さあ監督、ここからが正念場です! タローさん、もう処置なし過ぎる……
元々、爆発などエフェクト作画を得意としていただけに、3Dの存在に危機感を覚えていた遠藤さん。
それでも先輩の言葉を受け入れ、向き合う姿がカッコ良かった!
足を止めず、3Dと向き合おうとする遠藤さん!
歩み寄って、3Dの長所も短所も知って協力して、アニメの質を上げていくんじゃないのか?
■「人のせいに(以下略」
サブタイトルの回収が、本当に秀逸でした。
伸びてきた「他人(分野)」と認め合い、協力して自分を変えてゆくという事。
サブタイトルの回収が、本当に秀逸でした。
伸びてきた「他人(分野)」と認め合い、協力して自分を変えてゆくという事。
ベテランが柔軟で前向きである事も、素敵だと思います。
■本田デスク、激闘篇
アニメーションの大本となる「絵コンテ」が、締め切り一ヶ月を過ぎてほぼ白紙――――。
切羽詰った本田は、専用の「カンヅメ部屋」に監督を閉じ込め
励ましながら一歩一歩進んでゆく。
アニメーションの大本となる「絵コンテ」が、締め切り一ヶ月を過ぎてほぼ白紙――――。
切羽詰った本田は、専用の「カンヅメ部屋」に監督を閉じ込め
励ましながら一歩一歩進んでゆく。
だが本田は知らないが、八話の作画監督・遠藤が降りるトラブルが発生していた。
3Dと手書き、元々あった焦りをタローに煽られた遠藤だったが
先輩作画マンの北野氏に諭される。
先輩作画マンの北野氏に諭される。
だが、その「八話ラスト」とつながる九話、あおい担当回にさらなるトラブルが!
■時には座敷牢のように
絵コンテ遅れは致命傷の域に達し、本来の予定を一ヶ月もブッ千切っていた。
本田は心を鬼にして、木下監督を幽閉する―――。
絵コンテ遅れは致命傷の域に達し、本来の予定を一ヶ月もブッ千切っていた。
本田は心を鬼にして、木下監督を幽閉する―――。
これぞ武蔵野アニメの最終兵器、いわゆる「カンヅメ」という奴である!
というか監督、から揚げソング歌ってる場合じゃねえ!
人権? 知った事か!
人権? 知った事か!
不透明な絵コンテに 悩んでつまづいた時も 本田君の監禁で乗り越えられるから!
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困るタロー、ジト目のあおい、あおい可愛い!
タロー『八話のラストカットの件で、下柳さんとモメて……』
あおい『え? なんで3D監督と?』
困るタロー、ジト目のあおい、あおい可愛い!
■発端は?
八話、遠藤さんが作画監督を降りると言い出した件は、タローが「内々に処理したい」と強弁する。
一番年下のあおいになら、責められても怖くないし……。
セコいよタロさん!
八話、遠藤さんが作画監督を降りると言い出した件は、タローが「内々に処理したい」と強弁する。
一番年下のあおいになら、責められても怖くないし……。
セコいよタロさん!
ダミーで爆発も作ってみたんです。作画さんの参考になれば……。
発端は、3D班の人が気を利かせてくれて
その「目安の試作品」を、監督と演出が気に入ったことにあった。
その「目安の試作品」を、監督と演出が気に入ったことにあった。
あくまで目安、そして「これなら作画の負担を減らせる」という気遣いだったのだが……。
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いちいち、イラッとくる言葉に変換するタロー……。
作画の遠藤『3Dじゃなくて、俺に描かせろ! 作画でケレン味だすところだろ?』
タロー『遠藤さんが描くって言ってます。3Dだとケレン味が出せないって』
いちいち、イラッとくる言葉に変換するタロー……。
■「連絡役」の大問題
が、間に入ったタローが「言葉を置き換えた」のが原因で、作画と3D班が険悪に。
なんたって、両者の言葉を煽るよう置き換えているのだ
怒らないはずがない。
が、間に入ったタローが「言葉を置き換えた」のが原因で、作画と3D班が険悪に。
なんたって、両者の言葉を煽るよう置き換えているのだ
怒らないはずがない。
連絡役が、「他人の言葉を、勝手な解釈にして」捻じ曲がった連絡をし
余計な一言を付け加えるという暴挙
余計な一言を付け加えるという暴挙
CGの下柳さんは凄く気を遣ってるのに、火の無いところを大火事にしやがったよタロー……。
もはや聞いてて笑えない!
