「人じゃない、医者だ」。燃える男の大脱出! inベトナム、苦く爽やかな完結編!
やはり救われなかった患者、助け合い生き延びたはずの「仲間」に、手酷くやられる無念!
いえ、彼等は「無念」なんてこれっぽっちも思ってなかった
だから結末が清々しかった!
しかし、それが交差する事のない未来につながっている事を、二人はまだ知らない―――。
■対となる男たち
また、最後まで黒男が知る事がなかった名は「ドクターキリコ」、原作キャラ。
原作では、とある面で対比となる二人なのね。
また、最後まで黒男が知る事がなかった名は「ドクターキリコ」、原作キャラ。
原作では、とある面で対比となる二人なのね。
そんな彼が若い頃はこうだった、そう思うと月日の残酷も感じる結末。
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遮蔽物の多さ、敵と市民の区別がつかず、ボブが車で使ってたような連射武器の発達などなど……。
■俺達の患者だ
辛くも助けた米兵スティーブは、錯乱し生きようとし、前後不覚で地雷を踏んで死亡してしまう。
患者の死、軍医は、自身のあり方に疑問を持ちながらも
なおも黒男と患者に挑む
一人の人間を殺すのに、20万発もの銃弾が浪費されたという…
遮蔽物の多さ、敵と市民の区別がつかず、ボブが車で使ってたような連射武器の発達などなど……。
■俺達の患者だ
辛くも助けた米兵スティーブは、錯乱し生きようとし、前後不覚で地雷を踏んで死亡してしまう。
患者の死、軍医は、自身のあり方に疑問を持ちながらも
なおも黒男と患者に挑む
だが最後の部下の死と、軍医と黒男が「敵兵」を助けようとする姿に、ボブ隊長は錯乱してしまう。
彼の要請した爆撃は村を焼き払ってしまったが
なんとか黒男は、軍医、ヤブと共に患者を助け万感の思いで帰国の途につく。
なんとか黒男は、軍医、ヤブと共に患者を助け万感の思いで帰国の途につく。
ヤブはベトナムで医師を続け、同じ空の下、軍医「ドクターキリコ」もまた患者に挑み続けるのだった
■「生還者」無惨
前回、前々回とあれほど手を尽くしたスティーブは、たった一発の「地雷」で呆気なく死んだ。
錯乱し、生きる為にさ迷った末の死。
前回、前々回とあれほど手を尽くしたスティーブは、たった一発の「地雷」で呆気なく死んだ。
錯乱し、生きる為にさ迷った末の死。
黒男達だけじゃない、彼なりに生きようとした結果の死だった。
生きて帰るんだ
その言葉、予告で察せられた以上に呆気ない死。
その言葉、予告で察せられた以上に呆気ない死。
彼は、ボブにしてみればたった一人だけ救えた部下だったはずでした。
だからこそ、今度はボブが錯乱する事に。
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野戦生活から、旨いものが喰える「日常」に帰れる、帰ってやると決意した矢先の出来事
分かってたけどあんまりだわ…。
『そうだ…、ソーセージが喰いたいな…、ギッシリ肉の詰まった…!』
野戦生活から、旨いものが喰える「日常」に帰れる、帰ってやると決意した矢先の出来事
分かってたけどあんまりだわ…。
ボブ『帰ったら…、ビールで乾杯だ…!』
ファン『スティーブは死んだのよ…、地雷を踏んで、死んだの!』
誰がかき集めたのか、ハッと我に返るボブの気持ちを思うとやるせない。
敵が撒いた物だと、怒りに転じるボブ
無論、アメリカ軍も大量に殺し、またオープニングの通りの「アレ」をやらかすのですが……。
この怒り、誰かにぶつけなけりゃおさまるもんじゃない。
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彼女が村を出た後、彼はベトコンに参加。真逆の道を選んでしまった
ファン『アイン!?』
『―――サイゴン(南ベトナム首都)に出るまで、同じ村にいました…』
彼女が村を出た後、彼はベトコンに参加。真逆の道を選んでしまった
■俺にとっては
そこに、折悪しくベトコンの青年、ファンを助けた事がバレ私刑を受けたアインが転がり込み
殺せ、というボブと真っ二つに意見が割れる
そこに、折悪しくベトコンの青年、ファンを助けた事がバレ私刑を受けたアインが転がり込み
殺せ、というボブと真っ二つに意見が割れる
俺は医者だという黒男と軍医、必死に助けて欲しいと懇願するファン。
ボブ、無念の恩知らず発言。
どころか、ファン自身、こいつらのスパイだったのかと疑い出す
どころか、ファン自身、こいつらのスパイだったのかと疑い出す
そも、「この村が助けてくれた」事自体が、ヤブさんが必死に癒し続けた恩恵なのですが……
ヤブさん、ホントに頑張り続けてたんですな…。
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患者に向き合い続ける「軍医」、後の彼の信念はともかく、今はただただ患者を救う熱血医師。
ですが、こうした苦い経験の積み重ねが―ー―
軍医『せっかく助けた俺の患者が、ああも簡単に死んじまうなんて…』
患者に向き合い続ける「軍医」、後の彼の信念はともかく、今はただただ患者を救う熱血医師。
