省みようともしなかった男と、疑いもしなかった殺人鬼と。悲しいめぐり合い
冒頭から、旧マスターに怒り、ざまぁと思い、葛木先生との出会いに思わず涙したキャスター回。
からの微笑ましいコント、リズとセラの呆気なさ過ぎる死
大英雄と、キンピカ王の決戦!
貴様が相手ならば俺の倦怠も晴れるというもの! 神話の戦い、ここに再現するとしようかッ!
■キンピカ・ピカレスク
ラスト、二人の死が悲しいけれど、『彼なりの敬意を払う』キンピカ様がまた良いんだ…!
これだから慢心王様はカッコイイのだよ……。
ラスト、二人の死が悲しいけれど、『彼なりの敬意を払う』キンピカ様がまた良いんだ…!
これだから慢心王様はカッコイイのだよ……。
こんだけ盛り上げて次回に続くとか、スタッフさんは鬼畜やでー!
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傷を治して飯を食べて、まず、人心地ついてから考えようという凛ちゃんさんが好き。
凛『当然じゃない? 人間、空腹でまともな案が浮かぶわけないでしょ?』
傷を治して飯を食べて、まず、人心地ついてから考えようという凛ちゃんさんが好き。
■魔女と神話と
クラス『魔術師<キャスター>』の英霊、コルキス王の娘メディアは、魔女と呼ばれた女性でした。
彼女を召喚したマスター・エトラムは、その伝承を都合よく解釈
彼女を「裏切り者」という色眼鏡で見ます。
クラス『魔術師<キャスター>』の英霊、コルキス王の娘メディアは、魔女と呼ばれた女性でした。
彼女を召喚したマスター・エトラムは、その伝承を都合よく解釈
彼女を「裏切り者」という色眼鏡で見ます。
彼に愛想をつかしたキャスターは、同じく、彼の裏切りに遭いながらもこれを殺害。
魔力切れで倒れるも、葛木に救われ不可思議な関係をスタート
現在に至ったのでした。
現在に至ったのでした。
一方、サーヴァントを失った士郎と凛はイリヤを頼るも、その館に「英雄王」が現れ―――――。
次回、第15話「神話の対決」
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さて、RINさんはどこまで気付いているのか……?
凛『聞いてるわよ? (自分が)死ぬような目に遭うより――――』
『“死ぬような目に遭っている人が居る”って事実が耐えられない。だから』
さて、RINさんはどこまで気付いているのか……?
■衛宮士郎の「戦う理由」
人心地ついた凛は、聖杯戦争を降りたくないという士郎の言葉に、真っ向から理解を示す。
思わず士郎もガン見する理解度。
人心地ついた凛は、聖杯戦争を降りたくないという士郎の言葉に、真っ向から理解を示す。
思わず士郎もガン見する理解度。
それにさ? どんなに止めたって、あんたはそういう奴なんだって解ったし。
借りもあるし
もう見捨てておけないという凛。
もう見捨てておけないという凛。
というだけでなく、既に「色々と」理解している風の凛……?
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そして前回、直球ストレートで告白しおった士郎コンチクショウに対し、彼女なりに応える凛。
さあ、おかわり要求でごまかせ!
全力でごまかせ!
『それに、士郎風に言えば“私も士郎の事は嫌いじゃない”し、ご飯も美味しいし』
『私はそういうわけだし、そっちだって問題ないでしょ? 実際』
そして前回、直球ストレートで告白しおった士郎コンチクショウに対し、彼女なりに応える凛。
さあ、おかわり要求でごまかせ!
全力でごまかせ!
そんなこんなで、唯一話を聞いてくれそうな、イリヤに共闘を願おうと結論する。
※残るサーヴァント6体の内、4体はキャスター、ランサー不明。
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真マスター・アトラムさん、cvは悪役と鳴子役に定評のある福島潤さん。
アトラム『僕の家は、協会では新参でね。参加したのは箔をつける為でもある』
『本気で行くよ。なにしろ、投資した額が違うからね?』
真マスター・アトラムさん、cvは悪役と鳴子役に定評のある福島潤さん。
■ガール・ミーツ・ゲス男
そして遂に登場した、原作者がノリノリで作り製作スタッフが熱意でねじ込み、原作者を逆にビビらせた
ウワサの「キャスターの本来のマスター」。
そして遂に登場した、原作者がノリノリで作り製作スタッフが熱意でねじ込み、原作者を逆にビビらせた
ウワサの「キャスターの本来のマスター」。
勘違いは困るな? 私は魔術師として、他のマスター共を圧倒する準備がある。こい、見せてやる。
中年ではなく、いかにもな石油王系褐色イケメン。
あふれ出すゲスの匂い…!
