久美子、“中学時代の麗奈”の悔しさを知る。努力、努力、落第、そして!
前回の先輩、一話の麗奈みたいに『頑張ったのに叶わない』悔しさ、泣けるくらい悔しいのは頑張ったから!
好きだから頑張るんだって、確かめた久美子に救いの一言。
処刑も救いも、滝先生はズルい人だ!
あなたの“できます”という言葉を、私は忘れてはいませんよ?
■そしてオチ要員の麗奈である
ラストの麗奈に、笑っちゃいけないけど笑っちゃうよ!あの子も、ちゃんと恋してるのね。
そこも、何故か妙にホッとしました。
ラストの麗奈に、笑っちゃいけないけど笑っちゃうよ!あの子も、ちゃんと恋してるのね。
そこも、何故か妙にホッとしました。
■好きですユーフォニアム
夏休み突入、オーディションでの麗奈に感化された久美子は、打って変わって熱血漢となったが
熱を入れすぎたあまり、体調を崩してしまう。
夏休み突入、オーディションでの麗奈に感化された久美子は、打って変わって熱血漢となったが
熱を入れすぎたあまり、体調を崩してしまう。
また、クオリティアップの為に新しいパートを任されたが、これがまた難問だった。
自身の熱意と難しい課題。
両方が、久美子を練習へと駆り立てるのだったが、力及ばず降ろされてしまう。
両方が、久美子を練習へと駆り立てるのだったが、力及ばず降ろされてしまう。
降ろされたのが悔しくて、その悔しさが「自分はユーフォを好きなのだ」と、久美子に気付かせるのだった。
■課題と格差
夏休み中、新しい担当を増やされたユーフォニアム組だったが、あすか先輩は一発で吹いてみせ
対する久美子は、ヘボヘボだった。
夏休み中、新しい担当を増やされたユーフォニアム組だったが、あすか先輩は一発で吹いてみせ
対する久美子は、ヘボヘボだった。
あすかの演奏は、ある程度大きく、しかもクッキリと迷いなく演じられて奇麗。
対し、久美子は迷っているし小さい。
レベルが低かった。
レベルが低かった。
相当難しいパートなのね。
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個人練に飛び出した久美子は、日陰とはいえ、わき目もふらず水分も採らずひたすら練習。
そこに現れた麗奈は、端的に評価する。
麗奈『良くなってる、でもコンクール的にはダメ』
久美子『だよね』
個人練に飛び出した久美子は、日陰とはいえ、わき目もふらず水分も採らずひたすら練習。
そこに現れた麗奈は、端的に評価する。
だよね。
対する久美子、キャラが違う!?
完全に熱血キャラ!
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次いでの久美子の一言に、とても嬉しそうだった麗奈も、今週のハイライト!
友達、理解者、“同じ目標”を目指す仲間に!
完全に熱血キャラ!
久美子『ねえ麗奈、私、上手くなりたい。私、麗奈みたいに特別になりたい』
麗奈『――――じゃあ、私はもっと特別になる』
次いでの久美子の一言に、とても嬉しそうだった麗奈も、今週のハイライト!
友達、理解者、“同じ目標”を目指す仲間に!
後半の気付きといい、本作は「久美子が麗奈に近付いていく」話でもあった、んでしょうか。
麗奈さん、ホントに嬉しそうだった。
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そりゃあんだけ汗かいて、水分をとってなけりゃこうもなろう!
さふぁいあ川島『久美子ちゃん、もうすぐ合奏……、大変、鼻血がっ!?』
久美子『えぇーーーーーーーーーーっ!?』
そりゃあんだけ汗かいて、水分をとってなけりゃこうもなろう!
