内戦勃発、勇気ある挙手! 次回、「まっすぐ」同士の決戦の結果は…?
正直、あの状況で手を上げることができた、香織先輩の「勇気」に感服する! 私なら無理ですわ……。
負ければ大恥、麗奈の演奏歴の長さ、熱意も幾度も語られてますし
その辺に気付かない人でもないでしょう。
それでも『自分自身が納得する』為に、敢えて決着を望む香織先輩……!
■「まっすぐ」激突!
いずれにせよ、自分が上手いと一歩も引かない麗奈、自分が絶対に出たいと譲らない香織
互いに真っ直ぐで、激突は必至でしたね
こうきたか!
いずれにせよ、自分が上手いと一歩も引かない麗奈、自分が絶対に出たいと譲らない香織
互いに真っ直ぐで、激突は必至でしたね
こうきたか!
■決戦リトライ
久美子はオーディションで、先輩である中川夏紀を破ってしまった事におびえていたが
中川は、自分が「浅い」演奏者なのはわかっていた
来年、一緒に頑張るからと背中を押す。
久美子はオーディションで、先輩である中川夏紀を破ってしまった事におびえていたが
中川は、自分が「浅い」演奏者なのはわかっていた
来年、一緒に頑張るからと背中を押す。
一方、もう「来年」は無い中世古香織は納得しきれず、彼女の為に吉川優子は奮戦してしまった。
滝が、高坂と知人だった事にあてつけ
えこひいきしたと騒ぐ吉川に、生徒の噂と不信は膨らんでゆく。
えこひいきしたと騒ぐ吉川に、生徒の噂と不信は膨らんでゆく。
滝顧問は、不満がある者への「公開オーディション」を宣言、香織と麗奈の直接対決が始まる!
■トラウマ・オーディション
コンクールも目前、絶好調に盛り上がる北宇治吹奏楽部だったが、黄前久美子はトラウマに悩んでいた。
中川にも、中一時代のように責められると思ったのだ。
コンクールも目前、絶好調に盛り上がる北宇治吹奏楽部だったが、黄前久美子はトラウマに悩んでいた。
中川にも、中一時代のように責められると思ったのだ。
声に出てるよ? もーっ、そのくせ直しなよー。
そしてツッコまれる久美子!
つい本音を口にする癖、もう周知の事実なのね!
つい本音を口にする癖、もう周知の事実なのね!
ローテンションな彼女らしくなく、妙にテンション高い中川に、怯える久美子だったが――――。
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一方、ビッグリボン吉川優子は、敬愛する中世古の言葉を守って「何もしなかった」らしい。
不満だけれど、「だから嫌がらせしよう」というほど
腐ったリボンでは無かった。
モブ部員『―――高坂ってラッパの? へぇ、知らなかった』
モ部員『はいっ! らら、聞いちゃいましたっ!』
一方、ビッグリボン吉川優子は、敬愛する中世古の言葉を守って「何もしなかった」らしい。
不満だけれど、「だから嫌がらせしよう」というほど
腐ったリボンでは無かった。
が、部員のららが言っていた噂話が引き金となって―――――。
■見抜かれてた
だが、軽く久美子を緊張させて始まったのは、「気にしないで」ってことだった。
だって元々、中川は演奏歴も短い。
だが、軽く久美子を緊張させて始まったのは、「気にしないで」ってことだった。
だって元々、中川は演奏歴も短い。
黄前ちゃんはちゃんと勝ち取ったんだよ? 私はそれで納得してる、良かったって思ってるくらい。
今回すごく頑張ったのも、部の空気のノせられただけで
上っ面だったと自分でも解ってた。
上っ面だったと自分でも解ってた。
それを滝先生に見抜かれ、練習不足なところを狙い撃ちされ、イヤでも思い知った。
対し、久美子は幼い頃から頑張ってきたのだから。
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そして久美子の楽譜に、「絶対に金賞(をとってきなさい)」「来年一緒に吹くぞ」と
久美子と、そして自分自身への激励を飛ばす
中川夏紀『久美子ちゃんの(楽譜)に最初に書きたかったんだよね…』
そして久美子の楽譜に、「絶対に金賞(をとってきなさい)」「来年一緒に吹くぞ」と
久美子と、そして自分自身への激励を飛ばす
今回ダメだったけど、夏紀先輩は諦めてしまったワケじゃなかった。
出会った頃の、無気力な彼女じゃなかった。
