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Channel: GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記
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棺姫のチャイカ AB 最終話「機杖担う少女」感想、チャイカの変化、分割2期に渡った“戦後”の冒険譚、完結!

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森を見て木を見ず、何でも知ってる皇帝さんは、人の心だけは解りませんでした。

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 強大すぎた皇帝との決着はあまりに呆気ないもので、本当に、あの人はただの「子供」だったのかな、と。
 500年も人間観察してきたけれど、たった1年のチャイカ程も他人の心を動かせず
 人は理解できても、何故そう思うのか理解できない

 誰も聞いちゃいねえよ…、500年も生きててそんなもんか…! もうイッペン生まれ直せ、このクソガキが!!

「ありがとう」
 ラストも、本当にさりげない一言で「チャイカ、変わったなぁ」って思えた演出が憎い。
 だって、今までとおりなら「感謝!」だったと思うんです
 だから、良くも悪くも変わったんだ、って

 詰め込み感が無かったとは言いませんけど、本当に良い最終回だった!

参謀『各国がハルトゲンから攻撃を受けています!』

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 まさか、お父様が個人レベルで砲撃しまくってるとは思うめぇ!

■人間 
 魔法的な「生まれ変わり」を繰り返し、500余年に渡って人類を見守り、魔法文明を推し進めてきたガズ皇帝。
 彼は、人間は、本質的に戦を好んでいると結論し
 戦争を起こし続けると宣言した。

 だが、人類全体を考えているという言葉と裏腹に、彼は「チャイカ」を踏みにじった

 彼が「人間の感情」を知らないとトールは反発
 やがて、人の心を知らない皇帝はニーヴァ・ラーダに裏切られ、自ら生み出したチャイカによって消滅した。

 本当の意味で戦乱が終わった世で、戦いを捨てたトールはチャイカやアカリ達と共に生きてゆく。

チャイカ『レイラの言葉、真実……、私、道具、もはや生きる意味、なし…』

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 トール、怒りの契約更新。

涙と決意と契約と
 皇帝自身に、チャイカは「もしかしたら、本当に娘かもしれない」という淡い、最後の希望をも砕かれる。
 サバターとして、彼女を守ってきたはずのトールもまた
 自分の無力さを思い知った。

 アカリ…、俺は今ここでサバターである事を捨てる。お前とはもう兄でも妹でもない……!

 挫折したとき、もっと別の賢い手があったのではないかと思うもの
 トール、怒りのサバター否定!

 戦後、食い詰めてすら貫いてきたサバターの生き方を、トール君は今度こそ捨てる! 

アカリ『兄様、いくな』

トール『―――俺は、ガズを倒す』

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 自分の制止も聞かず、自分との縁を断ち切って去ってしまったトールに、アカリ、無言の転進。
 それでも逃げず、その場に残って、黒チャイカ討伐に参加するって
 アカリも健気なのか彼女なりの八つ当たりなのか。

 黒チャイカは、ある意味、この旅をブチ壊した張本人ですから、一発食らわしにいったんでしょうか?

フョードル将軍『ガズ復活!? ……いや、直ちに帰還する』

『我が軍だけでは太刀打ちできない、ガズの思う壺だ』

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 実際問題、完全に無理ゲー状態である。

「真意」と将軍
 実は、ハルトゲン公王の揃えつつあった軍備すら、実は稚拙なものだったと判明。
 皇帝がいなければ、戦乱復活など夢物語だったのだ
 死んでまでディスられる英雄!

 これが、想念吸収装置「ギィ」なのか?

 放置すれば皇帝はなお強力になる
 が、航天要塞も一撃破壊、散発的に攻撃しても到底倒せるはずもなく、連合軍も難しいところ。

ダヴィード『兄ちゃんはどこ行った?』

アカリ『ガズを倒しに行った!』

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 アカリさん勇ましすぎィ!

それぞれの戦い
 フレドリカと契約し「竜騎士」となったトールは、チャイカを安全な場所に残し城へ赴く。
 残されたアカリは、遺体を奪われ怒り心頭の紅チャイカに協力
 先陣に立ち、黒チャイカへと挑む。

 我は鋼也、鋼故に怯まず、鋼故に惑わず、一度敵に逢うては一切合切の躊躇無く、これを討ち滅ぼす凶器也

 鉄血転化!
 アキュラ兄妹の得意にして、最後の発動!

 死地に赴くトール、無益でもせめて外壁を撃ち続けるチャイカ、先陣に立つアカリ! 戦い、最後!

シン・アキュラ『ようやく俺の言葉の意味を理解したのか?』

トール『関係ねぇ、自分の意思だ』

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 いや、「自分の意思で動くほうが、サバターよりも向いてるよ」って、兄ちゃん言いたかったんじゃないかな。

■アキュラの決着
 いよいよ、打突にしか使ってなかった武器の刃を展開し、本気で殺しにきたシン・アキュラ。
 シンはトールを認め、本気で戦ってくれた!

 そうだ、トール。お前はサバターには向いていない。お前は、それで良い――――

 お兄ちゃんも、戦後、死に場所を求めていたんでしょうか。
 竜騎士の並外れた回復力と魔法剣
 卑怯とも思える決着。

 でも、こういう身も蓋もなさ、トールらしい決着だったのかもしれません。ていうかそれ致命傷だったのか……。

チャイカ・ガズ『忘れないで……、私は目的を果たした』

チャイカ・ボフダーン『故に何!』

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 こっちもこっちで身も蓋もねえ!紅子さん容赦ねえ!!

