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Channel: GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記
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MG ガンダムヘビーアームズEW レビュー[ガンダムW]

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 ガンダムWシリーズより。直近のレビュー一覧はこちら。分類別レビュー目次はこちら。

TV版初期の機体を、EW版から逆算リファインした「アーリータイプ」。

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 MG 1/100 XXXG-01H ガンダムヘビーアームズ EW版 (新機動戦記ガンダムW Endless Waltz)。
 2012年1月発売。

 オペレーション・メテオによって地球に投入された、コロニー組織の「ガンダム」の一つ。
 寡黙なピエロが操る全身是火器の重装型モビルスーツである。

更に内装火器が増加した「歩く弾薬庫」のMGモデル版

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 ガトリングは昔の通り背部にも懸架できるようになっています。しかしイケメンですよなあ。

 全高は17cmほど。バックパックにバルカンを懸架した状態なら全高20cmほどになります。
 なお設定全高は約17mで、一般的なサイズ(18m)よりやや小型。

■アーリー・タイプ
 テレビ放映当時は初期型が1/144キット化されたのみだったヘビーアームズ。
 1/100は当時模型誌作例でスクラッチ程度だったと思うと、EW版とはいえ感慨深いキットになりました。
 しかも細マッチョでカッコイイことカッコイイこと。

 とはいえ「その内1/144化するだろう」と思えてしまって発売時はスルーしたんですが
 amazonで在庫過多になった際につい買ってしまいました。
 いやあデカい。そしてカラクリが多い。

 ちょっとTV版とは変わってしまいましたが、それはまあ時代という事で。

「敵でない者に牙は剥かない。……獣は素直だ」

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 胸部、肩部に計四つ、腰部に計四つ、脚部にも計四つの砲撃ハッチ展開ギミックを実装。
 まさにヘビー・アームズと言わんばかりの重・武装。
 全部収納できるのも凄い。

 1/100スケールならではですよね。
 組むのは(主に精神的に)大変ですけれども。
 当時「プラモにするには最適なデザインなのに」とモデラーさんに評された本機らしいギミックが満載。
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 特徴的なビーム・ガトリングは、従来の「前腕装着」方式から逆手の手持ち式に設定を変更。
 この変更は手にかかる負担がネック。

 シールドも別パーツ化されましたが、これは装着バリエーションが増えて面白いと思います。
 更に弾倉と弾帯も追加され更にガトリングガンらしい形状に。
 おかげでポージングは大変ですが。

 弾帯はリード線を束ねた物にプラパーツを被せていくんですが
 プラの組み付け前にリード線をしっかり揉んでやれば、多少は柔らかくなってくれるようです。
 設定面や取れやすさ云々はともかく、やはり弾帯ってのはカッコイイ。
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 アーミーナイフはデザインを踏襲しつつ取り付け位置を変更。
 肩に干渉するのはネックですね。

 五機のガンダムタイプは設定を踏襲し、MG化にあたって内部フレームを共通化していますが
 ココは他機ならシールドを付ける部分なんでしょうか?
 そう思うと「らしい」と思うのです。

 後は左腕に隠しビームサーベルを組みつけられますが、前椀組み換えの必要があるので今回は省略。

共通のフレームを採用。ABS多用

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 ポリキャップは何とこれだけ。多くの部分がABS関節になっています。
 保持力の高さを買ってなのでしょう。

 パーツ数節約の為か、HGとは逆に股関節は腰部側が凹で、足側が凸になっています。
 MGサイズならではなのかもですが、軸が短いのが気になりますね。
 ウチの固体は右足が弱かったのでビニールを挟みました。

やはりマスターグレードのデカくて凄かった。トロワ人形も付属

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 同スケールのトロワ(名無し)のフィギアも付属。下は1/144 HGUCとの比較の図。
 スミ入れだけでこれだけの仕上がりになるのはやはり凄い。
 ツノを尖らす必要もありません。

■付属品
 PC-205Aポリキャップは1が2個余り。
 手首は親指以外を組み替えるタイプになっており、握り、剣手、銃手、平手を再現可能。

■XXXGシリーズ
 MG-151 ガンダムヘビーアームズEW 2012年1月発売。定価3800円。
 MG-132 ウイングガンダム(2010年4月)のXXXGフレームランナーを採用した派生キット。
 原型と同時期の完全新規HGUCは、HGAC-109 ガンダムX。

 他キットで諸々言われているらしい共通フレーム採用ですが、個人的には大きな不満なし。
 欲を言えば大型武器が多いのでロック機構が欲しかった気もしますが
 ポーズの制限を考えると痛し痒しなんでしょうか。

