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Channel: GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記
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ばらかもん 第3話「ひとんもち」感想

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タマはめんどくさい。先生はめんどくさい。芸術家はめんどくさい(断言)。

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 激しい笑いを前半に盛り込みつつ、後半、落ち込みに落ち込んだ先生が、再び立ち上がる第3話。
 本当に頑張ってきたから、だからついつい落ち込んでしまう
 そんな先生に、やす婆は優しく微笑みます。

 そがん時はなぁ―――、どうぞ、お先に'

■年の功
 あの言葉たったひとつで、“こういう風に歳をとりたい”
 って思わされてしまいますよね。

 譲って、でも「狙う事を止めない」で、頑張り続ければ良いのさと微笑むやす婆。本当に素敵でした。

なる『うーん、マンダム』

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 出オチの正しい使い方。

■どうぞお先に
 島で書いた自信作が、「準賞」止まりだった事に半田清舟は落ち込む。 
 自分には、“書”しか取柄がないのに……。

 自分の哲学に揺るがぬ自信を持つ漫画家志望少女・新井珠子(通称タマ)に振り回されたり
 またもなるに振り回されたり。

 しかし、気晴らしに「もち拾い」に参加した清舟は
 若者達に日々を楽しむ大切さを、やす婆に「譲っても良い」柔軟さ、狙い続ける頑固さを学ぶ。

 次回、第4話「しまんおんつぁんどん」

なる『これが成長というものか。新たな自分の誕生を祝福されている感覚…』

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 なるの喋りが素敵すぎてのっけからワケ解りません!

■やす婆の店
 半田先生ん家に通いこみ、早くもカタカナを憶えてしまった事に得意になるなる。うーんマンダム。
 なお、さっそく美和姉にからかわれた模様。
 うーんこの年上のお姉さん。

 そうこうしてると、当の半田先生が墨汁を買いに現れる。
 なんたって、木下さん家は貴重な商店。
 懐かしい雰囲気です………。

『いとはなかかなー?(糸は無いですかね?)』

『いたかよー(痛いですよ)』

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 そして繰り広げらるる方言バトル。島民同士でも話が通じてないじゃないですかー!
 日本語って、難しいね…。

 なるは、かんろ飴とチョコパットが好いとっとぞ
 エスパー!?

 先読みして教えてくれたり
 プチさん(プードル)の声とか、これまたどこを切っても面白かったですね。(こいつ直接脳内に……!)

清舟『漫画描いてるって言ってたな? 描くことに打ち込む者同士、仲良くしよう』

タマ『――――私の漫画、読んでもらえませんか?』

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 cv大久保瑠美さん、少し上ずったような声がすごく可愛い!

■その少女、漫画家につき
 墨汁ブッキングしてしまった半田先生は、タマに墨汁を譲った。
 彼女は漫画家を目指しており
 先生も共感する。

 同じ感性に生きる者同士、不思議な共感が生まれたタマは、意を決して「漫画」を見せてくれるのだが――

清舟『おかしいっていうか、もっと少年誌って意識したほうが―――』

タマ『一方的な正義を振りかざすような漫画、誰も読みません!』

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 なんちゅうBGMの無駄遣い、川井憲次BGMの無駄遣いなんだ!(褒め言葉)

■「聞く気なんて無いじゃないか…」
 が、タマは豹変。実は彼女の作風はグロテスク&バイオレンスだったのだ―――。
 しかも、アドバイスしてくれと言いつつ
 聞く気ゼロだし!

 もうホント芸術家ってめんどくさいな!

 彼女なりの漫画哲学を貫いている訳ですが、まさにコレ。めんどくせえ! だが力強い!!

タマ『漫画家目指してるなんて、美和ちゃんくらいにしか言ってなかったのに…』

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 その後、腐女子として開花した顛末も描かれる。なにこのビミョーなリアルさ! チラッ。
 トルネード投法の動きも、きちんと描かれていますね!

