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Channel: GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記
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白銀の意思 アルジェヴォルン 第9話「約束」感想

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淡々とした「戦争」を描く第9話。果たされぬ約束に、撃墜王は何を思う

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 主人公であるトキムネの成長、「味方」であるアランダスの快進撃のはずが、重い後味の第9話。
 テレビ放映ロボットアニメとしては、異色なくらい淡々とした回。
 インゲルミア視点でしたね。

 アルジェヴォルン、TC一機の性能で戦況が左右されることはありません。問題ないかと

■“開発元”の思惑とは?
 アルジェヴォルンのデータを取らせつつ、商業的には「インゲルミアが勝つ」想定らしい。 
 中小企業的なイメージでしたが、結構な死の商人。

 事実上、彼らに踊らされているトキムネとジェイミーは、これからどうしてゆくのでしょうね。

『“アランダスの悪魔”か……!』

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 エースと互角に達したトキムネは、一般パイロットでは相手にならない力量に。

■空を切る約束
 いよいよ勝利を目前にしたインゲルミア軍は、アランダスの守りを突破すべく部隊を集結させる。
 しかし、奇襲をかけるべく、急激に兵を集結させていた彼らは
 逆に奇襲を受けた際、あまりに脆かった。

 特にパイロットを先んじて失ったTC隊は脆く、インゲルミア指揮官は自ら乗り込み、殿を務める。

 帰らぬ人となった指揮官
 コンラッド少佐と再会を誓っていたリヒトフォーフェンは、独り、彼の死を悼む。

 次回、第10話「不在の果て」

コンラッド・ダニエル『三年ぶりか―――、老けたな』

リヒトフォーフェン『お前に言われたくない』

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 まさかのリヒトフォーフェン掘り下げ回。

■昇進おめでとう
 トキムネが破竹の快進撃をする一方、結果的に、彼の成長を手助けしてしまった撃墜王は旧友と会う。
 コンラッド・ダニエルズ少佐。

 良いんだよ、余計なものは背負いたくない。

 リヒト「少尉」と同期の桜。
 元TC乗りとして、着実に出世を重ねるコンラッド。

 ですがリヒトは出世を蹴り、現場であり続けようとしているようです。

『勝利を前にした兵士は命を惜しみ、矛先を惜しむってのは真理だな』

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 アルジェヴォルンにしてやられたリヒトを見舞い、わざわざ現れたコンラッド。
 勝利目前とされたインゲルミアですが……

 アランダスがさっさと降伏しちまえば、お目にかからず済むんだがなぁ

 逆に、戦況が優位になるほど兵士の勇猛さが欠けてしまい
 苦労をしているようですね。

コンラッド『――――コイツは、帰ってきたときの祝杯用だ』

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 リーズ・ロデリック少尉、階級だけならリヒトと同格。

■切り札は最後まで
 同期の桜、リヒトとコンラッドは軽く馬鹿をやりあいながら、次なる戦地へと赴く。
 アランダスへの大規模侵攻作戦、その先端「ゾンデ」に赴くのだ。

 先に行って待っているぞ?

 再会を誓い、休暇中のリヒト、そして「祝杯」を残して出撃するコンラッド。
 あまりにも死亡フラグ。
 濃厚すぎる……。

 しかし「生きて帰る」という約束は、本来、こうやって生きて帰る為に交わすものなのですよね。

『前時代の遺物さ、“その手で戦争をコントロールできる”と信じこんでる』

『カビの生えた様な権威主義で何ができる――――!』

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 せっかくの現場主義な上官ですが、ホルムス中佐、積極的面従腹背。

■宿願
 さっそくアルジェヴォルンの開発元を突き止めた准将。
 でも、ただの民間企業。

 問題なのは、何故その程度の情報を、情報部が隠そうとしているか

 自らのルートで情報収集に務める准将
 ですが、“准将が現政権の支持者である事”が気に入らないのでしょうか? ホルムス中佐は悪い顔。

『TC一機の性能で戦況が左右されることはありません。問題ないかと』

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 会話からすると、噂の「アルジェヴォルン開発元(自称)」の上層部。

■活躍は不要
 一方、前回出てきた「ベルハルス」をアランダスに借りている国、ウィルドリベルド。
 つまりアランダスに軍需物資を売っている国。
 ここに「会社」がある。

 アルジェヴォルンの開発元は、同機が活躍し「アランダスを勝たせる」のは不本意らしい。

 だが、TC一機の影響はそんなに無い
 と報告され、安堵。

 戦争を利用し、アルジェヴォルンのデータを集めようとする「会社」、その真意とは?

