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Channel: GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記
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ガーベラ・テトラ HGUC レビュー [0083 1/144]

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「あたしはこうやって生き延びて来たんだ!」

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 HGUC 1/144 AGX-04 ガーベラ・テトラ (機動戦士ガンダム0083)のレビュー。
 2013年7月発売。

 シーマ・ガラハウが駆るAE社製の試作機。
 政治的要素から密かに譲渡された、強襲、突撃型モビルスーツである。
 その正体は「ガンダム開発計画」から外された四号機であり、混迷する政情を奇しくも体現した機体とも言える。

シーマ・ガラハウを象徴する強襲型MS、21年ぶりの再キット化!

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 両肩と背中、三枚のテール形状が特徴的。
 モノアイ部で約13cm、アンテナを含むと約14.5cm。アンテナは削って細くしてあります。

■四月の告知から早四ヶ月
 戦時はジオン上層部に翻弄され、戦後も両国間を独自のツテで歩んだ女傑の機体がキット化!
 機体自体も「元ガンダム」という数奇な設定。

 当時、色分けも形状もやや残念だった0083系キットの中にあって、別格の格好よさがあったと思えましたが
 各部の膨らんだ、ボリューム感ある形状をHGUC化によって更にクオリティアップ。
 ただ形状がクセモノで、可動ギミックに反し可動域はそこそこ。

 取説では「ケンプファーの技術継承機でもある」と言う解説があり、そう見ると成程となるのも面白いですね。

 各部はグレーと黒でスミ入れ、膝と腰部のスラスターは黒ガンダムマーカーで塗装しています。

巨大な「シュツルムブースター」も再現

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 取り付け部はポリキャップ接続。
 張り出したコーン部分は「二枚割」なので軽く、余裕で自立できます。

 やや後ろにのけぞってしまいますが、これを考慮してか元々腰の前後可動は少なく、問題はありません。

 シュツルムとは独語で「疾風」の意。
 推進器と燃料タンクが一体化した外付けユニットで、以降の機体でも小型化しつつ取り入れられています。

ビーム・マシンガン

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 機体本体並みの長さを持つビーム・マシンガン。形状的に干渉しまくります。
 その持ち手も付属。

 メガ粒子を単発ではなく断続的に発射する事で、標的への命中率を高めた「マシンガン」。
 技術的には試作品といった段階で、大型の冷却装置が付けられていた。
 後にギラ・ドーガ等で量産機レベルに普及している。

 他のGPシリーズ同様に先進的なEパック方式を採用し「弾薬」補充が従来機より格段に簡便になっている。

ビーム・サーベルはHGUCジム凝汎嬰

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 SB6ランナーのクリアイエローサーベル。二本付属し、これを保持できる穴あり握り手も左右付属。
 反面「穴がない握り手」は付いてこない。

 比較的ボリュームがある機体ですが、普段は短く感じるサーベルが意外にぴったりくる印象。

付属品、ランナー構成

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 左の平手も付属。形状がまんま連邦系なのが出自を示していて面白い。
 銃の握り手はちゃんと手首が曲がっていて構えやすいですが、それでも形状的に干渉しまくります。

 なおモノアイはシールで、可動もありません。

■ポリキャップ
 PC-001A、6と7が1個、11-12-14が各2個、9が3個余り。珍しく首ポリが余ります。

 ポリキャップ使用率は高く、可動ギミック的には最新HGUC。
 肩装甲と胴体を繋ぐアーチ状フレームや、腹部の別ブロック化など、比較的凝った構造です。

 ランナー写真と「ランナー切り替えスイッチ」の位置についてはこちらの記事で。
 http://blogs.yahoo.co.jp/saranndonn/66584025.html

シーマ「あたしは故あれば寝返るのさ!」

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 デザイナーさんは別ですが、言われてみると確かに胴体部などケンプファーに似てるかも。

■GERBERA-TETRA
 HGUCナンバー159、2013年7月発売、定価1800円。
 新規金型。ガンダムAGE放送終了後の派境期で、SEED系HGのブルーフレームセカンドLと同時期。

 OVA制作時はシリーズの第5作目、最後のキットとして1992年6月に1000円でキット化された。
 後年、ガンダムGP-04とガーベラ改のコンパチでGFF化している。
 MGにはなっていない。

 GFF版に近いやり方で、関節パーツを流用してGP-04を出せない事もなさそうなパーツ割で
 すねの内側などにフレーム部品が存在する。
※明確な「派生キット用」ランナー切り替えスイッチは見当たらず、こじつけレベル。


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「ガンダム」である事を徹底して偽装されたGPシリーズ4号機

 型式番号:AGX-04、頭頂高18m、本体重量46.7t、全備重量73.2/ブースター装備時86.0t。ガンダリウム合金。
 反応炉出力1.710kw、総推力216.000kg(ブースター装備時316.000kg)。
 種別:強襲用試作モビルスーツ。

 連邦軍のガンダム開発計画における「強襲型」。
 GP-04を目されていたが、高推力と単機性能の向上など、要求性能にGP-01と重なる面が多く廃案となった。
 しかし開発元のAE社はデータ収集を目的に独自に開発を推し進め
 完成した試作機を重役の一人に預けていた。

 本体側の負担を抑えるオプション推進パーツ「シュツルム・ブースター」を持ち、機動力に優れている。

■密約
 デラーズ紛争において、AE社製と解らぬように偽装された上でシーマ艦隊に譲渡された。
 これは「月を戦場にしない」という密約の代価の一端であったとされる。
 約束は果たされたが、担当した重役は事件後『死亡』した。

 シーマ・ガラハウも本機と共に連邦軍に寝返ったが、混迷する戦局の中で諸共に失われている。

「ガンダム」にジオン系ノウハウを投入した技術統合、継承機

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 基本設計はガンダムに置きつつ、アナハイム社が吸収したジオニック社のノウハウが積極的に投じられた。
 強襲用という概念も同様で、その開祖ケンプファーの技術継承機という側面も持ち
 後の「偽装」もスムーズに行われたという。

 また、ケンプファーに見られた「目標地点到達を図るための推力最大化」「火力の追及」という面では
 ある意味GP-02も類似するコンセプトを持つと言えるかもしれない。

余談「ガイドビーコン」

 本機所属の「シーマ艦隊」は連邦軍の一部と密約を結び、デラーズ艦隊から離反したが
 混迷する戦局の中で全滅の憂き目を見ている。

 その要因の一つに、彼らの母艦が「ガイドビーコンを発した」事が挙げられる。
 これは本来は着艦用の「誘導灯」であり、いわば彼らは戦闘の真っ最中に、自分の場所はここだと喧伝し
 結果、砲撃によって撃沈したとされている。

 実戦慣れした彼らが何故そんなバカげた行動をとったのか?

 その理由は定かではないが、一説には、出撃中だったシーマ艦長を帰還させようとしたのだとも
 或いは早々に自らの生存を諦め、せめて彼女に「母艦を救おう」等とさせまいと
 自ら撃沈を願った為だとも囁かれている。

 ともあれ、母艦ザンジバル兇癲△修靴謄ーベラ・テトラも共に撃墜の憂き目を見た事は事実である。

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