故に何
 一方、今まで遺体目当てに公国を訪れた、無数の「チャイカ」を従えたチャイカ・ガズとの激闘は
 人間離れしたチャイカを、鉄血転化で人間やめたアカリが吹っ飛ばし
 紅チャイカの一発で蹴りがついた。

 あれほど父上父上と言ってた紅子、怒りの「故に何」!!

 予告でも映ってたカットですが、黒子をへし折るシーンだったのか……、紅さん容赦ない。
 無数のチャイカも、実にキモかった!

 人間やめてる感じがバリバリで、実にキモかった!(褒め言葉)

皇帝『余は、500年の歳月を魔法により身体を取り替えることで生き続けてきた』

『そこで得た結論がある……、人間は戦を求めてやまないものだ』

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 ガズ皇帝、トールを気に入り調教攻撃!遺体のときも「意識」があったのか!?

森を見て木を見ず
 皇帝は、誰よりも長く生きて、多分、誰よりも「人間とはどういう生き物か」を理解していた。
 だが「人間」を知っても、彼は「個人」を知らなかった。

 誰も聞いちゃいねえよ…、500年も生きててそんなもんか…! もうイッペン生まれ直せ、このクソガキが!!

 皇帝が道具扱いしたチャイカが、どれだけ生き生きとしていたか、その彼女をコイツは踏みにじったのだ
 皇帝は、人間を理解し、人間の為に戦争を起こし続けようといったが
 他人の事を理解しようとしていない。

 皇帝は、強い殺意、強い感情を持つトールに興味を持ち、従えと諭し続けるが、トールは頑なに拒絶する。

トール『もうイッペン生まれ直せ、このクソガキが!』

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 人間を理解して無いくせに、「自分は、人間の為に戦争を起こし続ける」と理想を掲げる皇帝。
 その姿を、トールは「人生やりなおせクソガキ」と一蹴する!

 というか、ホントに生まれなおしたらどうしましょう!?
※アニメ三期フラグ。

 いや無いでしょうけれども。でしょうけれども。

皇帝『我が杖よ……、消し去れ』

ニーヴァ『“消去目標”、定めます。目標は―――、標的固定を拒否』

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 人徳の差だったのだ………。

「私、人格あり」
 トールが皇帝に従わなかったように、チャイカを消し去れと命じられたニーヴァも皇帝を拒絶。
 チャイカに寝返り、彼女自身の了承の下、チャイカの記憶を吸い上げ
 魔法思念料として使用する。

 うぃ、私、父上弔う。―――現れよ、圧し倒すもの、ザ・メラレヤス!!

 ザ・メラレヤス!
 いつも以上にざらつく気合の入った声で、最後の魔法が放たれ、皇帝を光の渦に飲み込んでしまった。

 強大な力を誇るも、皇帝自身には予想外の事態の前に、あまりに呆気ない結末――――。

トール『チャイカ……、俺を独りにしないでくれ……!』

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 激しい絶叫と共に、元々乏しい記憶をどれだけ「燃料」にしてしまったのか、チャイカは昏倒。
 皇帝に殺される寸前、彼女に助けられたトール、絶叫……。

 でもトール君、アカリいるよ! すぐ後ろにはフレドリカもいるよ!!
 どうかと思うよ!

 ツッコムべきところじゃないけど、ツッコまずはいられないよ!!

ジレット“機関長”『―――問題は、終決したと判断致しました』

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 コンラート「元」機関長が杖をついてるところをみると、あれから結構経ったのでしょうか?

終わりと始まり
 その後、機関長に昇進したジレットにより、今回の件の事後調査と報告が為された。
 戦争は本当の意味で終わり、もっと難しい「平和」が始まる。

 なぁに、この程度、ほんのかすり傷だよ。私にとってはね?

 私にとってはね
 多分、切り落としたヴィヴィがめちゃくちゃ泣いたんだろうなぁ、と思われるワンシーン。

 当初から厳しい顔が多かったヴィヴィさん、末永く爆発してください。

ボフダーン『……腹立つ! 扉っ! いつ直すっ!!』

アカリ『兄様が直すまでだ。私は直さん』

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 実はずっと曇っていたエンディングのワンシーンが、最後の最後でクリアに。なるほど

「ありがとう」
 見違えた格好になった紅子とアカリ、二人の格好自体が「平和になった」証なのでしょう。
 1期1話では、働かないトールを養っていたアカリでしたが
 今は小説家として「養われている」模様。

 人里を離れた海の見える丘で、チャイカのリハビリをしながら平和に過ごす三人とフレドリカ

 戦闘技術を教え込まれ、終戦によって、生きる術を失ってしまった兄妹と
 戦争で討たれた魔王を弔う、一人の娘の冒険譚。

 棺担ぐ少女の物語、これにて閉幕―――。

なお個人的には、紅子のキックに思い切り笑わされた模様

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 見舞いというからには、三人とは別に暮らしているらしい紅子。力強い&可愛すぎィ!!

いい最終回だった
 以前、「自分の記憶も燃料に出来る」と語られて以来、おそらく多くが予想していたであろう結末。
 きれいに前振りを使い、きれいに終わった平穏な決着。
 楽しかった!

 一方、最後に煙を吐き、ガンドから戻らなくなり、封印処置になっちゃったニーヴァ不憫!

 物語の展開の早さとか、彼女の結末だけは気になりましたけれども
 幸福で、いきいきとした終幕を見ていると
 これで良いと思えました。

 スタッフのみなさま、分割2クールに渡り本当にお疲れ様でした。




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