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Channel: GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記
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『機動戦士ガンダム サンダーボルト 6巻』感想、“アトラス”新装備! 仲間を失い、思う事は:太田垣康男

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 一年戦争のとある戦線を描く一部から、二部は戦後の「技術争奪戦」へ。

なんじゃこりゃ!? ゴテゴテの新装備開陳、だがカッコイイだと…!?

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※画像右下隅クリックで拡大。

 冒頭カラーページ、設定画がカッコ悪く意味不明で頭を抱えた後、劇中のカッコ良さに痺れる第6巻!
 まったく、我ながら現金な手の平返しですけれど
 この見せ方、素晴らしい!

 要塞染みたアンバランスな装備を展開、ガンダムの花道“バケモノ狩り”! 激戦巻!

連邦視点がメイン
 今巻、「中間結果」から見せて、ずいずいとさかのぼっていくスタイルなので
 頭で整理しないと、ちょいと解りにくいかも

 しかし、後で死んでしまう人が元気に喋ってるシーンとか、さすがに心にくるというか。一寸先は闇。

WB級「スパルタン」、南洋同盟支配地域へ!

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 南洋同盟に入るべく、南極(?)を経由しようとして襲われるスパルタン。

天球の神、海に吼える
 戦争にて急拡大し急に不要となった軍備は、地球連邦内部に、新たな独立機運を孕む事となった
 その急先鋒、“南洋同盟”が手にしたサイコデバイスを奪還
 技術を封印すべく連邦軍は出撃

 だが察知したジオン残党により「スパルタン」は損傷、低速進行中、再び攻撃を受ける。

 アトラスの猛攻で退ける事には成功
 しかし犠牲が出るたびに、人の心は「宗教」に惹かれてゆく。

 引かれた人々は宗教が支配する南洋同盟に肩入れし、更なる犠牲を生む事となる。

新たな敵、子を仲間を喪ったカウフマン少佐―――

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 今回のジオン残党軍は、どうやら士官が「南洋同盟」の宗教に入信しているらしく
 さらに事態を混沌とさせる事に

 自分達の「ジオンの大儀」に殉じながらも、友を家族を失い、宗教に惹かれるのも当然なのでしょう

 今はジオンとして動いていますが、カウフマン少佐、どうなっていくのか。

更なる怨念を買う「ガンダム」、勝利の象徴とは呪詛の対象

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 この場面など、サイズ比がとんでもなく、いかにアトラスとイオが怪物なのかも伝わるワンシーン。

ジャイアントキラー
 急に、舞台が熱帯から極地になっててビビりましたが、モビルアーマーとの激戦が見所!
 しかも相手は水中戦特化、機体なんですから
 ホントよく勝てたモンです

 それでも浮力を失い、最後に伸ばした手が掴まれるワンシーンがシビれる!

 いい一巻完結、敵さんも「人間」なのも染みる…。 

別れた友を心に刻み、私はもう一度 旅をするの

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 今巻、もう一人の主役となったビアンカ隊長。出会い別れを繰り返す、兵隊家業が迫る。
 仲間が死に、一人旅になり、また仲間と出会い別れる

 二度と戻らない時間を惜しみ、それでもまた誰かと旅に出たいと願う―――。

 憎しみに囚われる者、彼女のように生きる者、様々なのだと。

収録

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 ねーよ!みたいな大型装備が、集約され移動ユニットになるという。面白い。

 ビッグスペリオールコミックSP「機動戦士ガンダム サンダーボルト 6巻」。太田垣康男。
 週刊ビッグコミックスペリオール連載、小学館発行。
 2015年11月(前巻2015年2月)。

 一巻完結、そしてジオン・カウフマン少佐の憎悪を駆り立てる6巻。

 2部は長くなりますね。
 なんたって、非ジャンプで累計140万部も売れてるとか、出版不況のご時勢に貴重な一作ですもの。



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