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Channel: GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記
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あぶさん 107巻(完)[水島新司]

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最終巻。41年に及ぶプロ人生よ、さらば! 男 景浦、ここに退団す――――。

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※画像右下隅クリックで拡大。

 飲んだくれの代打ヒッターによる野球漫画、だったと記憶しております。
 そんな「あぶさん」もいよいよこれにて最終巻。
 水島先生おつかれさまでした。

 ここしばらく買っていませんでしたが、最終巻ということで久々に購入。

■景浦の今昔
 生まれたときの話が、特に印象的だった「やすたけ君」がもう中学生になっていたり
 ピッチャーだったはずの息子が打者に転向していたり。
 驚かされる事しきりな最終巻。

 読まぬ間にすっかり月日が流れています。

 最後はワカ先生に「大吟醸あぶさん」を譲られ、これを手土産に名残の地を巡って完結……。
 特に、様々なドラマの舞台となった恋の宿は一際懐かしかったです。
 看板が外れっぱなしなのも相変わらず。

 親父さんが亡くなったのが1993年というのですから、これもまた月日が経ったなと思わされます。

「だから野球は面白い……、か」

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 大虎メンバーで「監督・景浦」をやるエピソードでは、なんとサチ子さんまで参戦した。

■鷹の選択
 南海ホークスを16年、ダイエーホークスを16年、そしてソフトバンクホークスを9年間……。
 代打、レギュラー、そして現役引退から助監督と渡り歩き
 景浦は今度こそ本当にユニフォームを脱いだ。

 置き土産に、「勝負どころ」に弱かった2013年のホークスへ、鷹の選択という勇気ある決断への訓話を送る。

 それからスポーツドクター吉松俊一医博(実在)が率いる、あぶさんと同年代の60歳代野球チームの挑戦に
 彼は大虎のいつもの飲兵衛メンバーで応え
 思い切り野球を楽しんだ。

 やがてワカ先生が「最後の酒」だと贈ってくれた大吟醸あぶさんを手に、景浦は三人の恩人に逢いに行く。

 少年時代、青年時代、41年のプロ野球生活、そしてこれからもきっと死ぬまで――――
 景浦安武の人生は、野球と共にこれからも続いてゆく。

収録

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 この後ラストカットがありますが、やはりこの「さようなら」が印象的です。
 私は不肖過ぎるファンですが、先生おつかれさまでした。

 ビッグコミックス「あぶさん 107巻(完)」。水島新司氏。
 ビッグコミックオリジナル連載、小学館発行。
 2014年3月発売。

 第107集<大吟醸あぶさん>

 第1章「夢三度 安武」
 第2章「4番目の打者と四番打者」
 第3章「代打とは…」
 第4章「鷹の選択」
 第5章「乾杯!! 寿野球」
 第6章「鷹と翔んだ41年」
 第7章「監督 景浦安武」
 第8章「日本一の草野球」
 第9章「大吟醸あぶさん」

 発表期間は1973年から、2014年2月5日の最終話まで。全976話。

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