平岡、ヒゲ仙人、武蔵野動画、「過去」に触れる回。すっぱい!
度肝を抜く〆の特殊エンディングが強烈、っていうか第12話の「杉江3日伝説」ですよね!すごい!
丸山社長の何気ない過去に、良い意味で驚かされるというか
過去を未来へつなぐ、良い話でしたね。
不思議だよなぁ、ただ進んでるだけなのに、色んな出会いがあって、その度に、新しい世界が見えてくるんだ
■人生って不思議だよな
矢野さんと平岡とか、逃げる「演出」のヒゲ仙人とか、散らばったちゃったかつての武蔵野動画の人たちとか
過去を感じて、未来も頑張ろうって、すごく面白かった!
矢野さんと平岡とか、逃げる「演出」のヒゲ仙人とか、散らばったちゃったかつての武蔵野動画の人たちとか
過去を感じて、未来も頑張ろうって、すごく面白かった!
■面白いから
戻ってきた矢野エリカの気配り手配りで、宮森デスクも調子を取り戻し、改めて「三女」製作は進む。
エリカは、外注会社「タイタニック」の補助に入りつつ
外部の演出家・池谷氏も招聘した。
戻ってきた矢野エリカの気配り手配りで、宮森デスクも調子を取り戻し、改めて「三女」製作は進む。
エリカは、外注会社「タイタニック」の補助に入りつつ
外部の演出家・池谷氏も招聘した。
それと平行し、宮森は武蔵ニの前身「武蔵野動画」の跡を見せられ、当時の製作風景を思う。
当時、制作デスクだった丸山社長のエピソードに
宮森は「昔」に負けていられない、自分だってこの仕事を面白いと思っている、負けられないと奮戦!
宮森は「昔」に負けていられない、自分だってこの仕事を面白いと思っている、負けられないと奮戦!
同じく、40年前の生き証人・大倉氏も帰還し、出来立ての「背景」を見せてくれた―――。
次回、♯20「がんばりマスタング!」
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平岡さん、あれから朝礼にも出てくるようになったらしい。
興津『お休みしていた矢野さんが、本日から復帰する事になりました』
『彼女の担当は、後ほど決めて連絡します―――』
平岡さん、あれから朝礼にも出てくるようになったらしい。
■矢野おねーさん、復活ッ!
現場復帰早々、母もかくやの細やかな気遣いで、「今日は寝なさい」と宮森を休ませる矢野さん。
義務と焦燥感に炙られている宮森に、完璧なフォローですわ……。
現場復帰早々、母もかくやの細やかな気遣いで、「今日は寝なさい」と宮森を休ませる矢野さん。
義務と焦燥感に炙られている宮森に、完璧なフォローですわ……。
知ってる演出さん、あたれるところは全部あたったけど、みんな忙しいね……。
要の「代打・演出」は見つからず。
現・制作の中で、ズバ抜けて業界歴が長い矢野さんでも、一発クリアとはいかないか……。
現・制作の中で、ズバ抜けて業界歴が長い矢野さんでも、一発クリアとはいかないか……。
多分もう放映一ヶ月前くらい、業界の修羅場なんでしょうね。
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そしてアンドーさんに言い負かされるタローさん、なんだこの親和性。
ナベP『宮森、元々タイタニックに頼んだスケジュールは?』
宮森『当初の予定では作画イン六月末でした、実際は一ヶ月遅れました……』
そしてアンドーさんに言い負かされるタローさん、なんだこの親和性。
■むしろ原因は武蔵ニ
さて、五話の製作を丸ごと「外注」して失敗したタイタニック事件だったが
キャラデザ事件で、原画が遅れたのが一番の原因でした。
さて、五話の製作を丸ごと「外注」して失敗したタイタニック事件だったが
キャラデザ事件で、原画が遅れたのが一番の原因でした。
私が五話のヘルプで、タイタニックに入りましょうか?
