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Channel: GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記
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Fate/stay night -UBW- 第14話「コルキスの王女」感想。キャスターの“元主”登場! そしてイリヤ勢が……!。

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省みようともしなかった男と、疑いもしなかった殺人鬼と。悲しいめぐり合い

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 冒頭から、旧マスターに怒り、ざまぁと思い、葛木先生との出会いに思わず涙したキャスター回。
 からの微笑ましいコント、リズとセラの呆気なさ過ぎる死
 大英雄と、キンピカ王の決戦!

 貴様が相手ならば俺の倦怠も晴れるというもの! 神話の戦い、ここに再現するとしようかッ!

キンピカ・ピカレスク
 ラスト、二人の死が悲しいけれど、『彼なりの敬意を払う』キンピカ様がまた良いんだ…!
 これだから慢心王様はカッコイイのだよ……。

 こんだけ盛り上げて次回に続くとか、スタッフさんは鬼畜やでー!

凛『当然じゃない? 人間、空腹でまともな案が浮かぶわけないでしょ?』

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 傷を治して飯を食べて、まず、人心地ついてから考えようという凛ちゃんさんが好き。

魔女と神話と
 クラス『魔術師<キャスター>』の英霊、コルキス王の娘メディアは、魔女と呼ばれた女性でした。
 彼女を召喚したマスター・エトラムは、その伝承を都合よく解釈
 彼女を「裏切り者」という色眼鏡で見ます。

 彼に愛想をつかしたキャスターは、同じく、彼の裏切りに遭いながらもこれを殺害。

 魔力切れで倒れるも、葛木に救われ不可思議な関係をスタート
 現在に至ったのでした。

 一方、サーヴァントを失った士郎と凛はイリヤを頼るも、その館に「英雄王」が現れ―――――

 次回、第15話「神話の対決」

凛『聞いてるわよ? (自分が)死ぬような目に遭うより――――』

『“死ぬような目に遭っている人が居る”って事実が耐えられない。だから』

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 さて、RINさんはどこまで気付いているのか……?

衛宮士郎の「戦う理由」
 人心地ついた凛は、聖杯戦争を降りたくないという士郎の言葉に、真っ向から理解を示す。
 思わず士郎もガン見する理解度。

 それにさ? どんなに止めたって、あんたはそういう奴なんだって解ったし

 借りもあるし
 もう見捨てておけないという凛。

 というだけでなく、既に「色々と」理解している風の凛……?

『それに、士郎風に言えば“私も士郎の事は嫌いじゃない”し、ご飯も美味しいし』

『私はそういうわけだし、そっちだって問題ないでしょ? 実際』

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 そして前回、直球ストレートで告白しおった士郎コンチクショウに対し、彼女なりに応える凛。
 さあ、おかわり要求でごまかせ!
 全力でごまかせ!

 そんなこんなで、唯一話を聞いてくれそうな、イリヤに共闘を願おうと結論する。

※残るサーヴァント6体の内、4体はキャスター、ランサー不明。

アトラム『僕の家は、協会では新参でね。参加したのは箔をつける為でもある』

『本気で行くよ。なにしろ、投資した額が違うからね?』

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 真マスター・アトラムさん、cvは悪役と鳴子役に定評のある福島潤さん。

ガール・ミーツ・ゲス男
 そして遂に登場した、原作者がノリノリで作り製作スタッフが熱意でねじ込み、原作者を逆にビビらせた
 ウワサの「キャスターの本来のマスター」。

 勘違いは困るな? 私は魔術師として、他のマスター共を圧倒する準備がある。こい、見せてやる。

 中年ではなく、いかにもな石油王系褐色イケメン。
 あふれ出すゲスの匂い…!

 それでもキャスターは、「金」もまた力だと受け入れるが、当人は「侮蔑だ」と受け止める。

アトラム『僕の家は、代償を用いて魔力を生み出す魔術系統だ』

『やはり材料は、新鮮なやつに限る!』

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 ああ、もったいない!

「近代化」のプライド
 彼は、家系に伝わる「いけにえを使い魔力を生み出す」という、ありふれた旧来型の魔術
 財力を用い、最新型の設備によって効率化。

 太古の魔術師に、原始的な魔術とは違う! これが効率化というものだよ!といわんばかり!

