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『食戟のソーマ 16巻』感想、官能的な表紙! 爽快と暗転、“政変”の激震巻!:附田祐斗&佐伯俊

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vs“久我先輩”決着! いやあ爽快なラストだとか言ってる場合じゃねえ!

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※画像右下隅クリックで拡大。

 激戦の決着巻、なのに表紙を飾った謎の男の正体と行動、一気に物語が動いた波乱の回!
 えりな様がヒロインとなり、クライマックス感ある展開に
 旨そうという以上に、面白い巻だった!

 なるほど、こうやって「十傑の激突」に持っていくってワケか!

見通しの甘さ
 また、問題の久我先輩戦に「苦戦しすぎていた」のは、この決着に持っていく為だったんですね
 全員の好感度が上がるラスト!

 現・十傑のトップも披露、納得の料理哲学が面白かった!

創真、「客商売」の実績で対抗す!

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 意図的なのか、最近ちょっと狂気っぽい絵柄なのも気になる。

終戦と開戦と総帥と君と
 月響祭四日目、創真は「久我飯店に欠けていたもの」、大行列による客の回転の悪さを突き
 新料理「獅子頭もどき」、タクミとにくみ、美作らと田所の助力で
 久我の模擬店から客を捥ぎ取る事に成功した

 だが最終日、追放されたえりなの父、薙切薊が帰還し「学園総帥」の地位を簒奪。

 三席の女木島
 七席の一色、八席の久我と十席のえりな
 彼らを除く十傑六人を味方につけた彼こそ、えりなをエリートとして「歪めた」張本人であった。

 総帥の座を追われた仙左衛門は、その過去を、愛孫えりなを救って欲しい事を幸平 創真に懇願する。

今回の「逆転料理」は、時限式・麻婆カレー麺!

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 台湾、中国の「淮揚料理」の伝統メニューと酷似する新料理!

二段構えの「刺激」
 決戦は、これまでに培ったものをフルに活用、封じていた香りが後から広がるのも
 カレー回を連想させる料理でしたね

 単なる月見でなく、カレー出汁をゼラチンと肉壁で封じた切り札!

 食べやすい「大衆料理」タイプの麻婆が、時間を置いて、刺激的な料理へと変じる二段仕掛けか。

前回の「鍵」の正体

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 倉瀬さん、久々の出番がコレかよ!

美作参戦
 逆転は、やはり多くの仲間の力を借りる展開でしたが、「鍵」がゆきひらの鍵だったのが意外
 あ、美作にイメトレさせてたのか!

  お前には…、でかい借りがあるからな

 とは美作の弁。
 得意の、「完璧なる追跡」は今回のケースにピッタリで、新ヘアスタイルも冴え渡ってた!

そんな「完璧なる追跡」を脅かしたモノ

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 その美作を驚かせる事で、成長、敗戦の借りを返した格好のタクミも格好良かったですね!
 イサミに、きっちりツッコミを喰らうまで完璧!
 親しみやすいし努力家だし!

 今後は、彼らも十傑と対決する団体戦突入ですかね。楽しみ。

 特にタクミは、極星寮にも馴染んでますしね。

田所ちゃんの築き上げたもの

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 また、すっかり創真の相棒として落ち着いた田所ッチも、「彼女が築いてきたもの」が見えて
 すごく格好良かったですね。
 素敵。

 あの接客スキルも、スタジエールの実績が生きてた!

 スタジエール編では、「もてなし」が田所の特技だしなー、くらいにしか思ってなかったですけれど。

同じく逆転を決めた「汐見ゼミ」勢、さすがの技術だった!

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 食材を3Dプリンタで加工する、という技術も面白いですが、その「効力」も面白い!
 奇麗な模様は、カカオとスパイスによる色分け
 これも時限式料理か

 既存料理にないものを量産し提供するアリス、そしてアキラのスパイス技術!

 これはウケるわ!

「悪い奴」なんて居ない、気持ちの良いラストだった!

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 さんざん煽り、中華研をのっとった等「悪評」多数だったクガピー先輩も、ひと皮剥けば熱血漢!
 一年生当時、ソーマと同様に当時の十傑にケンカを売って完敗
 リベンジの執念だったと。

 現在は三年生となった「十傑第二席」、りんどー先輩と姉弟のような関係なのね。

 今後、二人が戦う場面もありそう。

一年前、久我を一蹴した「現・第一席」の料理哲学

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 そんな第2席に気にいられたことで、早くも第一席、ある意味ラスボス人物の料理を食べる機会が
 登場時は、気弱な兄さんという風情でしたが
 それも自信に繋がるもの

 哲学は「素材の素晴らしさ」を活かす事、それはさながら、騎士が君主に仕えるようだと評される。

 素材にかしずく騎士。
 料理漫画の古典、ミスター味っ子で、主人公を負かした数少ないライバルにも似てますね。2は忘れろ!