実は、タイ社の酷さをよく知っている矢野は、自ら赴き建て直しを図ろうと決意。
そうきたか。
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何でこの人、こんなにノリノリなんだろう……(監督だから)。
そうきたか。
矢野『で、逃げた演出の代わりなんですけれど、あの人に頼もうかと』
『ヒゲ仙人――――』
何でこの人、こんなにノリノリなんだろう……(監督だから)。
■捕まえてみせます(物理)
また、からあげフィーバーしていた監督とも再会した矢野さんは、とある「演出」を捕獲宣言。
その名も「ヒゲ仙人」―――。
また、からあげフィーバーしていた監督とも再会した矢野さんは、とある「演出」を捕獲宣言。
その名も「ヒゲ仙人」―――。
そんな今週、何気に貴重だった木下監督パート!
あんまり問題を起こさないと、むしろ出番が減り気味になるという矛盾!脂肪!!
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そして、「すっぱい顔」作画の為に、敢えて身体を張る絵麻ちゃん!久乃木は見ていた!
今週、じわっと奮戦していた絵麻ちゃん!
絵麻『す、すっぱー………!』
そして、「すっぱい顔」作画の為に、敢えて身体を張る絵麻ちゃん!久乃木は見ていた!
今週、じわっと奮戦していた絵麻ちゃん!
■アニメの夢
久々に再会した平岡が、相変わらず業界に夢も希望も持たず、仕事も自分の担当しかしないと
再確認した矢野は、そんな態度だからと呆れる。
久々に再会した平岡が、相変わらず業界に夢も希望も持たず、仕事も自分の担当しかしないと
再確認した矢野は、そんな態度だからと呆れる。
なんかアニメの仕事って不思議だよね、離れてる時間が長いほど、戻りたくなっちゃう。
でも、矢野さんが言う「戻りたい気持ち」と同じものが、平岡をつなぎとめているんでしょうね。
これは本田さんも復活か!
※ありません。
これは本田さんも復活か!
※ありません。
■「チッ、めんどくせえな」
ナベPの仲介で、「矢野さん・よそ行きモード」はタイタニックに赴任、現場を面食らわせる。
また同社は、進行表も作っていなかったらしい。
ナベPの仲介で、「矢野さん・よそ行きモード」はタイタニックに赴任、現場を面食らわせる。
また同社は、進行表も作っていなかったらしい。
平岡、みゃーもりのこと、よろしく……!
テキパキと、武蔵ニ流で仕事する矢野さんベテランの風格……ッ!
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その風貌は賢者の風格、仕事は出来るが仕事が嫌い、逃げる「演出」ヒゲ仙人……!
矢野『釣れますか?』
池谷ひろし『全然? ここ、ホントは魚なんて居ないんじゃないかなぁ……』
その風貌は賢者の風格、仕事は出来るが仕事が嫌い、逃げる「演出」ヒゲ仙人……!
■逃げる「演出」
間髪入れず、噂の演出家をとっ捕まえたエリカ。
大倉さんとは、また別のタイプの変人で、仕事が大嫌いな人らしい。
間髪入れず、噂の演出家をとっ捕まえたエリカ。
大倉さんとは、また別のタイプの変人で、仕事が大嫌いな人らしい。
私、この業界入るまで―――、いつも仕事から逃げている大人がこの世にいるなんて、信じられませんでした
お金が無くて生活にも困る、けれど仕事はしたくない……。
そんな彼に、颯爽と仕事を掴ませるエリカ!
そんな彼に、颯爽と仕事を掴ませるエリカ!
第12話の庵野氏の台詞も踏まえ、追い込んでゆくエリカ! この人、ここまで強キャラだったのか………。
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ぼろぼろっぷりもリアルで、中身も夜逃げ並みに「そのまんま」でしたね……。
丸山社長『ああ宮森さん、ちょっと、一緒に行って欲しいところがあるんだけど』
『―――ぼろぼろでしょう? ちょっと探し物があってね』
ぼろぼろっぷりもリアルで、中身も夜逃げ並みに「そのまんま」でしたね……。
■武蔵野動画
一方、宮森を気遣った社長は、武蔵ニの前身「武蔵野動画」の跡地へ連れて行ってくれた。
大好きだったアンデスチャッキーを見つけ、宮森は歓喜する!