スタッフの連絡役、制作進行に一番向いてないじゃないですかー!
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お久しぶりです瀬川さん。
スタッフの連絡役、制作進行に一番向いてないじゃないですかー!
作画の遠藤『お前は、どっちが良いと思ってんだ!?』
タロー『俺的には手書きスけど…、エフェクト作画の時代は終わったんスよ…』
お久しぶりです瀬川さん。
■決定打
こじれた関係を、タローは「頭を冷やせば……」と先送りにし、更に問題を悪化。
トドメに、手書きエフェクトは終わったと……。
こじれた関係を、タローは「頭を冷やせば……」と先送りにし、更に問題を悪化。
トドメに、手書きエフェクトは終わったと……。
まあ彼は、最初エフェクトの作画で認められたから、ショックだったんでしょう――――。
かなり前後しますが
彼のライバルである瀬川さんによれば、元々得意分野だったんです。
彼のライバルである瀬川さんによれば、元々得意分野だったんです。
それが「奪われた」と誤解同然に思いつめ、タローがトドメをさしたのだ、と………。そら怒るわ。
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あおいの服、「いつもの服に上着を着てないだけ」なのね。
宮森あおい『どー考えても、高梨さんに問題があると思います』
高梨タロー『そうかぁ? 交渉人として、やるだけの事はやったんだけど…』
あおいの服、「いつもの服に上着を着てないだけ」なのね。
■もうダメだ!
事、ここに至ってまったく自分が悪かったと思ってない……、だと…………!?
そんなタローに言うべき事はなく
デスクへ報告を急ぐ。
事、ここに至ってまったく自分が悪かったと思ってない……、だと…………!?
そんなタローに言うべき事はなく
デスクへ報告を急ぐ。
遠藤さん、えくそだすっ!全体から降りることになったらどーすんだよっ!
自分が説得する
だから、協力して欲しいと言い募るタロー。
だから、協力して欲しいと言い募るタロー。
もう正直、タローさんが喋れば喋るほど事態が悪化しますから………。何か長所があるのでしょうか?
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奥さんはcv橋本ちなみさん。まだ無名キャラ中心の新人さんですが、良い声。
作画の遠藤『そうだ、デニーズでも行くか?』
奥さん『ウチで飲もうよ、ローンあるんだし♪』
奥さんはcv橋本ちなみさん。まだ無名キャラ中心の新人さんですが、良い声。
■妻帯者の遠藤
一方、キレて早退した遠藤は、出来た妻の姿に思わず「これで良いわけないよな……」という表情。
別に短気な訳じゃなく、今回はタローが悪いのですから
タローが悪いのですから!
一方、キレて早退した遠藤は、出来た妻の姿に思わず「これで良いわけないよな……」という表情。
別に短気な訳じゃなく、今回はタローが悪いのですから
タローが悪いのですから!
しかしこの人、ちゃっかり妻帯者だったのか!
同じく作画の瀬川さんとビミョーな関係だから、ついてっきりそっちかと……。我ながら恋愛脳。
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11年前……、「鋼の錬金術師」ですね。ってソレ水島努監督やない、水島精二監督やー!!
デスクの本田『“裸の催眠術師”ですか? スゴい人気でしたもんね?』
木下監督『もう十一年前だけど……、あの頃は若かったなぁ…』
11年前……、「鋼の錬金術師」ですね。ってソレ水島努監督やない、水島精二監督やー!!
