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Channel: GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記
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アルスラーン戦記 第二十五章「汗血公路(完)」感想。そして、いずれ少年は王となる

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後日談とこれからと。異文化交流最終回、殿下は、いつか王となる!

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 甘ちゃんで世間知らずで、少年奴隷に言い負かされていた殿下が、対等以上に語り合えた成長のお話!
 ひいては、彼女に象徴されるルシタニアとの和解への布石でしょうか
 成長を感じさせる回に

 王都奪還に到達しなかったのは残念ですが、ここからがまた長いんでしょうね。

その頃の銀さん
 もちろん、ルシタニア側の内情も面白いので、「戦った勝った!」じゃ済まないでしょうしね
 ここからが本当の地獄だ…!

 しかし、簒奪を恨む銀さんが、王位簒奪を勧めるのも妙な構図だわ。

エトワール『放せ! 異教徒ども、放せッ!! くそ…!』

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 エトさん、開始一分での捕縛であった。

探るべきものは
 パルス暦321年5月、聖マヌエル城を落としたアルスラーンは、この戦いに「信仰」の姿を見た。
 考えの違い、それを互いに許容して共存できれば
 犠牲を減らせたのではないか?

 アルスラーンは、死者をルシタニア式で弔い、捕虜に対し融和を強調。

 エトワールこと、「エステル」との誤解も解け
 両国の和解を探るアルスラーン

 対する銀仮面は、ルシタニア王弟に正体を明かし、互いに王たらんと協力関係を取り付ける。

 決戦の地エクバターナに向け、血と汗で踏み固めた道は続く―――(終)。

ダリューン『あの銀仮面、討ち損じてしまいました…』

殿下『おぬしが無事ならそれで良い! 終わったぞ、マヌエル城は陥とした…!』

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 良かった、とかいうナルさんの殺し文句。

殿下の旗の下に
 城主、バルカシオン卿は自害で敗戦を決定付け、ルシタニア兵士たちに投降を促させた。
 殿下側近も、決死隊のアルフリード含め健在

 知恵と素手でも戦える。だが、食料が無ければどうにもならないだろう?

 既にナルサスは「次」を見据え
 酒と女の騎士クバードは、さっそくファランギースに目を付けていたりもする。

 クバード、このまま参加してくれるのか…?

 今後、殿下とも問答ですかね?

ダリューン『ヤツの気まぐれが無ければ、俺は討たれていた』

『辛勝は、ヤツの望むところではないようだ…』

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 ダリューンは、「お情けで生かされた」状況を認め、更なる鍛錬を己に課す。
 さて、銀さんに付いてる魔法使いは何者なのか

 けっきょく、今期は最後まで謎でしたね。

 ヒルメスの復讐を利用し、「戦争で犠牲者を出す」事そのものが目的、というっぽい…?

殿下『独りだけこんなところですまない、おぬしが暴れるからだぞ?』

エステル『―――伯爵様が自害したのは、本当なのだな』

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 一方、弁解不能と思われた誤解は、あんがいあっさりと解けていたからちくしょう!
 共に居合わせた従者達が弁護

 伯爵が降伏を促すべく自害した、その優しさにエステルの目にも涙。

 責任者として責を貫いた、立派な人だった…。

殿下『ペシャワールで出会ったのが、本当のキミだったのだな?』

エステル『違う! 私は伯爵に使える騎士だ!』

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 また、エトワールは本名を「エステル」といい、騎士の家に養子となり自ら名乗ったと明かす
 バルカシオン伯爵も、官女の行く末は心配していましたが…

 というか養子なのね。

エステル『王が王らしくせぬから、パルスは都を追われる目に遭うのだ!』

殿下『王らしく………』

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 エトさんと一緒だと、殿下が愉快な顔になる事が多く、また楽しいと思うのです。

アルスラーンの答え
 それから、殿下の詭弁に付き合う格好で、エステルは彼と共に過ごす事になるのだったが
 幼い日と似た話に、殿下はハッキリと問いを返す

 考え方が違っても、共に暮らすやり方もあるのではないだろうか?

 互いを尊重するあり方
 また、ルシタニア「教義」は権力者に利用されている。

 エステルは跳ねつけますが、両者の和解、ひいてはルシタニアとの和解への端緒となるか?

 てか偶像崇拝禁止なのね、ダボード教。

殿下『良かったら明日、死者に祈りを捧げてくれないか?』

『ルシタニアの死者には、ルシタニアの祈りが必要だろう…?』

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 エステル、生きていたエラムに悪態をつきつつ、離れたら「ホッ」と息を吐くのが可愛い

たとえ異なっていても
 殿下は、こっそりと牢の鍵を開け、「逃げられる」状況を作っておきながら
 明日、ここに残って祈りを捧げて欲しい
 と、彼女に選ばせた

 意を汲み残ったエステルは、敵兵の眼前で、ルシタニア死者に祈りを捧げる事となる。

 彼らの旗で送るパルス兵
 殿下、これはまた思い切った事をなさる。

 奴隷解放令といい、パルス内に、反アルスラーンを生みかねぬ寛容さ。

 祈るエステル、美しい。

銀仮面『聖マヌエルは、イアルダボード神の恵みに恵まれなかったのだろう』

王弟宰相『軽々しく、神の御名を口にするなッ!』

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 堂々と戻ってくる、この鉄面皮さ! 