あふれ出すゲスの匂い…!
それでもキャスターは、「金」もまた力だと受け入れるが、当人は「侮蔑だ」と受け止める。
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ああ、もったいない!
アトラム『僕の家は、代償を用いて魔力を生み出す魔術系統だ』
『やはり材料は、新鮮なやつに限る!』
ああ、もったいない!
■「近代化」のプライド
彼は、家系に伝わる「いけにえを使い魔力を生み出す」という、ありふれた旧来型の魔術を
財力を用い、最新型の設備によって効率化。
彼は、家系に伝わる「いけにえを使い魔力を生み出す」という、ありふれた旧来型の魔術を
財力を用い、最新型の設備によって効率化。
太古の魔術師に、原始的な魔術とは違う! これが効率化というものだよ!といわんばかり!
最新型の設備
そして、金で買い集めた奴隷を材料とした魔術――――。
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だが、一刀両断に「無駄だ」「この程度の為に、命を使うなど三流です」と言い切るキャス子!
キャっさんカッコイイ!
そして、金で買い集めた奴隷を材料とした魔術――――。
アトラム『どうだい? 本来なら一月をかけて作るものが、一瞬で完成だ!』
キャスター『無駄に過ぎます』
だが、一刀両断に「無駄だ」「この程度の為に、命を使うなど三流です」と言い切るキャス子!
キャっさんカッコイイ!
劇中、人の魂から魔力を集めているキャスター、その言葉は重い!
彼女の魔術観が溢れてるわ。
というか、凛ちゃんさんとよく似てるわこの流れ。
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魔力を生成する技術が、一段階、いえ一次元違うのでしょう。
というか、凛ちゃんさんとよく似てるわこの流れ。
アトラム『な、何をした!? なぜ何も無い炉から、魔力を生み出せる!?』
キャスター『何も無い? ああ…、そう見えるんですね?』
魔力を生成する技術が、一段階、いえ一次元違うのでしょう。
■女教師とゲス男
キャスターは、滔々と「命の無駄遣いは下策」「収支の合わない工房」だと持論を説き
自尊心をへし折られたゲス男は、令呪を発動してしまう。
キャスターは、滔々と「命の無駄遣いは下策」「収支の合わない工房」だと持論を説き
自尊心をへし折られたゲス男は、令呪を発動してしまう。
令呪を以って命じる。私に貴様の宝具は使うな! 裏切りの魔女に背中を狙われては、堪らないからねえ!
反論できないから「力」を行使し
なおかつ、伝聞の言葉で、相手を侮蔑するクソ男!
なおかつ、伝聞の言葉で、相手を侮蔑するクソ男!
キャスさんも感情的に過ぎましたが、それを補ってあまりあるクソ男っぷり。さすがです菌類の人!
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その話を綺礼は「正確に」読み解くが、自分には、十分ヤツを扱う能力があると豪語した上で
キャスター側が、人間である自分を軽視している
信頼できないと断言。
言峰綺礼神父『つまり、キャスターが君の手に余ると?』
アトラム『能力の問題じゃあない、信頼の問題だ』
その話を綺礼は「正確に」読み解くが、自分には、十分ヤツを扱う能力があると豪語した上で
キャスター側が、人間である自分を軽視している
信頼できないと断言。
ヤツにとって、人間の命なんて紙のようなものだ……。
それ、お前が言う!?