■無自覚チャレンジャー
が、冒頭での体調不良が急激に形となり、久美子は鼻血を吹いて保健室に運ばれてしまう。
水分も採らず、無理した結果だった。
が、冒頭での体調不良が急激に形となり、久美子は鼻血を吹いて保健室に運ばれてしまう。
水分も採らず、無理した結果だった。
熱いのか冷めているのか、そもそも今までの自分は、どんなだったのか……
熱くなったね?
と、葉月&さふぁいあに言われて思う。
と、葉月&さふぁいあに言われて思う。
今、久美子は確実に「熱い」。
周囲にも視聴者にも明確、だけど久美子はそれすら解らないくらい、練習に没頭していたのだった。
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オーディションで、麗奈の熱意を「音」として聞いてしまった後遺症、熱血久美子!
もっと上手くなりたい!
久美子『私は完全に冒されてしまったのだ、上手くなりたいという熱病に…』
オーディションで、麗奈の熱意を「音」として聞いてしまった後遺症、熱血久美子!
もっと上手くなりたい!
そして、「やや足を引っ張っている」秀一君も燃えていた!
互いに「音」だけで激励しあう二人。
負けてられねえ!ってヤツで、なんだか微笑ましいですね。
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おいちゃん先輩の言葉、本音なのか、強がりなのか……。
負けてられねえ!ってヤツで、なんだか微笑ましいですね。
久美子『あおいちゃん、吹部やめた事、後悔してない?』
葵『してないよ、全然してない。私には、続ける理由が無かったから……』
おいちゃん先輩の言葉、本音なのか、強がりなのか……。
■先輩たち
帰り道、偶然出会った幼馴染の葵先輩に、同じく進学を理由に辞めてしまった姉に。
久美子はモヤモヤし、ついつい爆発させる!
帰り道、偶然出会った幼馴染の葵先輩に、同じく進学を理由に辞めてしまった姉に。
久美子はモヤモヤし、ついつい爆発させる!
ちょっと、何吹いてんの!? 久美子、近所迷惑よっ!
かつての憧れ
そして、先に辞めてしまった先輩たち。
そして、先に辞めてしまった先輩たち。
幻滅ゥ! 懊悩ゥ!
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滝先生のダメ出し、声の調子が確実に強くなっていて、この人も熱い!
滝『前よりは良くなりましたが、まだ、求められる音にはなっていません』
『練習でできない事は、本番では絶対に出来ません』
滝先生のダメ出し、声の調子が確実に強くなっていて、この人も熱い!
■「出来ます!」
やがて、再び合奏練習に没頭する北宇治だったが、秀一と久美子はダメ出しを喰らってしまう。
練習で出来ねば、本番でも出来ない
そして
やがて、再び合奏練習に没頭する北宇治だったが、秀一と久美子はダメ出しを喰らってしまう。
練習で出来ねば、本番でも出来ない
そして
本番で出来ないという事は、全員に迷惑をかける事になりますよ?
滝の厳しい言葉!
に、はい! できます!と応える久美子!
に、はい! できます!と応える久美子!
しかし熱意と裏腹に、難しすぎる課題は久美子を追い詰めてゆく。
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確実に狙った力加減、息の強さをリズムに合わせて出していく難しさ、改めて解る難しさ。
入学時、先輩方を「ヘタ」だといった事もある久美子
でも改めて、演奏は難しい。
『いかに難しいか、私は思い知らされていた――――』
確実に狙った力加減、息の強さをリズムに合わせて出していく難しさ、改めて解る難しさ。
入学時、先輩方を「ヘタ」だといった事もある久美子
でも改めて、演奏は難しい。
頭の中に理想はあるのに、形に出来ないもどかしさ。
葉月たちとは違ったベクトルで心強い。
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その翌日、あれから随分経っていたが、麗奈も香織に素直に謝ることができていた。
あの頃の生意気は、いってみりゃ強がりでしたもんね
麗奈『あの、ずっと言いたかったことがあって…』
『オーディションの時、生意気いってすみませんでした』
その翌日、あれから随分経っていたが、麗奈も香織に素直に謝ることができていた。
あの頃の生意気は、いってみりゃ強がりでしたもんね
自分は間違っていない、滝先生はえこひいきする人じゃないって言いたい、そのための強がり。
ようやく憑き物が落ちた感じ。
一方、香織先輩はやはり天使だったというお話である。
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何、独りで顔赤くしてんの?と、リボン吉川をからかう為だった模様。
ただの仲良しじゃねェか!
