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将太の寿司2 World Stage 1巻 [寺沢大介]

求められるのは「寿司」でなく「SUSHI」!? 二世、世界へ飛び出す!!

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※画像右下隅クリックで拡大。

 1992年から2000年にかけ、若き寿司職人の挑戦を描いた料理バトル漫画「将太の寿司」の続編。
 寺沢氏作品でも、かなりキレイに終わっていただけに意外でしたが
 けっこう挑戦的な内容。

 いきなり「日本式の寿司」はガラパゴスに過ぎない、半年で駆逐してやる! なんて叩き付けられます。

■世界のSUSHI
 カリフォルニア巻が有名ですが、所変われば品変わる、海外で生まれた寿司があるのはご存知の通り。
 現在は更に推し進められ、フランスに飛び出した新主人公は驚愕します。
 寿司はSUSHIとして、他国で進化していたのです。

 また、それなりに腕のある新主人公ですが、伝統寿司を作っても「食べてすら貰えない」。

 単なる味の好み、例えば中華料理だって、日本人好みに辛味を和らげているなんて言いますよね
 将太の寿司にも「大和寿司(アナゴ名人)」が中国で苦戦していましたから
 それと同じパターンと思われますが……。

 世界で進化した新味、そして「国ごとの好みの事情」等等、世界を舞台にした新作。次巻も楽しみ。

『日本人のプライド、ズタズタだねェ……?』

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 第一の障害、フランス在住の東洋人シェフ。おそらく日本式の「シゴキ」で苦労した反発なのでしょうが…
 正直、読んでいて気分が悪くなる場面もちらほら。

■あれから20年……
 巴寿司と三店の「鳳寿司」は、不況による顧客減と原価高騰に悩まされながらも営業を続けていた。
 だがある日、鳳寿司本店に「フランス人の寿司シェフ」が現れ
 素晴らしい味だが、革新性が足りないと指摘される。

 いまや「SUSHI」は世界で喰われている、もはや日本人の方が遥かに少数派なのだ。
 旧来の寿司では、世界で進化したSUSHIに勝てない―――

 言葉通りの「SUSHI」を作る彼に刺激され、佐治安人の一人息子、佐治将太はパリへ飛び出す!

 だが彼の寿司は「食べてもらう」事すらままならない。
 やがて、フランス在住の東洋人シェフと戦う事になった二代目将太は、ようやくその意味を見出すのだが――

 高騰で「庶民食」から離れ、そして進化に取り残されたと罵倒される「伝統寿司」の行く末は……?

収録

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 確かに一理ある。お察しの通り私は情緒が大好きですが、そういうのに偏ってる感もあるか。

 イブニングコミックス「将太の寿司2 World Stage 1巻」、寺沢大介。
 イブニング連載、講談社発行。
 2014年3月発売。

 第1話「ふたりの将太」
 第2話「宣戦布告」
 第3話「世界の実力」
 第4話「将太、巴里の大地に立つ」
 第5話「パリの寿司」
 第6話「モナミ」
 第7話「save the mon ami!」

 巻末寄稿「パリが呼んでいる」。
※フランス在住経験を持つエッセイ漫画家、じゃんぽ~る西氏の寄稿2ページ漫画。

■ふたりの将太
 主人公は、前作ライバル佐治安人の息子にして型破りな職人「佐治将太」。
 そして伝統寿司の技術を体得しつつある天才職人、前作主人公の実の息子「関口将太朗」が登場。

 将太朗クンの方が日本に残っており、キャラ的にも真面目でまだ陰が薄い存在。

 同氏の「ミスター味っ子2」に出てきた安藤君っぽいキャラ。
 果たして今後活躍できるのか……?

 とりあえず「敵に回る」まではテンプレですよね。ええ。それはもう。

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