息つくヒマもありゃあしないな! 待望のTVアニメ版「ジョジョ三部」開幕ッ!!
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想像以上の勢いに圧倒された「第三部」アニメ版! なんというテンション! こりゃ今後も楽しみです。
勢いがあるだけに、クルリと背を向けたブ男が一番印象的。
さらりとやってのけるクールさに惚れるね!
モブ一人一人の演技からして、過剰なまでに気合が漲ってるのも堪りません!
■開幕!
ホントに期待以上で嬉しいの一言。
古いし、筋も知っているのに引き込まれてしまいました。
傍から見るとただの変な人なハズなのに、カッコ良過ぎるスタンド使い! そして見事な解説者たち!
アニメ版一期で、より一層印象的になった「解説」!
今後も楽しみにせずにはいられない!
作画も前期よりグッと向上している辺り、よほど反響が良かったのか。
加えてCGも織り交ぜ、負荷低減も図られている模様。新しいオープニングも早く見たいですねッ!!
『スゴい熱だ!』『さっぱり何が起こってンだか解らないィ!?』
一般人視点。スタンドバトルは一般人には見えない! なんという高度なパントマイムか!!
■牢屋の少年
1987年、東京の留置所に、暴力沙汰で一人の少年が放り込まれた。
名は空条承太郎、通称「ジョジョ」。
だが引き取りに現れた母親に、彼は「俺には悪霊が憑いている」と釈放を拒否。
不可思議な力を持つ承太郎に警官が手を焼いていると
その祖父、ジョナサン・ジョースターが現れ、エジプトの友人モハメド・アヴドゥルに「追い出せ」と頼む。
アヴドゥルもまた不可視の悪霊、幽波紋<スタンド>使いだったのだ。
スタンド「魔術師の赤」を操るアヴドゥルと戦い、承太郎は自らのスタンドの制御に成功。
一歩成長した孫に、ジョセフは「ディオ」と呼ばれる百年前の亡霊との戦いを宣告。
ディオの復活こそがスタンド発現の要因だと語る。
百年の時を越え、ディオと、ジョースター家の因縁が再び蘇る――――。
次回、第2話「裁くのは誰だ!?」
『や、やった! ついに引き上げたぞ! 百年前に沈んだ宝の箱を!!』
『ま、待て。奇妙だ……、この箱、内側から鍵がかかっているぞ』
我々は…、この箱に見覚えがある……、このブ厚い鉄の箱を、百年ぶりに大気を吸ったこの棺桶を!
具体的に言えば、一期の第九話「最後の波紋!」辺りで知っている!!
■「DIO…、名前かな?」
本編の約四年前から物語は始まっていた。
大西洋沖に眠っていた、百年前のブ厚い鉄の箱が引き上げられたのだ。
これぞアニメ一期半ば、一部ラストpartで沈んだ「初代ジョジョとディオの棺桶」!!
何も知らない男達は喜び勇んで箱を開け、ディオを解き放ってしまったのだった―――。
男たち喜びっぷりが加速し、さっそく笑えます。
細かい作画、男たちの熱演、懐かしき大川透のナレーションがまた素晴らしいな!
ホリィ『太郎、丈太郎、丈太郎ぉぉぉぉぉッ!』
丈太郎『やかましい! うっとうしいぞこのアマ!!』
身長195cm、17歳……、こんな老けた十七歳がいるかぁ!
■最強の反抗期
それから四年後の昭和62年、1987年の東京。
元ボクサーや、武器を所持したゴロツキ四人をノした少年が留置所に捕まっていた。
彼の名は空条承太郎。
幸いすぐに釈放がきまったものの、何故か彼は留置場から出ようしない。
悪霊が憑いている、などと言い出すおかしな少年に、警察は「ココがおかしいんじゃないか」と笑うが…
どこをどうすれば回想シーンの好青年がこんな荒んだ姿に!? カメラワークといいまるで映画ですな。
承太郎『待ちな。この程度じゃあ釈放されるかもしれねえ……』
やることがいちいちおかしい(褒め言葉)。
■「俺の後ろに誰かがいる!」
十七にして、同じ房の強面達を震えさせる承太郎は、自分を外に出したらヤバいと言い放つ。
彼は「目に見えぬ何か」を操り、モノを留置場に運び込ませ
そして、眼前の警官から拳銃を奪った!
奪った拳銃で自らを撃ち、それを空中で止める荒業を見せる承太郎。
彼は「自分に悪霊が取り付いている」と証明しようとするが、その姿は母ホリィ以外には見えない。
おぼろげながら「何か」を見たホリィは、息子の異変に震え上がる。
原作一話分+αを再構成しての開幕! たった七分で良い感じに再編成、これは引き込まれますわ。
ホリィ『パパァ! ここよパパ!』
ジョセフ『フフフ、一人娘のお前が困っているなら(以下略)』
ジョセフさん溺愛しすぎ! そして可愛いなホリィさん(45歳)!!
