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Channel: GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記
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テラフォーマーズ アネックス1号編 08「DER ZITTERAAL 電撃生物」感想。守るものすら無い男、アドルフ

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「縄六本」の上位Gが登場! 強面で繊細、ドイツで悲しいアドルフ回

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 奥さんを亡くしたの方が、まだマシじゃないか! 家族の為に戦うロシア回と真逆の展開。
 初登場は二年前でしたから、アネックス計画に忙しかったこの数年間に……。
 単身赴任の悲劇。

 だが問題はな、何一つ引き継がれて無いって事だ。――――お前の遺伝子さえな。

悲嘆のアドルフ
 実験生物そのものの育ちをして、救いを得て、人類を救うという大仕事に奔走してきたアドルフ。
 言い換えれば、アドさんは奥さんを始めとする人類を救いたい
 その一身で仕事してきたはずなのに……。

 珍しい事ではないとはいえ、この死線でコレは辛い。

 それでも戦い続けるのは義務感、そしてドイツ班のメンバーを護る為なのか。悲しい人だ……。

ドイツ科学者『成功すれば、昆虫以外の生物も使えるようになる…』

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 アドさん、モザイク・オーガン手術の試験台だったのか。

■ただ戦うのみ
 アネックス号に向かう道中、ゴキブリに奪われた「中国班の脱出機と、その備え付け武器」に襲われ
 彼らの包囲網に突き落とされたドイツ班。

 脱出機は破壊され、逃げるには「中国班の脱出機を奪い返す」しかない。

 奪取を勇猛な部下イザベラに任せ
 自らは、300にも達するゴキブリの群れに単身立ち向かい、時間を稼ぐアドルフ。

 だが降りしきる雨は、「妻の不義を目撃した一年前」を思い起こさせ、彼の戦意を削いでゆく。

 次回、09「TOO SAD TO DIE 雷雨の一粒」

アドルフ『能力に文句を言う暇があったら、活かす方法を考えたらどうだ…?』

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 画面が暗い! ドイツ班も暗い!!

■戦う力
 前回ラストから少しさかのぼり、ドイツ班には「戦闘系」が殆ど居ないと描かれる。ロシアと真逆。
 ただ、燈の「蛾」みたいな応用力の問題かも知れず
 アドさんの指摘も頷けます。

 使えない者など、この班には一人も居ない

 酷薄に言い放ちつつ、ボソリと優しい言葉を呟くアドルフ。
 回想でも、仲間に代わって実験台に志願しており、生来は優しい人物なんでしょうね。

 なんかアドルフさんのイケメン化が止まりません。

『(レーダーに生体反応が映るより前に避けてる……? これが班長の能力?)』

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 移動中、アドさんの能力をエヴァが推察するシーンが。
 でも電気うなぎですよ?

 これも電気のちょっとした応用なら、次回、アドさんは更なる実力を見せてくれるのでしょうか?

アドルフ『このまま離陸するぞ……、加速、…!? 何でだ!?』

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 強く優しい、イザベラさんの死亡フラグ!数え切れんほどに死亡フラグ!!

■強襲
 アネックスに向かう道中、ドイツ班は「中国班の脱出機」に追突され、銃器で脱出機を攻撃される。
 すりばち状の窪地に落とされ、車輪も破壊された。

 やる事は一つだ。イザベラ、第四班の脱出機を奪え。あの無灯火運転のデブからな。

 脱出機と武器
 地形をも利用して「ドイツ班を罠にかけた」テラフォーマー。

 その知性に驚く間もなく、中国班が脱出機を奪われたと判断し、逆に奪って逃走しようと試みる

アドルフ『寄ってたかってイジめるもんじゃないぜ………』

『人間はな、弱いんだよ』

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 人間は弱い、後々のシーンを思うと残酷な一言。

■電気ウナギ!
 多対一に優れた自分が時間を稼ぎ、主力のイザベラに脱出機を任せるアドルフ。
 彼の力は雷撃生物!

 ウナギと呼ばれてはいるが、実際には全く異なる、その放電能力を殺傷する為に磨き上げた生物!

 デンキウナギ目ギュムノートゥス科デンキウナギ属!
 一属一種の電撃生物!

