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Channel: GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記
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白暮のクロニクル 1巻 [ゆうきまさみ]

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人間社会に溶け込む「長命種」と絡む、お気楽ときどきグロテスクなミステリ

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※画像右下隅クリックで拡大。

 パトレイバーや究極超人あ~る等で有名なゆうき先生の新作。
 へー、と思いながら読み始め、そのまま引き込まれるように読み終える面白さ。

 オキナガと呼ばれる長命種が認知され、少数ながら社会に溶け込んでいる現代、という世界観。

 何故か白羽の矢を立てられてしまった駆け出し公務員 伏木が
 オキナガ関連の案件を任せられる、自身もこれまた「オキナガ」である青年 雪村(88歳)と組まされ
 連続殺人事件を追うことになる公務員ミステリ。

 懸命な伏木さんと、どっか冷めた感じの雪村を中心に、周囲を固めるキャラの魅力も面白いです。

■ゆうき節?
 どこか軽妙なノリは相変わらずで、全体に気楽、時々ハード。
 連続殺人事件、それも対象は長命種という設定なだけに、殺人シーンやリストカットなどもあります。

 そのグロテスク度は「名探偵コナン」とかあの辺くらいだと言えば判りやすいかと。

長命種「息長(オキナガ)」

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 伏木さん直属の上司 久保園さん。平凡そうで只者じゃない、魅力的なナイスミドル。

■羊殺し
 駆け出しの保健所職員、伏木あかりは、職務中に偶然死体を発見。
 そのまま、あれよあれよという内に「オキナガ」案件の部署に配属されてしまう。

 殺された人物はオキナガ、一般には「不死身」と認知されている長命種だったのだ――――。

 厚労省に独自に設けられたオキナガ対策部署に回され
 同じくオキナガである雪村魁と組まされた伏木は、それがオキナガ狙いの連続殺人だと聞かされ
 共に事件を追い、やがて犯人を捕まえる。

 だが、犯人もまた煽られ、実行犯に仕立て上げられただけの人物に過ぎなかった。

 オキナガという「怪物」への反感、
 そして12年に1度現れる「ひつじ年の殺人者」事件をめぐり
 雪村魁は猛然と首を突っ込み、伏木はそんな彼と共に、職員として行動する事となる。

収録

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 嫌なキャラかと思いきや、これからも雪村に振り回されそうな直情の人、唐沢警部。
 しかし彼の部下、平田さんは敵組織側という。
 この辺も面白くなりそう。

 売れたら映像化もしそうですが、ドラマ向きっぽいですね。なんとなく。

 ビッグコミックス「白暮のクロニクル 1巻」。ゆうきまさみ。
 週刊ビッグコミックスピリッツ連載、小学館発行。
 2014年2月発売。

 犬は眠れぬ羊と踊る。第1~10話まで収録。
 最初の事件の犯人判明まで。

 巻末おまけ「白クロができるまで」。
 でもゆうき先生、お金がないってパトレイバーで版権料入らないんでしょうか。入らないって事なのか。
 今度映画になるってのに。

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