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ランサーのマスターを「同じ魔術協会の彼女」と呼ぶアトラム、ニヤリと笑う麻婆神父。
アトラム『アレは、恋敵を城ごと焼き殺した女だ。信頼するほうがどうかしている』
綺礼『なるほど…、君は王女メディアの逸話を“そう読んだ”のか』
ランサーのマスターを「同じ魔術協会の彼女」と呼ぶアトラム、ニヤリと笑う麻婆神父。
■裏切りの魔女
彼女を裏切ろうと策を弄すアトラムだったが、キャスターは先手を打って工房を破壊、彼を手にかける。
魔術も裏切りも人格も、あらゆる面で彼は浅すぎた。
彼女を裏切ろうと策を弄すアトラムだったが、キャスターは先手を打って工房を破壊、彼を手にかける。
魔術も裏切りも人格も、あらゆる面で彼は浅すぎた。
ええ。貴方には使えない、だから自分に使って、あなたとの契約を絶ったの。
が、キャス子さんの採算度外視アタックも大概である。
やはり凛ちゃんさんに似ている…!
やはり凛ちゃんさんに似ている…!
なお、アトラムとキャスターの初対面の会話とか、収まらなかったので映像ディスクに収録とのこと。
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そして何ですか?的に小首をかしげるキャスターさん、超かわいい。
さすが王女様ですぜ。
アトラム『令呪を以って命ずる、自害しろキャスター』
そして何ですか?的に小首をかしげるキャスターさん、超かわいい。
さすが王女様ですぜ。
アトラム『聖杯戦争は始まってもいない! まだ戦ってもいないのに、こんなぁ!』
キャスター『そう、始める前から結果を出そうとした貴方には、お似合いでしょ?』
そして熱いなの一言を残し、あっけなく燃え落ちるアトラム。
一連の流れが格好良すぎる。
僅か10分程度で、こんな印象的な最期を遂げるとか……。
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そしてそして、やたら日常的なエレベータ音と共に、憮然として現れるランサーである。
笑っちゃいけないけど笑っちゃう!
僅か10分程度で、こんな印象的な最期を遂げるとか……。
ポーン♪
そしてそして、やたら日常的なエレベータ音と共に、憮然として現れるランサーである。
笑っちゃいけないけど笑っちゃう!
大変だね、この人も…。
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あたしはただ、自分の故郷に帰りたかっただけなのに……。
キャスター『あ、あっははは! 結局、またこの結末なのね……』
『他人の都合で駆り出されて、利用されて、裏切り者と蔑まれて……』
あたしはただ、自分の故郷に帰りたかっただけなのに……。
■違うのか?
勿論、マスターを失ったサーヴァントは消滅するしかなかったのだが、偶然出会った葛木が介抱
のみならず、彼女の言葉を丸ごと信じ、主となってくれた。
勿論、マスターを失ったサーヴァントは消滅するしかなかったのだが、偶然出会った葛木が介抱
のみならず、彼女の言葉を丸ごと信じ、主となってくれた。
あと少しで……、聖杯はこの手に収まる…!
いつも、彼女自身の人柄を見ず、「魔女」という世評で疑い蔑む人間とばかり接してきたメディア。
だが葛木は朴訥に、彼女をそっくり受け入れてくれた。
だが葛木は朴訥に、彼女をそっくり受け入れてくれた。
当然、しばらくキャス子さんは疑ったんでしょうけれど、まさに運命の出会いだったのだわ……。
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親方ァ! 空からワカメが!
士郎『一応気をつけろよ? ちょっとビリッとくるから』
凛『解ってるって♪ ってキャーっ!?』
親方ァ! 空からワカメが!
■「ヘラクレス」を求めて
一方、凛は“バーサーカー”の正体は大英雄ヘラクレス、魔女メディアの知己にして天敵だと語り
彼なら倒せると踏んで、士郎と愉快な旅路を繰り広げる。
一方、凛は“バーサーカー”の正体は大英雄ヘラクレス、魔女メディアの知己にして天敵だと語り
彼なら倒せると踏んで、士郎と愉快な旅路を繰り広げる。
凛はホント面白いわ♪ 打てば響くって、ああいうのなのね♪
嗚呼! 一気にギャグに!?
士郎も凛もイリヤも、セラとリズも可愛い!
士郎も凛もイリヤも、セラとリズも可愛い!
おまけに風雲イリヤ城に、空を歪めて間桐慎二までもが現れ、更なるカオスに。
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しかし久々の間桐=ワカメ=慎二=神谷浩史さん絶好調である!
