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Channel: GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記
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アルスラーン戦記 第十八章「ふたたび河をこえて」感想、生きてた!? 不義理な“王”と、筋を通す男。甘いぞ殿下!

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不義理な野心家ラジェンドラ、三年後にご期待下さい! 次回、生還者二人!

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 やはり、ラジェンドラは裏切ったものの、これを許してしまうのがアルスラーン殿下というものか。
 不義理とはいえ、言い換えれば国土拡張に余念がないって事ですし
 アレも王の姿なんでしょうか?

 ですが殿下、あなたはあなたです。父上の考え方まで継ぐ必要はありません。

次回、銀さん暗躍編?
 ダリューンはやはり良いコト言うなぁ…、と思ったら、一切合財吹き飛ばしてく次回予告!
 あの酔いどれ万騎長! ザンデさんも生きてた!

 正直、情けない死に様かと思われた男の生還、カーラーンの血は絶えてなかった!

カリカーラ王『ガーデーヴィを、許してやってはくれぬか……』

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 愛息は「寺院に入れる」と応え、カリカーラ王は安心し――――。

遠征の終わり
 パルス暦321年二月、カリカーラ王は病死し、代わって即位した新王ラジェンドラは宴を開くが
 その席上、逆上したガーデーヴィはアルスラーンに害を為し
 口実を得て処刑される。

 その後、パルス帰還を始めたアルスラーンをも、ラジェンドラは強襲した。

 が、策を見抜かれ敗北
 殿下は、彼を殺せなかったが「三年の不可侵」を約束させた。

 また、ジャスワントは、あくまでシンドゥラの民の一人として、アルスラーンの部下となるのだった。

 次回、第十九章「冬の終り」

ナルサス『あれは本物の涙だ』

『あの男は、生まれついての演技者なのさ。自分自身をも騙しきる、な…』

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 困った男ですが、それもまた為政者の資質か。

看破する軍師
 仏のような父王カリカーラは、息子達の仲違いは終わったと安心し、眠るように息を引き取る。
 父王、どうも、晩年は薬物に溺れていたらしいが
 国民の支持はやはり高かった。

 大勢の国民が見守る中、亡き父に取りすがり、ラジェンドラは人目もはばからず泣き崩れる。

 立派な人でした
 が、そんな悪癖に溺れていたのか。

 なんかインドっぽい話ですな。

※有名なアヘン戦争でも、当時インドを支配していたイギリスが中国に輸出、国を腐らせた。

牢屋番『―――出ろ』

ジャスワント『アルスラーン殿…、なるほど、あなたの口利きですか』

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 さて、前回の決戦で多大な貢献をしたジャスワントですが、第一王子派として入牢を。
 彼はもう、この国に居場所は無いという。

 無論、再三彼に救われた殿下は、彼を誘った。

 誘ったのだが――――

殿下『実は、私もな? お主と同じなのだ』

『父上と母上は、本当の両親ではないらしい…、王子ではないのかもしれない』

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 なんと殿下、国家機密ともいうべき出生の秘密を、ジャスワントに明かしてしまう。
 その上で、居場所がないなら居場所になる
 仲間にならないか、と。

 殿下、なんという殺し文句を…!

新王ラジェンドラ『アルスラーン殿、昨日の今日で申し訳ないが―――』

ナルサス『聞いた事がある、シンドゥラ王族は処刑する際、酒と料理を振舞うと』

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 殿下を庇う忠臣、また一羽!

新王の不義理
 さて、その答えも出ぬまま始まった宴、「王族を酔い潰れさせ」「苦しまず死なせる」為だという。
 もっとも、実際に、ラジェンドラはどう考えていたのか?
 彼は殺すとも許すとも言わない

 恐怖したガーディーヴィは、元凶アルスラーンに発狂、踊りかかってしまう!

 これを救ったのは鷹!
 あの愛鳥、アズライールだった!

 今週、やったらチラチラ映ってたのは、この場面ゆえか!

 なんという忠義者!

新王ラジェンドラ『ここまで未練な奴とはな…』

『あの世で、父上に性根を鍛えなおして頂け――――、やれ』

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 深読みすれば、こうなる事を承知で何も言わなかった、アルスラーン殺害すら期待したのか?
 ともかく、ラジェンドラの政敵は処刑

 こうして彼は、格好の口実を得て、第一王子ガーデーヴィを亡き者とする。

 禍根は断たれたワケだわ。

ラジェンドラ『俺がルシタニアの軍師なら、隣国に使者を送るな?』

『東方のチュルク、北東のトュラーン……』

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 その後、殿下達はパルス奪還を再開するが、その際、ラジェンドラは二国の名を上げた。
 現在、殿下達は、パルスの南東の一部を領土としているが
 そこに接する二カ国の名だ。

 彼らが立てば、ペシャワール城塞は包囲され、為すすべもなくなるだろう。

 なおナルサス、七つの対策を用意しているとの事。

ラジェンドラ『思えば俺達は不幸な兄妹だった…』

『いっそ他人同士なら、もっと仲良くなれたかも知れんな……』

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 なお、他人同士でも仲良くしなかった模様。

恩は仇で返す主義
 さて、いよいよパルス軍は国土奪還を目指す事となり、約束として兵500を借りたいという。
 が、何故かラジェ王は3000貸したいと言い
 アルスラーンに了承させた

 彼は、一万に過ぎないアルスラーン遠征軍を、騙まし討ちする腹だったのだ。

 3000のレンタル兵
 彼らは、野営の隙を突いて騒ぎを起こす!