ですが、こうした苦い経験の積み重ねが―ー―
文字通り、「ブラックジャック」への前日譚に。
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狂気、「恩人」である村をスパイの巣窟と断定、爆撃要請を出したボブは「遺骸」と姿を消す。
前々回では、たくさんの仲間を守ろうとしていたボブ
その仲間が遂に全滅した
ボブ『ふ、ふっふっふっふ……、軍の情報を聞き出そうとしたんだろう?』
『残念だったな、もう遅いぞ―――』
狂気、「恩人」である村をスパイの巣窟と断定、爆撃要請を出したボブは「遺骸」と姿を消す。
前々回では、たくさんの仲間を守ろうとしていたボブ
その仲間が遂に全滅した
スティーブ…、アメリカ着いたら分厚いステーキ食おうな…? 腹いっぱい食わせてやるぞ…♪
論理も倫理もなくした狂気
現在、米軍がスゴい勢いで遠隔兵器を進めているのは、こうした戦訓からでもあるのでしょうか。
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一方、黒男達の手術は「跳弾」、体内に入った弾丸が骨などに当たり、あちこち損壊させた事で難問に
銃で撃たれた場合、弾丸と傷口だけではなく
体内の損壊こそ問題だと
現在、米軍がスゴい勢いで遠隔兵器を進めているのは、こうした戦訓からでもあるのでしょうか。
高柳『スゴい人たちだ…!』
軍医『人じゃない、医者だ』
一方、黒男達の手術は「跳弾」、体内に入った弾丸が骨などに当たり、あちこち損壊させた事で難問に
銃で撃たれた場合、弾丸と傷口だけではなく
体内の損壊こそ問題だと
軍医、ブッ飛んだことを言ってのけますが、決して上からではない
自分達は、そういう生物なんだと言いたいような台詞…!
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逃げようとしない三人に驚嘆する高柳、返した言葉が「人じゃない、医者だ」と!
■これは俺達の患者だ!
かくて、残り30分に迫った集落に残り、三人は決死の手術を敢行!
黒男も助手でなく、もう一人の医者として施術
軍医『失敗は許さない……、俺の、患者だからな?』
黒男『そんなヘマするか…、なんせ、俺の患者だからな?』
逃げようとしない三人に驚嘆する高柳、返した言葉が「人じゃない、医者だ」と!
■これは俺達の患者だ!
かくて、残り30分に迫った集落に残り、三人は決死の手術を敢行!
黒男も助手でなく、もう一人の医者として施術
俺は、未来の医学界を背負って立つ名医たちと、手術をしているのかもしれない…!
凡人を自負するヤブさん
しかし、ここで逃げなかった胆力は間違いなく超人だ!
しかし、ここで逃げなかった胆力は間違いなく超人だ!
二人も負けず嫌いにもほどがあるぞ!
かくて西暦1968年、小さな村はアメリカの炎に包まれた。だが!
■あばよ「お人よし」!
こうして、消防士もビックリの大脱出劇を繰り広げた三人は、意外やあっさりと後日談に。
ふと、「軍医」の名を聞いてなかったと気付く
こうして、消防士もビックリの大脱出劇を繰り広げた三人は、意外やあっさりと後日談に。
ふと、「軍医」の名を聞いてなかったと気付く
しかし、それが交差する事のない未来につながっている事を、二人はまだ知らない―――。
男の名はドクターキリコ
後に、「ブラックジャック」と医術論で対立する名医。
後に、「ブラックジャック」と医術論で対立する名医。
名乗りすらしなかった、束の間の出会いの話―――
清々しく物悲しいラストだった。
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何気に、今回からエンディングが変更されていました。ほほう。
予告『人は痛覚を持つ、痛みを感じることにより身を守る。心も痛覚を持つ…』
『痛みを感じろ、身体で、心で、全身で!』
何気に、今回からエンディングが変更されていました。ほほう。
■人は痛みを持つ
痛みが、異常を知らせ「自分を守る為の信号」であるなら、心の痛みを感じなくなるという事は
自分の心の異常が、解らなくなっているという事
だから「痛み」は必要なのだ
痛みが、異常を知らせ「自分を守る為の信号」であるなら、心の痛みを感じなくなるという事は
自分の心の異常が、解らなくなっているという事
だから「痛み」は必要なのだ
そんな予告も気になりますが、スパッと終わったベトナム編も意外。
オープニングでの「枯葉剤作戦」は、ただの象徴、黒男達とは直接関わらない事件なのか?
それとも、今後ヤブさんが…!?
それとも、今後ヤブさんが…!?
次回、第7話「苦痛なき革命 その1」
■関連感想記事
第1話「医者はどこだ!」
第2話「拉致」
第3話「脱走兵」
第4話「ベトナムにて その1」
第5話「ベトナムにて その2」
第6話「ベトナムにて その3」
[ 第7話「苦痛なき革命 その1」]
第1話「医者はどこだ!」
第2話「拉致」
第3話「脱走兵」
第4話「ベトナムにて その1」
第5話「ベトナムにて その2」
第6話「ベトナムにて その3」
[ 第7話「苦痛なき革命 その1」]