 スゲェ!
 日本語で「電気ウナギ」って書くとちょっマヌケなのに、メチャクチャ強い! さすが隊長格だ!

ナレーション『電気ウナギは、電撃を放つ際、自分自身も感電している』

『―――全身に安全装置を埋め込んだ、アドルフも同様である』

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 アドさんが常に背筋を伸ばしているのは、奥さんの言葉がきっかけだったのか。

■アド君
 降りしきる雨は、一年前の苦い想い出を連想させ、アドルフは幼い頃へと思いを馳せる。
 彼は実験動物そのものだった。

 既に他人に買われた生命――――、監視の目をかいくぐって、どうやって死のうかと考えていた…

 MO手術の開発時、実験台となって電気ウナギの力を付与され
 その制御に、更なる改造を施された。

 精神的にも肉体的にもどん底、二目と見れぬ容貌を気にし、他人から隠れるようにすごしていた。

 強面だが、その内心は他人思いで繊細。
 仲間に代わって実験動物となり、変わり果てた自分を嫌悪していたが、それを気にしない少女と出会った。

『私ね、今まで生きてきて、今日がいちばん幸せ――――』

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 電気ウナギに詳しいアドさん! そして……。

■幸福
 物怖じしないローザとの出会い。
 自分を怖がらないローザ、彼女の友達とも仲良くなり、孤独だったアドルフの世界は広がった。

 母さんが父さんを見つけたように、大好きな人を見つけろ、そして幸せになれ、と――――。

 母の言葉をかみ締め
 今まで不幸だった分を取り返すかのように、幸せになろうと決意するアドルフ。

 アド君と屈託無く呼ばれ、戸惑っていたアドさん。
 ロシア班に続き、またも結婚の回想。

 幸せの象徴のような回想、彼女の言葉通り背筋を伸ばしているアドルフ、奥さんはもしや……?

『母さんに言われたとおりに、俺は幸せになった。そう、思っていた……』

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 むしろ死んでた方がマシだったかもというお話。

「私は、弱いから」
 しかし一年前、今日と同じように雨が降りしきる中、アドルフは愛妻の不義を目撃してしまう。
 一年前といえば、アネックス号の「二年間の準備期間」の最中

 だが問題はな、何一つ引き継がれて無いって事だ。――――お前の遺伝子さえな。

 妻の不倫をアドルフは許した。
 が、生まれた子供が他人の息子だと「医者の口から」知らされる。

 それでも「愛している」と口にするアドルフ。

 せめて妻が自分から正直に言ったならまだしも、現場の目撃も「子供」の事も、彼女自身は黙ってたという。

アドルフ『もう、電極につながれたウナギにさえ戻れない―――』

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 死んで現場放棄するような事もできず、ただただ「殺してくれ」と願うばかりのアドさん……。

■自殺願望
 軍の備品として生かされてきたアドルフ
 彼にしてみれば、そんな自分は「クリスマスツリーにつながれた電気ウナギ」と似たようなもの。

 殺せ、殺してくれ―――――――!

 けれど妻は、そんな彼に「普通の人間」としての幸せと喜びを与えてくれた
 その妻だからこそ、きっとアドルフは憎みきれない。
 そういう男じゃない。

 俺はすっかり解らなくなってしまった――――。もう、電極につながれたウナギにさえ戻れない。

 道具として生きる事すら出来ず
 妻を憎みきれず、かといって自分の責任も放棄できず、アドルフ、涙雨の猛戦………!

次回、TOO SAD。私も悲しい。

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 エヴァさんが救いになってくれるのか、それとも彼の死を見届ける役となるのか。

■暗い話
 画面的にも内容的にも、暗い暗い第08話。
 普通なら残り4話ってところですが、ここにきてアドルフ隊長の転落人生が………。

 強面なだけで、密かに身内を思っている優しい隊長なのか。

 と、思わせてからの転落!
 作者さん酷ぇ!

 隊の数少ない強豪「イザベラ」が相手をしているのも、「縄」を何本も付けた上位種らしきゴキ。
 次の話、開始時点で死んでてもおかしくないレベルの死亡フラグ……。

 ドイツはどこへ行くのか。
 そして、主要キャラであるエヴァはどんな活躍をするのでしょうか?

 次回、09「TOO SAD TO DIE 雷雨の一粒」




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