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Channel: GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記
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Fate/stay night -UBW- 第20話「Unlimited Blade Works.」感想。弓兵の後悔、三者を責める! 士郎/Zero

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誰かに負けるのは良い、でも、自分にだけは負けられない! 士郎、入り口へ!

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 アーチャー、“士郎”を殺したいというより、志を折り、別の生き方を選んで欲しいんだろうな、と。
 士郎を責めるアーチャー、でもアレは自分にも辛いでしょう!
 セイバーさんにも飛び火してるし!

 何も失わないように、意地を張ったから私はここにいる。あ、でも…、確かに一つ、忘れてしまったものがある

意地っ張りの弓兵
 今週、士郎が追い詰められ覚醒する『勇ましい話』でしたけれど、アーチャーの寂しい背中も印象的。
 ただの素の、意地っ張りな衛宮士郎がそこにいるみたいで
 背中が寂しかった。

 あ、でも……となんでもない風に口にしたのが、切実さの裏返しみたいにも聞こえて切ない。

『魔力切れ!?』『――――この程度、ハンデにすらなり得まい』

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 魔力の枯渇に、消滅に瀕するアーチャー。

借り物の行動原理
 生きていたランサーは綺礼の心臓を撃ち抜き、凛を逃がすと共に息絶える。
 同じく、魔力切れで今にも消滅しそうになりながらも
 アーチャーは士郎を圧倒していた。

 士郎は、『切嗣に憧れ』正義の味方を目指すのであって、他人を助けるのは副次的なものなのだ。

 正義の味方という目標すら、切嗣のようになりたいという『借り物』の行動原理
 偽善だと言い当てるアーチャーは、確かに正しかった。

 だが士郎は偽善であっても、正義の味方を目指すと貫き、自分なりの“無限の剣製”を完成させる。

 次回、第21話「answer」

綺礼『凛、その心臓貰い受ける』

慎二『言峰! 約束が違うじゃないか! 遠坂は僕にくれるって言っただろ!?』

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 思った以上に、凛に固執するワカメさん。

芳醇なる矛盾
 一方、令呪で『自害』を命じランサーを処分した綺礼は、凛の“不要な”心臓を抉り出し
 彼女を聖杯の器にしようとする――――

 最期まで諦めないのがお前だ凛。同時に、覆らない現実を認めるのもお前の素晴らしさだ………

 凛の思考を理解し、愉悦に浸る綺礼。
 この愉悦絶好調である。

 が。

綺礼『―――ランサー、貴様…!』

ランサー『生憎だったな言峰。このくらいでくたばれるなら、英雄になっちゃいねえ』

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 だが『自害しろ』と令呪命令されておきながら、なお生きていたランサー兄貴の強襲により
 言峰綺礼は“心臓を”撃ち抜かれる。

 なお伝説上の彼も、半身の自由を失いゲイボルグで刺殺されるも、最期まで倒れなかったそうな。

 まさに英雄。
※こぼれ落ちた内臓を水で洗って腹に戻し、身体を石柱にくくって立ち尽くしたとか。

慎二『は、ハハハハ! 役立たずは最期まで役立たずだったなぁ、神父さん!』

凛『――――呆れた。まだ懲りないのかって言ってるのよ!』

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 ワカメ外道!

度し難い
 が、この流れで誰が得をしたかといえば、やはり間桐慎二というワケである。
 さすがに、凛が殺されそうになり焦りはしたが―――

 媚びてみろよ遠坂? お前の態度次第で、助けてやらない事もないぜ。

 ランサーは瀕死、凛は身動きが取れないまま。
 勝利を確信するワカメ。

 彼は、なんとしても『凛が自分に屈服する姿』が、見たくて見たくしょうがなかったらしい。

ランサー『ガキが、そいつは、てめえなんかが触れて良い女じゃねえ』

慎二『死にぞこないが…、ほら、出番だぜギルガメッシュ!』

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 まとうしんじはなかまをよんだ! しかし、だれもこなかった!

一件落着…?
 しかし、頼みの綱のギルガメッシュが命令に応じなかった為、哀れ慎二、為すすべなし!
 ランサーも殺す気にもなれず、脅して追い返す。

 まったく余計な体力使わせやがって………。

 だが凛の拘束を解いたところで、今度こそ力尽きてしまう。
 その体には、奇妙な文様が浮かんでいた。

 どうも彼の槍には、全身に毒を与える、全身の内臓と血管の隙間に大釘を残すなどの逸話があるそうな

アーチャー『お前と俺の投影が、同等とでも思ったか?』

『イメージ通りの外見や材質を保とうが、構造に理がなければ、話にならん』

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 アーチャー先生の、殺伐☆後悔授業。

追いついてやる!
 士郎は、無意識に『前世の自分を降霊させ、技量を引き上げる』魔術を使っていたらしいが
 それでも技量も、“投影”精度も全く追いつかない

 俺に追いつく? 酷い勘違いだ。やはり、お前は何も解っていない――――。

 今週の士郎さん強い!
 と思ったら、そういうカラクリだったのか。

 もっともアーチャーも致命を避け、明らかに『手加減』しているようですが―――――?

