Quantcast
Channel: GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記
Viewing all articles
Browse latest Browse all 5115

アルスラーン戦記 第十六章「落日悲歌」感想、戦像の猛威! されどジャスワント不憫!

$
0
0

戦象決戦、完勝! ラジェンドラ殿下、疑って悪うございました!

イメージ 9

イメージ 1

 戦象を過信し、本陣が功に焦って突貫して討ち取られかけるという、第一王子の歴史的無策!
 三倍の戦力差あれど、本陣とられちゃ意味がない!
 戦象を過信しすぎたのだ……

 が、その過信も納得の「生きた戦車」の突撃、まさに無敵でしたね!

「兵器」には勝てなかったよ…
 そんな、戦象を一蹴したのは「槍」射出機、むしろあんな兵器を急造したパルス軍がスゴいわ!
 戦象以外には、あれほどの貫通力は必要ないので
 作られなかったんでしょうけれど

 しかし、あれほどの兵器を短期間で量産・配置した手際、ナルサス有能すぎィ!

【朗報】ラジェンドラ殿下、パルス軍を裏切らず

イメージ 2

 第一王子軍15万に対し、ラジェンドラ5万、パルス1万の圧倒的劣勢…!

長所は短所に
 パルス暦321年二月、第一王子ガーデーヴィは、国軍最強の「戦象」以下十五万もの兵を動かし
 対するラジェンドラは、城塞に留まるパルス軍一万を頼みに
 五万の兵で挟み撃ちをかける。

 事実、“戦象部隊”の突進力は脅威となったが、小回りが利かぬ弱点でもあった。

 ナルサスの罠に戦象部隊は壊滅し
 また、戦象を過信し、突出したガーデーヴィ王子はダリューンに襲われ、辛くも戦線から離脱。

 再び対峙する王子兄弟に、国王は「両軍の代表者で決着をつけよ」と命を下す。

 次回、第十七章「神前決闘」

ガーデーヴィ『王位簒奪を企てるラジェンドラを討つ! 大儀は我らにあり!』

ラジェンドラ『奴らは連戦連敗、流れは俺たちにある!』

イメージ 3

イメージ 4

 流れだけで、9万+戦象の差を埋める気ですか殿下ァ!?

「王道」の脅威
 意外や、ラジェンドラはパルスを裏切ることなく、第一王子軍と先に激突する誠意を示した。
 状況的には、両軍で「挟み撃ち」の格好

 しかし、9万の戦力差は、そんなもので埋まるはずが無い

 純粋な戦力比の違い
 劣勢側が、バカバカしい正面対決を始めつつあるが、それに乗ってやる義理は無い!

 ナルサスは一計を案じる―――。

ガーディーヴィ『どのツラ下げて戻ってきたッ!』

マヘーンドラ宰相『お怒りはごもっともながら、どうか償いの機会を…』

イメージ 5

 また、孤児ジャスワントを育て上げたマヘーンドラ宰相は、彼を第一王子から庇う。
 彼もまた、本当に良い義父だったか…。

 マヘーンドラ宰相は、敵の策が上手だったと認める度量さえあった。

 ガーディーヴィ殿下を危惧する宰相
 それでも、「奴隷が産んだ王子」よりは、こちらに尽くすのが筋だと思えたのでしょうか…?

ダリューン『いずれ殿下はヒルメス王子と対峙する事になろう』

ナルサス『その時には、再び殿下の器が問われる事になるだろうな…』

イメージ 6

 一方、エラムの陣頭指揮で、パルス軍は「武器」を急ピッチで作らせつつあった。
 無数の刃と、車輪の付いた馬車もどき

 また、二人の王子の戦いに、アルスラーンの未来をダブらせる。

 ちなみに、前回~開戦で、二ヶ月間かかったようだ。

ラジェンドラ『血統は遥かに優位なのに、父は貴様を王太子としなかった』

『貴様自身が、俺より見劣りするからよ!』

イメージ 7

イメージ 8

イメージ 9

イメージ 11

 矢は通じず、剣で斬りつけるヒマも無い!