■「出ろ! ワシと帰るぞ」
困ったホリィさんは、実父にして第二部主人公ジョセフ・ジョースターに懇願。早くも御歳67歳!
老いてますます盛んな祖父ジョセフは、なにやら「悪霊」に反応。
承太郎と対面しますが、話はどうにも平行線。
あまつさえ承太郎、あの抜け目ないジョセフの「義手」を知らぬ間に破壊する始末!
カーズとの戦いで失った左腕を義手にした老ジョセフ。
しかしノリは変わらないな!
そんなジョセフに一歩も退かぬ承太郎。足を写してからグイッと上げていくカメラ回しも堪りませんな!
『三年前に知り合った友人、アヴドゥルだ。――孫を牢屋から追い出せ』
状況がわからない為、うろたえまくる警官さんの視点! なんというパントマイム!!
■幽波紋<スタンド>
承太郎を牢屋から出そうとし、アヴドゥルもまた悪霊、魔術師の赤<マジシャンズレッド>を顕在化。
同じ悪霊使いの猛攻に、たまらず承太郎の「悪霊」も形となります。
彼らは「生命エネルギーが作り出すパワーある像<ヴィジョン>」、傍らに立つモノ「スタンド」!!
予想以上のパワーを持つ承太郎に驚かされつつも
スタンドを使い慣れたエジプトのブ男、アヴドゥルは「炎のスタンド能力」で承太郎を圧倒―――
承太郎『……知らんぞ。おおおおおッ! てめー、俺はもう知らんぞッ!』
なんだかんだで「自制する為に牢屋に篭っていた」承太郎ですが、プッツン切れて牢屋を破壊!!
その破片をソードに見立て、ブ男の魔術師に迫ります!
が
『てめえ! なぜ急にうしろを向ける! こっちを向けいッ!!』
悠々と背をむけ、事も無げに「もう役割は済んだ」って顔をするブ男さんカッコイイ!!
■「彼を牢屋から出しました」
アヴドゥルが戦闘を中断したのは、既に目標を達していたからだった。
承太郎は呆気に取られ、やがて敗北を認めます。
またこの時、トイレを破壊させ、更に刃を作るなど、承太郎は「スタンドを制御可能」に成長。
事情を聞きだせる相手の出現
そして能力の制御と、もう牢屋にいる理由は完全になくなった事になります。
承太郎『何故、おじいちゃんは俺の、そのスタンドとやらを知っていたのか?』
承太郎の「おじいちゃん」呼びに笑わされますが、根は良い子なんです!
■説明
外に出た承太郎に応え、ジョセフは一つ一つ秘密を紐解きます。
発端は、あの冒頭の「百年前の棺桶」。
この棺おけは、ジョセフの祖父、ジョナサン・ジョースターが最後に乗っていた客船のモノ。
だがワシには中に何が入っていたのか解る!
そしてワシとアヴドゥルは、「そいつ」の行方を追っているッ!!
『そいつ? 百年海底にあった中身を、そいつと呼ぶとはどういう訳だ?』
しかし、フツーの喫茶店の中でなに大声で叫んでるんだろうねコイツらはッ!
■ジョースターの一族
ジョセフが「百年前の男が蘇った」と言い出したのを聞き、承太郎は呆れて物も言えなかった。
続けざまに「おじいちゃん」から「じいさん」「じじい」と格下げし
煽ってくる承太郎に、ジョセフは切り札を切る。
ジョセフのスタンド、それは「念写」!!
首の後ろに星型のアザ、つまり同じジョースターの血統を持つ男の姿を見せ、祖父は更に言い募る。
この男は、百年前に「ジョナサンの肉体をのっとり、生き延びていたのだ」と。
だが乗っ取られたジョナサンの肉体も呼応し、縁者に信号を送り、スタンドを発現させた。
四年前にディオが復活、そして三年前にアヴドゥルと出合ったジョセフはスタンドを発現。
これを「ディオ復活の影響」と考えたジョセフは、アヴドゥルと共に
ディオを探し、そして倒す為に動く!
ディオ『良いだろう…。始末すべき宿命、抹消すべき因縁、既に手は打った!』
同じくジョセフに「見られている」と理解しているディオも、ジョースター一族抹消に動く。
■始動!
気付けば三十分過ぎていた濃厚な説明回。
相変わらずテンションが高い……。
演出も映画のようで、制作スタッフのテンションも高い! これは今期も、いや更に期待できますね!
原作もほぼ4話分ですが、むしろ「こんなに丁寧にやって大丈夫?」と感じるほど。
実に、実に良いアニメ化じゃあないですか!
次回、第2話「裁くのは誰だ!?」
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