一方、香織先輩はやはり天使だったというお話である。
しかし夏紀先輩、後ろで何やってんのかと思ったら
何、独りで顔赤くしてんの?と、リボン吉川をからかう為だった模様。
ただの仲良しじゃねェか!
吉川さん的には、麗奈を警戒してたんでしょうけれど!
そりゃまあ警戒しますよね
視聴者と彼女だと、「高坂麗奈」に持ってるイメージは、まるで違うんでしょうな。
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一方、秀一くんの努力は実っていた。が……。
視聴者と彼女だと、「高坂麗奈」に持ってるイメージは、まるで違うんでしょうな。
その時は、まだ十日ある、このまま練習を続ければなんとかなる、そう思っていた
一方、秀一くんの努力は実っていた。が……。
■手、届かず
しかし、上がり調子と思われた久美子は「落第」の判定を下され、絶望感に打ちひしがれた。
この成長速度では、届かない、と。
しかし、上がり調子と思われた久美子は「落第」の判定を下され、絶望感に打ちひしがれた。
この成長速度では、届かない、と。
それからユーフォ、ここは、田中さん独りでやってください――――。
滝先生名物、一刀両断発言!
久美子が犠牲に…!
久美子が犠牲に…!
周囲は慰め、第一これは「追加パート」の話で、レギュラーを外されたわけじゃないのだ。
■悔しくて
外され、悔しくて悔しくて泣いてわめいて走って、ようやく久美子は思い至ったのだ。
中学時代、泣いた麗奈の気持ちを。
外され、悔しくて悔しくて泣いてわめいて走って、ようやく久美子は思い至ったのだ。
中学時代、泣いた麗奈の気持ちを。
その時、私は知った……、“悔しくて死にそう”という辛さを、麗奈がどんな気持ちでいたのかを。
それは好きだから
自分が、「ユーフォニアム」を好きだって事。
自分が、「ユーフォニアム」を好きだって事。
麗奈も自分も他人に負けたくないくらい、自分の楽器が大好きだったのだと事。
一話以来、長い長いブーメランだった……!
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中学時代の久美子も、今回の姉さんもすごく現実的に物事を考えていて、理解が出来ない。
え、本気なの?みたいなリアクション。
姉『音大行くつもりないのに、吹部続けて意味あるの?』
久美子『好きだもん、私、ユーフォが好きだもん!』
中学時代の久美子も、今回の姉さんもすごく現実的に物事を考えていて、理解が出来ない。
え、本気なの?みたいなリアクション。
そういう「当たり前の考え」を、麗奈は飛び越えたいのでしょうか。
それが特別って事
そして、その為には吹き続け、練習し続けるしかない、みたいな。
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子供はこうして、大人の何気ない言葉にも勝手に成長していく。
そして、その為には吹き続け、練習し続けるしかない、みたいな。
滝『黄前さん? どうしたんです、こんな時間に?』
久美子『すいません、忘れ物したみたいで……。あの、ケータイを…』
子供はこうして、大人の何気ない言葉にも勝手に成長していく。
■好きって事
そうして、自分の気持ちを確かめた久美子は、偶然が重なって「その気持ち」を確かなものにする。
うっかり学校に戻り、滝の言葉に背中を押される久美子。
そうして、自分の気持ちを確かめた久美子は、偶然が重なって「その気持ち」を確かなものにする。
うっかり学校に戻り、滝の言葉に背中を押される久美子。
好きって、それで良いんですよね。
滝は、音楽の先生の息子
でも選んだのは、自分が好きだったから。
でも選んだのは、自分が好きだったから。
また滝の父は、十年前はここの顧問をやっていたらしい。
弱小北宇治、でも妙に規模が立派なのは、そういう過去があったからなのね。
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きたない、さすが滝先生きたない。
滝『吹けなかったところ、練習しておいて下さい。次の関西大会に向けて』
『あなたの“出来ます”という言葉を、私は忘れてはいませんよ』
きたない、さすが滝先生きたない。
■「全国大会」を目指して
オマケに、去り際に滝先生は爆弾発言をし、久美子の気持ちを爆発させたのだったが
結果、麗奈にまで飛び火した。
オマケに、去り際に滝先生は爆弾発言をし、久美子の気持ちを爆発させたのだったが
結果、麗奈にまで飛び火した。
実はね、さっきまで滝先生と二人きりだったから――――。
ケンカ売りたいの!?
