一話丸々使っての回想回、相変わらず30分が早過ぎる、熱いレースだった!
思わず手が出た福富、それでも諦めなかった金城主将
二人の因縁を描いた回想回。
思わず手が出た福富、それでも諦めなかった金城主将
二人の因縁を描いた回想回。
■最強チーム
一人で走りぬいた福富と、チームの力で勝った金城、この対比も面白いですよね。
動きを見る限り地力では圧倒的に勝るハズ
一人で走りぬいた福富と、チームの力で勝った金城、この対比も面白いですよね。
動きを見る限り地力では圧倒的に勝るハズ
なのに勝てない!
スタイルは変わっていないようなので、今期インハイもこの路線になりそう。
となると、やはり本命の「敵」は御堂筋君か。
となると、やはり本命の「敵」は御堂筋君か。
■絶対に諦めない男
一年前のインハイ二日目。
箱学エース福富は、総北の金城に敗れた。
チーム一丸で金城につないだ総北に、生粋のロードレーサーであった福富は敗れる―――
一年前のインハイ二日目。
箱学エース福富は、総北の金城に敗れた。
チーム一丸で金城につないだ総北に、生粋のロードレーサーであった福富は敗れる―――
が、敗北に我を忘れた福富は、つい彼のジャージに手を伸ばしてしまう。
金城のワンマンチームであった総北は
そのたった一つの事件で、インターハイの勝利を逃してしまった。
そのたった一つの事件で、インターハイの勝利を逃してしまった。
それでも、金城は福富を恨まなかった。
たとえ来年になろうが、必ず総北を優勝させると諦めない金城。
その姿に圧倒された福富は、それから再び総北を訪れ、二度目にして正式な謝罪と、再戦を誓う。
たとえ来年になろうが、必ず総北を優勝させると諦めない金城。
その姿に圧倒された福富は、それから再び総北を訪れ、二度目にして正式な謝罪と、再戦を誓う。
■因縁
それは一年前のインターハイ二日目、広島大会での事。
初日、二日目、三日目、それぞれに「ステージ優勝」があり、それらを統合した「総合優勝」がある。
その二日目の事だ。
それは一年前のインターハイ二日目、広島大会での事。
初日、二日目、三日目、それぞれに「ステージ優勝」があり、それらを統合した「総合優勝」がある。
その二日目の事だ。
頭抜けてトップ争いをする福富と金城!
当時、まだ二年にしてエースを務める両者の激突。
寡黙に走り続けながらも、金城は、このまま福富も抜き去っての二日目優勝、総合優勝を狙うが―――
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息も切らさぬ福富。基礎スペックの違いをうかがわせる一幕。
寡黙に走り続けながらも、金城は、このまま福富も抜き去っての二日目優勝、総合優勝を狙うが―――
福富『―――よく、ついてこれるな総北』
息も切らさぬ福富。基礎スペックの違いをうかがわせる一幕。
■「たったこれだけか」
第二ステージも残り三分の一、勝敗は決しつつある。
しかし、既に汗だくになっている金城に対し、福富は余裕の表情を崩さない―――
第二ステージも残り三分の一、勝敗は決しつつある。
しかし、既に汗だくになっている金城に対し、福富は余裕の表情を崩さない―――
父と兄、長年インターハイ・レーサーの練習につき合わされてきた福富からすれば
実際のインハイは「つまらない」の一言だったのだ。
実際のインハイは「つまらない」の一言だったのだ。
金城へ「お前は、自分を強いと言いきれるか?」とシンプルな問いを投げる。
金城がこだわる「強さ」の原点はこれなのか。
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福富理論を更に突き詰め、他メンバーを道具とするのが御堂筋理論か。
福富『究極に考えれば、一人でも強いやつがいれば優勝は出来る!』
金城『独りで優勝か―――、俺のやり方とは違うな』
福富理論を更に突き詰め、他メンバーを道具とするのが御堂筋理論か。
■「諦めない男だ!」
後方集団を笑い、俺は強いという自負を見せ付ける福富。
その走りは、言葉に違わなかった。
後方集団を笑い、俺は強いという自負を見せ付ける福富。
その走りは、言葉に違わなかった。
コースに合わせてギアを細かく変え、グイグイと引き離しに掛かる福富!
しかし金城は気合一つでこれに喰らいつく!
しかし金城は気合一つでこれに喰らいつく!
覚えとけ、俺は金城真護、アダ名は「石道の蛇」―――
絶対に諦めない男だ!
絶対に諦めない男だ!
■「俺は諦めない!」
本気を出した福富に対し、疲労と汗でボロボロになりながらも喰らいつく金城。
その気迫に、徐々に福富は気圧され
ミスを重ねてゆく。
本気を出した福富に対し、疲労と汗でボロボロになりながらも喰らいつく金城。
その気迫に、徐々に福富は気圧され
ミスを重ねてゆく。
福富は格が違う。
彼から見れば、今の金城はペダリングもフォームもまだまだだ!
培ってきた技術と経験、裏打ちされた自信が、それでも喰らい付いてくる金城に揺らぐ。
彼から見れば、今の金城はペダリングもフォームもまだまだだ!
培ってきた技術と経験、裏打ちされた自信が、それでも喰らい付いてくる金城に揺らぐ。
金城は気迫が違う。
坂道では巻島が、平坦では田所と三年たちが「列車」で彼を引っ張ってくれた。その想いを継いでいる!
坂道では巻島が、平坦では田所と三年たちが「列車」で彼を引っ張ってくれた。その想いを継いでいる!