■座敷牢にて
一方、同じく困った人である水、木下監督は、初監督作が大ヒットした当時を思い起こしていた。
初監督で大成功、続くオリジナル「ぷる天」で大失敗……
一方、同じく困った人である水、木下監督は、初監督作が大ヒットした当時を思い起こしていた。
初監督で大成功、続くオリジナル「ぷる天」で大失敗……
―――これ以上遅れると、ぷる天の二の舞です。作画も安定しています……、最後まで頑張りましょう。
監視役として一緒にカンヅメになりながら
厳しく、優しい本田デスク。
厳しく、優しい本田デスク。
思わずぐっと鉛筆を握り、監督は立ち向かう!たとえ一ヶ月遅れであろうともっ!!
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冷めちゃうよぉぉ~~~~~~~~!本田さん容赦ねえ! マジ、リスペクトッス!
監督が完全に獄中。
社長『唐揚げ、揚ったよ? サクサクだよ……?』
本田デスク『―――絵コンテ、一枚上げたら一個あげます』
冷めちゃうよぉぉ~~~~~~~~!本田さん容赦ねえ! マジ、リスペクトッス!
監督が完全に獄中。
もー、ホント監督ってダメだし熱いし可愛いし、良いキャラしてますわー。ずるいわー。
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マクロスの板野一郎さんじゃないか!
作画の堀田『俺、北野さんがやってた“超飛空洋館マジダス”見てましたっ!』
『“北野サーカス”、超カッコ良かったッス!!』
マクロスの板野一郎さんじゃないか!
■3Dと手書きと
一方、時間が空いた作画の遠藤は、後輩の堀田を連れ「北野三郎」と酒盛りをしていた。
北野氏は手書きアニメの大家の一人。
一方、時間が空いた作画の遠藤は、後輩の堀田を連れ「北野三郎」と酒盛りをしていた。
北野氏は手書きアニメの大家の一人。
歩み寄って、3Dの長所も短所も知って協力して、アニメの質を上げていくんじゃないのか?
かなり酔った後、つい「自分たちは不要なのか」と愚痴ってしまった遠藤に
北野は厳しい言葉を言った。
北野は厳しい言葉を言った。
3Dは「敵」ではない、共に手を取り合いクオリティを上げる「仲間」だと諭す北野氏。
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生まれ育った新しい技術に、自分の培ってきた技術をどう生かしてゆくのか?
北野氏は、3Dアニメータの育成に関わる形を取った。
『上手くいかないことを、人のせいにしているようなヤツは、辞めちまえよ!』
生まれ育った新しい技術に、自分の培ってきた技術をどう生かしてゆくのか?
北野氏は、3Dアニメータの育成に関わる形を取った。
とはいえこれは「大家」の北野氏の答え。
これから30年、40年と、ローンを返し家族を養うためには「自分の居場所」が必要です。
クオリティを上げても、仕事がガタ減りするのも困る。
難しいところ。
クオリティを上げても、仕事がガタ減りするのも困る。
難しいところ。
■将来
遠藤さんの話は、悪事千里を走るの勢いで広まりつつあり……、同じく作画の絵麻は不安になる。
偶然一緒になったあおいに、オムライスを振舞う絵麻。
ケチャップ絵だけど、さすがプロ!
遠藤さんの話は、悪事千里を走るの勢いで広まりつつあり……、同じく作画の絵麻は不安になる。
偶然一緒になったあおいに、オムライスを振舞う絵麻。
ケチャップ絵だけど、さすがプロ!
将来かぁ…………。
先輩が危機感を感じる状況って、後輩はもっと不安になるものです。
将来、アニメの作画はどうなってゆくのか…
将来、アニメの作画はどうなってゆくのか…
そしてあおいは、制作進行という「現場の仕切り」から、どんな道を辿って行くのでしょうね?
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一方、タローさんは「朝からず~~~っと、代役の作画監督を探し回っていた」らしい。
しかし説得を諦めたなら、はやく相談しないと!
