Quantcast
Channel: GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記
Viewing all articles
Browse latest Browse all 5115

スペース☆ダンディ 第21話「悲しみのない世界じゃんよ」感想

$
0
0

穏やかにキチガイにロマンスに、幻想的に「死んでいた」第21話じゃんよ……?

イメージ 23

イメージ 1

 ぶっちゃけ、ダンディが死ぬ事は珍しくありませんが、今週は「生き返る」お話。
 いや死んでいたお話?

 よく考えるとどっちでも良いって事か……、生きてても死んでても、俺は俺だけどな……?

■多次元ロマンス
 ラスト、ダンディは、星の力を注ぎ込まれ「生きて帰った可能性」へと送ってもらいます。
 でも「死んでしまった可能性」もある。
 むしろ死んでいた。

 ラストは、彼に恋したポーの下へ、「死んでしまったダンディ」が逢いにきた……?

 なんせダンディですから。
 私は、彼がそんな奇跡を起こしたのだと思います。生きててようと死んでようとダンディですから。

冒頭、朽ち果てたアロハオエ号、その意味するところとは……。

イメージ 24

 つまり死んでるって事じゃんよ。画像はEDより。

■少女は旅ガラスに恋するじゃんよ
 ある日、目が覚めたらたった一人で彷徨っていたダンディ。
 何故そうなったか記憶にない、メシも無い。

 彷徨う内、ここは死者の星、貴方は死んだのだと告げられる。

 冗談じゃねえ死にたくねえ!
 逃げたダンディは、ずっと彼を見つめていた一人の少女、この惑星の「好奇心」そのものと出会う。

 ダンディに「死なない可能性もあった」と看破した彼女は
 惑星に残った力を振り絞り、ダンディをその可能性、別の次元へと送ってくれたのだった―――。

 次回、第22話「同じバカなら踊らにゃ損じゃんよ」

猫の貴婦人『ここは“どこでもある”し“どこでもない”さ!』

ダンディ『なんも思い出せねぇぇぇぇぇ!?』

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

 川を行く船、花一杯で貝殻一つ、フード付きの「死者の衣」。

■ダンディの川流れ
 気付けば「死者の礼装」、日本式に言えば、白装束になって川流れしていたダンディ。
 QTもいない、ミャウもいない、独りぼっちのBBP。

 わァたしはフェルディナント! ―――どうぞ、お見知りおきを……?

 行く先々で奇妙なモノを見聞きし
 そして、奇妙な男「フェルディナント」に出会う。

 どうにも奇妙なダンディは、行く先々で、死んだ事や死ぬ事を考えている連中と遭遇してゆく。

貴族『つまりだ? 我々は死ぬ為に生きているようじゃないか? ってコトさ』

貴婦人『生きる意味が、ご自分にはあると思っているなんて?』

イメージ 5

 演出が不思議すぎじゃんよ。

■生きる意味なんて
 例えば、貴族は「どうせ人は死ぬ」と言い出す。
 人生にどんな楽しみがあったって、どうせ人は死ぬと言い出す。

 でも「意味」を考えるなんて、意味があると考えるなんて、それは思いあがりじゃあないのかい?

 生きる意味を考える事が出来る。
 理性をもっている事に、高尚ぶってんじゃねぇバァカ? なんて。

フェルディナント『どうぞ、こちらへ』

ダンディ『おお、用意がいいじゃねえか♪』

イメージ 6

 に、してもダンディ、出されたモンを迷わずに喰いすぎじゃんよ。
 考えるだけバカバカしいじゃんよ!

 まあ、速攻で吹きだして『死ぬかと思ったぜ!』なんて言っちゃうワケじゃんよ?

 もう死んでいるのにね!

フェルディナント『危ない! 逃げて!』

ナイトポーター『――――お前は、ずいぶんと変わった生き物だ?』

イメージ 7

イメージ 8

 この場合、「荷物運び」というより「門番」の意味か? いずれにせよ奇妙すぎじゃんよ。

■棚上げの「理性」
 飯を求め、フェルディナントとぶらり旅をしていたダンディですが
 ついにナイトポーターに見つかってしまいます。

 ダンディを「異分子」と認定した彼らは、消滅させると言い出すのですが――――。

 後のパートによれば、彼らこそ「この星の理性」
 他所から来た「死者」を消滅させ、この星を守る門番ってなワケですな。

フェルディナント『―――本当にイカレた人だ……』

『考えてみてください、あなた、本当に腹など減っていますか?』

イメージ 9

イメージ 10

イメージ 11

 考えてみてください、フェルさんcv津田健次郎さん、こんな語りが出来るお人なんですなぁ……。

■納得させてゆくスタイル
 実はダンディ、死んでいたのである。
 よく死ぬダンディだが、死者の世界ってワケである。

 フェルディナントは、“死んだ”と理解できてないダンディを、納得させようと歩いていたのだろう。

 けれど、どんなムチャクチャな状況に遭っても
 ダンディは全く気付かない……

 フェルディナントは、ついに「葬式」という形で説明をはじめてしまう。

フェルディナント『それは“あの世のフライトレコーダー”です』

イメージ 12

 癖になるほど穏やかに、手馴れた様子で「貴方は死んでしまった」と説得してくるフェルディ。
 手元の「ブラックボックス」をみたダンディは
 自分が死んだ状況を思い出す。