共犯者たち
 かくて、殿下が相互理解に腐心されていた頃、銀さんは騙しあいの「同盟」結成に至っていた。
 銀仮面は正体を明かし、パルスのお家争いだと語る

 どうも、現実主義者の王弟ギスカールは、異国パルスの統治など興味はないらしい。

 統治困難なパルスはヒルメスに
 その代価に、ギスカールのルシタニア王即位に協力する事に。

 しかし、王弟の人望なら王位簒奪なんて簡単でしょうに、銀仮面の助力がどう役立つのか?

 狸と狐の化かしあい!

アルフリード『なんだか、もったいないねぇ…』

ナルサス『残念ながら、ここに残していける兵力は無い』

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 一方、総力戦であるパルス軍は、予備戦力もなく、聖マヌエル城は焼き払ってから旅立つ。
 石造りの城ですが、内部を焼き払っておけば
 使用不能には出来るらしい

 堅固だっただけに、盗賊などが根城にしても困るとの事。

 そうなると、「捕虜」の問題が出ますわな。

エラム『教えてやる、負傷者の世話の為に、殿下に頼んで付いてきたんだろう』

『だったら、足でまといになるなよ?』

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 第一話で彼女を殺しかけたダリューンさん、その成長、健気さに感慨深げで

かけがえなき者
 結局、パルス軍は捕虜ごと行軍する事になり、多大な手間と食料・医薬品を費やすこととなる。
 そんな中、エステルは疑問をぶつけるのだが―――

 王太子殿下は、いつも努力しておられる、それは仕える者の目には、明らかなだけなのだ……

 なぜ仕えるのか?
 そりゃ、殿下の姿勢が尊いからだという女神官。

 王位、玉座や権力は、持つ者によって悲惨な事態も招くが、彼なら信じられると。

 つまり殿下尊い。

ファランギース『精が出るな、ルシタニアの少女よ』

エステル『あまり女扱いするなっ。…慣れぬ』

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 また、エステルは男装をやめ、ファランギースへの受け答えもご覧の通り。
 どうやら彼女も、心境が変化しつつあるようで

 以前なら、「私は騎士だ!」って続けていたでしょう、みたいな。

殿下『大切なものをありがとう』

エステル『返さなくて良い! 私がお前を、改宗させてやるのだから…』

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 殿下は優しい王ですが、皆を統率するカリスマ、「王としての振る舞い」に欠けるのも事実。
 気安い彼に、エステルは王のあり方を説く
 みたいな立場

 殿下もまた、学ぶべきはあまりに多い、と感じる人ですしね。尊い。

捕虜の妻『―――エトワール様、抱いてあげて…?』

エステル『わ、私が!?』

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 意外に、子育て慣れしてるアルフリードの部族感。

始まり
 翌日、行軍中に捕虜の妊婦が出産、何の罪もないまっさらな命に、エステルは涙を流す。
 この子に、剣を握れ、他人を憎めと教えるのか…?

 今、この場にいる誰もが、赤子から出発してここにいる。

 どうして憎むようなったか
 玉座と同様に、「赤子」自体には何もない

 どんな方向性を与えるのか、大人として、彼らに平和な時代を与えられるのか?

 エステルさん、何を思ったのでしょうね。

ダリューン『お前こそ、戦で策を巡らす以外、何も出来ないではないか!』

ナルサス『私は、生まれついての芸術家なのだ!』

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 王の証が王家にない…? 現王家自体が、もしかして簒奪者なのか?

解放王、アルスラーンの御世を!
 とまれ、ダリューンとたった二人から始まった反撃は、今、ようやく王都へ至ろうとしていた。
 時はパルス暦321年5月、あれから一年…!

 行くぞ! エクバターナ!

 ギーヴの旅も判明
 王の証…、オープニングで抜いてる剣か?

 ナルサスも相変らず!

 状況を再確認し、アニメ版はこれにて終了ってワケですね!

連続2クール、原作「漫画版」を使いきり、アニメ完結へ

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 やっぱり。最後のエンドカードは漫画版作者・荒川女史!

俺たちの奪還はこれからだ!
 前番組、七つの大罪はエピソードを圧縮、初期目的の達成まで描いて完結でしたが
 こっちは丁寧に描きつつ、届かぬままアニメ完結に
 一長一短

 もっとも大罪も来年2期やりますし、その後、こっちもお鉢が回ってくるかもですね。

 アニメ版の原作、「漫画版」は使い切りましたけど
 原作はちゃんとありますし

 スタッフの皆さま、連続2クールお疲れ様でした




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