森を見て木を見ず、何でも知ってる皇帝さんは、人の心だけは解りませんでした。
強大すぎた皇帝との決着はあまりに呆気ないもので、本当に、あの人はただの「子供」だったのかな、と。
500年も人間観察してきたけれど、たった1年のチャイカ程も他人の心を動かせず
人は理解できても、何故そう思うのか理解できない
誰も聞いちゃいねえよ…、500年も生きててそんなもんか…! もうイッペン生まれ直せ、このクソガキが!!
■「ありがとう」
ラストも、本当にさりげない一言で「チャイカ、変わったなぁ」って思えた演出が憎い。
だって、今までとおりなら「感謝!」だったと思うんです
だから、良くも悪くも変わったんだ、って
ラストも、本当にさりげない一言で「チャイカ、変わったなぁ」って思えた演出が憎い。
だって、今までとおりなら「感謝!」だったと思うんです
だから、良くも悪くも変わったんだ、って
■人間
魔法的な「生まれ変わり」を繰り返し、500余年に渡って人類を見守り、魔法文明を推し進めてきたガズ皇帝。
彼は、人間は、本質的に戦を好んでいると結論し
戦争を起こし続けると宣言した。
魔法的な「生まれ変わり」を繰り返し、500余年に渡って人類を見守り、魔法文明を推し進めてきたガズ皇帝。
彼は、人間は、本質的に戦を好んでいると結論し
戦争を起こし続けると宣言した。
だが、人類全体を考えているという言葉と裏腹に、彼は「チャイカ」を踏みにじった。
彼が「人間の感情」を知らないとトールは反発
やがて、人の心を知らない皇帝はニーヴァ・ラーダに裏切られ、自ら生み出したチャイカによって消滅した。
やがて、人の心を知らない皇帝はニーヴァ・ラーダに裏切られ、自ら生み出したチャイカによって消滅した。
■涙と決意と契約と
皇帝自身に、チャイカは「もしかしたら、本当に娘かもしれない」という淡い、最後の希望をも砕かれる。
サバターとして、彼女を守ってきたはずのトールもまた
自分の無力さを思い知った。
皇帝自身に、チャイカは「もしかしたら、本当に娘かもしれない」という淡い、最後の希望をも砕かれる。
サバターとして、彼女を守ってきたはずのトールもまた
自分の無力さを思い知った。
アカリ…、俺は今ここでサバターである事を捨てる。お前とはもう兄でも妹でもない……!
挫折したとき、もっと別の賢い手があったのではないかと思うもの
トール、怒りのサバター否定!
トール、怒りのサバター否定!
戦後、食い詰めてすら貫いてきたサバターの生き方を、トール君は今度こそ捨てる!
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自分の制止も聞かず、自分との縁を断ち切って去ってしまったトールに、アカリ、無言の転進。
それでも逃げず、その場に残って、黒チャイカ討伐に参加するって
アカリも健気なのか彼女なりの八つ当たりなのか。
アカリ『兄様、いくな』
トール『―――俺は、ガズを倒す』
自分の制止も聞かず、自分との縁を断ち切って去ってしまったトールに、アカリ、無言の転進。
それでも逃げず、その場に残って、黒チャイカ討伐に参加するって
アカリも健気なのか彼女なりの八つ当たりなのか。
黒チャイカは、ある意味、この旅をブチ壊した張本人ですから、一発食らわしにいったんでしょうか?
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実際問題、完全に無理ゲー状態である。
フョードル将軍『ガズ復活!? ……いや、直ちに帰還する』
『我が軍だけでは太刀打ちできない、ガズの思う壺だ』
実際問題、完全に無理ゲー状態である。
■「真意」と将軍
実は、ハルトゲン公王の揃えつつあった軍備すら、実は稚拙なものだったと判明。
皇帝がいなければ、戦乱復活など夢物語だったのだ
死んでまでディスられる英雄!
実は、ハルトゲン公王の揃えつつあった軍備すら、実は稚拙なものだったと判明。
皇帝がいなければ、戦乱復活など夢物語だったのだ
死んでまでディスられる英雄!
これが、想念吸収装置「ギィ」なのか?
放置すれば皇帝はなお強力になる
が、航天要塞も一撃破壊、散発的に攻撃しても到底倒せるはずもなく、連合軍も難しいところ。
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アカリさん勇ましすぎィ!
が、航天要塞も一撃破壊、散発的に攻撃しても到底倒せるはずもなく、連合軍も難しいところ。
ダヴィード『兄ちゃんはどこ行った?』
アカリ『ガズを倒しに行った!』
アカリさん勇ましすぎィ!
