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Channel: GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記
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スペース☆ダンディ 第16話「急がば回るのがオレじゃんよ」感想

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宇宙一せつない焼き魚。時間の感覚を失いそうな第16話、だったじゃんよ

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 わらしべ長者にたとえてましたが、まさにそれ。転送ライトから始まり、惑星全滅まで描いた第16話。
 未知との遭遇、無茶な解決、浦島太郎、裏切りと惑星全滅……。
 二時間映画になりそうな濃厚さ。

 なのにギャグ。
 それがスペース☆ダンディのダンディズム。

 みんな燃えてしまえば良いんだ―――、みんなみんなみんな燃えてェ! 燃えてしまえええええ!

■一宿一飯
 話だけで言うなら
 ダンディ達が食事をしようと屋台に出かけて、(中略)食事した。というだけのお話。
 急がば回れがオレじゃんよ。

 グッダグダに、綺麗に、冒頭に戻って落とす! いやあお手本のような締めでしたね。

『そろそろ食べるもの決めないですか?』『ネコはやっぱり魚かぁ?』

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 今週、作画の水彩画感がすごい。どんだけ手間が掛かっているのだ………。

■スペース☆わらしべ長者
 食事を買いに行ったはずのダンディだったが、つい「転送ライト」を買ってしまう。
 転送された彼は、魚型異星人カルパッチョと邂逅。

 十年前に事故に遭った宇宙飛行士である彼は、母星の壊滅が近い事を知り、帰還の協力を要請する。

 が、いざ帰ると、時差で百年が経過していた。
 誰も自分を必要とせず、自分の発見を信じない事に絶望した彼は、母星もろとも焼き魚となってしまう。

 かくしてダンディ達は、一匹の旨い焼き魚を食する事になったのであった。

 次回、第17話「転校生はダンディじゃんよ」。

ダンディ『これはなぁ、瞬間移動ライト“移動くん”と仰る』

ミャウ『―――メシを買うんじゃなかったんですか!?』

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 ミャウはキレていい。でも説明は聞け!

■「どこだよココ…?」
 どこかぼんやりとした作画と「異常に気合いの入った背景」で圧倒しつつ始まったのは
 ダンディの、いつものテキトーな買い物であった。

 屋台街に出かけたのに、何故か「転送ライト」だけ買って帰ってきたダンディ。

 怒ったミュウがライトで照らすと
 照らされた部分、ダンディのダンディなフェイスだけがどこかへ転送されてしまった―――、じゃんよ。

魚星人カルパッチョ『(あなたは人類が初めて遭遇する宇宙人です!)』

『ギョーギョギョォ! ウニィ、イークラァ!』

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 宇宙人語テキトーすぎィ!

■カルパッチョ
 首だけダンディが遭遇したのは、事務所を独立したcv浪川大輔による魚型宇宙人、カルパッチョ。
 その言葉通りなら、まさに“珍種”と言ってよい宇宙人!

 宇宙人との初遭遇に興奮するカルパッチョですが
 ダンディはいつものマイペース。

 いやあこれはカルパッチョさんが気の毒すぎる。
 なんたって、人類史上初めて、接近遭遇する宇宙人がダンディだとか気の毒すぎる――――。 

QT『そのライトを使えばすぐですけど、使った人が取り残されますし―――』

ミャウ『――――、ん……? もしかして』

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 ミャウ役cv吉野裕行さん、この辺の「ん……?」が妙に好演。すっごく何気ない…。

■不思議星
 ふと、鏡を利用して「転送ライト」ごとミャウも転送
 ゲル博士もスタンバイ。

 カルパッチョの居た星は、あるとき、この不思議星の引力に引き寄せられて「衛星」になった惑星。
 彼は調査の為、宇宙船で出発して不時着―――

 すると、この惑星が千年周期で太陽に焼かれると判明、急ぎ母星に知らせようとしていました。

『私は早く、“カノジョー”に帰らなければっ!』

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 しかし、シンプルで解りやすい解説でしたな。
 ブッ飛んでるのに解りやすい。

『ロケットの残骸で作ったボートです! これで水の柱を登って―――』

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 水の表現がスゴイってレベルじゃねえぞ! アニメーターさん生きてる!?

■ミャウよ野性に帰れ
 転送ライト、その動力電池も母星に帰ればあると聞き、ダンディ達も人助け。
 で、全部終わったら登録センターへ……

 と、下心丸出しで協力したダンディ達ですが、見事に出し抜かれてしまいます。
 それはもう見事に。

 空腹のあまり野性に帰ったミャウも奮闘しますが、やはり空振り……、あの声、吉野さんなのでしょうか…?

ダンディ『こうなったら! お前は身軽だ、こんくらい出来ンだろっ!!』

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 残ったダンディは、ミャウを重り代わりにして大回転! どんだけ無茶な発想じゃんよ!?
 と、投擲武器「ボーラ」のようにブッ飛びます。

 もうどんだけムチャクチャなのダンディ……。

『宇宙人がいたんだ! 宇宙にいたのは僕らだけじゃなかったんだよ!』

『惑星カノジョーは、方向を転換したの』

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 スゲェ! cvフリーザ様(中尾隆聖氏)の無駄遣いだ!!

■浦島太郎カルパッチョ
 宇宙人発見、そして間もなく「太陽」が訪れるという情報を持ち帰ったカルパッチョですが
 彼の妻、cv白石冬美でミライ・ヤシマな魚
 ヨーコは笑って否定します。

 彼が出かけて十年、しかしこっちの時間では既に百年が経過。

 宇宙開発は凍結され
 惑星内、そして人種改良や延命に技術が振り分けられ、妻は別の男のモノになっていたのです―――

ダンディ『フゥ……、男の嫉妬、やけ棒っ杭か』

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 ついでにゲル博士が巻き込まれた。ナイス博士。

■みんな燃えてしまえ!
 すべてを失ってしまったカルパッチョは、怒りのまま太陽に走って焼き魚に―――。
 なんという気合いの入った焼き魚
 キャラ的にも作画的にも。

 あっちゃあー!

 そして、彼を信じなかった惑星“カノジョー”も無残に燃えカスに変わってゆき
 残されたダンディとミャウは、電池を交換したライトで転送。

 燃え盛る惑星、それは信じてもらえなかったカルパッチョの怒り、男の嫉妬、やけぼっくいか………

『ずいぶん回り道じゃありませんか?』『何度も死に掛けましたし!』

『仕方ねぇだろ、どんな時でも。急がば回るのがオレじゃんよ?』

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 サクッと喰っちまう辺りの昭和感。躊躇わないことさ!

■昭和オチ
 腹減ったからの華麗なる食事オチ。急がば回るのがオレじゃんよ(ドヤ顔)?
 まさに狙い通りのテキトーさ。

 しかし惑星“カノジョー”が、惑星“ゴーインナカレー(強引な彼)”に引っ張られるとか
 なにやってんだと思ったらまんまだった衝撃
 これは切ない。

 なのに見た目的にギャグ。そこがダンディ。

 焼き魚になっちゃったカルパッチョを、そのまま食う辺りは「およげたいやきくん」のよう。
 面白かったというか、ワケ解らんお話でした(褒め言葉)。

 次回、第17話「転校生はダンディじゃんよ」


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