サモンジ『我々はこの基地を叩く、これは先制攻撃作戦である』

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 着実にパトロール部隊を潰しておくサモンジ隊。容赦せん!

■奇襲
 コンラッド少佐が言っていた、インゲルミア軍の侵攻作戦を突き止めたアランダス。
 サモンジ隊に、大隊と砲兵隊が合流
 先んじて強襲をかける!

 奇襲を“行うつもりで”集結中だったインゲルミア軍は、見る間に総崩れに。

 目となるパトロール隊を先に潰されたインゲルミアは
 なす術もなく、砲火の的に。

 中でも巨大なトレイルクリーガー隊は悲惨で、人が乗り込む前に、次々と的になっていった。

ジェイミー、台詞なし!

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 なおジェイミーは、出撃前にトキムネに同行するシーンのみ登場。
 台詞がいっさい無いという悲劇!

サモンジ隊長、「アルジェヴォルンを見る」。

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 何かと無言劇が多かった今回ですが、特に印象的なのがコレ。
 無言で見つめる隊長。

 単なる「頼れる手段」と見ているのか、それとも、やっぱり「関係者」なのか?

■アルジェポイントの悲劇
 そういえば、隊長と「トキムネの姉ちゃん」が参加した実験部隊
 彼らが体験したという「悲劇」

 それらが起きたベルハルスを、今、所有しているのは「アルジェヴォルンの開発元がある国」なのですよね。

サモンジ隊による容赦ないゲリラ戦術

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 サモンジの隊に誘い出されたインゲルミア軍は、待ち伏せていた彼らにより次々と壊滅。

 囮と爆薬、視界の悪い場所での関節狙い
 容赦ないサモンジ隊により、即応できた部隊も次々と無力化されてゆく。

 主人公陣営のやりくちじゃねえ!
※褒め言葉。

コンラッド『一人でも多く生きて帰せ、命令だ。―――頼むぞ?』

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 トキムネ、我知らずリーズ・ロデリック少尉と因縁を生む。

■気迫
 浮き足立ったインゲルミアの攻撃をいなし、いよいよトレイル・クリーガーの制圧戦に入るサモンジ隊。
 その一人、トキムネは一機の奇妙なTCに苦戦する。

 切り札は最後まで取っておけってね―――!

 前回のリヒトフォーフェンと比べれば
 あくまで普通のTC。

 だが弾幕にも怯まぬ奇妙な迫力に気圧され、トキムネは防戦一方となり、ギリギリで競り勝った。

リヒトフォーフェン『……グラスは二つだ』

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 完全にインゲルミア視点のお話でしたね……。

■約束、果たされず
 パイロットをやられたインゲルミアは、昔とった杵柄、敢えて指揮官コンラッドが乗り込んでいた。
 もちろん、そんな事情などトキムネには解らない。
 知らないまま倒した。

 だが「祝杯」を約束した友を失い、リヒトフォーフェンは怒りに燃える。

 今まで機体に振り回されっぱなしだったトキムネが成長。
 しかしその結果、敵国に恐れられる存在となり、敵国視点で話が展開する。印象的なシナリオ。

次回、またもシビアな展開か。ジェイミーの出番は!?

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 決して「強い」とは言えない、死に物狂いの敵に恐怖したトキムネ。その教訓はどう得るのでしょうか。

■憎まれるトキムネ
 今回はトラブルもなく、敵の警備隊を先んじて潰し、順調に「敵」を倒してゆく第8独立部隊。
 順当な勝利、でも、どことなく後味の悪い話。

 ここで「戦争」を強調してきたアルジェヴォルン、ですが戦争を利用する商売人も動いている。
 タイトルのスーパーロボットさに反し、シビアになってきましたね。

 また「アルジェヴォルン開発元の不穏な動き」や
 彼らとサモンジ隊長のつながりが垣間見え、何気に布石の多い話だった気もします。

 次回、第10話「不在の果て」


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