■それぞれの戦い
フレドリカと契約し「竜騎士」となったトールは、チャイカを安全な場所に残し城へ赴く。
残されたアカリは、遺体を奪われ怒り心頭の紅チャイカに協力
先陣に立ち、黒チャイカへと挑む。
フレドリカと契約し「竜騎士」となったトールは、チャイカを安全な場所に残し城へ赴く。
残されたアカリは、遺体を奪われ怒り心頭の紅チャイカに協力
先陣に立ち、黒チャイカへと挑む。
我は鋼也、鋼故に怯まず、鋼故に惑わず、一度敵に逢うては一切合切の躊躇無く、これを討ち滅ぼす凶器也
鉄血転化!
アキュラ兄妹の得意にして、最後の発動!
アキュラ兄妹の得意にして、最後の発動!
死地に赴くトール、無益でもせめて外壁を撃ち続けるチャイカ、先陣に立つアカリ! 戦い、最後!
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いや、「自分の意思で動くほうが、サバターよりも向いてるよ」って、兄ちゃん言いたかったんじゃないかな。
シン・アキュラ『ようやく俺の言葉の意味を理解したのか?』
トール『関係ねぇ、自分の意思だ』
いや、「自分の意思で動くほうが、サバターよりも向いてるよ」って、兄ちゃん言いたかったんじゃないかな。
■アキュラの決着
いよいよ、打突にしか使ってなかった武器の刃を展開し、本気で殺しにきたシン・アキュラ。
シンはトールを認め、本気で戦ってくれた!
いよいよ、打突にしか使ってなかった武器の刃を展開し、本気で殺しにきたシン・アキュラ。
シンはトールを認め、本気で戦ってくれた!
そうだ、トール。お前はサバターには向いていない。お前は、それで良い――――。
お兄ちゃんも、戦後、死に場所を求めていたんでしょうか。
竜騎士の並外れた回復力と魔法剣
卑怯とも思える決着。
竜騎士の並外れた回復力と魔法剣
卑怯とも思える決着。
でも、こういう身も蓋もなさ、トールらしい決着だったのかもしれません。ていうかそれ致命傷だったのか……。
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こっちもこっちで身も蓋もねえ!紅子さん容赦ねえ!!
チャイカ・ガズ『忘れないで……、私は目的を果たした』
チャイカ・ボフダーン『故に何!』
こっちもこっちで身も蓋もねえ!紅子さん容赦ねえ!!
■故に何
一方、今まで遺体目当てに公国を訪れた、無数の「チャイカ」を従えたチャイカ・ガズとの激闘は
人間離れしたチャイカを、鉄血転化で人間やめたアカリが吹っ飛ばし
紅チャイカの一発で蹴りがついた。
一方、今まで遺体目当てに公国を訪れた、無数の「チャイカ」を従えたチャイカ・ガズとの激闘は
人間離れしたチャイカを、鉄血転化で人間やめたアカリが吹っ飛ばし
紅チャイカの一発で蹴りがついた。
あれほど父上父上と言ってた紅子、怒りの「故に何」!!
予告でも映ってたカットですが、黒子をへし折るシーンだったのか……、紅さん容赦ない。
無数のチャイカも、実にキモかった!
無数のチャイカも、実にキモかった!
人間やめてる感じがバリバリで、実にキモかった!(褒め言葉)
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ガズ皇帝、トールを気に入り調教攻撃!遺体のときも「意識」があったのか!?
皇帝『余は、500年の歳月を魔法により身体を取り替えることで生き続けてきた』
『そこで得た結論がある……、人間は戦を求めてやまないものだ』
ガズ皇帝、トールを気に入り調教攻撃!遺体のときも「意識」があったのか!?
■森を見て木を見ず
皇帝は、誰よりも長く生きて、多分、誰よりも「人間とはどういう生き物か」を理解していた。
だが「人間」を知っても、彼は「個人」を知らなかった。
皇帝は、誰よりも長く生きて、多分、誰よりも「人間とはどういう生き物か」を理解していた。
だが「人間」を知っても、彼は「個人」を知らなかった。
誰も聞いちゃいねえよ…、500年も生きててそんなもんか…! もうイッペン生まれ直せ、このクソガキが!!
皇帝が道具扱いしたチャイカが、どれだけ生き生きとしていたか、その彼女をコイツは踏みにじったのだ
皇帝は、人間を理解し、人間の為に戦争を起こし続けようといったが
他人の事を理解しようとしていない。
皇帝は、人間を理解し、人間の為に戦争を起こし続けようといったが
他人の事を理解しようとしていない。
皇帝は、強い殺意、強い感情を持つトールに興味を持ち、従えと諭し続けるが、トールは頑なに拒絶する。
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人間を理解して無いくせに、「自分は、人間の為に戦争を起こし続ける」と理想を掲げる皇帝。
その姿を、トールは「人生やりなおせクソガキ」と一蹴する!
トール『もうイッペン生まれ直せ、このクソガキが!』
人間を理解して無いくせに、「自分は、人間の為に戦争を起こし続ける」と理想を掲げる皇帝。
その姿を、トールは「人生やりなおせクソガキ」と一蹴する!