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そうやって自分が変われたのも、いつか久美子が引っ張り出してくれた、巻き込んでくれたから。
そう思っていた中川夏紀は、最高の笑顔で礼をいい
久美子は思わず泣き出してしまう。
中川夏紀『ありがとね? 黄前ちゃんのおかげで、少し上手くなれた気がするよっ』
久美子『先輩は…、良い人ですね……』
そうやって自分が変われたのも、いつか久美子が引っ張り出してくれた、巻き込んでくれたから。
そう思っていた中川夏紀は、最高の笑顔で礼をいい
久美子は思わず泣き出してしまう。
ああ、ええ話や……。
ガチで泣かれびっくりして取り乱すのも含めて、天使だったよ中川先輩……。
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逆に、敬愛する香織が「独奏を演じられない」ことに、吉川は“うわさ”に飛びついていた。
高坂麗奈と、滝顧問の関係を知って邪推し
えこひいきされたと訴える
吉川『諦めないで! 香織先輩の夢は、ぜったい叶うべきなんです!』
『じゃなきゃ……』
逆に、敬愛する香織が「独奏を演じられない」ことに、吉川は“うわさ”に飛びついていた。
高坂麗奈と、滝顧問の関係を知って邪推し
えこひいきされたと訴える
もちろん、中世古香織は「その話は口外しないで」と伝えるよう、逆に釘を刺すが――――。
■滝先生ノリノリである
翌日、先生は持ってこさせた毛布を教室中に敷き詰めさせ、音を吸収させる処置をしていた。
大ホールでの演奏に備え、大きな音を正確に出せるよう
訓練は、さらに厳しい段階に入る
翌日、先生は持ってこさせた毛布を教室中に敷き詰めさせ、音を吸収させる処置をしていた。
大ホールでの演奏に備え、大きな音を正確に出せるよう
訓練は、さらに厳しい段階に入る
逆に言えば、それだけ北宇治が成長したという事で、滝先生ノリノリである。
冒頭の指揮っぷりといい、機嫌よさそう!
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吉川優子の、優子なのに優しくない暴露と邪推が始まった…ッ!
吉川優子『先生! 一つ質問があるんですけど、良いですかっ!!』
『滝先生は、高坂麗奈さんと以前から知り合いだったって、本当ですか!』
吉川優子の、優子なのに優しくない暴露と邪推が始まった…ッ!
■高坂麗奈の導火線
だが「滝顧問と高坂が知り合い、父同士が知り合い」だから、えこひいきしたんだろうと吉川が責め
滝への侮辱に、麗奈までもがキレてしまう!
だが「滝顧問と高坂が知り合い、父同士が知り合い」だから、えこひいきしたんだろうと吉川が責め
滝への侮辱に、麗奈までもがキレてしまう!
なぜ私が選ばれたか、そんなの解ってるでしょう? 香織先輩より、私の方が上手いからです!
言いおった!
言った、いや言い切りおった!
言った、いや言い切りおった!
あんまりな物言いに、吉川が連鎖的に激昂し、収拾不能に陥る吹部。
だって絶対的に上手くなければ、滝が「えきひいきするダメ教師」になるのだから、そりゃ言い切る!
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結局、当事者である香織自身が叫び、麗奈が場を外したことで、その場はお開きとなった。
見方を変えれば、実力のなさを「滝のえこひいき」と摩り替えている
今の香織ほど惨めなものは無い
中世古香織『――――やめて!』
結局、当事者である香織自身が叫び、麗奈が場を外したことで、その場はお開きとなった。
見方を変えれば、実力のなさを「滝のえこひいき」と摩り替えている
今の香織ほど惨めなものは無い
ケチつけるなら、私より上手くなってからにしてください。
■ホントに?
やがて、教室を飛び出した彼女を追いかけた久美子は、地団太を踏む麗奈とかいう面白珍百景を目撃
当人は至ってガチなのだが、傍から見ると面白い
そんな風景。
やがて、教室を飛び出した彼女を追いかけた久美子は、地団太を踏む麗奈とかいう面白珍百景を目撃
当人は至ってガチなのだが、傍から見ると面白い
そんな風景。
久美子! 私、間違ってると思う?