 最新型の設備
 そして、金で買い集めた奴隷を材料とした魔術――――。

アトラム『どうだい? 本来なら一月をかけて作るものが、一瞬で完成だ!』

キャスター『無駄に過ぎます』

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 だが、一刀両断に「無駄だ」「この程度の為に、命を使うなど三流です」と言い切るキャス子!
 キャっさんカッコイイ!

 劇中、人の魂から魔力を集めているキャスター、その言葉は重い!

 彼女の魔術観が溢れてるわ。
 というか、凛ちゃんさんとよく似てるわこの流れ

アトラム『な、何をした!? なぜ何も無い炉から、魔力を生み出せる!?』

キャスター『何も無い? ああ…、そう見えるんですね?』

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 魔力を生成する技術が、一段階、いえ一次元違うのでしょう

女教師とゲス男
 キャスターは、滔々と「命の無駄遣いは下策」「収支の合わない工房」だと持論を説き
 自尊心をへし折られたゲス男は、令呪を発動してしまう。

 令呪を以って命じる。私に貴様の宝具は使うな! 裏切りの魔女に背中を狙われては、堪らないからねえ!

 反論できないから「力」を行使し
 なおかつ、伝聞の言葉で、相手を侮蔑するクソ男!

 キャスさんも感情的に過ぎましたが、それを補ってあまりあるクソ男っぷり。さすがです菌類の人!

言峰綺礼神父『つまり、キャスターが君の手に余ると?』

アトラム『能力の問題じゃあない、信頼の問題だ』

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 その話を綺礼は「正確に」読み解くが、自分には、十分ヤツを扱う能力があると豪語した上で
 キャスター側が、人間である自分を軽視している
 信頼できないと断言。

 ヤツにとって、人間の命なんて紙のようなものだ……。

 それ、お前が言う!?

アトラム『アレは、恋敵を城ごと焼き殺した女だ。信頼するほうがどうかしている』

綺礼『なるほど…、君は王女メディアの逸話を“そう読んだ”のか』

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 ランサーのマスターを「同じ魔術協会の彼女」と呼ぶアトラム、ニヤリと笑う麻婆神父。

裏切りの魔女
 彼女を裏切ろうと策を弄すアトラムだったが、キャスターは先手を打って工房を破壊、彼を手にかける。
 魔術も裏切りも人格も、あらゆる面で彼は浅すぎた。

 ええ。貴方には使えない、だから自分に使って、あなたとの契約を絶ったの。

 が、キャス子さんの採算度外視アタックも大概である。
 やはり凛ちゃんさんに似ている…!

 なお、アトラムとキャスターの初対面の会話とか、収まらなかったので映像ディスクに収録とのこと。

アトラム『令呪を以って命ずる、自害しろキャスター』

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 そして何ですか?的に小首をかしげるキャスターさん、超かわいい。
 さすが王女様ですぜ。

アトラム『聖杯戦争は始まってもいない! まだ戦ってもいないのに、こんなぁ!』

キャスター『そう、始める前から結果を出そうとした貴方には、お似合いでしょ?』

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 そして熱いなの一言を残し、あっけなく燃え落ちるアトラム。

 一連の流れが格好良すぎる。
 僅か10分程度で、こんな印象的な最期を遂げるとか……。

ポーン♪

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 そしてそして、やたら日常的なエレベータ音と共に、憮然として現れるランサーである。
 笑っちゃいけないけど笑っちゃう!

 大変だね、この人も…。

キャスター『あ、あっははは! 結局、またこの結末なのね……』

『他人の都合で駆り出されて、利用されて、裏切り者と蔑まれて……』

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 あたしはただ、自分の故郷に帰りたかっただけなのに……

違うのか?
 勿論、マスターを失ったサーヴァントは消滅するしかなかったのだが、偶然出会った葛木が介抱
 のみならず、彼女の言葉を丸ごと信じ、主となってくれた。

 あと少しで……、聖杯はこの手に収まる…!

