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Channel: GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記
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白銀の意思 アルジェヴォルン 第11話「拳<いかり>」感想

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苛立つ上司、慕ってくれる部下、負うべき罪。隊長を描く第11話

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 ようやく語られた「トキムネの姉」の死の真相、だがトキムネ、解ってあげれ! それは懺悔だ!
 でもそれは、あくまで視聴者視点、トキムネ自身には酷。
 もどかしい第11話。

 俺が知る隊長なら、それが出来たんじゃないんですか!?

■信頼の落差
 前回、間接的に描かれた「隊長の有能さ」、そこから来る隊員たちの信頼。
 でも隊長自身は、きっとそうは思っていない。
 そう思える一幕でした。

 中盤、心理テストと宴会パートが癒しでしたねー。なんだよ公式夫婦漫才なのかよ!!カッ!

『“鉄の童貞”……』『そう! アイツ、身持ち固そうだもん!』

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 イケメン大佐がディスられた!

■隊長の懺悔、信頼の反発
 隊長の待つ拠点、「北西部基地」に戻った第八部隊は、アルジェの「キュベルネス社」と合流。
 整備と、トキムネの心理テストを受ける。

 安全な後方基地で、今度こそ休息を得る第八部隊。

 宴会の最中、隊長に「自分が、お前の姉を見殺しにした」という告白受けたトキムネは
 あなたなら守れたはずだと激昂してしまう。

 次回、第12話「ナンジョウ・レイカ」

カイエン『アイツとは妙な所で意見が合ってな……、この戦争は負ける』

『―――お前らは見所がある』

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 なんという不良軍人。

■自称「似たもの同士」
 上官、カイエン将軍に召喚されたサモンジ隊長は、なんというか言葉責めに遭っていた。
 実務的なサモンジに対し、カイエンは面白がってような
 戦争に、客観視を努めているタイプだ。

 状況次第では、上官をぶん殴ってでも何かを変える必要が出てくるかもしれんからな?

 カイエンは「自分の信念を曲げない」ところで
 サモンジは似ていると笑う。

 つまりカイエンにも、何か信念があるようだが―――?

カイエン『なんたる偶然! いやこれはもう“運命”だよキミ?』

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 なんというか、もう下世話&下世話な将軍。

■運命
 召喚した理由は二つ
 トキムネが「レイカの弟」だと明かす事、そして「アルジェは本来自分のものだった」と釘を刺す事。

 サモンジ隊長、思った以上に真面目な人なのかもしれません。

 トキムネに甘いと感じましたが
 彼にというより、隊の者、部下全員に甘い人なのでしょう。

 彼は「トキムネがレイカの弟」だと知らず、ただの一兵卒として接していたようです。

カイエン将軍、おさらい。

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 失礼になりすぎない範疇で、とにかく「さっさと帰りたい」気分満点だったサモンジ隊長。

■「第三国」関係者
 第9話を見るにアルジェは「ベルハルス」を借りている国、第三国の会社が開発元。
 その彼らは「アランダスが負ける」と踏んでいる。

 その彼らとカイエンは繋がりがあり、同じように「祖国が負ける」と踏んでいる。

 アルジェヴォルン開発計画の関係者
 その実験には、トキムネの姉とサモンジが関わっていた頃から、面白がって「運命」と評した。

ハンチョウ『今から、お前さんの機体をキュベルネス社がフルメンテするらしい』

コシカワ『(ジェイミー)、昇進したらしいよ?』

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 にしてもジェイミー、このシーンで何を貰ったのでしょう?

■衆人環視の……
 久々に基地に戻った第八部隊を、キュベルネス社のメンバーが「整備」の為に待ち受けていた。
 同時に、トキムネの適性検査もするという。
 今さらかっ!

「コレ、適性じゃないって判定したらどうすんの?」
「ン~~~、どうしましょうかねぇ?」

 お軽い様子ですが、今更行う理由とは何?
 そこは今回は語られず。

 何かと損得に煩いキュベ社ですから、何か意味があるのでしょうけれども?

『トキムネの事を知る事は、アルジェヴォルンのこれからを知る事でもあります!』

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 グダグダじゃないか!

■張り切りジェイミー!
 しかし、心理テストと言っても質問は実に下らない。
 風呂に入ったらどこから洗う?
 なんて……。

「足」
「ハァ!? ありえない! フツー顔でしょ!?」

 下らない質問が延々と続き、その合間合間にツッコミを入れあい、夫婦漫才と化していく。もう結婚しろ!