しかし、「えりなの原型」ともいえる魔王が帰還、状況は一変!

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 この辺から空気が変わった!

オリジナル
 実は、「薙切えりな」の異常なプライドの高さ、完璧主義へのこだわりの原因は
 父の教育にあった、と判明。

 真の美食、選ばれた者へ選ばれたモノを提供する!

 それを叩き込んだ男が帰還!

「月響祭」編ってば、本当オールスターなシリーズやったで!

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 そのキャラ解説にあたっては、「秋の選抜編」に登場した審査員の面々が再登場!
 特に、レトルトカレーの親玉である姉妹は
 彼と対象的ですもんね

 美味しいものを、より広く提供する、そのスタンスと真逆を行く男!

 料理の先鋭主義者、格付けチェッカーさん!

そして、希望を(尻で)踏みにじる親父!

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 えりなが「憧れの人」との再開を願い、ほのかな恋心で開けていた席に陣取る傍若無人!
 娘のモノは俺のモノ!

 いやむしろ、この世に自分のモノでないモノはないと言わんばかり!

 傲慢さが迸るエピソードやったで喜多先生!

秘書子の笑顔、いいよね…

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 そんな危機に際し、緋沙子が見せた笑顔、今巻最高のワンシーンの双璧でしたね!
 異論は認める。

 この信頼感!

新章は「薙切えりな」様がヒロイン!

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 父への心的外傷から身動きが取れないえりな、空気をクラッシュする下町バカの来店!
 ヒヤヒヤしましたが、父があっさり退いたのは意外でした
 同じ空気を吸うのもイヤか?

 父の目的は遠月の改革、創真との対面でより決意が固くなったのかも。

 直後、彼は「十傑を味方につけて」総帥の座を簒奪

そしてこの元・総帥である

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 扉を開けたら、遠月総帥! 今巻最高のワンシーンの双璧でしたね!(二度目)

総帥として祖父として 
 ラストは、総帥の座を追われた仙左衛門様が現れ、創真が学園に来る事になった理由などを。
 そも、彼の方針は父さんに近いんですよね
 黒紳士とは対立必至

 そして、ただ一言えりなを救ってやって欲しいと――――

 地位もクソも無い祖父の姿、格好良かった!

多分「黒紳士」を歪めた男たち、再会する

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 今巻は「再会」「出会い」の巻でしたが、親父と銀さんの再会という面白い一幕も。
 また、えりなの父という事は
 親父の同世代

 黒紳士は、この二人に次ぐ「第三席」だったとも判明。

 こりゃ、間違いなく人格が歪んだ要因ですわ。

アリスとの別れは、えりなが歪む前だった

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 また、えりなに物怖じしないアリス、実は「教育」を受ける直前に海外に旅立った事も判明。
 当時の感覚で話しかけるから、怖がらないみたいな。
 この後、えりなは父に歪まされます

 何かと嫌われがちな傲慢さは、父の後付で、現在は素直な性格に戻りつつあると。

 しかしこの二人、創真とタクミに似とるのう。

えりな様、劇的ビフォーアフター!

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 父の先鋭主義は、次巻、さっそく極星寮を襲う…?

最終シリーズ?
 やがて、父のエリート主義に「教育」され、そのスジの人にはご褒美としか言いようのない性格に
 しかし気付いた祖父・仙左衛門が父を追放し
 そして戻ってきた!

 敵は黒紳士、えりなと「十傑」の大半!

 黒紳士は父が、えりなとは創真が雌雄を決して最終回になりそうなエピソードに!

収録

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 さっそくカバー下もかっさらった「十傑2位」、その大食いを活かした料理とは…?

 週刊少年ジャンプコミックス「食戟のソーマ 16巻」。
 原作:附田祐斗、作画:佐伯俊。
 2016年1月(前巻2015年10月)。

 第128話「死角」
 第129話「獅子と獅子」
 第130話「若き獅子たちの群れ」
 第131話「あの人を待ちわびて」
 第132話「第一席の力」
 第133話「翳りゆく食卓」
 第134話「黒雲、月を覆う」
 第135話「薙切の血族」
 第136話「囚われの女王」
 カバー下、空きスペースにはオマケ完備。

 まだ一年ですが、今の二年は三年より弱い、なら三年とえりなを倒して決着するのが奇麗な流れかなと。






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