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Channel: GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記
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プラスティック・メモリーズ ♯1「はじめてのパートナー 」感想。僅か、寿命9年の“家族”を巡るお話……。アイラかわいい

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 シュタゲの脚本家さんが原作、野崎くんを制作した動画工房さんのオリジナル作品。

一話目にしてバッドエンド伏線満載。その果てに待っているものは……?

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 世界唯一のアンドロイド会社で、寿命個体の回収、“持ち主”との交渉を担う部署に配属された主人公
 ぽんこつ気味なアンドロイド「アイラ」の物語。
 これは可愛い…!

 ニーナ、心配しなくても……、大丈夫だよ?

終末担当<ターミナル>
 ホント、ひたすら「通称・敏腕」だけどポンコツなアイラが可愛すぎるアニメで、動画的にもすごく好き。
 しかし一方で、お婆さんの別れという悲しい本筋が。
 そして彼女の「寿命」は…?

 アイラの寿命は強く推してるから、終わりじゃなくて最初の山場になりそう。どうなるのでしょう……?

『もし、自分の命の時間が決まっているとしたら、俺ならどう受け止めるだろう?』

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 一目ぼれした出会いの日を、回想するツカサ。

思い出を引き裂く仕事
 水柿ツカサは、世界で唯一「心のあるアンドロイド」ギフティアを製造している、大手企業に入社
 僅か9年で「寿命」となる本商品の、回収業務に回された。

 人と何もかもそっくりだけど、僅か9年と4ヶ月しか生きられないギフティア達。

 彼らの「所有者」にも別れは耐え難く
 パートナーとなったギフティア、アイラはこれは報われない仕事だとツカサに釘をさす。

 回収は辛い、しかし寿命後は人格と記憶が崩壊する事から、この報われない仕事は今日も続いてゆく。
 何より、ギフティア達の「家族」を哀しませない為に――――。

 次回、♯2「足を引っ張りたくないので」

ツカサ『今日からお世話になります、水柿ツカサです! よろしくお願いしますっ!』

課長『――――課長の山之辺です、よろしくぅ……』

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 課長さん、カミーユでウリバタケでcv飛田展男さんだ!

こ、この空気…!
 十八歳の新社会人「水柿ツカサ」は、人間そっくりのアンドロイドを唯一製造するメーカーに就職。
 明らかに、厄介者っぽい部署に配属される。

 なぁ課長、今年はウチ、新人ゼロだったんじゃねぇの?

 職場に漂う「誰、こいつ?」な感じ!
 い、いたたまれない!

 課長はいるが、実際はアネゴの桑乃実カヅキが取り仕切る、いかにも窓際っぽい部署。

ツカサ『あの、ターミナルサービスってどんな業務をする部署なんです?』

山之辺課長『部長から聞いてないの? まったく?』

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 いやいや、そこは自分で調べときましょうよ水柿ツカサ18歳よ!

ギフティアの終末ケア
 ターミナルは、「終末」という意味を持ち、9年4ヶ月の寿命を迎えたアンドロイドの回収を担う。
 だが実際には、所属アンドロイドが業務を担う為か
 暇そうな部署であった。

 回収業務は、人間とギフティアのコンビが担うが、お前と組ませるギフティアがいない――――

 そこで、普段はお茶組をやっている「アイラ」と組む事に。
 彼女もギフティア。

 だから、本社「部長」に会いにいった冒頭シーンで、彼女と出会っていたというわけか。

カヅキ『だからって、今更アイラを現場にだそうだなんて!』

アイラ『解りました』

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 しかし彼女、回収業務ではベテランであり、復帰を元コンビのカヅキが嫌がっている。
 やたらとポンコツなのも含め、機能的に劣化したのか
 寿命が近いのか?

ツカサ『ま、任せて大丈夫なの!?』

ミチル『あったりまえでしょ? ウチのは、交渉能力が強化されてるっての!』

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 ミチルさんが、もうホントやたらと動きまくるのは仕様です。

作り物の思い出
 やがて、先輩コンビの仕事を見学する事になるのだが、基本、この仕事はギフティア任せ。
 彼らは交渉能力も高く、人間は監督役を務める。

 でも覚えておくべきなのは一つだけ。この仕事は報われない、思い出を引き裂くのが、私達の仕事なので。

 まず、既に折衝を終えた好意的な一家から引き取るツカサたち。
 彼らにとって、「エディ」は紛れも無い家族

 それを「親元」から引き離し、処分してしまうという残酷極まりない仕事なのだ。

ツカサ『エドワードさん、どこも問題なさそうに見えたのに……』

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 SAI社が唯一実用化した「心」に相当する機能は、9年4ヶ月で劣化し、人格と記憶が障害を起こす。
 狂ったり、痴呆症のようになったり―――。

 そういう残酷な終わりを見せない為に、敢えてその前に回収する終末部署。

 プラスチック=人工物に宿った思い出を引き裂く。
 そういう物語なのか……?

 まっさきに複製できないのか?と思いますが、出来ないからこういう部署になるワケですよね。

ミチル『すんなり同意してくれる所有者ばかりだと思ったら、大間違いよっ!』

白花チヅ『帰 っ と く れ っ !』

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 さすがエンヤ婆てごわい。

I can fly!
 しかし、ある者は門前払いを食らわし、ある者は逃亡を図るなど、非協力的な人も多かった。
 端的にいえば、彼らはペットと似たようなもの。
 器械だけど「家族」だから。

 うるっさいわね! 私も、アイラが現場に出るとこを見るのは初めてなのよっ!

