エトワール君じゃなくてエトワールさんでした。再会、気付かれず再会!
まるで無自覚に、アルスラーンに勇気を灯したエトさん、いやあ実に素晴らしいヒロインっぷり!
でもエトさん、世辞に疎いのに酒盛りにしゃしゃり出る辺り
ほんとハラハラしますね。
国と民を考えての行動に、出自など関係ない。それはとても尊い事だ!
■殿下、蒙を啓かれる
王に準じる立場、自身の行動に重みが増すほど、優しい殿下は迷ってしまうのですが
だからこそ、シンプルな激励が快い!
王に準じる立場、自身の行動に重みが増すほど、優しい殿下は迷ってしまうのですが
だからこそ、シンプルな激励が快い!
■迷いの中の少女
国境要塞、ペシャワールは一挙に「パルス軍」の本拠地と化し、各地から騎士が続々と入城する
だが彼らは、自分達こそ「殿下の騎士」であると疑わず
色物揃いの幕僚に不満を示す。
国境要塞、ペシャワールは一挙に「パルス軍」の本拠地と化し、各地から騎士が続々と入城する
だが彼らは、自分達こそ「殿下の騎士」であると疑わず
色物揃いの幕僚に不満を示す。
一方、ヒルメスはボダンを逃がしたものの、聖騎士団を壊滅させる事に成功。
迷いなく復讐に立ち向かうヒルメス
一方、アルスラーンは自身の出自に引け目を感じ、ヒルメスに王を譲る事すら考えていた。
一方、アルスラーンは自身の出自に引け目を感じ、ヒルメスに王を譲る事すら考えていた。
だが偶然出会った少女、実は「奴隷少年」エトワールなのだが……
彼女に諭され、ヒルメスとの決戦を決意。
彼女に諭され、ヒルメスとの決戦を決意。
パルス暦321年5月、パルス挙兵は間近に迫り、エトワールはその情報を急ぎ持ち帰るのだった。
次回、第二十一章「別れの詩」
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シャプールの弟、王都落城時、ボダンにいびられギーヴが介錯した万騎長の弟!
殿下『ナルサス! この不和を収める為にはどうすればよい?』
ナルサス『――――さしあたり、私を現在の地位から降ろしてはいかがでしょう』
シャプールの弟、王都落城時、ボダンにいびられギーヴが介錯した万騎長の弟!
■問題の多い城塞拠点
殿下の挙兵は、「奴隷解放」に一抹の不安を残すも、パルスの各軍は応じて参集しつつあった
しょせん殿下は子供、解放令も撤回させれば良い、と。
殿下の挙兵は、「奴隷解放」に一抹の不安を残すも、パルスの各軍は応じて参集しつつあった
しょせん殿下は子供、解放令も撤回させれば良い、と。
だが、集った軍は地位の違いから不和が発生、ナルサスは自ら降格。
上に立つのは威厳ある者
そこで、実績ある「ルーシャン卿」が最側近となる。
そこで、実績ある「ルーシャン卿」が最側近となる。
殿下の側近も、本来のパルス軍からみれば、「外様」ばかりなのだから。
ナルサス変人扱いですしね。
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ナルサスは「宰相」にあたる地位をルーシャン卿に譲り、自身は軍師に専念する事に。
まずは、新宰相ルーシャンを迎えた上で
ヒルメス問題を共有
ナルサス『出陣を前に、お話しておくことがございます』
『今後、我々の最大の障害となるのは先代国王の遺児、“ヒルメス王子”です』
ナルサスは「宰相」にあたる地位をルーシャン卿に譲り、自身は軍師に専念する事に。
まずは、新宰相ルーシャンを迎えた上で
ヒルメス問題を共有
彼は、出自はどうあれ「ルシタニア客将」として弓引いた、と。
彼は敵だとルーシャン卿に納得させておく。
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自らは王家の血を引いておらず、他に正統の王子がいる。しかも自分の地位は父親の罪……。
殿下『以前、噂で聞いた事がある。父上が、先代国王を殺した、と……』
『―――従兄弟殿の復讐心も、仕方ないのかもしれない』
自らは王家の血を引いておらず、他に正統の王子がいる。しかも自分の地位は父親の罪……。
■十四歳の迷い
だが、優しく潔癖なアルスラーン、他ならぬ“旗印”自身が迷っているのが問題。
ナルサスは、今こそ覚悟の時だと考える
だが、優しく潔癖なアルスラーン、他ならぬ“旗印”自身が迷っているのが問題。
ナルサスは、今こそ覚悟の時だと考える
殿下の目指しているものは、他人に譲れる安いものか――――。
否、そうではない。
だからこそ、今は戦わねばならない。
だからこそ、今は戦わねばならない。
ナルサスは己の主にして生徒、自らの理想を託したアルスラーンを見守る。
てかギーヴさん、そんなこと往来で言わないで!
