東京喰種トーキョーグール第4話「晩餐」感想

グール版「注文の多い料理店」。イカれたパーティー“グルメ”回！！

　第2話での芳村店長の台詞、「喰種は獣ではない」を思い出す第4話。もちろん悪い意味で。
　確かに獣じゃない、よっぽどタチが悪いじゃないか！
※褒め言葉。

　隻眼…？レア………？ ―――――ちィィィィィィィィィん味ィ！

■珍味！
　いやもうホント面白すぎました第4話。
　ここのとこ、“喰種だって良い奴がいるのですよ？”と穏やかに語った後にコレか！いいね！！
　金木くんってばまた騙された！

　騙され系主人公金木くん、騙し系美食イケメン月山さん、これは今後も目が離せませんわ！！

董香『キモチ悪ィんだよキザ野郎！』『邪魔だし気持ち悪いからとっとと帰れ！』

　開幕早々マシンガン毒舌の董香さん。ニヤリと笑う月山さん。

■美味礼讃
　前例なき「半喰種」にされた金木だが、それと似た存在なら古くから知られていた。
　人と喰種の子、極端に生存率が低い珍種「半喰種」だ。

　翌日、利世の友達だと言う喰種「月山習」に誘われレストランに出かけた金木
　だが「食材」とは金木自身！

　月山は、金木を人の匂いのする喰種だと勘違いし、食への飽くなき興味から公開解体に処す。
　が、逃げる為に隻眼を発動した彼を、今度は「半喰種」だと勘違い
　独り占めするために、敢えて助け出すのだった。

　次回、第5話「残痕」。

小坂依子『パンだけじゃもたないよ？ホラ食べて♪』

董香『……ったく』

　たった二個しかない唐揚げをさしだす依子。良い子すぎる……(単純)。

■通れッ！
　開幕早々「喰種の食事事情」からスタート。
　敢えて学校に通っている董香は、食べやすいという理由でジャムパンばかり食べているそうな。
　心配し、依子ちゃんは唐揚げをくれるのですが―――。

