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Channel: GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記
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『ヤング ブラック・ジャック 第3話』、この後味の悪さ…。“善意”を我田引水する傲慢さ!:脱走兵

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命の重さと傲慢な“子供”! けど、やっぱり大人は一枚上だったか…

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 またも、命を救いたいという誠意を、ゲスな大義名分が踏みにじる苦さ! この苦さが本作の味か!
 が、子供たちも所詮、米国の大人の手の上だった…
 この汚さ、面白いじゃないか!

 自問したが答えは出なかった。医療行為に正解などない事を、この時の間は知らなかった―――

世界は欺瞞に満ちている
 でも、策謀が結果として黒男の将来を救ったという辺りが、実に皮肉で面白い。
 あの「米兵」が最前線送りになった結末も皮肉。

 冒頭、カレーとうどんとご飯、ちょっとした飯テロから、まさかこんな結末になろうとは。

ベトナム戦争は、TV放送された、最初の戦争でもあった――――

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 これまで以上に過激化した要因の一つ、それがTVだったと。

子供の正義と汚い大人と
 1968年、偶然、ベトナム戦争から脱走した兵士と「彼らを逃がす」学生組織に巻き込まれる黒男。
 彼らは病院に行けず、「善意の治療」を黒男に迫るが
 無免許医療は違法行為であった

 彼らの独善、自分の医者への道を閉ざす行為だと知りながら、黒男は治療を敢行する。

 幸か不幸か、実は男は「脱走兵を装ったスパイ」であり
 彼の治療は無かった事にされる

 その事実まで知らされることこそ無かったが、黒男は明らかな「権力」の存在を陰に感じていた。

 次回、第4話「ベトナムにて その1」

舞子『縫い目…、ちょっと! これ手術痕じゃない! …まさかこれも!?』

黒男『もちろん、それは後で美味しく頂きますよ♪』

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 カレーは、ご飯にもうどんにも最高ですぜ!という幸せ学生飯、楽しい。

間 黒男の割と幸せな生活
 1968年2月、医療用半透明パウチを用いた「ボンカレー」が商品化、世間を驚かせた時代。
 黒男は、生きた魚、豚足を手術の練習に用いて
 医学生生活を送っていた。

 そんな事したら、無免許医になっちまうじゃないですか。

 ご存知、卓抜した腕を持つ黒男。
 とはいえ「卒業」「インターン」「免許」を経ないと、医療行為には従事できない

 今回は、その観点から「闇医者」との狭間を歩く回だった。

舞子『―――うめき声?』

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 にしても、黒男さんがこんな幸せそうにカレーを食べる姿とか、想像の埒外すぎる!
 いや、原作はほぼ覚えてませんが!

 まずレトルトカレーでうどん、ご飯を投入してカレーの二段構え!

 彼は彼で、充実した学生生活を送ってるのね。

『間さん! 同じ高校だった田村です! …その、診てもらえませんか?』

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 この青年、キリト君かつ幸平創真こと、cv松岡さんであった。

脱走兵、そして
 が、冒頭に出てきたコブラこと「外人」を見て欲しいと頼まれ、嫌々ながら見る事に。
 舞子先輩、良い人だけど迷惑だ…。

 なるほど…、お前達、反戦活動家だったのか

 黒男、巻き込まれた!
 第一話と似た彼らは「反戦」を掲げ、社会と戦っている学生活動家だった。

 男は脱走兵、だから病院にも連れて行けない―――

『<子供たちを殺すくらいなら、軍法会議で死刑になった方がマシです!>』

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 倒れたスミスは、以上の通り男前な言葉と共に、高飛びを考えていた脱走兵。
 黒人、マーロンと共に逃げてきたらしい

 が、ラストの展開を思うと、この台詞はまた強烈ですね…。

黒男『言ってる場合か! すぐに手術しないと死んでしまうんだぞ!』

青山『なら、お前がやれ!』

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 黒男さん、今週も指差される。 

誠意の行方
 やはり、男は「脳浮腫」の重態、打ったことが原因で脳内圧力が上がり死を招く状況だった
 女たちは、ならお前が手術しろと言い出す

 もっと世界を考えろ? 人間として、今は我々に協力するのが当たり前だろう。

 言っただけじゃない!
 彼らは、無免許医療で人生が潰れると知り、なお言い募る!