だが、やっぱり堪えていたらしく、「自分は間違っていないよね?」と問う麗奈。
久美子は、迷わず「間違ってない」と返した。
久美子は、迷わず「間違ってない」と返した。
続けて「ホント?」と返す辺り、ホントに堪えていた'らしく、淡々と真相を語ってくれる麗奈。
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全部解ってみれば、どこまでも素直な子なのね。
麗奈『滝先生が来るって聞いて、で、推薦蹴って……、仕方ないでしょ』
『私さ、滝先生のこと好きなの。ライクじゃないよ、ラブの方ね』
全部解ってみれば、どこまでも素直な子なのね。
■「トクベツ」への壁
麗奈らしい淡々とした口調で、滝先生が来ると知って推薦を蹴り、北宇治に入学したと語る麗奈。
推薦を蹴ったのも、今回も、いつか秀一に怒ったのも
全部全部、好きな人の為だった
麗奈らしい淡々とした口調で、滝先生が来ると知って推薦を蹴り、北宇治に入学したと語る麗奈。
推薦を蹴ったのも、今回も、いつか秀一に怒ったのも
全部全部、好きな人の為だった
いや、麗奈って可愛いなって思って?
とは、性格悪い久美子の談。
的確である。
的確である。
麗奈は実力でねじ伏せてみせる、「実力でねじ伏せられる」と考え、彼女らしいと久美子は思うが―――
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松本先生は、ただ音楽を楽しめと久美子に助言するが――――。
でも、その時はまだ解っていなかったのかもしれない
強くあろうとする事、特別であろうとする事が、どれだけ大変かという事を
松本先生は、ただ音楽を楽しめと久美子に助言するが――――。
■爆発ヒステリック
しかし、麗奈と同様に口下手な滝は、きっぱり断じた以外は弁解せず、生徒は勝手に話を膨らませ
その不信感が、今度は滝自身を爆発させてしまう。
しかし、麗奈と同様に口下手な滝は、きっぱり断じた以外は弁解せず、生徒は勝手に話を膨らませ
その不信感が、今度は滝自身を爆発させてしまう。
私は、(毛布を)取って良いなんて一言も言っていませんよ! 戻しなさい、今すぐ!
なんという悪循環。
せっかく、八重歯がかわいい毛布ダイブが見られたのに!
せっかく、八重歯がかわいい毛布ダイブが見られたのに!
アレが爆発の前兆とか予想できんですよ!
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結局、合奏練習どころじゃなくなってしまい、パート練習に逆戻りとかいう負のスパイラル。
ダレてる中川先輩が可愛すぎたが、それはそれとして
場の収拾が必要
長瀬『部長も精一杯頑張ってるよ?』
葉月『あすか先輩なら、みんなをノせてくれそうっ!』
結局、合奏練習どころじゃなくなってしまい、パート練習に逆戻りとかいう負のスパイラル。
ダレてる中川先輩が可愛すぎたが、それはそれとして
場の収拾が必要
低音部は、満場一致で「あすか先輩の出動が必要だ」という結論に達した。
■「中立派」の本音?
やがて、偶然にあすかを探し当てた久美子に、彼女は「香織の本音」を推察するのだが
あすか自身は、まったく興味がないと言う――――。
やがて、偶然にあすかを探し当てた久美子に、彼女は「香織の本音」を推察するのだが
あすか自身は、まったく興味がないと言う――――。
正直言って、心の底からどうでも良いよ。誰がソロとか、そんなくだらない事。
去年の騒ぎも葉月の恋も、香織の苦悩も。
それは本音なのでしょうか?
それは本音なのでしょうか?
いずれにせよ、あすかに収拾をお願いするのは無理だと、久美子も「部長も」判断する。
彼女はあくまで中立で、それだけは揺るがない。
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あすかが今回も中立だと悟り、香織にも頼れず、気合を入れる晴香部長!
今回ばかりは、文字通りの孤軍奮闘!
肝が座ってきた!