　通れッ！通れ通れ通れ通れ通れっ……、通れ………！
　ごちそうさま…

　その善意に、強引に飲み下す董香。
　毒になると解っていても、敢えて強引に飲み下す董香。そりゃ人間に憧れるワケですよ………。

月山『読み手の意識が作者に近付く程、深く味わうことが出来ると思うんだ』

　この思い入れからして、読書好きというのも嘘ではない気も。しかし

■金木くん、ハマる
　あんていくにはド派手スーツで現れた月山習だったが、今度は学生姿で大学に現れる。
　本が好き、利世とも友達だった…
　うさんくさい！

　ああ、良いんだ。どうも昔から誤解されやすくてさ……。

　と、ナンパ男の常套句にかかる金木くん。
　月山さんもまた悩んでいる、仲間意識を持ってしまった金木くんは、まんまとハマるのであった。逃げて！

四方『お前に逢いたがっているヤツがいる』

イトリ『すっごい！初めてみた、隻眼の喰種＜グール＞！！』

　cv高垣彩陽さん、お軽い感じがピッタリですな！最近では「銀の匙」のタマコなど。Gレコも予定。

■ハーフ喰種
　白鳩の襲来に備え、ヨモさんから戦闘訓練を受けた金木くんは、とあるバーに連れて行かれる。
　経営者のイトリもまた喰種、ヨモさんウタさんのお仲間。

　彼女の口から、実は「隻眼喰種は珍しい」と聞かされる金木くん。

　普通、隻眼は「ハーフの証」なのだ。
　人間と喰種、両者の間からごく稀に生まれる希少、より優れた喰種。彼と同じ特徴を持つのだという。

※というか、金木くんは「その量産化、実験体」なのでしょうか？医師の人は明らかにわざとでしたし。

利世『喰種がハイソぶって味覚に趣向を凝らすなんて――――』

『まるで人間みたいで滑稽じゃない？』

　利世、死してなお煽っていくスタイル。

■“美食家”
　翌日、月山の招きに応じた金木は、利世の話を聞くのだったが――――。
　実は月山と利世は、むしろ“犬猿の仲”だった。

　喰種の本質に忠実に、より多く沢山の人間を食べ「大食い」と呼ばれた利世。
　人間の様に、美食を追及する月山。
　まさに水と油。

　趣向は違えど共に食人、しかしまさに「同族嫌悪」！！。アンタら少しは仲良くしようよ！

『新しいご馳走の発見はッ！人の幸福にとって星の発見以上のものだッ！！』

　美食家ブリア・サヴァランの有名すぎる言葉。いやあごもっとも。だがアンタ喰種じゃないか！

■グロ注意
　やたら「金木の匂い」にこだわっていた月山、やはり食べる気マンマンであった。
　壮麗なBGMと相まち、金木くん逃げてー！が限界を突破！

　金木の血がついたハンケチを、思うさま味わう月山！
　cv宮野ノリノリすぎ！
　宮野すぎ！

　そうとも知らず、軽い疑問を抱きながらも、金木くんはシャワーを浴びて礼服に着替えるのだが―――

月山『彼は喰種でありながら、人の匂いを色濃く醸してます―――』

『興味がありませんか……？人の匂いのする喰種が、どのような味なのかッ！』

　今週、BGMが仕事しすぎてて困ります。このスタッフ、素晴らしいッ！

■究極の美食
　金木の事情を知らない月山は、彼を「人の匂いのする喰種」という珍種だと判断。
　珍種、それが一体どのような味なのか……？

　捕えられた金木は、月山の同類「美食家」達が集うレストランにて、公開解体の憂き目に遭う！

　喰種マダムAの子飼い
　解体屋＜スクラッパー＞に追い回され、散々な目に遭うのだが―――、なんという素晴らしい逃げっぷり！

金木『逃げなきゃ―――、なんとかしなきゃっ！』

　特に、上着をさっと脱ぎ捨て「頭に被せ」逃げる手腕、ただものじゃない！
　機転が利くのはポイント高い！
　逃げなきゃ！(使命感)

　が、最初に貰ったコーヒーに薬が入っており、逃げ足も利かなくなってしまうのです―――。

月山『隻眼…？レア………？はぁぁ―――――、ちィィィィィィィィィん味ィ！』

　タロちゃんの涙が忘れられません。この役立たず！恥かかせやがってッ！！

■“飼い人”
　しかし窮地に陥った金木が「喰種」の力を振るい、隻眼をあらわにした事で状況は一変。
　解体屋「タロちゃん」を一撃で吹き飛ばし
　観客もうろたえます。

　が、さすがに限界―――、と思ったその時、月山自身が「タロちゃん」を始末！

　悠々と「手違いでした」と言いのけ、代わりに「飼い人」タロちゃんを皆で食べましょうと微笑む月山。
　金木にも詫びますが、やはりニヤリと微笑みます。

　こんな珍しいモノ―――、ボク以外に食べさせてたまるか……！

　顔で笑ってお腹を空かせ！月山習、思った以上にクレイジーサイコ野郎で目が離せませんね！(ほめ言葉)。

Cパート月山『―――ああ、今度コミックスの表紙を飾るらしくてね？』

　なお月山さん、Ｃパートでも魅せてくれました。というかタロちゃん！再就職だねタロちゃん！
　タロちゃんから目が離せませんでしたね！

■金木くん逃げてー！
　冒頭、喰種としての「食」に苦しむ董香さんを描きつつ、真逆に「喰種の食を満喫」する月山回。
　危険な魅力溢れるナイスサイコさん。
　やだもう夢に見そう！

　ここ最近「喰種は獣じゃない」と語られただけに、そのギャップもあいまって破壊力がすごい！
　時に柔らかに、時に激しく壮麗なＢＧＭも相まってスゴい！
　まさに危険な第4話でしたね。

　それでいて「半喰種」「隻眼」と言ったキーワードも語られ
　金木くんが、何故こんな身体にされてしまったのか、という本筋も一歩前へ。果たしてその目的は？

　次回、第5話「残痕」。

■関連感想記事
　第1話「悲劇」
　第2話「孵化」
　第3話「白鳩」

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