もとい自分の発見を伝えたくて、言葉足らずになる久美子!
もとい自分の発見を伝えたくて、言葉足らずになる久美子!
高坂麗奈、茫然自失…ッ!
■わたしのユーフォニアム
ラストは、「ユーフォが無いからチューバ君マスコットを付けていた」久美子が、ユーフォ君と遭遇
テンション高くなる余り、麗奈を置き去りにする物語
麗奈残酷物語。
ラストは、「ユーフォが無いからチューバ君マスコットを付けていた」久美子が、ユーフォ君と遭遇
テンション高くなる余り、麗奈を置き去りにする物語
麗奈残酷物語。
最初は、押し付けられて始まり惰性で続け、でも気付けば大切なものになっていた。
そんな気付きの話
久美子が、久美子自身の新しいスタートを切る話……ッ!
久美子が、久美子自身の新しいスタートを切る話……ッ!
そして次回、最終回なのです!
■さふぁいあ専用機
この一年、誰も触れるものなく封印されていた北宇治コントラバス。なんてのも懐かしい。
別称が多い楽器でもあり、それだけ多様に使われてきた
そんな楽器でもあるそうな。
この一年、誰も触れるものなく封印されていた北宇治コントラバス。なんてのも懐かしい。
別称が多い楽器でもあり、それだけ多様に使われてきた
そんな楽器でもあるそうな。
非常に大きいが、全長は約170 - 200cm程度、弦の実効長も約95 - 120cm程度とバラつきも大きい。
同じ楽器なのに、これほどサイズがまちまちなのは珍しく
国によっても「基準値」が違うそうな。
国によっても「基準値」が違うそうな。
非常に大きいので、女性・子供用などに小さいのも作られているが、その「基準値」が違う。
日本製のフルサイズは
ヨーロッパだと、3/4サイズに過ぎないという。
ヨーロッパだと、3/4サイズに過ぎないという。
場面により呼び方がまちまちなさふぁいあ川島とは、そこに共通点があるかもしれない(暴論)。
■関連感想記事
第1回「ようこそハイスクール」
第2回「よろしくユーフォニアム」
第3回「はじめてアンサンブル」
第4回「うたうよソルフェージュ」、第4回感想追記。
第5回「ただいまフェスティバル」
第6回「きらきらチューバ」
第7回「なきむしサクソフォン」
第8回「おまつりトライアングル」
第9回「おねがいオーディション」
第10回「まっすぐトランペット」
第11回「おかえりオーディション」
第1回「ようこそハイスクール」
第2回「よろしくユーフォニアム」
第3回「はじめてアンサンブル」
第4回「うたうよソルフェージュ」、第4回感想追記。
第5回「ただいまフェスティバル」
第6回「きらきらチューバ」
第7回「なきむしサクソフォン」
第8回「おまつりトライアングル」
第9回「おねがいオーディション」
第10回「まっすぐトランペット」
第11回「おかえりオーディション」