ラジェンドラの「計算外」
 早くも二月、ようやく軍を揃えた第一王子を、数で劣るラジェンドラは自信満々に挑発する。
 何故なら、「寒さ」で戦象は戦えないハズなのだ――――。

 だが、戦象部隊は薬物で興奮しており、勇猛なラジェンドラ軍を一蹴!

 ってか、コレ勝てるハズない!?
 絶望的な強さ!

 現実の紀元前でも、ヨーロッパで猛威を振るった「象」の脅威、恐るべし!

 計算が甘かったのだ…!

ラジェンドラ軍「槍」で対応する

イメージ 10

 また、騎馬部隊に対し「槍を地面に固定し、槍の壁を作って対抗する」戦術は非常に有効
 有効なんですが、象相手じゃ規模が違い過ぎィ!
 そもそも固定してないし!

 蹂躙じゃないですかヤダー!

ラジェンドラ『く、せめてパルスの騎馬隊がいれば…!』

伝令『パルス軍は城塞で包囲され、足止めされている模様!』

イメージ 12

イメージ 13

イメージ 14

イメージ 15

 親方、側面からパルス軍が!

王子の決断
 既に、騎馬隊どころじゃない状況ですが、頼みの綱の「一万のパルス軍」も城塞を包囲され
 ラジェンドラ王子は覚悟を決める

 これ以上、俺についてきた者達を死なせるわけには……!

 それが言えるだけ正しい。
 少なくとも、この人は部下を思っている。

 が、そのパルス軍が、魔法のように側面から現れるというファンサービス!

 またもナルサスマジック!

ガーデーヴィ軍『黒い…、嵐だ……!?』

イメージ 16

 側面を突かれ、ダリューンらと接触したガーデーヴィ軍は、鎧袖一触で崩壊してゆく。
 寡兵、なれど戦えば無敵!
 ダリューン無双!

 おかげで、ラジェンドラ本陣は戦力を立て直す。

 毎度ながら強すぎィ!

ラジェンドラ『城塞で包囲されていると聞きましたが、一体どうやって?』

アルスラーン『ちょっと飛んで参りました♪』

イメージ 17

イメージ 18

イメージ 19

 いつから篭城していると錯覚していた?

「包囲軍」無力化
 つまり、パルス軍はとっくにグジャラートを発しており、城塞は囮に過ぎなかったのだ。
 第一王子軍は、2万もの軍が空振りに終わった
 が、13万は健在。

 ご安心下さい。我らパルス騎馬隊の真価は、その機動力と柔軟な戦術にあります

 しかし、無敵無敗の戦象部隊に対し
 パルスは対策は終えていた

 要は、兵の移動の速度、方向転換で騎馬隊は遥かに優位。

ガーデーヴィ『見ろ! パルス軍が引いていく、我が戦象部隊には勝てん!』

『パルス軍を追い込め、俺も出るぞ!』

イメージ 20

 ダリューンら騎馬部隊は、正面から突撃すると思わせ、その進路を大きく転換する
 急激な動きに、戦象部隊は「追う」ので精一杯

 それも、薬で高揚している為、止まる事を知らない!

 薬の使用が仇に――――

戦象部隊『何だアレは!? 止まれッ!』

ナルサス『象の皮膚には矢は通りません、槍を使い、毒を塗っておきました…』

イメージ 21

イメージ 22

イメージ 1

イメージ 23

イメージ 24

イメージ 25

 ゲェー! ダリューン!!

ジャスワント跳躍
 その前方には、待機期間中に量産された『槍による巨大な弩弓』が密集、戦象たちを餌食とした
 のみならず、戦功を焦って突貫したガーディーヴィもが
 この包囲網に――――

 殿下があの者をお助けになるのは、これで二度目でございます。

 辛くも逃すジャスワント!
 有能過ぎィ!