一方、宮森を気遣った社長は、武蔵ニの前身「武蔵野動画」の跡地へ連れて行ってくれた。
大好きだったアンデスチャッキーを見つけ、宮森は歓喜する!
重いし絵の具乾かす時間は必要だし傷が付いたら撮影ダメだし、面倒だったなぁセルは。ホント進歩したよ
そして、言われて納得の「セル」の難点。
透明なセルにキャラを、背景を別に描いて重ねる手法で、作画には欠かせない代物でしたが……。
透明なセルにキャラを、背景を別に描いて重ねる手法で、作画には欠かせない代物でしたが……。
現代からすると、気が狂うような手間にしか思えてなりません。
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けれど宮森あおいは、つい懐古してしまう、昔はもっとじっくり作ってたんじゃないかって。
本作だって、常にトラブルが起こってばかりじゃないですか。
『進歩してるんでしょうか、今、本当に面白いアニメが作れてるんでしょうか?』
『面白いものを作るというより、目の前のトラブルばっかり……』
けれど宮森あおいは、つい懐古してしまう、昔はもっとじっくり作ってたんじゃないかって。
本作だって、常にトラブルが起こってばかりじゃないですか。
チャッキーの頃だって、全然じっくり作れてなかったよ。トラブルばかりで……、楽しかったけどね。
だが、生き証人の社長は否定する。
セル一つとってもそうで、むしろ今より「作る」のが大変で、トラブルだって多かったと。
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この台詞、今回のサブタイでも良かった気がする!
セル一つとってもそうで、むしろ今より「作る」のが大変で、トラブルだって多かったと。
森宮三郎(監督)『―――おいデスク、何やってんだッ!!』
この台詞、今回のサブタイでも良かった気がする!
■宮森あおいが見た幻
あおいは見た、まだ丸山監督が制作デスクで、杉江さんがキャラデザだった頃の武蔵野動画を
彼女が回想したこともある、思い出の名場面の制作現場―――。
あおいは見た、まだ丸山監督が制作デスクで、杉江さんがキャラデザだった頃の武蔵野動画を
彼女が回想したこともある、思い出の名場面の制作現場―――。
お前、“この前入った”大倉か……、なんでこんなモン描いた?
みんな若い!?
そして、2話冒頭の「吹雪」が、大倉さん原点!?
そして、2話冒頭の「吹雪」が、大倉さん原点!?
丸山社長は元制作、元デスク、木下監督に似た「作品を良くしたい」とトラブルを持ち込むタイプだった。
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余談ですが、さらっと出てきた「動画の子」が、明らかに杉江さんのご夫人。
12話での姿の面影があるわー。
森宮監督『杉江も最初怒ってたんだが、ほら、動画のあの子に言われて…』
杉江(若)『違いますよ! 僕がそう思ったから変えたんです!』
余談ですが、さらっと出てきた「動画の子」が、明らかに杉江さんのご夫人。
12話での姿の面影があるわー。
■「あの頃になんか負けませんから!」
当時、経営がガタガタになっていた頃の回想だったが、現場は「良くしよう」と熱気に溢れた。
やっぱりそれで納期を縮めて、忙しくて堪らなかったけれど―――。
当時、経営がガタガタになっていた頃の回想だったが、現場は「良くしよう」と熱気に溢れた。
やっぱりそれで納期を縮めて、忙しくて堪らなかったけれど―――。
ただがむしゃらに、ひたすら前に進んでた、やりたい事をやり続けてた。それだけさ。
当時の武蔵野動画も熱過ぎる!
それに、「三話の時、地方から来てくれた社長さん」も!?(色彩の百瀬さん)
それに、「三話の時、地方から来てくれた社長さん」も!?(色彩の百瀬さん)
■この絵麻、容赦せん!
さて武蔵ニに戻ったあおいは、「すっぱい顔」の作画協力をするハメに……。
頑張れ、超頑張れ。
さて武蔵ニに戻ったあおいは、「すっぱい顔」の作画協力をするハメに……。
頑張れ、超頑張れ。
べそべそ?