完全にギャグマンガ。
慎二『お前たち、もしかしてアインツベルンの召使か? ならちょうどいいっ!』
セラ『お黙りなさい! 不意の来客に使う時間はありません!』
しかし久々の間桐=ワカメ=慎二=神谷浩史さん絶好調である!
完全にギャグマンガ。
ギャグですめば良かったんですが―――――。
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人造人間だからこそ主の為に全てを捧げる、その「全て」に対価を払える人間など居ないというのに。
金王『そう怯えるな? その畏怖を以って、不敬への免罪とする!』
セラ『―――何処の王とお見受けしましたが、貴方のような男を通す訳には!』
人造人間だからこそ主の為に全てを捧げる、その「全て」に対価を払える人間など居ないというのに。
■では花のように散れ
続いて、慎二のサーヴァントである「八人目」が現れ、イリヤを“聖杯の入れ物”と呼んだ。
彼がイリヤを理解し、利用するつもりだと察し、迎撃するリズ。
続いて、慎二のサーヴァントである「八人目」が現れ、イリヤを“聖杯の入れ物”と呼んだ。
彼がイリヤを理解し、利用するつもりだと察し、迎撃するリズ。
魔術師共も変わらぬな…。道具に人の心を付けるなと言う。所詮人間では、お前達の純粋さに報いられん
初見で、120%勝てないと理解しつつ身を投げ出した二人。
イリヤを純粋に思うが故の行為だった。
イリヤを純粋に思うが故の行為だった。
そのあり方の意味、悲しさを理解し、なお凶刃を振るう八人目――――。
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王である彼には、「主の為に命を投げ出すあり方」もまた理解できる。故に殺す。
セラ『この命、あるかぎり…、お嬢様には…、決して…………!』
金色の王『そうか…。では、十分に役目を終えよ』
王である彼には、「主の為に命を投げ出すあり方」もまた理解できる。故に殺す。
■あいつを殺して!
直前まで、シロウの来城に心躍らせていたイリヤだったが、二人を射殺した「宝具」に反応。
瞬時に駆けつけたものの、それでも遅かった。
直前まで、シロウの来城に心躍らせていたイリヤだったが、二人を射殺した「宝具」に反応。
瞬時に駆けつけたものの、それでも遅かった。
貴様が相手ならば俺の倦怠も晴れるというもの! 神話の戦い、ここに再現するとしようかッ!
惨殺されたセラとリズ。
怒るイリヤ、吼える大英雄ヘラクレス!
怒るイリヤ、吼える大英雄ヘラクレス!
対するは、無数の武具を空中に現し「神話の戦い」とこれを呼ぶ、偉大なる英雄王!
■浮き彫り
前半、真マスター・アトラムのゲスっぷりを介して、キャスターの本当の心を浮き彫りにしたお話。
命、魔術への向き合い方といい、全てが彼女らしい。
感情的過ぎるのもな!
前半、真マスター・アトラムのゲスっぷりを介して、キャスターの本当の心を浮き彫りにしたお話。
命、魔術への向き合い方といい、全てが彼女らしい。
感情的過ぎるのもな!
そして、朴訥に全てを受け入れてくれた葛木のカッコ良さよ!
いやあ見事な浮き彫りですわ。
こういうのを、浮き彫りにするって言うんですね。
こういうのを、浮き彫りにするって言うんですね。
同じく、中盤でひたすらコントをやったからこそ、セラとリズの悲劇が浮き彫りに――――。
容赦ねえ
ホント容赦ねえわ…。
ホント容赦ねえわ…。
次回、第15話「神話の対決」
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ギリシャ神話で、英雄イアーソーンは「金羊毛」を求め、ヘラクレスら勇士を募って冒険に出ました。
その船が「アルゴー船(アルゴー号)」。
余談。大英雄「ヘラクレス=バーサーカー」と、王女メディア
ギリシャ神話で、英雄イアーソーンは「金羊毛」を求め、ヘラクレスら勇士を募って冒険に出ました。
その船が「アルゴー船(アルゴー号)」。
これに乗り込んだ英雄たちを、アルゴナウタイと称するのです!
で、王女メディアとは、「金羊毛」の持ち主・コルキス王の娘でありました。
彼女の協力で、冒険は成功するのですが……。
彼女の協力で、冒険は成功するのですが……。
とまあ、そういう逸話があるのです。
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