士郎『これが、その結末か……。同情なんてしない、同情なんてしない……!』

『けれど、これからその道を、この足が歩むかと思うと……』

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 そりゃあ恐怖する、誰だって恐怖するさ。

理想の末路<こたえ>
 士郎は、打ち合うたび“彼の辿った、裏切られ続けた生涯”を幻視、その心が萎えてゆき
 悟ったアーチャーは、再び“世界”を見せる。

 俺に追いつくとはそういう事だ。今一度見るがいい、俺が行きついた世界を……、Unlimited Blade Works!

 人を殺す度に、墓標のように心に剣をつきたてていったエミヤ。
 その行き着いた先が、剣の荒野。

 士郎は、『後悔しない』と心に決めるも、その残酷な未来に恐怖をおぼえてゆく。

 絞首台か……。

ランサー『いやあ…、お互い、つまらない相棒を引いちまったな……』

凛『そうね…、けど私はつまんないっていうより、扱いにくいだけだったかな』

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 あーあ、お前のような女が相棒だったら言う事ァなかったんだが、生憎と昔からいい女とは縁がなくてな?

あなたの為にできる事
 そのアーチャーの揺るがぬ心を、凛は『正しい』と感じ、だから時分には救えないと結論した。
 けれど、だからこそ――――。

 だから、私に出来るのは私の事だけ。かつての誰かさんみたいに、自分の信じた道を貫き通すの。

 彼の為にできる事は無い。
 だから、せめて自分の事を精一杯やって報いようと決意する凛。

 凛の心が尊すぎる…ッ!

 ランサーも感嘆し、言峰もろとも自らを焼き去ってゆく。

凛『―――さよならランサー、短い間だったけど、私のあなたみたいな人、好きよ』

ランサー『へっ、小娘が…。もちっと歳とって出直してこい……』

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 別れをかわし、得意の憎まれ口と共に今度こそ雲散霧消するランサー。
 最期の言葉が彼らしい。

 彼らしく、また『長生きしろよ』の意味もあったのでしょうか。

 ライダー・バーサーカー・キャスターに続き、今度こそ『四人目の英霊』が退場……!

アーチャー『生涯、下らぬ理想に囚われ、自らの意図をもてなかった紛い物』

『それが自身の正体だと理解したか?』

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 そして自分自身の過ちを晒し続けるアーチャーの説法は、いよいよ核心へと踏み込んでいた。
 士郎の理想は、どこが間違っているのか。

 なぜなら、根本からして『紛い物』『借り物』だからだ。

 アーチャーは止めを刺さず、ただこの士郎が『自分と同じ』にならぬよう、言葉を重ねてゆく。

士郎『俺は正義の味方になりたいんじゃなくて、絶対になるんだよぉ!』

エミヤ『そうだ! 絶対にならなければならない――――』

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 その“絶対になるんだ”という想いを、エミヤは『呪い』と表現する。

『成れの果て』の姿
 士郎は、衛宮切嗣に憧れ『彼のような』正義の味方になろうとした、それが“目的”だった
 人を救うという事は、いわば二の次だったのだ。

 そうだ! “誰かを助けたい”という願いが奇麗だったから憧れた!

 彼のようになりたいから人を救う
 切嗣のような、正義の味方になりたいから人を救う

 そのあり方を、アーチャーは『借り物』『偽善』といい、その成れの果てが自分なのだと吼える!

 自分自身の心の傷を抉り抜くエミヤ、まさに英霊!

士郎『そう、あのとき救われたのは俺のほうじゃない……』

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 もし士郎が生きていなければ、誰も救えなかったと切嗣は絶望していただろう。
 士郎が生きていた事に、切嗣は感謝した

 その喜ぶ顔が余りに幸せそうだったから、同じようになりたいと憧れたのだ。 

 切嗣のようになりたくて、『正義の味方』になったのだ。

アーチャー『自身より他人が大切だ、誰もが幸福であって欲しいなど空想だ』

『―――そんな夢でしか生きられないのならば、抱いたまま溺死しろ!』

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 理想に溺れて溺死しろと自分の心の傷を抉るエミヤに、士郎もセイバーもダメージを受けてゆく。
 セイバーさんも心当たりがあるから……。