『――――こりゃ、独りでやるしかねぇぞ、晴香…!』
あすかが今回も中立だと悟り、香織にも頼れず、気合を入れる晴香部長!
今回ばかりは、文字通りの孤軍奮闘!
肝が座ってきた!
生徒のみならず先生陣まで含めて、本作で、一番頼りになる人かもしれません!
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そして、次は決戦が始まってしまうのです!
松本『音楽は良いですね、嘘をつけない。良い音は良いといわざるを得ない』
『お父様もそう言っておられたと記憶してます――――、では』
そして、次は決戦が始まってしまうのです!
■アクティブ・ハート
だが、決定打を作ったのは滝顧問、松本先生に促された事で「公開オーディション」を宣言する
上がった手はたった一つ、中世古香織だった。
だが、決定打を作ったのは滝顧問、松本先生に促された事で「公開オーディション」を宣言する
上がった手はたった一つ、中世古香織だった。
ソロパートのオーディションを、もう一度やらせてください………!
恥をかくかもしれない
いや、確実にかくだろうと知ってなお立つ香織
いや、確実にかくだろうと知ってなお立つ香織
これがもっとも有効な解決策か。
■白黒つける!
次回、誰にでも判る差がつけば、先生と高坂さんの正しさが証明されるワケですが……。
そこまで見越して、場の収拾の為に身を投げ出した
って面もあるんでしょうか?
次回、誰にでも判る差がつけば、先生と高坂さんの正しさが証明されるワケですが……。
そこまで見越して、場の収拾の為に身を投げ出した
って面もあるんでしょうか?
とにかく、自分に納得したいってのが一番の動機らしい香織先輩。
部の結束に奔走していた彼女が
今回、混乱の原因になる、というのも皮肉なものです。
今回、混乱の原因になる、というのも皮肉なものです。
そして今回も、自分の練習を妨げる雑音なんて、マジでくだらないというあすか先輩。
たとえば葉月は天然者
対し、久美子もあすかも仮面優等生
久美子を特別視するのは、あすかも仮面優等生同士、共感とか感じているんでしょうか? 或いは?
対し、久美子もあすかも仮面優等生
久美子を特別視するのは、あすかも仮面優等生同士、共感とか感じているんでしょうか? 或いは?
■響け!ユーフォニアム
作中、幼少時の久美子が無理やり押し付けられ、現在に至るまで愛用し続ける本作主力楽器。
ちなみに「テナー・チューバ」と指定される事もあるそうな
※高音域の男声。
作中、幼少時の久美子が無理やり押し付けられ、現在に至るまで愛用し続ける本作主力楽器。
ちなみに「テナー・チューバ」と指定される事もあるそうな
※高音域の男声。
また、ユーフォと同様の役割を担うも、音色、機構が異なる楽器が各国に存在しているが
これらを統括する名称が無い為、日本ではひとまとめに呼ぶ際は
まとめて「ユーフォニアム」と呼ぶらしい。
これらを統括する名称が無い為、日本ではひとまとめに呼ぶ際は
まとめて「ユーフォニアム」と呼ぶらしい。
このビミョーに雑な部分は、微妙に久美子を連想させないでも無い気がする今日この頃。
或いは、内情は違うけど、一般に同じように扱われるという点も
仮面優等生な彼女らしい
のかも。
仮面優等生な彼女らしい
のかも。
音色はトロンボーン等に似ている為か、知名度は低く、そういった影の薄さも彼女らし以下省略。
■関連感想記事
第1回「ようこそハイスクール」
第2回「よろしくユーフォニアム」
第3回「はじめてアンサンブル」
第4回「うたうよソルフェージュ」、第4回感想追記。
第5回「ただいまフェスティバル」
第6回「きらきらチューバ」
第7回「なきむしサクソフォン」
第8回「おまつりトライアングル」
第9回「おねがいオーディション」
第1回「ようこそハイスクール」
第2回「よろしくユーフォニアム」
第3回「はじめてアンサンブル」
第4回「うたうよソルフェージュ」、第4回感想追記。
第5回「ただいまフェスティバル」
第6回「きらきらチューバ」
第7回「なきむしサクソフォン」
第8回「おまつりトライアングル」
第9回「おねがいオーディション」