 後は、密かに彼らを追っていたラジェンドラの本隊が、トドメをさす!

 なんて不義理な男だろう!

ラジェンドラ『アルスラーンは殺すなよ! 俺のところに連れてこい!』

『―――なんだ!? なんだこれは!?』

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 まだ七万が残るペシャワールへの人質なのか、殿下は殺すなと命じ、自ら突っ込む新王!
 ですが、なんという事でしょう

 火の手が上がったのは、ただの焚き火ではありませんか!

 残念、新王またも騙された!

ダリューン『シンドゥラの横着者よ、お主の姦計は既に破れた!』

ギーヴ『お見通しだよ、知恵者ヅラは、シンドゥラの中だけにしておくんだな!』

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 ちゃっかりターバンに暗器を隠し、阻まれても落ち着いたモノ。大したタマだ。

戦とはこういうモノよ
 ナルサスは、ラジェ王の真意を見抜き、更にジャスワントの通報を元に万全の迎撃を行い
 なお足掻く新王に、ジャスワントは厳しく忠言する

 新たな王よ。シンドゥラの民の一人として申し上げる…、これ以上の醜態を晒されるな!

 兵は詭道なり
 戦は、騙まし討ちが常だ。
 だから、逆に騙まし討ちにあっても落ち着いたものだった。

 ラジェンドラ、肝の太い男である。

ラジェンドラ『おぬしの捕虜になるのは二度目だな、今度こそ殺すかい?』

殿下『いえ、パルスに滞在して貰います。そうですね、二年ほど』

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 多分、ラジェンドラは「殺されない」という確信、アルスラーンの性格を熟知しての行動だった
 彼は終始、余裕の態度を崩さず
 年長として接する

 が、またもナルサスの「親書作戦」が告げられ、大いにビビッた!

 また親書か!

ラジェンドラ『な、ナルサス! 今度は一体何を企んでいるっ!』

ナル『この事は、親書で知らせようかと。東方のチュルク、北東のチュラーン…』

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 他人の嫌がる事を、進んでやる勇気!

鬼畜軍師と「三年」
 今度は、前述のパルスと隣接する二カ国、言い換えればシンドゥラとも隣接する国々を煽り
 新王不在の、シンドゥラを滅ぼして貰おうか?
 と、言い出した。

 なるほどね、三年程度なら、まだ我慢しようという気にもなるか……

 代価に「三年」の不可侵条約を結ぶ。
 ラジェ王が我慢できる程度の、現実的な条約として。

 無論、三年後の報復に備え、今は、パルス統一を急がねばならない。

 いわゆる「はよせな」である。

殿下『やはり私は、あの御仁をどうしても憎むことが出来ないのだ…』

『私の考えは、甘いだろうか…?』

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 ラジェもナルサスも、彼を殺せない、「アルスラーンの甘さ」を前提に動いていた。
 少なくとも、父王ならこんな事はしなかったろう
 王としてどうだろうか?

 ですが殿下、あなたはあなたです。父上の考え方まで継ぐ必要はありません。

 迷う殿下をダリューンは支える。
 また、ナルサスの作戦も「その甘さを許容した」策、彼もまたアルスラーンを支えたといえる。

ジャスワント『俺はシンドゥラ人です。また戦う事があれば故郷につくでしょう』

『ですが、俺は三度に渡って命を救って頂きました』

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 時は二月、春の訪れと共に「奪還」が始まる…!

七人目
 また、もうシンドゥラに居場所がなく、今回は新王に公然と歯向かったジャスワントだったが
 それでも、自分の故郷が一番大切だと言葉を重ね
 彼も殿下の部下となった。

 その借りを返させて頂くまで…、アルスラーン王太子殿下、このジャスワント、改めて仕えさせて頂きます!

 男前だ…
 恩に着るが恩に着せない!

 これまで、再三アルスラーンを救いながらも、それはカウントしないジャスワント!

 義理堅い男、彼もまたアルスラーンの幕僚に。

予告『ヒルメスは、どう動くか慎重に考える時期を迎えたようであった』

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 実写映画にもなった『神さまも言うとおり』の作画担当、藤村緋二先生。強そう。

生存確認!
 結局新王ラジェンドラ殿は生き残り、復讐心を糧に、より強大な敵となろうとする宿敵エンド。
 成程、殿下の優しさならばこうもなろうか。

 仮に彼が帰らず、シンドゥラが滅びでもすれば、周辺一帯が大混乱でしょうし。

 更に予告ではザンデが帰還!
 また第三章でパルス王に背信を行い、勇者シャプールと大喧嘩した万騎長、クバードの生存も。

 パルスとルシタニアの激突は、銀さんにとっても大きなチャンス。
 強者、クバードを引き入れようって腹なのか?
 でも彼って…。

 次回、第十九章「冬の終り」




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