 そしてアイラさん、ポンコツ説が急浮上。
 ただのダメっ子じゃないか!

 視界がボヤけるなど限界らしき描写も挟みつつ、アイラ、自信満々でダイブ!

アイラ『回収対象、発見!』

ミチル『アイラ、追いつける!?』

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 そして、やっぱり飛距離が全く足らず、アパートの高層階から落下するとかいうファンサービス。
 下がゴミ捨て場でなければ即死だった――――。

カヅキ『いいか? 二度とアイラに無茶させるんじゃねえ! 解ったか?』

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 秘策を失敗しまくるアイラかわいい。

「お茶を一緒に!」
 結果、アイラがバナナでデコレートされたり、ツカサが壁ドンされたり色々あったが
 ともかく、ツカサ&アイラは本格始動。

 私は! 大丈夫っ! ……なので! 仕事をしているうちは、私にも存在意義がある……!

 しかし、アイラの「交渉」はまったく功を奏さず
 どんどん彼女を追い詰めてゆく。

 ドヤ顔で「私に任せて!」とか言っといて、役に立たない事この上ない!

 そしてツカサ! アンタも頑張れ! 

アイラ『―――今日こそ、飲んでもらわないとぅっ!?』

ニーナ『お姉ちゃん、誰?』

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 落下に定評のあるアイラ。

「家族」だから
 結局、最終日にアイラが強行突破を試み、なんとかニーナたちとの対話に成功。
 しかしツカサは、言ってはならない事を言ってしまう。

 あ、新しいOSに入れ替えれば、ボディはそのままで継続利用できるんです………。

 彼女を「器械」として扱われ、チヅ婆は本気で激昂。
 ツカサ、その物言いだけはアカン……。

 しかしまだ十八のツカサに、他に「交渉」の材料は見つけられず―――――。

ニーナ『おばあちゃんが、“お仕事”の邪魔してごめんね?』

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 しかし、実は「ニーナ」自身はそれを受け入れており、アイラを逆に困惑させる。
 事実上の「死」が、怖くないのか、と。
 けれど。

 思うけどね? このままだとニーナは壊れちゃって、みんなに迷惑かけるだろうから……

 壊れるまでここに居続けたい。
 けれど、最愛の「おばあちゃん」に迷惑をかけてしまうくらいなら――――。

 彼女の天秤では、おばあちゃんの方が重かったのだ。

チヅ婆『結局、あたしは自分の事しか考えてなかったんだねぇ……』

『――――あんたのツレにお願いしても良いかい? 四人分のお茶をね』

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 最後、アイラはニーナに何を耳打ちしたのでしょうね?

ばいばい
 それを立ち聞きしていたチヅ婆は、義務以上に「自分を思って」処分を受け入れていたと知り
 涙を押し殺し、彼女の処分を受け入れるようになる。

 ニーナ、心配しなくても……、大丈夫だよ?

 最後の最後、離れ離れになる寸前で、もう、チヅ婆のお世話ができないんだと悟るニーナ。
 彼女は、ここでようやく「死」がなぜ怖いのかを知った。

 だからチヅ婆は、自分は大丈夫だからと彼女を送り出す。

 せめて安心して逝って欲しいから、チヅ婆も自分自身を押し殺し彼女を送り出すのだった。

ツカサ『その、何ていうか……、すみません…!』

チヅ婆『――――もう良いんだよ…、ありがとう』

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 最後、心無い事を言ってしまった事や、彼女を連れて行ってしまうこと諸々を謝るツカサに
 チヅ婆は、本当に穏やかにお礼を言って去る。

 ありがとう

 少なくとも、出会えて幸福だったから。
 自分よりも寿命が少ないものと一緒に過ごすのなら、別れは避けられないのだから。

 決して納得できるはずは無いけれど、ありがとうと彼女は言い残す。 

次回「足を引っ張りたくないので」。さてどちらの台詞?

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 トイレ探し中なので……、お茶、飲みすぎたァーーーーー!?

大混乱エンド
 まだ「記憶の引継ぎ」などの技術が、未解決のまま実用化されたアンドロイドが存在する近未来。
 語弊を覚悟で言うと、ペットと人間の関係を連想する物語。

 相手が自分を残して死ぬと解っていても、それでも側に居てほしいと思ってしまう
 その気持ちなら、私だって解るつもりですから。
 それでも可愛いのですから。

 だから、ありがとうと最後に告げるチヅ婆の言葉が切ない。

 だからラストをドタバタ展開にして、雰囲気をどっちらけにする辺りも気配りなのでしょうね。
 悲しいまま終わったら、それこそ悲しすぎますし。
 こういうの、嫌いじゃないです。

 そしてメインヒロインが明らかに寿命寸前とか、いきなりクライマックスでどうすんの!?とか!

 続きが気になる作品。
 でも、「あざとい」「わざわざ悲しくなりたくない」と感じるのも当たり前で、好き嫌い別れそうかも。

 次回、♯2「足を引っ張りたくないので」。

余談。プラスチックは人工物です

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 プラスチックの記憶(想い出)というタイトル、作中で回収されるスタイルなんでしょうか?
 そこも気になる。

■関連感想記事
 なし


■公式サイト
 http://www.plastic-memories.jp/


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