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Channel: GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記
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Free! -Eternal Summer- 9Fr「失速のフォーミング!」感想

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失速、沈黙、激昂する遥! 遥を追い詰めたのは、意外にも………。

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 前回のほのぼのが雲散霧消した第9話、戸惑いは解る、理屈は解る、けれど凜にそれを求めるのは酷だ!
 遥と凜、同じ水泳の天才同士。でも求める「路線」が違いすぎる。
 遥を追い詰めるのが、まさか凜だなんて……。

 解ってないのはお前だ! 夢って何だ? 将来って何だ!? それは“お前の”だろうがッ!

■期待が起こす「失速」
 中盤以降、主観となる遥がひたすらに苦しんでいた為、とにかく重苦しかった第9話。
 でも、だからこそ「解ってないのはお前だ!」の叫び!
 どうしようもなく鮮烈だった!

 一方、宗介の絶望感も押し寄せる様で、もう見てられない話でしたね。癒し要素は百太郎

『ウソだろ!?』『ありえねえ!』『吉水先輩の記録を抜いたぞッ!』

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 愛ちゃんの苦労が花開く! 頼れる顔だ!

■失速する「個人」
 練習の成果が出た似鳥を加え、鮫柄のリレー・メンバーは決定した。
 同じく岩鳶も、遥の提案でリレーに絞り込む!

 かくして始まった地方予選、各県のエースを前に真琴は脱落、凜は圧倒、そして遥は立ちすくむ。

 遥は「リレー」で仲間と泳ぐ為に泳いでいる。
 周囲の誰もが、遥個人に注目し、遥自身の為に泳げと促す事に、我慢ならなくなったのだ。

 遥は、将来なんてどうでもいい、仲間とのリレーに全力を尽すと言いのけ
 宗介もまた、将来を投げ打ち、故障を抱えてリレーに挑む。

 ただただ「仲間と泳ぎたい」二人は、自身の将来を投げ打ってリレーへと挑む――――。

 次回、10Fr「涙のシックスビート!」

岩鳶・校長『君は我が校の誇りだ。地方大会は、みんな注目している―――』

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 鮫柄も岩鳶も、Oh! グッドニュースが続く! まさに順風満帆!

■順風満帆、曇りが一つ。
 県大会を勝ち抜いた岩鳶と鮫柄は、いよいよ「地方大会」へと進む。
 その前日、鮫柄では、似鳥の努力が花開き
 岩鳶も校長に発破をかけられた。

 これまで積み重ねてきた努力が、似鳥も岩鳶メンバーも花開いたのだ。

 特に遥は、繁華街で「スカウトマン」にも出会い
 その才能を絶賛された。

 頑張ってきた事が評価される、更なる高みを期待される、それは本来喜ぶべき事なのですが―――。

百太郎『江さァん! 山崎先輩より、もっと俺を見てくださいッ!』

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 遥や宗介が曇る中、百太郎の癒し能力は異常。
 癒し系残念イケメン百太郎!

 素敵!

『好きなのを食べてください!』

『これがいい』

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 ハルちゃんも熱い真鯖押し。

 なんとも癒される一幕でしたが、この直後、スカウトマンが登場。
 校長に続き、遥に「期待」を謳ってしまいます。
 でも、遥はイヤなのです。

 しかし一般論からいえば、そんな気持ちはフツー解りません。どんどん追い詰められてゆく遥……。

真琴『ハル、ごめーん、タオル取って欲しいんだけど……、ハル?』

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 それはさておき、ホテルでは破壊力抜群のシャワーシーンが。
 さすがスタッフさん解ってらっしゃる。

 というかどうみても(以下省略)。

宗介『―――別に試合に支障はねえ。だが、凜には絶対に言うな!』

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 宗介の強がりが痛々しすぎる。

■それぞれの前夜
 立て続けに期待をかけられた遥は、払拭するかのように走りこみに出かけるが
 その際、「宗介の故障」を目撃してしまう。
 めちゃくちゃ悪化してる…。

 で、お前はどうするんだ?

 一方、入れ違いになってしまった凜は、居合わせた真琴に「将来」を問う。
 真琴ならスカウトはくる、そう確信している凜。
 その言葉に、瞳を潤ませる真琴。

 仲間の、凜の好意的な評価に瞳を潤ませる真琴。

 答えを濁した真琴でしたが、スカウトは来ているのでしょうか?それとも……?

悪夢『こんな名言があります、逃げちゃダメだ』

『さあ、行こうぜハル!』

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 言葉自体は、どれもすごく好意的なんですが……。

■好意の悪夢
 大会前日の夜、遥は袋小路に陥る夢を見た。
 泳がされる夢を見た。

 さあ見せてくれ、キミのフリーをッ!