トキムネ『いい加減にしろ! 俺がパンツをどう履こうが俺の勝手だ!』

ジェイミー『“寝る前に女性に何て囁かれたいか?”だって答えたでしょ!』

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 にしても、なんという公開セクハラ。今週セクハラ回じゃないでしょうか?
 この心理テスト、みんなが野次馬ってるんですよ!?

 ただ、こうやって下らない質問で警戒心を解きつつ、本命をぶつける。

 という手法があったはず。
 だから、今回はその類だったのかもしれません……?

ジェイミー『ジェイミー・Hさんの一番の魅力は……? え? ええええ!?』

トキムネ『う~~~ん……、うるさいトコ、かな?』

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 それにしてもトキムネ、うるさいところが魅力って解ってるなキミ!
 この、色々とうるさいキャラが可愛いよ!

 傍から見てる分には!

ジェイミ『あなたにとって、アルジェヴォルンと何ですか?』

『俺にとってのアルジェ……、友達、相棒、俺にとって、なくてはならない……』

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 アルジェヴォルン、アルジェが公式略称で良いんですね! やったー!

■Fate
 開始は午後二時、もはや午後五時、延々と質問は続いた。
 そして最後の設問に「運命」と答える。

 とにかく! アルジェヴォルンは俺にとって“運命”なんだ!

 偶然の一致。
 カイエン将軍の言葉との一致に、サモンジ隊長は目を剥く。

 しかし「運命」か、実際アレに巡り会わなければ、まるで違った人生というか死んでいたのでしょうね。

『これより! 勲章を授与された、オクイ上等兵の祝賀会を執り行いたいと思う!』

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 トキムネとジェイミー仲良すぎ問題。

■勲章と隊長
 先の戦いで絶対多数を相手に、見事市民を逃がした名指揮官・オクイに勲章が授与されたらしい。
 久々に「酒」を飲める!
 盛り上がる!

「―――俺も良いか?」
「もちろんですよ、隊長ぉ!」

 そして今回ハッキリ見えてきたのは、隊長が本当に部下から慕われているという事。

 隊の中でも古参だけが解っている
 というタイプでなく、全員が「隊長」を慕っている。そんな関係なのですね。

ソラノ・アカネ『ジェ~イミ~! なんだよ、さっきから携帯ばっかいじってさぁ!』

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 という訳で、ロレンツさんに誘われてない整備兵さんがソラノ・アカネさんです!

■ジェイミーの目的?
 一方、今週の伏線としては「ジェイミーが携帯を気にしている」事。
 整備班は、口座チェックしてるのか?
 なんて言ってましたが?

 仮にお金をチェックしてるなら、貯めて何かをしたいのか?

 以前も給料アップに反応していましたが、何か目的があるのでしょうか?
 彼女、特に「目標がない」のがコンプレックスだ
 って前に言ってましたが……?

 ていうか二人の絡みがいやらしい(直球)。

トキムネ『――――姉は、どんな最期でした?』

サモンジ『そんな生易しいものではない、実験そのものが失敗に終わった――』

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 自分の姉が実験動物扱いされていたこと、それも信頼する上司が「モルモット」と呼んだ事……。

■隊長の懺悔
 いい気分もそこそこに、隊長は真相を告げる。
 姉と同じ実験部隊にいた事、姉は、成功するはずも無い実験でモルモットとして死んだ事―――

 俺が知る隊長なら、それが出来たんじゃないんですか!?

 隊長を信頼するトキムネは
 隊長なら、きっと実験を止められた筈だと問い詰め―――

『君の言う通り、俺なら、それが出来たかもしれん。だが、俺は諦めた』

『君の姉さんを殺したのは、俺だ―――』

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 隊長は「本当は止められたはずだ」と後悔し続けていた。

■視点の違い
 隊長を「凄い人」だと信じているからこそ、トキムネは、姉を助けられなかった彼を責める。
 だが隊長は、今もって「中尉」。
 権力なんか無い。

 隊長とて、軍の内部では無力な一士官に過ぎない。

 自分を殴れ。
 そう言わんばかりの隊長に、トキムネは怒りをぶつけ続けた。

次回、「姉の死」の更なる真相をトキムネは知る

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 そしてジェイミー、またも立ち聞き。

■不器用な人
 オープニングそのものではなく、その前振りに当たるエピソード。
 そんな感じの第11話。
 重い。

 トキムネの姉、ナンジョウ・レイカの死を背負い込むサモンジ。

 多分、隊長自身に責任なんて無いのでしょう。
 それでも背負い、殴られる、それはきっとサモンジなりの懺悔だったのではないでしょうか。

 サモンジは、ずっと懺悔をしたかったのかもしれません。
 そんな話だと感じました。

 次回、第12話「ナンジョウ・レイカ」


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