あおい『本田さんに絶対相談すべきですよ!』
タロー『いや、これは俺の戦いだ………、次の手を決めてから相談する』
一方、タローさんは「朝からず~~~っと、代役の作画監督を探し回っていた」らしい。
しかし説得を諦めたなら、はやく相談しないと!
これは俺の戦いだ……!
責任を背負い込んでも、その「責任」をタローさんは取る事ができません。
失敗した時、迷惑するのは他の人なのです。
失敗した時、迷惑するのは他の人なのです。
そんな戦いは、決して「俺の戦い」なんかじゃないですってば! 迷惑なんですから!
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水島監督の代表作「ガルパン」は、12月の最終話が総集編、3月に11話と12話を放映した事で有名。
本田デスク『もう、総集編いれてラクになりたいですか?』
木下監督『い、いやだっ!』
水島監督の代表作「ガルパン」は、12月の最終話が総集編、3月に11話と12話を放映した事で有名。
■頑張りましょう!
タローさんがダメ方向で決意を固めていた頃
制作進行の責任者である本田は、木下監督のやる気スイッチを連打しつつあった。
タローさんがダメ方向で決意を固めていた頃
制作進行の責任者である本田は、木下監督のやる気スイッチを連打しつつあった。
前代未聞ですよ、最終回が総集編。僕は「えくそだすっ!」をそんな風に終わらせたくないです―――。
もう自虐としか思えない!
締め切りを破り、今まさに本田デスクを地獄につき合わせながら、今度こそ監督は奮起する。
締め切りを破り、今まさに本田デスクを地獄につき合わせながら、今度こそ監督は奮起する。
やる気を煽り、自ら身体を張る本田デスク、これがデキる男ってものか……!
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翌日、北野さんの説得に「実際に3Dモデルを見てみたい」と思い立った遠藤は
少しばつの悪そうな顔であおいに頼み込む。
あおい『遠藤さん?』
遠藤『ちょっと、頼みたい事があるんだけど………』
翌日、北野さんの説得に「実際に3Dモデルを見てみたい」と思い立った遠藤は
少しばつの悪そうな顔であおいに頼み込む。
真剣な目で見入っていた遠藤氏は、その出来栄えに驚かされ、何かを掴んだようだった。
遠藤氏が折れる格好か?
いやあ、色々あったけど雨降って地固まるって奴でしょうか。………と、思いきや!
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作画の堀田さん、北野さんの説得の際、酔い潰れてたんですよね………。
いやあ、色々あったけど雨降って地固まるって奴でしょうか。………と、思いきや!
作画の堀田『九話が作画だったら、遠藤さんも作画ッスよね?』
あおい『え!?』
作画の堀田さん、北野さんの説得の際、酔い潰れてたんですよね………。
■熱い「援護射撃」
が、説得を聞いていなかった堀田氏が、遠藤さんへの「援護射撃」を敢行!
九話冒頭、爆発シーンを手書きしちゃったのだ。
が、説得を聞いていなかった堀田氏が、遠藤さんへの「援護射撃」を敢行!
九話冒頭、爆発シーンを手書きしちゃったのだ。
同じシーンなら、作画で統一しなきゃマズいっしょ?
八話の続きのシーンであるため、繋ぎ合わせるには「八話も手書きでないとダメ」。
九話担当のあおいは、弱りに弱ってしまう。
九話担当のあおいは、弱りに弱ってしまう。
■またも九話に!?
またも、あおい担当に二次被害!?
タローさん勘弁して!
またも、あおい担当に二次被害!?
タローさん勘弁して!
情報を「伝える」べき立場が、恣意的な言葉に変換し、憶測を付け足して混乱させる………。
こんな連絡役はイヤだ!
こんな連絡役はイヤだ!
本作が、業界アニメである以上、美化されてないキャラは大切なスパイス。
でもこれ、もうスパイスってレベルじゃないよ!
炎の問題児だよ!
でもこれ、もうスパイスってレベルじゃないよ!
炎の問題児だよ!
次回、♯06「イデポン宮森 発動篇」