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さて、生き延びたボダンは何をやらかすのか…?
ヒルメス『どうだ? お前らの神への信仰を捨てれば、生かしてやって良いが』
聖騎士『天なる神よ…、ご照覧あれッ!!』
さて、生き延びたボダンは何をやらかすのか…?
■空虚な玉座にて
一方、迷いなく復讐に邁進する銀さんは、あっさりとザーブル城を陥落させていた。
聖騎士は果敢に、敗れた者もみな自害したという
一方、迷いなく復讐に邁進する銀さんは、あっさりとザーブル城を陥落させていた。
聖騎士は果敢に、敗れた者もみな自害したという
神に捨てられ、指導者に捨てられ……、哀れな者共だ。
一方、当のボダンは逃走していた
クソの鑑か!
クソの鑑か!
邪魔する者とあらば、勢力関係なしのヒルメス、その迷いの無さは対照的ですね。
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一方、ルシタニアの一部隊は、上官の勇み足で「ペシャワール偵察」に出撃。
その上官とは、もちろんエト君だ。
ルシタニア兵『やってらんねぇ、ペシャワールの偵察なんてよ』
一方、ルシタニアの一部隊は、上官の勇み足で「ペシャワール偵察」に出撃。
その上官とは、もちろんエト君だ。
危険なだけで、カネも手に入らん。
兵士は略奪が当たり前、そんな時代を感じさせるモブ台詞である。
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再登場以来、なんだか女っぽいと思ったのはそういう事ね。
部下たち『あの人は、功を焦ってるんだよ!』
エトワール『―――お前達の不満はわかっている、安心してくれ』
再登場以来、なんだか女っぽいと思ったのはそういう事ね。
■焦りの騎士
さて、実は「エトワールさん」だった彼女は、男装を解くことでパルス軍を油断させ
城内に入り込むことに成功。
さて、実は「エトワールさん」だった彼女は、男装を解くことでパルス軍を油断させ
城内に入り込むことに成功。
家族、領民の為にも「騎士になる」と、呪いのように呟くエト。
女のハンデを負うエト
だからこそ、パルスのバカ騒ぎに怒り心頭となった。
だからこそ、パルスのバカ騒ぎに怒り心頭となった。
出陣は五月十日だぁッ!
あーあ、ザラさんネタバレしちゃって!
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裏庭、世間ズレしたエトは、彼女らしい潔癖さで怒りを露わにしてしまうのだったが
相槌を打つものがいた。
エト『なんだパルスの兵士共は! 戦の前からこの浮かれよう!!』
???『ホーント、浮かれすぎだよねー』
裏庭、世間ズレしたエトは、彼女らしい潔癖さで怒りを露わにしてしまうのだったが
相槌を打つものがいた。
逆に、世慣れた少女蛮族、アルフリードである。
当然ながら冷遇中。
だが、世の中そんなもんだよねとばかりに、飄々と夜風に消えてゆく。
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その際、ナルサスに強烈な風評被害を残していったのだが、誰もツッコミ役がいないという悲劇!
軍師ナルサス、若い娘を地位に任せて囲っている…
なんて覚えられてしまった
だが、世の中そんなもんだよねとばかりに、飄々と夜風に消えてゆく。
アルフリード『私は、ナルサスの情婦なんだ♪』
エトワール『JYOUFU!?』
その際、ナルサスに強烈な風評被害を残していったのだが、誰もツッコミ役がいないという悲劇!
軍師ナルサス、若い娘を地位に任せて囲っている…
なんて覚えられてしまった
果たして、ナルサスが誤解を解ける日は来るのであろうか?
■殿下、出遅れる
が、運悪くアルが去った直後に「騎士」が現れ、美しいエトを口説き落とそうとするのだが
見事に地雷を踏み抜いてしまい――――
が、運悪くアルが去った直後に「騎士」が現れ、美しいエトを口説き落とそうとするのだが
見事に地雷を踏み抜いてしまい――――
あ、あぁぁぁぁ~~、やってしまった!