 EW版として、肩に角が生え、武装レイアウトが変更されるなどされてはいますが
 他機ほど大きな「印象の変化」はないのも満足度のポイント。

 当時、作例として他キットを「芯」程度に使った1/100スクラッチモデルが製作されていましたが
 あのかっこよさに勝るとも劣らぬものを手軽に作れるというのは
 やはり凄い時代になったものだと感じますね。 

 当時の500円1/144も驚くほどギミックが仕込まれていましたが、やはりMGモデルはともなると格別。
 ただ説明書の機体解説に乏しいのは大きな不満です。

「本物のオペレーションメテオ」と寡黙なピエロ

 パイロットはトロワ・バートンを名乗る少年兵。
 ただし、これは「本来のヘビーアームズのパイロット」の名前を「名無しの少年」が借りたものであり
 彼自身の本当の名前は誰も知らない。

■本来のオペレーションメテオ
 いわゆる「コロニー落とし」によって地球圏を混乱させ、中枢を「ガンダム」で叩き制圧する。
 バートン財団ら、コロニー革命家による地球制圧作戦であった。

 当然多くの犠牲が予想され
 一説には20億もの犠牲が想定されていた程だったが
 実行メンバーがこれに反発した事により頓挫し、現在知られている形で実行されることとなった。
 すなわち、五機のガンダムによる「秘密組織OZ」を目的としたゲリラ作戦である。

 その正否はともかく、結果的に彼らの奮戦は平和な時代を切り開く事となった。

XXXG系随一の総火力を有し、単機による面制圧を行う規格外なモビルスーツ

 XXXG-01H ガンダムヘビーアームズ。
 頭頂高16.7m、重量7.7t。主機出力不明。AC195年実戦配備。

■Gundam Heavyarms
 ドクトルS開発によるL3コロニー所属ガンダム。
 ウイングゼロのデータを基に、彼の得意とする火器管制システムの粋を凝らした砲撃戦用機。
 敵であるOZからは、所属コロニーに因み「ガンダム03」と呼称されていた。

 同じ基礎フレームから発展したとされるガンダムタイプであるが
 本機もまた独自の発展を遂げ、運動性能を確保しつつ、驚異的な重装備化に成功している。

 全身にガトリング砲とマイクロミサイルを内装し、更に携行火器としてビーム・ガトリングを装備。
 まるで戦艦一隻がそこに現れたかのような火力を以って敵部隊を殲滅する
 火力特化型のモビルスーツである。

 強大な閃光によって殲滅するバスターライフル系ではなく、多数の火器を搭載したことにより
 無数の方向から迫るモビルスーツ部隊に一機で対応する事が可能となった。

 ただし弾切れの際の戦闘能力低下は著しく
 実際に弾切れを起こした際、専属パイロットに即座に己の死を覚悟させた程であったという。
※右腕部アーミーナイフのみが残される。

操縦難度と設計思想

 この設計により「残弾数に気を配る、慎重な戦いを必要とする」と評される。
 実際には短時間に全弾丸を使い切る殲滅戦術が多かったが、これは敵機に無駄なく命中させられるだけの
 並外れた技量を有するトロワだからこそ採れた戦法とも言われており
 偶発的ながら良好な組み合わせとなった。

 ただ本来のオペレーション・メテオが
 コロニー落としによる地球圏規模の混乱に乗じての作戦であった事を鑑みると
 設計者の思惑はともかく、発注者としてはそこまで高い技量は必要と考えていなかったのかもしれない。
※攻撃目標以外も混乱している為、撤退も容易だったと考えられる。

 実際のオペレーション・メテオを経て、宇宙戦用の「ガンダムヘビーアームズ改」に改修され
 やがて大戦後、バートン財団が起こした事件を経て姿を消した。

■派生機
 直接の量産機として、大戦期に首都防衛用砲撃機「ガンダムデリンジャーアームズ」が多数建造されたが
 多くは表立った作戦に参加することなく役割を終えた。

 他にも、地球圏統一連合正規軍がモビルドール計画に対抗して開発した「MMS-01サーペント」にも
 本機の設計が流用されているが、これは戦後にバートン財団に接収され
 彼らのクーデターの戦力として実戦配備されている。

■プロメテウス
 火星移民世代「マーズ・センチュリー」期、ドクトルTと名を変えたトロワが製造したモビルスーツ。
 ガンダムを名乗ってこそいないものの、ヘビーアームズを踏襲した機体である。
 未完成状態で強奪され、動乱に関与してゆく。

 名の由来は、他の神の反対を押し切り「火」という文明の基礎を人に与えたギリシャ神話の神。
 転じて、原子力など「制御困難な強大な科学技術」の暗喩にも用いられている。

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