というか、ホントに生まれなおしたらどうしましょう!?
※アニメ三期フラグ。
※アニメ三期フラグ。
■「私、人格あり」
トールが皇帝に従わなかったように、チャイカを消し去れと命じられたニーヴァも皇帝を拒絶。
チャイカに寝返り、彼女自身の了承の下、チャイカの記憶を吸い上げ
魔法思念料として使用する。
トールが皇帝に従わなかったように、チャイカを消し去れと命じられたニーヴァも皇帝を拒絶。
チャイカに寝返り、彼女自身の了承の下、チャイカの記憶を吸い上げ
魔法思念料として使用する。
うぃ、私、父上弔う。―――現れよ、圧し倒すもの、ザ・メラレヤス!!
ザ・メラレヤス!
いつも以上にざらつく気合の入った声で、最後の魔法が放たれ、皇帝を光の渦に飲み込んでしまった。
いつも以上にざらつく気合の入った声で、最後の魔法が放たれ、皇帝を光の渦に飲み込んでしまった。
強大な力を誇るも、皇帝自身には予想外の事態の前に、あまりに呆気ない結末――――。
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激しい絶叫と共に、元々乏しい記憶をどれだけ「燃料」にしてしまったのか、チャイカは昏倒。
皇帝に殺される寸前、彼女に助けられたトール、絶叫……。
トール『チャイカ……、俺を独りにしないでくれ……!』
激しい絶叫と共に、元々乏しい記憶をどれだけ「燃料」にしてしまったのか、チャイカは昏倒。
皇帝に殺される寸前、彼女に助けられたトール、絶叫……。
でもトール君、アカリいるよ! すぐ後ろにはフレドリカもいるよ!!
どうかと思うよ!
どうかと思うよ!
ツッコムべきところじゃないけど、ツッコまずはいられないよ!!
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コンラート「元」機関長が杖をついてるところをみると、あれから結構経ったのでしょうか?
ジレット“機関長”『―――問題は、終決したと判断致しました』
コンラート「元」機関長が杖をついてるところをみると、あれから結構経ったのでしょうか?
■終わりと始まり
その後、機関長に昇進したジレットにより、今回の件の事後調査と報告が為された。
戦争は本当の意味で終わり、もっと難しい「平和」が始まる。
その後、機関長に昇進したジレットにより、今回の件の事後調査と報告が為された。
戦争は本当の意味で終わり、もっと難しい「平和」が始まる。
なぁに、この程度、ほんのかすり傷だよ。私にとってはね?
私にとってはね。
多分、切り落としたヴィヴィがめちゃくちゃ泣いたんだろうなぁ、と思われるワンシーン。
多分、切り落としたヴィヴィがめちゃくちゃ泣いたんだろうなぁ、と思われるワンシーン。
当初から厳しい顔が多かったヴィヴィさん、末永く爆発してください。
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実はずっと曇っていたエンディングのワンシーンが、最後の最後でクリアに。なるほど
ボフダーン『……腹立つ! 扉っ! いつ直すっ!!』
アカリ『兄様が直すまでだ。私は直さん』
実はずっと曇っていたエンディングのワンシーンが、最後の最後でクリアに。なるほど
■「ありがとう」
見違えた格好になった紅子とアカリ、二人の格好自体が「平和になった」証なのでしょう。
1期1話では、働かないトールを養っていたアカリでしたが
今は小説家として「養われている」模様。
見違えた格好になった紅子とアカリ、二人の格好自体が「平和になった」証なのでしょう。
1期1話では、働かないトールを養っていたアカリでしたが
今は小説家として「養われている」模様。
人里を離れた海の見える丘で、チャイカのリハビリをしながら平和に過ごす三人とフレドリカ。
戦闘技術を教え込まれ、終戦によって、生きる術を失ってしまった兄妹と
戦争で討たれた魔王を弔う、一人の娘の冒険譚。
戦争で討たれた魔王を弔う、一人の娘の冒険譚。
■いい最終回だった
以前、「自分の記憶も燃料に出来る」と語られて以来、おそらく多くが予想していたであろう結末。
きれいに前振りを使い、きれいに終わった平穏な決着。
楽しかった!
以前、「自分の記憶も燃料に出来る」と語られて以来、おそらく多くが予想していたであろう結末。
きれいに前振りを使い、きれいに終わった平穏な決着。
楽しかった!
一方、最後に煙を吐き、ガンドから戻らなくなり、封印処置になっちゃったニーヴァ不憫!
物語の展開の早さとか、彼女の結末だけは気になりましたけれども
幸福で、いきいきとした終幕を見ていると
これで良いと思えました。
幸福で、いきいきとした終幕を見ていると
これで良いと思えました。
スタッフのみなさま、分割2クールに渡り本当にお疲れ様でした。