Quantcast
Channel: GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記
Viewing all articles
Browse latest Browse all 5115

『機巧童子ULTIMO 12巻(完)』感想。究極の善と悪、武井先生らしい決着!:武井宏之

$
0
0
 シャーマンキングの武井先生、アメコミの巨匠スタン・リー、善・悪、二勢力のロボットバトル作品。完結!

有言実行ダンスタン! 実にダンでスタンな最終巻だったぜHAHAHA!

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 1

※画像右下隅クリックで拡大。

 早いもので、2009年から足掛け6年、最終巻は半分くらい資料集と「ゼロ」を収録して完結。
 なんて見事なダンスタンエンド!
 ですよね!

 そも善と悪に分かれて始まった物語、それぞれが学び、再び一つに戻る最終巻!

スペリオルな最終巻だった!
 久々! 久々と最終巻がいっぺんに来てビックリですが、武井先生らしい最終巻でしたね!
 潰しあうのではなく、分かり合って終わる

 後一巻でどうやって終わるんだと思ったら、半巻で終わっちまったよHAHAHA! 流石!

なんか色々スッ飛ばした気もしますが、大ゴマ狭山さんなら良いじゃない!

イメージ 6

 最終話、懐かしい構図っていうか何度目だって言うか、懐かしい最終回だった!

やるしかねーんだ
 狭山さんはダンスタンの娘だった、その衝撃の事実を受け止めた大和だったが、彼女は父に攫われ
 現れたダンスタンを前に、善悪童子たちの結束は深まり
 バイスもまたウルティモと決着に至る

 それから幾つかの時を経て、善悪、二つに分けられていた童子は再び一つとなった。

 機巧童子とは、過去に気付かせ未来をやり直させる為の仕掛け
 大和達の日常は再び始まる。

 実験の第一段階を終え、童子を人に変え、彼らと共に成長するようダンスタンは促す

 学んだ事を糧に、少しずつ良い方向へ、じわじわ進むしか無い未来へと大和達の日常は始まる(終)

「善」「悪」、その究極を貫いた先に(物理)

イメージ 8

 物理的に貫きながら、分かり合った究極二体。

究極は反転
 結局、善のはずが他人を手にかけたり、「善だから許せない」あまり手段を選ばなかった
 善のウルティモ、その危うさが悪のバイスにもあった
 同族嫌悪、その為のキャラもいた

 それは「そうなるだろうな」って話でもあるし、だからこそ分かり合えたんですねーって。

 善を貫くあまり悪に、悪も然り、互いの気持ちを理解する最終巻。

『良い事も悪い事も、ちゃんと知るのが大事だってね』

イメージ 4

 理解を促したのが、Kのお婆ちゃんの遺したシンプルな言葉、ってのが武井先生らしい。
 お年寄りのシンプルな悟り

 これ、相手はきっと困るだろうな、って気持ち。

 それがないのが悪。
 その「悪」、ジュンは投獄される報いが待っていましたが、それでも変わらそうでしたね……。

争いはなくならない

イメージ 7

 ていうか誤植があるではないか

なぜならば
 なぜなら一人の人間の中でさえ、善と悪、相反するものが日々争い続けている。
 争いがなくなるハズないじゃないか

 このダンスタンの答えも、またシンプルで印象的でした。

 これを知った大和たち
 彼らが、ダンスタンと一緒に答えを探す、バトル事態は少なめな結末。エコさんも復活エンド!

収録

イメージ 5

 全員人間エンドの中、懐かしい入間さん等がちょっと嬉しかったです。お疲れ様でした!

 YOUNG JUMP COMICS SQ「機巧童子ULTIMO 12巻(完)」、原作スタン・リー×作画:武井宏之。
 月刊ジャンプスクウェア連載、集英社。
 2015年12月発売



Viewing all articles
Browse latest Browse all 5115

Trending Articles