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Channel: GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記
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『機動戦士ガンダム サンダーボルト 7巻』感想。復活と再会、イオの“八艘飛び”すっげえ!:太田垣康男

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 一年戦争のとある戦線を描く一部から、二部は戦後の「技術争奪戦」へ。アニメ版一話感想はこちら

今場所は“ガンダム”休場。イオ・フレミングが見せる見せる!

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※画像右下隅クリックで拡大。

 ガンダム乗りの宿命、「性能頼り」なんて悪評を蹴っ飛ばす! イオがジムで空中戦するロックな巻!
 また、敵の親玉が送りつけてきた最後通牒に
 いよいよ事態が動く予感!

 アレが「開眼法要」って事は、いよいよ完成しちまったって事なのか!?

復活と再会と
 ライバル機、サイコザクの復活、そして生き延びていたクローディアとの再会が印象的。
 あの人も、ちゃんと優秀な人材だったと強調

 サンダーボルト戦では、有能無能というより状況が悪すぎましたしね…。

「開眼法要」とは、仏像や仏画の完成に際し営まれる法要

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 仏像の目を開く完成式典、遂に「本体」が使えるレベルまで復元されたってワケね。

空のイオ
 戦争で急拡大し急に不要となった軍備を利用、連邦からの独立を図る「南洋同盟」の領域へ到達
 連邦軍「スパルタン隊」は、南洋同盟の手荒い歓迎と
 教祖からの宣戦布告を受け取る

 実は教祖レヴァン・フウは、モニカ司令官の育て上げた、連邦製ニュータイプだったのだ。 

 レヴァンはサイコザクを復元
 またイオは、その指揮官と成り果てていた、クローディアを奪還すべく高高度でのMS戦に身を躍らせる。

その頃のカーラ博士

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 彼女の義手を大切に使うダリル、損得抜きに回復を願っているのが窺えます

偽りの平穏の中で
 冒頭から、やたら幸せそうなカーラ博士にビビりますが、要は「治療」の一環。
 平穏な風景も、すべてがただの作り物
 残酷な平穏というワケ

 退行していますが、父の事を覚えているように、記憶はちゃんと彼女の中に残っている。

 彼女がよみがえれば歴史は変わる。

しかしムチャクチャだなオイ!

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 今巻一番ビビったのがコレ! あのミツバチ園、海の中だったのかよ!!
 それもコレ、ジオンのフラッグシップ艦じゃねえか
 デタラメだコレ!

 その名もドロス級宇宙空母、それが地球の、しかも海中にあるとか既存設定無視にも程がある!

 さっすがサンダーボルトってワケよ!

生きていた女、クローディア再び

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 本作第一期ヒロインだったクローディア、実は「南洋同盟」に回収されて生存。
 シルエットと口調に、「まさか」と思いましたが
 やはり彼女も生きていたのか

 てかショーンといい、結構生きてるなメインキャラってば!

 ちなみに「比丘尼」とは尼僧のこと、或いは尼僧の格好をした、売春婦や芸人も同様に呼ばれていた。

遂に腹を割った参謀、敵は“連邦製ニュータイプ”

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 南洋同盟に参加したクローディアは、軍事面での才能を発揮し、対策としてイオが招聘
 元々、窮乏しきったムーア同砲団の指揮官を務めていたわけですし
 指揮能力は確かだった

 そして参謀と「教祖」は先生と教え子、連邦機関が育てていたニュータイプだったと。

 当然、連邦も研究していた。
 その彼が、サイコ・デバイスを手にした事で事態は拡大したって寸法か。

確かに、そういう手合いは多いのかも

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 戦闘に際し、クローディアは「本作戦が、決して大規模なものではない」と見切って攻撃。
 確かに、戦争史を変えうるデバイスといったって
 普通は半信半疑でしょう

 今回の指揮官、参謀は元々サイコ系の研究者だったから、一早く危険性に気付いた。

 そうした連邦の腰の重さを見抜いてたワケね。

理知的で心が優しすぎ、宗教に狂った彼女と―――

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 思えば、部下の死を背負い込んだり、宗教に嵌る下地がバッチリあったクローディアさんですが
 逆に、死んだ仲間を割り切り、けど忘れず生きる女
 それが今のイオの相棒

 戦場でガンダムの背中を守るガンキャノン、共に戦うヒロインでもあるビアンカ。

 色んな意味で、クローディアさんと対になるキャラなんですね。

しかし怖いな宗教!

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 今回、南洋同盟は「教祖の戦意を伝える」「札を貼りまくる」「内通者との連絡」の為だけに
 特攻同然の攻撃を敢行

 死を恐れない姿勢のアピールで、連邦の戦意を萎えさせようという作戦

 捨て石に喜んでなる信仰心
 カリスマ、ニュータイプ、そして戦争でカラッポになった心を掌握する宗教の脅威

射殺する事も、されることも厭わない信仰心

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 艦内のスパイに接触、直後、スパイは「自分が疑われない」為にあっさりと射殺します。
 無論、突っ込んできた坊主も解ってたんでしょう
 宗教こわい。

 一応、何人が捕虜になったようですが、大丈夫なのかマジで。

「南洋同盟」の空中戦力、簡易飛行型グフ!

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 今回、表紙にもなっていますが、背部に兵員輸送車を兼ねた飛行パックを装備。
 ドダイで飛行し、戦場でのみ自力で飛行する
 本作版グフ・フライトタイプ

 戦いが始まるまで、あくまでドダイで飛び、飛行能力を温存するのが私好み。

 他にも最新のジム改など、陣営問わぬモビルスーツ群を保有。

収録

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 今巻、見事な主役っぷりを見せたイオさん、キレッキレである。

 ビッグスペリオールコミックSP「機動戦士ガンダム サンダーボルト 7巻」。太田垣康男。
 週刊ビッグコミックスペリオール連載、小学館発行。
 2015年12月(前巻2015年11月)。

 サブタイは「再会の行方」。
 カーラ博士の第53話~、教祖とサイコザクが登場する第61話まで収録。


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