 なんだこの無駄な作画の凝りっぷりは!
※褒め言葉

■タマ、後悔する
 熱くなると見境が無くなるタマは、ついついやりすぎたと後悔。
 そりゃあ後悔しますよ
 これが黒歴史か

 あまつさえ、布教用に貸した漫画にアレな本が混ざっていたのでは…?と気付き、ダッシュ!!

タマ『うぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ! 青春の、ばっか野郎ーーーーーーー!』

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 この子、ナマモノもいけるクチなのか……。将来有望すぎる。

ていうかちゃんぽんが!
 その結果、先生に世話を焼くヒロを目撃。
 腐った部分を刺激された彼女は、思わず夜に叫ぶのであった――――。

 ていうかちゃんぽんが!

 新井珠子、通称タマ中学2年生14歳、思春期の叫び。無駄に凝りまくった演出が忘れられません!

『あの書は傑作だったんだぞ? それが準賞なんてありえない! ……嘘だろ』

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 二位じゃダメなんですか!

■「そんな事!?」
 Bパートでは先生が激しく落ち込んでいた。それはもう、傍から見ると面白い感じに。
 島に来て書き上げた自信作が二位
 しかも一位は十八歳。

 寝る間も惜しんで試行錯誤を繰り返し、努力を重ねた果ての「準賞」。

 それも十八の若造に負けたと知り
 二十三の若造・半田清舟は、中学生を相手にマジギレしてしまうのであった――――。

タマ『先生ってプライド高いから、私達が正論言ったら更に落ちちゃうよ…』

清舟『でもな、ホントに悔しいんだ……』

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 本当に頑張ったから本当に悔しい。そんな先生を、なるは「モチ拾い」に連れてゆく。

■一番じゃなきゃ
 先生の心ない言葉の裏を察し、傷付けまいと外に出るタマと美和。
 二人の気持ちを察し、情けなさに震える清舟。
 情けない、けど本当に悔しい……。

 自分の伸びしろが解らず、四方六方八方が塞がり、深く落ち込んでしまう半田清舟(23)。

 そんな彼をなるは「楽しい事」をしようと連れ出し
 もち拾いに連れて行ってくれる

 が、やはり諸兄の予想通り、先生、ここでも大不振……。BGMの膨らむ感じが心地良い!

『やす婆、それでも拾えなかったらどうすれば良い!? 俺より上手い奴がいて…』

『そがん時はなぁ―――、どうぞ、お先に』

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 譲っことと、拾らうことば止めんば―――、ほれ。こげんなもんタイ

■「ありがとな」
 上手くいかない時が重なり、半田先生は本気で落ち込んでしまうのだが――――
 そんな時、もち拾いの名人「やす婆」が声をかけてくれた。

 まずは視野を変える事
 それでもどうしようも無い時は、譲って時を待つ事、譲っても「止めない事」を説く。

 若い時ほど、つい“いさぎよく”という言葉が先立ってしまいますが
 柔軟に、頑固に「続ける事」も必要ではないでしょうか。

 やす婆に、子供達に元気付けられ、パンチの「ぜんざい」を貰った半田先生は再び立ち上がります。 

『不覚にも―――、今日はちょっと楽しかった。…ありがとな』

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 大切なのは、きっと楽しみ続ける事。

■「やろ?(でしょ?)」
 追い詰められていた半田先生ですが
 年の功と、若い誠意の両方を受けて感謝を告げる。幸せなヒトです。いや本当に……。

なる『教頭もザリガニの観察ばすっと?』

教頭『そがんな訳なかたい、イシダイのエサにすっと』

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 ぴゃー!なる吼えすぎ!

■やめないこと
 一見すると一番常識人のようで、実は一番規格外な少女タマの片鱗回。
 そして、個人的に好きなエピソード「ひとんもち」。
 これを三話にしたセンス、素敵です。

 悔しくて悔しくて、周りの気遣いも解る、けど悔しくて。

 前半のブッ飛ばしっぷりは、もうスタッフさんの情熱が伝わってくるようでしたし
 最後のCパートでコメディで敢えて余韻を崩す
 この辺も良かったですね。

 次回、第4話「しまんおんつぁんどん」



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