■「その光は――俺の!」
常勝の自負、今まさに感じる技術の差、それでも自分を追い越そうとする金城。
理解しがたい状況に隙を突かれ、抜かれる福富。
常勝の自負、今まさに感じる技術の差、それでも自分を追い越そうとする金城。
理解しがたい状況に隙を突かれ、抜かれる福富。
抜かれる。
判断力が消し飛んだ福富の伸ばした手は、我知らず、ガッシリと金城を掴んでいた。
そのまま、ありえない状況に呆然とした二人は激しく激突
こうして事件が起きたのだった。
そのまま、ありえない状況に呆然とした二人は激しく激突
こうして事件が起きたのだった。
■田所、叫ぶ
投げ出された福富は真っ先に金城の名を叫ぶも、金城は責めることなくレースを再開した。
それがエースの役割だから、と。
投げ出された福富は真っ先に金城の名を叫ぶも、金城は責めることなくレースを再開した。
それがエースの役割だから、と。
そのまま金城は69位で辿りつき、そこではじめて号泣する。
事故自体は珍しくないらしく、金城はすぐさま車体の修理を依頼し、仕方ないと慰められた。
しかし、全てを金城に賭けていた田所は怒りを壁にぶつけ
巻島は「言い過ぎだ」とたしなめるが―――
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田所の叫びを聞き、静かに涙する福富。
しかし、全てを金城に賭けていた田所は怒りを壁にぶつけ
巻島は「言い過ぎだ」とたしなめるが―――
福富『違う。俺がジャージを引っ張ったせいだ。――すまなかった!』
田所の叫びを聞き、静かに涙する福富。
■「だから俺は諦めない」
そこに現れた福富は、全ての事情を包み隠さず話し、深く頭を下げた。
田所は、もちろんそんなものは許せなかった。
全てを台無しにされたのだ。
そこに現れた福富は、全ての事情を包み隠さず話し、深く頭を下げた。
田所は、もちろんそんなものは許せなかった。
全てを台無しにされたのだ。
総北にはエースは一人、金城しかいない。
彼に全てをかけ、それを台無しにされてしまったのが許せなかった。
彼に全てをかけ、それを台無しにされてしまったのが許せなかった。
しかし金城は、結果は変わらないと田所をたしなめ、明日も走る為に歩き出す。
負けが決まっていても、走ることは、次の勝利に繋がる。
走る続けたことはいつか必ず形になる―――、それが一年後になろうが諦めない、優勝させる!
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手土産の温泉饅頭にシュールな笑い。本人は大真面目です福富氏。
走る続けたことはいつか必ず形になる―――、それが一年後になろうが諦めない、優勝させる!
鳴子『福富って奴、最低やないですか!』
福富『ああ、俺もそう思ってた。―――だがな!』
手土産の温泉饅頭にシュールな笑い。本人は大真面目です福富氏。
■福富、来校
それからしばらく、箱学主将となった福富が総北に現れた。
乱闘騒ぎかと冷淡な箱学の荒北、大変だと大慌てな東堂、総北もモチロン大慌て!
金城と福富で乱闘になるか―――
それからしばらく、箱学主将となった福富が総北に現れた。
乱闘騒ぎかと冷淡な箱学の荒北、大変だと大慌てな東堂、総北もモチロン大慌て!
金城と福富で乱闘になるか―――
しかし福富は再び深く頭を下げ、一同は胸をなでおろす。
やがて何か言いたげなまま帰ろうとする福富だったが、金城は気負いない言葉でドリンクを放った。
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サイクリングし始めた金城に、福富はさっき言えなかった願いを告げた。
次のインターハイで、お前と勝負がしたい。
負けてやるのが筋なのだろうが―――
金城『―――今日は天気がいい。ソイツでも飲みながら話そう』
サイクリングし始めた金城に、福富はさっき言えなかった願いを告げた。
次のインターハイで、お前と勝負がしたい。
負けてやるのが筋なのだろうが―――
だが、金城は安心しろと笑う。
勝ちを譲ってもらうようなメンタルでは、そもそも勝てない。
勝ちを譲ってもらうようなメンタルでは、そもそも勝てない。
互いに最強のチームを作り、全力の勝負をすることで、今回の騒ぎの決着に代えようする二人。
■「俺たちは強い!」
その二人の会話を田所たちは知らない。
だが、敢えて箱根から千葉まで謝りに来た福富に、田所にもう恨みは無く、ただ強敵だと認めていた。
その二人の会話を田所たちは知らない。
だが、敢えて箱根から千葉まで謝りに来た福富に、田所にもう恨みは無く、ただ強敵だと認めていた。
だからこそ金城を勝たせる!
傷は癒えた、今年は優勝する。そして「俺たちは強い!」と言い切る金城! さあインターハイだ!!
![イメージ 23]()
![イメージ 1]()
Cパートは、もはや御馴染み巻島&東堂のクライマーコンビ。仲良すぎるなこやつら!
提供は大慌てする東堂。
東堂尽くし。
Cパート東堂『巻ちゃん最近ヒミツが多いな!』
Cパートは、もはや御馴染み巻島&東堂のクライマーコンビ。仲良すぎるなこやつら!
提供は大慌てする東堂。
東堂尽くし。
■正面対決
賛否分かれそうですが、当人同士が納得している以上は「良い話」だと思います。
単に上位を狙いたいだけなら、運営に訴えて処分にすりゃいい
でも、それをしたら彼と戦う機会が失われる。
賛否分かれそうですが、当人同士が納得している以上は「良い話」だと思います。
単に上位を狙いたいだけなら、運営に訴えて処分にすりゃいい
でも、それをしたら彼と戦う機会が失われる。
恨みつらみとかじゃなくて、純粋に「速い奴に勝ちたい!」
そんな男だと思います金城主将。
そんな男だと思います金城主将。
次回、RIDE22「インターハイ開幕」