エトさんやっちゃった!
彼女のトラウマ、騎士のあるべき姿に怒りの醜態!
彼女のトラウマ、騎士のあるべき姿に怒りの醜態!
怒った彼女は酔っ払いを昏倒させ、後悔するのだが、そこに折りよく殿下が。
殿下、出遅れたのである。
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出遅れた結果、騎士は「アルスラーン登場」に驚く間もなく昏倒し、身元を隠すことに成功
殿下は、少女がエトワールだと気付けず
彼女も殿下だと気付けない
エト『お前は…!(前にパルスで会ったぼっちゃんじゃないかっ!)』
出遅れた結果、騎士は「アルスラーン登場」に驚く間もなく昏倒し、身元を隠すことに成功
殿下は、少女がエトワールだと気付けず
彼女も殿下だと気付けない
互いに、互いの正体に気付けないまま、またも再会する二人。
ニドアルコトハサンドアル!
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どころかバレバレなエトのウソを、あっさり信じてしまう辺り、すごく荒川漫画っぽい!
いや、既に「漫画化された部分」を越えており
原作ベースらしいですが!
エト『母が病気で父が腰痛で兄弟たちは次々に転んでっ!』
殿下『それは……、大変だったのだな!』
どころかバレバレなエトのウソを、あっさり信じてしまう辺り、すごく荒川漫画っぽい!
いや、既に「漫画化された部分」を越えており
原作ベースらしいですが!
異教徒による施しは受けんッ!
■相応しいもの
やがて一息ついたエトワールは、意図せず、直球の言葉で「ぼんぼん」を責めてしまう。
だが、殿下もまた「奴隷の少年」との出会いで変わり
より良き世を目指していた。
やがて一息ついたエトワールは、意図せず、直球の言葉で「ぼんぼん」を責めてしまう。
だが、殿下もまた「奴隷の少年」との出会いで変わり
より良き世を目指していた。
国と民を考えての行動に、出自など関係ない。それはとても尊い事だ!
真摯な思いを、エトは肯定する
エト自身、女性なのに「国と民の為」戦っているのだ。
エト自身、女性なのに「国と民の為」戦っているのだ。
たとえ分不相応であろうと、国や民の為、尊い行動ならば為されるべきだ、と。
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我知らず、アルスラーンが求めていた答えを示すエト、めっちゃヒロインだった!
その際、口調が完全にいつも通りでしたが
殿下は気付かず
エト『ん、なんだ?』
殿下『―――おぬしの言う通りだ』
我知らず、アルスラーンが求めていた答えを示すエト、めっちゃヒロインだった!
その際、口調が完全にいつも通りでしたが
殿下は気付かず
互いにすれ違いながら、くよくよする彼の背中を押すエトさん!
■互いの名も知らぬまま
かつて殿下は、「奴隷」のエトに蒙を啓かれ、広い世界に目を向けるようになった事を懐かしみ
今度も、気付かず彼女に背を押される
かつて殿下は、「奴隷」のエトに蒙を啓かれ、広い世界に目を向けるようになった事を懐かしみ
今度も、気付かず彼女に背を押される
ただの甘ったれかと思ったが、パルスにも少しはマトモな奴もいる…、名前聞いてなかったな。
パルス人を見直すエト
殿下もまた、自身の理想へと邁進する。
殿下もまた、自身の理想へと邁進する。
私には、パルスをより良い国にしたいという夢がある!
今思うと、不和を起こした中で、殿下攻撃の材料になりそうですごく不安になるカット。
■不和の中で
いやー乱世乱世、かつてのケンカ友だちが実は美少女だったとか、素晴らしいシチュですが
今回も、互いを見直しつつもすれ違ったまま
エトくんかわいい。
いやー乱世乱世、かつてのケンカ友だちが実は美少女だったとか、素晴らしいシチュですが
今回も、互いを見直しつつもすれ違ったまま
エトくんかわいい。
が、世間知らずなところが目立ち、女だと判るとなおさら危なっかしいな!
また、パルス軍は「正規の騎士」増加で不安定な状態に陥り
次回はギーヴが槍玉に…?
次回はギーヴが槍玉に…?
次回、第二十一章「別れの詩」