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Channel: GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記
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ガッチャマンクラウズinsight ♯12「insight(完)」感想。考える、もっと考える

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あの時と、あれからと、これからのお話。どうなったかは「自分で考える」!

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 ラスト、くうさまもクラウズも共存したり、スガやんの無責任とも思えるカッコ良さとかごっちゃな最終回!
 そうかそうか、カッツェの「なりすまし能力」って忘れてた!
 またも一筋縄じゃない最終回!

 結局、とても難しい問題だから、明確にどうなったかは描かないで考える最終回!

答えは考えるものだから
 制作が、それで皆はこうなりました、って「正解」めいたものを与えるんじゃなくて
 ある程度、放り出したほうが「らしい」最終回。

 つまり、ジョーさんはカッコイイって事ですね!(真顔)

つばさ『敵は…、みんなです。私達、みんなです』

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 漠然とした「敵」、空気=思考停止への対策は、考えてもらう事だ、とハジメは結論する。

これからの物語
 ハジメはサドラに化けて重傷を追い、皆が思考停止した結果、その惨劇を見せ付けた上で
 八百長をあかし、みんなにもう一度考えて欲しい
 と、一ヶ月投票を実施させた

 サドラを受け入れるか否か? サドラが元凶、彼を排除すれば、みんな丸く収まるという熱狂。

 熱狂は、「この問題を考えて欲しい」という嘆願と期間が溶かし
 ひとまずサドラは受け入れられ
 ハジメも回復した。

 ハジメ、ツバサの訴えは届いたのだろうか?

 問題を考える時は、まず、自分ひとりでじっくりと考えて答えを出して欲しい―――(終)。

ジョー『アイツは、ホントにブレないな……』

清音『それがアイツなんです。だから…、ちょっとやそっとじゃ死にませんよ…!』

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 JJ様といい、彼ら=劇中の人間以上に、彼らを介して視聴者自身を考えるような作品だった!

あの日あの時あの場所で
 策とは、カッツェの「成り済まし」でゲルに変身、ガッチャマンと全力で殺しあう
 皆に、彼ら自身がもたらした惨劇を見せること

 悪人を叩き、殺し、排除する、その有り様を見せ付ける事だった。

 場の空気がもたらす惨劇
 TVが、皆が、正しいと信じた「結果」を見せるのだ

 他人に、ガッチャマンに委託した結果を見せ、簡単に委託しちゃいけない事を見せるのだ

 見せて考えてもらうのだ、と。

『どうして気付かなかったんだろう…、どうして、僕らは気付いたの?』

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 ツバサやゲル、彼らが気付けたのは、自分で問題を考えたからだとツバサは言う。
 答えを出し、それを他人が承認してくれたり
 他人の考えを承認したり

 そういう風に、「皆がそう言うから」じゃない、自分で考える事。

 別に、独りよがりって事じゃない
 まず自分で考える。

 そこから討論して、「正しいか」検証する前に、まずは自分自身で深く考えるのだ。

カッツェ『久々のキッスタイムキター! じゃ、いっただっきまーふ!』

ハジメ『カッツェさん早くするッス!』

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 てか、カッツェさんもダメージ喰らうのかよ!

俺達はなんて愚かなんだ!
 前回の舞台裏、ガッチャマン同士は通信し、ハジメが刻一刻と限界を迎えていく事を感じ
 なお、手を緩めず最後までやりきった
 それは―――

 ツバサちゃん、ダメっス! “その時だけの考えに流されちゃ”ダメっス! 僕らの事を知る為に…!

 あの「ガッチャ」のポーズは決意
 そして、やりきった。

 あの時、清音が両断したのは、紛れもなくハジメ当人だったのだ。

 そこまで見せ付ける必要があったからだ!

ツバサ『ヒーローは目の前の人間を救うだけじゃない』

『時には自らを犠牲にして、多くの人を救うわなければならない……』

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 ヒーローってのは損な商売です、それでも「自分になら出来る」事があれば、やり抜きたい
 ハジメは、リズムに殺されかけた時の累と同様に
 結果の為に身を呈した

 また、リズムが身を呈して「クラウズを止めた」のも、そうだったですよね。

 間違いだと思う状況を、犯罪者になってでも覆したワケで。

そして、この期に及んでのミリオである

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 真相に対し、ウソ泣きしてたミリオ、多くの人間を共感させるTVのカリスマである割に
 当人は、至って冷徹なのは面白いですよね。

※視聴率に応じ、O・Dをあっさり切り捨ててしまうなど。

スガやん『もう一度みなさんにお聞きします、ゲルサドラをどうしますか?』

ツバサ『一ヵ月後、しっかり考えて自分の答えを出してください、私も考えます!』

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 ルイルイ、別キャラ過ぎィ!