 いつも、彼女自身の人柄を見ず、「魔女」という世評で疑い蔑む人間とばかり接してきたメディア。
 だが葛木は朴訥に、彼女をそっくり受け入れてくれた。

 当然、しばらくキャス子さんは疑ったんでしょうけれど、まさに運命の出会いだったのだわ……。

士郎『一応気をつけろよ? ちょっとビリッとくるから』

凛『解ってるって♪ ってキャーっ!?』

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 親方ァ! 空からワカメが!

「ヘラクレス」を求めて
 一方、凛は“バーサーカー”の正体は大英雄ヘラクレス、魔女メディアの知己にして天敵だと語り
 彼なら倒せると踏んで、士郎と愉快な旅路を繰り広げる。

 凛はホント面白いわ♪ 打てば響くって、ああいうのなのね♪

 嗚呼! 一気にギャグに!?
 士郎も凛もイリヤも、セラとリズも可愛い!

 おまけに風雲イリヤ城に、空を歪めて間桐慎二までもが現れ、更なるカオスに。

慎二『お前たち、もしかしてアインツベルンの召使か? ならちょうどいいっ!』

セラ『お黙りなさい! 不意の来客に使う時間はありません!』

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 しかし久々の間桐=ワカメ=慎二=神谷浩史さん絶好調である!
 完全にギャグマンガ。

 ギャグですめば良かったんですが―――――。

金王『そう怯えるな? その畏怖を以って、不敬への免罪とする!』

セラ『―――何処の王とお見受けしましたが、貴方のような男を通す訳には!』

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 人造人間だからこそ主の為に全てを捧げる、その「全て」に対価を払える人間など居ないというのに

では花のように散れ
 続いて、慎二のサーヴァントである「八人目」が現れ、イリヤを“聖杯の入れ物”と呼んだ。
 彼がイリヤを理解し、利用するつもりだと察し、迎撃するリズ。

 魔術師共も変わらぬな…。道具に人の心を付けるなと言う。所詮人間では、お前達の純粋さに報いられん

 初見で、120%勝てないと理解しつつ身を投げ出した二人。
 イリヤを純粋に思うが故の行為だった。

 そのあり方の意味、悲しさを理解し、なお凶刃を振るう八人目――――。

セラ『この命、あるかぎり…、お嬢様には…、決して…………!』

金色の王『そうか…。では、十分に役目を終えよ』

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 王である彼には、「主の為に命を投げ出すあり方」もまた理解できる。故に殺す。

あいつを殺して!
 直前まで、シロウの来城に心躍らせていたイリヤだったが、二人を射殺した「宝具」に反応。
 瞬時に駆けつけたものの、それでも遅かった。

 貴様が相手ならば俺の倦怠も晴れるというもの! 神話の戦い、ここに再現するとしようかッ!

 惨殺されたセラとリズ。
 怒るイリヤ、吼える大英雄ヘラクレス!

 対するは、無数の武具を空中に現し「神話の戦い」とこれを呼ぶ、偉大なる英雄王!

 次回、激戦か!? 或いは……?

予告『バーサーカーは誰にも負けない…、世界で一番強いんだからッ!』

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 勇ましきイリヤ、しかし時すでに遅し……!

浮き彫り
 前半、真マスター・アトラムのゲスっぷりを介して、キャスターの本当の心を浮き彫りにしたお話。
 命、魔術への向き合い方といい、全てが彼女らしい。
 感情的過ぎるのもな!

 そして、朴訥に全てを受け入れてくれた葛木のカッコ良さよ!

 いやあ見事な浮き彫りですわ。
 こういうのを、浮き彫りにするって言うんですね。

 同じく、中盤でひたすらコントをやったからこそ、セラとリズの悲劇が浮き彫りに――――。

 容赦ねえ
 ホント容赦ねえわ…。

 次回、第15話「神話の対決」

余談。大英雄「ヘラクレス=バーサーカー」と、王女メディア

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 ギリシャ神話で、英雄イアーソーンは「金羊毛」を求め、ヘラクレスら勇士を募って冒険に出ました。
 その船が「アルゴー船(アルゴー号)」。

 これに乗り込んだ英雄たちを、アルゴナウタイと称するのです!

 で、王女メディアとは、「金羊毛」の持ち主・コルキス王の娘でありました。
 彼女の協力で、冒険は成功するのですが……。

 とまあ、そういう逸話があるのです。





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