 きっと誰よりも「泳ぐ事」が好き。
 でも、こんな風に「さあ泳いでくれ!」と期待され無理強いされ注目され、これじゃ袋小路だ!

 岩鳶メンバーに凜、誰もが期待する中、たった一人で追い詰められる夢。

真琴『それじゃ、それぞれのベストを尽して、気を引き締めて行こうっ!』

御子柴元部長『これが松岡の選んだ、最高のチームか――――!』

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 オープニングカット回収だー!

■出陣!
 地方大会当日、当然ながら「ここで、認められよう!」と燃える男たちが集い
 真琴も、ベストを尽そうと宣言。

 先輩! この最高のチームで泳ぎましょう~!

 鮫柄も燃えていた!
 昨年の事を聞いたモモが燃え、そのやる気が伝播してゆく!

「ちょっとボク緊張してきました…」
「練習で緊張してどうすんだ」

 軽口を叩き合う四人、出会って間もない宗介と似鳥も含め“仲間”って感じがビンビンしますね!

凜『―――真琴は決勝に残れなかったそうだ。ハル、お前、心は決めたか?』

『――――テメエ、なんであんな事した!?』

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 失速って、文字通り立ち尽くす事だったのか……。

■明暗と遥
 盛り上がる地方大会個人種目!
 しかし、同様に「県」を勝ち抜いてきた精鋭たちの前に、真琴は予選で敗退。

 逆に凜は圧倒するが、それも「決勝出場レベル!?」と盛り上がる話。決勝はレベルが違う!

 ともかく、凜がすばらしい成績を残した事も相まって
 凜のライバル、遥に視線が集まる。

 だが重苦しいプレッシャーの中で泳いだ遥は、水に囚われ、抗おうともがき、そのまま立ち尽くす。

 らしくもなく「水に抗う」遥。
 周囲を呆然とさせながら、遥はレースを放棄してしまう―――

遥『スカウトが見てる、記録を残したい、そんな事の為に泳いでいるんじゃない』

『俺自身と、仲間の為にだ!』

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 二期一話目、凜とのレース前、その台詞のくり返しなんですね。

■だったら!
 試合を終えて、凜に詰め寄られた遥は、再び本心を口にする。
 俺自身と仲間の為に。

 だったらその仲間の為に、自分の為に泳げよ、それが自分の将来につながるって事が解んねえのか!?

 即座に、遥自身の将来の為に
 仲間の為に泳げ、泳いで「将来の為につなげろ」と迫る凜。

 常日頃から口にしてきたように、凜は将来の為に、夢に向かって泳いでいる。その思いを口にする。

遥『解ってないのはお前だ!』

『夢って何だ? 将来って何だ!? それは“お前の”だろうがッ!?』

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 BGMの停止っぷりがなお悲しい。

■理由
 プロを目指す凜は、今を「その為の道程」と考え、将来につなぐ為に泳いでいる。
 それは、当然すぎるほど当然の考え方で
 だから理解できなかった。

 大丈夫だ。俺はお前達とリレーを泳ぐ、その為にここまで来たんだ――――


 将来の為に泳ぐ凜
 現在を、どこまでも広げる為に勝とうとする遥。

 決定的な立ち位置の違い、解釈の違いに気付いた凜、岩鳶メンバーは立ち尽くしてしまう。

一方宗介、故障が取り返しのつかないレベルへ……?

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 宗介、一人で気負いすぎなんよ……。

■投げうつ男
 一方、いよいよ故障が悪化し、絶対安静と思える中で無理をする宗介。
 強豪校だった宗介が、わざわざ「転校させて貰えた」のって
 もしかして静養の為……?

 前回予告では、遥に全てを投げ打ってでも泳ぐ覚悟を問うた宗介。

 遥が、今を大切にし過ぎているように
 宗介もまた、泳げなくなる前に「今」を泳ごうとしているのか?

 自分の将来を投げ打ってでも、今、泳ぐ覚悟。遥と宗介、二人の行方はどうなってしまうのか。

予告『夢を見続けるな! 起きろ宗介! 夢は掴む為にある!』

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 ゴーグル焼けしてるマコちゃん可愛い。

目覚めながらdreaming
 次回予告に反し、遥を凜たちが追い詰めてゆくという意表を突く展開。
 今と将来、二人の決定的な思いの違い。

 そして、戸惑い立ち尽くす遥、泳ぎたいのに苦悶に軋む宗介。

 でも、二人とも「今」の為だけに泳いでいる。
 そこは共通項なのでしょう。

 いよいよ本作の構図が掴めてきた第9話
 ある意味、とてつもなく贅沢な「Eternal Summer」を過ごそうとする遥は、どんな決断を下すのでしょう。

 次回、10Fr「涙のシックスビート!」



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