 特に「田村」は、バレたくないと保身を叫びながら、なお自分達を助けてくれという……。

 青山嬢に至っては、カネが欲しいのかと挑発する。

『こいつら…、本物の、本物のエゴイストだ…!』

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 心中といえど、言葉を選んで見下げ果てた黒男は、足早に救急車を呼ぼうとするが
 今度は銃を突きつけられた

 命を救え、それが世界の為だから、救わないならば死ねと?

 黒男は睨みあいに競り勝つ
 彼は、「お前達を否定はしない、だが考えを強要するな」と叫ぶのだが、その気持ちは伝わらず…?

青山『今すぐ、スミスとアーロンを飛行場に連れていく!』

黒男『バカな! そんな事をしたら、脳浮腫がさらに悪化して………』

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 そうだ、このままだと死ぬ。お前は一つの命を放るのか……?

あの人のように
 だが、無知な彼女たちがトドメに等しい行動に出た時、黒男は深く自問自答する。
 見捨てて良いのか?

 いや、かつて自分を見捨てなかった「先生」のように―――

 黒男も家族に見捨てられた
 見捨てられる辛さも、ヤブさんが言う「人は死にたくない」事も、今は良く分かっている。

 皮肉にも、「先生」やヤブさんの優しさが、彼に道を踏み外せと誘う。

 無免許医療で、医者の道を絶たれるとしても―――。

青山『私の言葉に、僅かでも残ってた良心が目覚めたか?』

『分かっただろう? 大切なのはカネでも地位でもない、正義をもたらす大義だ』

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 そんな幾つもの葛藤を、自分に感化されたんだろう? という勝手な言葉でまとめられた黒男
 キレる! 強制あっちょんぶりけ!

 ですが、怒られて「唯一」錯乱した青山は、まだ良心があったのかもしれません。

 だって「自分が悪い」って自覚があるって事なんですから。

どうして、あの男を助けたのだろうか―――?

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 自問したが答えは出なかった。医療行為に正解などない事を、この時の間は知らなかった―――

裏の裏のそのまた裏
 やがて「頭蓋骨を一部切除し、圧迫を弱める」という難手術も黒男は成功、スミスは生還しますが
 感謝どころか、怒り狂って“本部”に帰還します

 彼は脱走兵のフリをし、その支援組織を探る為のスパイだったのです。

 戦争にすら行っていない
 彼にすれば、医学生如きに俺の頭をいじられた、そんな怒りで一杯だったようです。

 表沙汰にもならず、「事件なんかなかった」と、黒男も釈放に。

 アメリカに目をつけられてしまう事に。

『脱走兵は、原隊に復帰させたよ。…あぁ、あそこは激戦区だったな?』

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 黒男は、異常な技術の確かさゆえに疑われ、一時的に拘束されるも解放
 他の面々は、職質すらされなかった

 なお、自分を逃がしてくれと必死だった本物の脱走兵、黒人のマーロウは激戦区送りに。

 命を救った結果、別の命が戦火の中に……。

戦争、数百万の犠牲の中、たった一人救ってどうなる?

目の前の一つの命は、地球70億の命と繋がっている。それが答えだ

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 CIAのお偉いさんは、シンデレラガールズのP役も務めるcv武内駿輔さん、18歳(マジで)。

正解なんて無い
 黒男は将来が懸かった状況、それを押して決断しろとか、決断した後も良いように解釈する等
 続けて「善意を踏みにじる」本作テイスト!

 本作が、彼が闇医者に落ちるまで、というのが改めて感じられますね。

 さて三話といえば最初の山場。
 続いては、一介の学生からベトナム戦争レッツゴー! 既存キャラが続々って感じも気になる!

 次回、第4話「ベトナムにて その1」



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