 加えて、槍なら腕に覚えがあった第一王子、無謀すぎィ!

 かくて指揮官逃亡、戦闘終了に――――。

チャンディガルの野における戦いは終わった――――

イメージ 26

 ガーデーヴィ軍は、戦象を含め9万も上回りながら、戦象を失った動揺と王子の逃亡によって
 あっさりと戦いを放棄したらしい。

 やはり指揮官自ら、前線に出てはいけない

 あとダリューンと遭遇してはいけない。

ガーディーヴィ『何故あの場で逃げた!』

『あの逃走で敗北は決定した、逃げてはいけなかったのだッ!』

イメージ 27

イメージ 28

 あ、アンタなんて恩人じゃないんだからね! 勘違いしないでよね!

畜生の鑑
 無論、ガーディーヴィも「逃げた」のが軍全体の敗北だったと理解し、ジャスワントを責める。
 いやむしろ、突っ込んだアンタが一番悪い。

 ワシは…、補佐する相手を間違ったのかもしれん……。

 遅いよ宰相様!
 が、思ったよりマトモな人ですね宰相様!

 それでも、既に後の祭りの事態、持久戦で勝利を掴もうと考えていたが――――。

臣下『急報です、国王陛下が目を覚まされました!』

国王陛下『―――大方、見苦しい兄弟喧嘩をしておるといったところか』

イメージ 29

イメージ 30

イメージ 31

 ワシも知恵に限りある身、この裁断は神々にお任せするほかあるまい――――

神前決闘
 が、病床の「シンドゥラ国王」が目覚め、状況を察するや“神前決闘”を発令した。
 代表同士、一対一の決闘をせよ、と。

 シンドゥラの王様は、よっぽど自分で責任を取るのがお嫌いらしいな………

 ギーヴさん辛辣
 だが、白黒つけねば国民も納得しない事態。

 何より神前決闘とは、僅か「一人の犠牲だけ」で決着がつく、効率の良い決戦だった。

 数に劣るパルスには、願ってもないといえる。

ラジェンドラ『この神前決闘だが、代理人に戦わせることもできる』

『そこで、折り入って頼みがあるのだが――――』

イメージ 32

 まあ、第一王子も腕は立つらしいし、王子の直接決闘なら妥当なところか……
 かと思われた。

 が、ラジェンドラは深々と頭を下げ、「代理人」にダリューンを指名!

 最強の男を迎えに来た!

予告『ダリューンをこのような決闘に出したのは、間違いではなかったのか?』

イメージ 33

 昨年、「マンガ家さんとアシスタントさんと」もアニメ化されたマンガ家、ヒロユキ氏。弱い(確信)。

次回、ラジェさん怒られる
 意外や、ラジェンドラも宰相閣下も誠実、第一王子は無策で、ナルサスは腹黒だった!
 あんな兵器、量産・配備する時間なかったでしょ!

 と思ったら十五万動員するのに、二ヶ月もかかってたのね。なるほど…。

 そして「決着」は決闘に!
 なんて前時代的な…、いや前時代なんですけど!

 次回、第十七章「神前決闘」

■関連観想記事
 第十一章「ペシャワールへの道」
 第十二章「騎士の忠義」
 第十三章「王子二人」
 第十四章「異国の王子」
 第十五章「シンドゥラの黒豹」

『戦象部隊』と機動力

イメージ 13

 現実でも、ヨーロッパに持ちこまれ猛威を振るった「戦象」ですが、紀元前で役割を終えました。
 突進力は凄いものの、小回りが効かない為
 分散攻撃で倒されたのです

 象に対し、迎え撃つ軍は味方同士の間隔を広く取り、その突撃を回避、脚を狙ったそうな。

 その後もインドなどでは主力。
 タイ王国では、20世紀初頭まで軍事用として使い続けたそうな。



Viewing all articles
Browse latest Browse all 5115

Trending Articles