一年戦争の「戦場」を描いた短編集。GT-FOUR初出作
表紙を飾っているのは「アレックスの異母兄弟機」とも呼ぶべき機体 RX-78E ガンダムGT-FOUR。
二枚目、この後の展開が結構好きなんです。
■戦場くさい短編集
OVA「ポケットの中の戦争」と同時期に、バンダイ刊行の模型誌で連載されていた作品。
一部連作もあるものの、基本的に各編が独立した短編で構成されている。
作者は中原れい氏(ガンダムF90の漫画も担当)。
OVA「ポケットの中の戦争」と同時期に、バンダイ刊行の模型誌で連載されていた作品。
一部連作もあるものの、基本的に各編が独立した短編で構成されている。
作者は中原れい氏(ガンダムF90の漫画も担当)。
連邦の戦車部隊に従軍し、ザク小隊と出会ってしまった戦場ジャーナリストのお話や
地上最大の激戦「オデッサ作戦」における両軍二人の兵士の物語
元登山家の兵士が、かつて夢見た山を「ザクで」登る話
そしてGT-FOURを巡る物語などが収録。
※他にも複数。
地上最大の激戦「オデッサ作戦」における両軍二人の兵士の物語
元登山家の兵士が、かつて夢見た山を「ザクで」登る話
そしてGT-FOURを巡る物語などが収録。
※他にも複数。
華々しい戦果、圧倒的な能力を誇る撃墜王らの物語……もない訳ではありませんが
ごく普通の人間の視点なのが今見ても割と珍しい部類かなと。
ごく普通の人間の視点なのが今見ても割と珍しい部類かなと。
新型MS「ガンダムGT-FOUR」も「試作機らしく」色々と失態を起こすのがまた良いのです。
やっぱり試作品っていったらそんなものですよねーみたいな。
やっぱり試作品っていったらそんなものですよねーみたいな。
■読者を選ぶ
人によっては退屈な作品かもしれません。
というのも、私自身、以前買った時はそう思って手放したのです。
が、後で古本屋で手に取ったらひどく印象が変わって見え、すぐさまレジに持っていったのです。
人によっては退屈な作品かもしれません。
というのも、私自身、以前買った時はそう思って手放したのです。
が、後で古本屋で手に取ったらひどく印象が変わって見え、すぐさまレジに持っていったのです。
幻の機体「ガンダム GT-FOUR」に興味がある、という人にもお勧め。
ポケ戦の「G-4」という記述を一部引用した「アレックスの異母兄弟」とも呼べる位置付け。
ガンダムを元に、宇宙軍はアレックスを作ったとし
空軍が作った試作機という訳。
ガンダムGT-FOUR
前述の通り、本作はポケ戦と同時期に始まった作品です。ポケ戦の「G-4」という記述を一部引用した「アレックスの異母兄弟」とも呼べる位置付け。
ガンダムを元に、宇宙軍はアレックスを作ったとし
空軍が作った試作機という訳。
■試作機らしい試作機
開発者曰く「機体は完璧」だそうですが、末尾の設定集ではそこまで高く評価されていません。
あくまで発展途上の機体であり、後にアッシマーなどに繋がった、というもので
劇中でも未完成っぷりを遺憾なく発揮します。
開発者曰く「機体は完璧」だそうですが、末尾の設定集ではそこまで高く評価されていません。
あくまで発展途上の機体であり、後にアッシマーなどに繋がった、というもので
劇中でも未完成っぷりを遺憾なく発揮します。
あげく色々とアレな結末をやらかし、いかにも「作りかけ」らしい扱いなのが面白いのです。
ちなみにバイザー顔ですが、中にツインアイが見える場面も。
ちなみにバイザー顔ですが、中にツインアイが見える場面も。
ガンダムの名前については色々こだわりのある方も多いですが
世界観的に見れば、当時はまだ「デキのいい試作兵器」でしかないのですし
ジムだってまだ完成したばかり、となれば、ガンダムベースなのは自然じゃないかなと私は思います。
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世界観的に見れば、当時はまだ「デキのいい試作兵器」でしかないのですし
ジムだってまだ完成したばかり、となれば、ガンダムベースなのは自然じゃないかなと私は思います。