 巨大な生命反応がある惑星を見つけたが、ガス星雲に捕まってしまって――――

 にしても、「美味しいもんを食べてから餓死したいですぅ……
 って、ミャウも切実過ぎである。

 ここしばらく、ダンディってば金に困りすぎである。

『まぁ、ここは歳もとらないし腹も空かない、働かなくて良いしストレスも少ない』

『なにせここは、失うものなど何もない。悲しみのない世界です……』

イメージ 13

イメージ 14

 いちいち動きがディズニーを思い起こさせるフェルさん。説得に来てるぞ!

まだ死にたくねえんだよ!
 ここで暮らす、死を受け入れるメリットを滔々と語るフェルさんだったが
 ダンディは断固とハネつけた!

 そらそうです、「冗談じゃねえ! 喜びもねえって事だろ!?」と。

 要は、今まで見てきた連中のように「グダグダと時を過ごす連中になれ」という事。
 腹が空かないから食い物がない、旨いものがない
 女の子がいない

 なによりここにはブービーズがない、第一ダンディは死にたくないのだ!ごもっとも!

ポー『どっち……?』

『おぅ、なんか下は地獄っぽいから――――、上!』

イメージ 15

イメージ 1

 逃げまくったダンディは、不思議なゴンドラの少女「ポー」と出会うのだが――――
 どっちに行きたい、というポー

 返事はこう! 笑顔はこう!

 上!ダンディの笑顔が妙に印象的じゃんよ!

ポー『私は、この星の好奇心………、私、寂しかった、長い間、寂しかった…』

『でもダンディ、やっとあなたが来た………』

イメージ 16

イメージ 17

イメージ 18

 すごく……、大戦争です…。

■死者の惑星
 この惑星は、ずっとずっと昔の戦争で滅んでしまった惑星
 惑星が一つの生命体と化した場所

 死者が留まり続ける、あの世とこの世の間。

 ポーは「星の好奇心」。
 好奇心だからこそ、ずっと変わらないこの惑星が寂しかったのだ。

 他所からきた「異物」、とびっきりの変人、イカれた異物であるダンディに恋をしてしまったのだ。

ポー『あなたは戻る事は出来ないけど、別の次元にゆく事は出来るかも……?』

イメージ 19

イメージ 20

 ダンディは、不運にもガス星雲に巻き込まれて死んでしまった。
 だが「死なない可能性」もあったのだ。

 避けられない死ではなく、避けられたかもしれない死。

 そこに気付いたポーは、ダンディを「死ななかった可能性」の次元へと送ってくれた。
 この「惑星そのもの」である彼女は、惑星の力をすべて注ぎ込んでまで
 強引に助けてくれた。

 ダンディに恋してしまった少女は、すべてを振り絞って助けてくれたのだったが――――

『生きてても死んでても、俺は俺だけどな……』

イメージ 21

イメージ 22

イメージ 23

 ダンディ、ホントにダンディだった!

■夢か幻か
 かくして知らぬ間に助かったQTとミャウだったが、一人、ダンディだけは寝こけたままだった。
 その後のシーンは、ダンディの見た夢だったのでしょうか?
 それとも「別の次元」なのでしょうか?

 死んだ可能性もまたあったなら、その可能性のダンディは、彼女に逢いにいったんじゃないでしょうか。

予告『夜空に光るあの星は、実はもう死んでるかもしれない―――』

イメージ 17

イメージ 21

 EDもオリジナル曲「WHITE HOUSE」に差し替え、しんみり……、そして次回は一級のバカ話じゃんよ!

■不思議な世界……
 不思議すぎて「この解釈で良いのだろうか?」と、考える楽しみのあった第21話。
 前回のハイテンションから急展開。

 何が良かったって、やっぱりオチですよね。

 生きてても死んでてもダンディ
 そう「死ぬのもアリだな」と思い返したから、迎えにいった可能性=ダンディもいたんだ、って感じで。
 ノリノリでネクタイを締め直す姿、ダンディだったじゃんよ!

 次回、第22話「同じバカなら踊らにゃ損じゃんよ」



Viewing all articles
Browse latest Browse all 5115

Trending Articles