まる。
どこかおかしいのではないか、というくらい怯えぬ主人に
従者エウクレスは出会った頃を思い出す。
物語は、既に老いたプリニウスが、旧友の別荘で火山の噴火から脱出するところから始まる。
どこかおかしいのではないか、というくらい怯えぬ主人に
従者エウクレスは出会った頃を思い出す。
二人は、エウクレスがまだ青年だった頃、火山噴火で被災した時に出会った。
好奇心の塊のプリニウスに、同じく(そして常識の範疇で)好奇心が豊かなエウクレスは惹かれ
あれよあれよと、従者として「言葉」を逐一書き留める役目となる
あれよあれよと、従者として「言葉」を逐一書き留める役目となる
だが、プリニウスはネロ皇帝に睨まれており
軍人の従者フェリクスに急かされ、心配されながらも、津々浦々で寄り道しながらローマに帰還する。
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身体が丈夫じゃないのに、悪天候の中で話し込む上司プリニウスを心配した部下に!
この言いよう、ひでえ人物だ!
軍人の従者フェリクスに急かされ、心配されながらも、津々浦々で寄り道しながらローマに帰還する。
『教養を避ける者は、人間のクズだぞ!』
身体が丈夫じゃないのに、悪天候の中で話し込む上司プリニウスを心配した部下に!
この言いよう、ひでえ人物だ!
ですが、すごく背筋を伸ばしたくなる言葉です。
好奇心の塊のような人物で学識は広く、そして更なる探求と、他人に伝える事を怠らない人物。
変人ですけれども!
変人ですけれども!
エウクレスと共に付き従う、「常識的な軍人」フェリクスさんも良いキャラしてますわ。
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現代に通じる考え方を持つ人物で、それが説得力を持つだけの都市化が為された町並みが
これまた面白いですね。
ローマすげぇ。
基本、ローマを舞台にした「時代小説」ですが……
現代に通じる考え方を持つ人物で、それが説得力を持つだけの都市化が為された町並みが
これまた面白いですね。
ローマすげぇ。
バンチコミックス「プリニウス 1巻」。ヤマザキマリ×とり・みき両先生の合作。
月刊「新潮45」連載、新潮社発行。
2014年7月発売(10月第3刷)
月刊「新潮45」連載、新潮社発行。
2014年7月発売(10月第3刷)
第1話「ウェスウィウス」
第2話「マグナ・グラエキア」
第3話「ネロ」
第4話「カティア」
第5話「ローマ」
第6話「プテオリ」
第7話「パラティヌス」
第2話「マグナ・グラエキア」
第3話「ネロ」
第4話「カティア」
第5話「ローマ」
第6話「プテオリ」
第7話「パラティヌス」
とりマリ対談1~3収録、本作の制作経緯、風景、バックボーンなどなど。
余談ですが、目次でミツバチが褒めちぎられてて笑いましたが、確かにそうなのでしょうね。
現代でも愛され、多様に利用される蜜、甘味の種類が少なかった昔なら
なおさらだったのでしょうね。
現代でも愛され、多様に利用される蜜、甘味の種類が少なかった昔なら
なおさらだったのでしょうね。