士郎『奴の言い分は殆どが正しかったけれど……』

『どうも、何かを忘れていると思った――――』

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 彼は『何も失ってはいない』という。

地獄を見た
 やがて、再びアーチャーの心に触れた士郎は、あんたが正しかったと正直に言うが
 無防備な心の弓兵は、不器用だっただけだと返す。

 何も失わないように、意地を張ったから私はここにいる。あ、でも…、確かに一つ、忘れてしまったものがある

 たとえば、アーチャーは『自分の幸せ』を失っている。
 けれど彼にとって、きっとそれは『元々持っていなかったもの』だから、失ってなどいないのだろう

 頑なに何も失っていないという。

 唯一抱いていた『理想』を、失わないよう意地を張り続けたから、ここにいる、と。

衛宮士郎『おい、その先は地獄だぞ』

『俺は、何の為に、あの地獄を生き延び、見送られたのか―――?』

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 士郎は幼い自分に言う、十年前に“生き延びよう”としたから、地獄にたどり着いてしまったと。
 その結果、切嗣に助けられ
 彼に憧れた。

 士郎は、地獄へ落ちる為に生き延びてしまったのか?

 死に行く人たちに手を貸すことなく、自分だけが『見送られ』生き延びてしまった

アーチャー『その先は地獄だぞ』

士郎『これがお前の忘れたものだ。確かに、始まりは憧れだった……』

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 未来=アーチャーは足を止め、士郎は前へ歩を進める。

心象風景の中で
 アーチャーは、士郎の行動原理は『借り物』だから、その行いは偽善でしかないと諭した。
 それはきっと正しい。

 その人生が偽善に満ちたものだとしても……、俺は、正義の味方を張り続ける!

 けれど借り物でも偽善でも
 士郎の行いは、他人の力になるはずだから。

 切嗣の行動原理の源、他人の力になる想いを引き継ぎ、士郎は『後悔しない』確信を得る

アーチャー『そうか、彼女の鞘!』

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 以前、傷の直りが妙に早かった件などの原因は、『体に埋め込まれた鞘』でした。
 切嗣もまたセイバーのマスターであり、生前の彼女の遺物
 鞘を持っていたのです。

 10年前瀕死だった士郎は、これを魔術的に埋め込まれて助かり、その縁でセイバーの召喚に成功。

 その鞘が、士郎の力となる……!

士郎『―――お前には負けられない!』

『誰かに負けるのはいい、でも、自分にだけは負けられない!』

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 士郎版、無限の剣製!

体は剣で出来ている
 腹をくくった士郎は、アーチャーの“Unlimited Blade Works”を、自分なりの形で発現
 彼の剣をも弾く“剣製”を成し遂げる、

 お前の正しさは、ただ正しいだけのものだ。そんなもの俺は要らない……、俺は正義の味方になる!

 過去を後悔するエミヤ
 未来を知り、なお“自分の未来”を信じる士郎!

 次回、決着の時!

予告士郎『この夢は、間違いなんかじゃない!』

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 士郎さんかっけぇ!

私には救えない
 凛が、アーチャーの言葉は正しいから、自分に彼は救えないと言ったように
 エミヤを救うのは、士郎自身の熱意となるのか。

 基本、前回同様の対話回でしたけれど、BGMと曲が入って盛り上げる演出が熱かった!

 間違いでも、そこで足を止め困った人を見過ごすよりも
 正義の味方を貫く士郎!

 未来から現れ、過去を正そうとするアーチャーと、“自分の”未来を信じる士郎の激突!

 次回、第21話「answer」

余談、アーチャーさんは『失ってなどいない』

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 本来なら、人間としての幸福、賞賛とか栄光とかそういった幸せを得るはずだった彼
 でもそんなのは、他人を幸せにするために全部切り捨てた

 最初から、人並みの幸せとかそんなものは『自分のもの』じゃなかったから。

 だから何も失ってない。
 そうして、意地を張り続けた成れの果てがエミヤなんだろうなって。

 そう思うと、無性に悲しくなりました。

余談、セイバーさんと衛宮切嗣

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 前回、10年前の聖杯戦争に『衛宮切嗣』が参加、その際にサーヴァントとして召喚されています。
 その際、彼女を召喚する“縁”として用意された遺物が『鞘』。

 この物語は、ご存知Fate/Zeroとして作品化、アニメ化されています。

 今回は、アーチャーと凛中心の物語の為
 この辺は断片的ですね。

 旧アニメ版はセイバーさん中心、今後作られる劇場版は桜たちを中心とした物語となります。

 原作が、そうした三つのシナリオを持っていた為。
 なおイリヤ展開は、制作上完成できず、桜のシナリオに統合される形となっています。





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