ハジメが生んだ「空気」
 やがて、ハジメの言いつけに従って「サドラをどうするか」、一ヶ月後の投票が決まった。
 しっかり考えてもらうためだ

 当然だが、ハジメへの同情から、またも「皆」から冷静さは失われる。

 元凶はサドラ。
 一見、世の中は上手く回っていたから、突拍子もなくかき回したヤツが一番悪い。

 だからこそ一ヵ月後。

 ツバサは、独りで考えて欲しいと訴え続ける。 

『一瞬だけど、すごく良い未来を見た気がしなくもない―――』

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 実際、熱狂した「サドラ憎し」の空気が色濃く残ったが、そこから皆、考えはじめる。
 サドラの政治手法、国民意見を即取り入れる
 未来を感じるやり方だと

 一個一個の法案に対し、国民に直接投票させるやり方とか。

 その成立には、それこそ「国民自身が、一つ一つの問題をじっくり考える」資料、力も必要ですが。

爺ちゃん、駒を打つ

弟さんの死から七十年、爺ちゃんも前に進めたのでしょうか?

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 ユル爺の将棋盤って、生前、弟さんとさしていた盤面だったのかなー、と思いました。
 弟が生きてたなら、「お前はどう打っただろう」って
 そう、考えていたのかなって。

 ずっと盤とにらめっこするだけで、打たなかったという爺ちゃん。

 今、爺ちゃんも前に進むことが出来たのでしょうか。

「ちゃんと考えようぜ」「そうそう、同情とかじゃなくてさ」

「サドラ出てけとか、簡単だけどな」

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 お前…、今、ちょっとハジメみたいだったな?

それからとこれから
 結局、サドラ憎しという空気は去り、沈痛な空気を和らげるべくツバサが奔走したり
 うつつちゃんが可愛かったり、そんな空気の末―――

 さあゲルちゃん、これから、どうしようか?

 ゲルちゃん地球残留決定。
 考え込んでいた社会は、再び動き出し、ゲルちゃんもまた白紙に戻った。

 もう「皆で一つに」なんて言えないし!

 根源を失ったゲルちゃん、今後、どうしていくんでしょうね?

出戻り首相『そうですよー、国民の決定に従ったまでです』

ヤジ議員『国民のせいにする気かーっ』

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 エンディング開け、復活した議会は「ゲル放置って危険じゃね?」、という空気が支配。
 特に、彼らの場合“実害”を受けたワケですしね
 放ってはおけません

 そうですよぉ? これは一人ひとり、みーんなのせいです♪

 って、スガやん開き直るな!

ゲルちゃん『ゆるゆるゆるーーーーーーっ』

ユル爺『違う。もう一度』

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 そんな戦後の一場面、ゲルちゃんは都会の喧騒を離れ、新潟で暮らしていくらしい。
 彼の特徴は、いつだって「結果」を急ぐこと
 急ぎすぎること

 だから、深く吸って深く吐く

 呼吸って、外から取り入れて、有益なものを選び取って、そんで吐き出すって行為だから。

清音『うごいたァ!?』

ツバサ『あっきゃあーーーーーーーーーーーーっ!』

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 清音くん、そんなお腹の子供みたいに! 

これから
 結局、仕組みはともかく「くうさま」もクラウズ共々残り、心が形になったモノ同士で和解?
 ジョーさんも、本格的に禁煙をやめたらしい

 やがてハジメも目を覚まし、これから、どうなっていくのだろうエンド。

 ハジメの劇薬はとても効いた
 けれど、あの政治家のオッサン達みたいに変わらない人も居る

 果たして大多数を変えられたのか、変わってくれた人たちも、そのまま考え続けてくれるのか?

 ハッピーエンドって、とっても難しいという問題。

大事なのは、自分で考え、意見を戦わせる事を恐れない事…?

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 前作同様、おしまいだと言いきる勇気!

insight
 前作、カッツェがある程度「元凶」だった前作と違い、漠然としたものに取り組んだ難しい題材
 きっと、解決したというには程遠いけれど
 一石を投じる結末に

 本作みたいに、ガッチャマンやゲルサドラ、超常パワーでも難しい問題でしたね。

 ちゃんと終わった! 反面、謎だらけでもひとまず終わった前作に対し、スッキリ感に欠ける最終回
 題材が題材だから、爽快感というのもおかしいか?
 一体、何が正解なんでしょう

 ともあれ、スタッフの皆さま、本当にお疲れさまでした。 



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