なお、泣き顔作画は「チャッキー」のキャラに似ていた模様。
杉江さんの影響かしら?
杉江さんの影響かしら?
池谷(演出)『逃げようとしたのは悪かったけどさ、お腹が痛いんだ』
矢野『この期に及んで、なに言ってるんですか!』
同じく、エリカに徹頭徹尾管理されて、「演出」打ち合わせに参加した池谷氏、地獄。
この資料に、ぜんぶ目を通すのか……。
こちらがメインキャラ表、五話のキャラ、プロップ、美術設定、プロップの写真参考ロケハン写真……
たった一話とはいえ、イメージを全部共有せにゃならワケで……。
そら逃げる、そら「テキトー」にもなりますわ。
そら逃げる、そら「テキトー」にもなりますわ。
スタッフは少ないほどイメージを共有し、統一感を出せますが、人数が居なきゃ成り立たないという矛盾。
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目の前の面白そうな事、必死にやってただけだよ……。
宮森『はい武蔵ニです、お疲れ様です……、大倉さんが戻ったァ!?』
大倉『――――久々に現地で見たくなってな』
目の前の面白そうな事、必死にやってただけだよ……。
■面白くなっちまって
同じく、帰還した大倉氏による「背景絵」が上がった。
ぐっとくる、寂しく美しい廃墟……。
同じく、帰還した大倉氏による「背景絵」が上がった。
ぐっとくる、寂しく美しい廃墟……。
不思議だよなぁ、ただ進んでるだけなのに、色んな出会いがあって、その度に、新しい世界が見えてくるんだ
目の前の大倉氏に、業界のベテランとしての想いを尋ねるあおい。
返ってきた答えは社長と良く似ていた。
返ってきた答えは社長と良く似ていた。
人生の「目標」を求めて迷うあおいに、目標なしで走り続けたベテランたちの言葉が渋い……。
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そして、ハイスピードでコントを繰り広げてしまうおいちゃん先輩!
大倉氏『泣いてもいいんだぜあおいちゃん、なんなら肩を貸しても』
あおい『結構です』
そして、ハイスピードでコントを繰り広げてしまうおいちゃん先輩!
面白くてやってきたから、仕事減っちゃってふて腐れちゃってたんでしょうか?
尊敬されすぎて、誰も近寄らないレベル。
尊敬されすぎて、誰も近寄らないレベル。
幾つも出会い、出会いは新しい世界を見せてくれる、厄介だけど良い事いいますわ大倉さん。
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そして、EDはまさかのアンデスチャッキー、杉江三日伝説作画!(第12話より)
予告・落合『なんだタローか。無理、こっちはバルジ大作戦中なんだよ!』
そして、EDはまさかのアンデスチャッキー、杉江三日伝説作画!(第12話より)
■思い出に負けるか!
まさに、アニメ界隈でささやかれる「昔の方が良かったんじゃないか」、というテーマ。
でも昔は昔で、じっくり作れる時間があったわけじゃない。
機材だって大変だった。
まさに、アニメ界隈でささやかれる「昔の方が良かったんじゃないか」、というテーマ。
でも昔は昔で、じっくり作れる時間があったわけじゃない。
機材だって大変だった。
大切なのは、仕事の面白さを見つけ、熱意を持って取り組む事なんじゃないでしょうかって。
気付けば四十年、そんな渋みのオッサン達がカッコよかった!
教訓でもなんでもない言葉、でも、だからこそ「目標」を持たない宮森の背中を押してくれる!
教訓でもなんでもない言葉、でも、だからこそ「目標」を持たない宮森の背中を押してくれる!
その逆で、仕事から逃げまくるけど、良い仕事をやってくれる演出家さんを招聘したり
矢野さんのデキる女っぷり、平岡との奇縁も面白いですね。
矢野さんのデキる女っぷり、平岡との奇縁も面白いですね。
次回、♯20「がんばりマスタング!」
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♯10「あと一杯だけね?」
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♯18「俺をはめやがったな!」
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