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Channel: GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記
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『終物語 第3話』、その少女は身勝手なのか? 謎の底にはまた謎が:そだちリドル 其の貮

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老倉さんと阿良々木くんと、阿良々木くんを形作った学びの話

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 なんだか、ようやく鍵が開いたと宝箱を開けたら、その中にまた箱が入ってたような話。
 もっとずっと昔から、老倉さんは幼馴染ヒロインだったのか…
 そんですっかり忘れてたのか…

 自分から釘を刺しながらも、ホントは周囲に喋って欲しいと思っていた身勝手な少女の話…?

じっくりコトコト煮崩れる愛
 でも、そんな彼女の気持ちが「からっぽの封筒そのもの」ってのも面白いですね
 お前はハズレだ、ってか!

 いつもいつも、自分からは明かさないくせに、気付いて欲しいと思ってる少女の話なのね。

『このままでは、正しさが貫けないと彼は思った―――』

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 勉強できない事に「正しくない」と危機感を覚えた少年、変わった子だったのね。

忘れてた真実の奥に
 中一の夏、阿良々木暦は数学の勉強会を受け、「少女老倉」に育てて貰った。
 あの頃があるから、今の自分がある
 幸せがある

 けど、彼女が不幸になったと知った阿良々木は、気付かなかった自分を一層に責めてしまう。

 自分を幸せにしてくれた人が不幸になっていて
 そして気付けなかった。

 けれど、彼が思い出すべきは、それだけじゃないのでは無いかと羽川は考える。

 次回、第四話「そだちリドル 其の参」。

阿良々木『手紙を受けて、廃屋にやってきたのは僕だけだったそうだ』

『のこのこと…、まあ、のこのこと、だよ』

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 妖精=斧乃木余接ちゃんという脳内風潮。
 
阿良々木 暦のアヴァンチュール
 五年前、数学の成績に焦っていた阿良々木君は、数学の手紙に惹かれて廃屋を訪れ
 数学の妖精と出会った

 彼女は数学を教え、彼が数学を愛することだけを代価に要求した。

 まるで、遊ぶように数学を教えてくれた少女
 なんてお得な思い出でしょう

 よほど数学が好きで、教えるのが上手かったらしい「少女老倉」のおかげ。

 おかげで、阿良々木君は数学一位の成績になった。

阿良々木『あの子は、この場所に拘った』

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 たとえお菓子を持っていっても決して受け取らず、代価を一切要求せず
 秘密の勉強会をしてくれた少女

 彼女のおかげで数学が好きになり、今の高校にも入学できた。

 当時の阿良々木君が、「正しさ」を貫けたのも、学級会で折れてしまったのも全ては彼女の恩恵。

『僕は、あの夏で出来ていた――――』

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 単に成績が上がったってだけじゃなく、おかげで当時の人生観を貫けたから。
 それら全てが積み重なって、今の自分があるのだから
 だから、この勉強会が彼の全て

 人間って、特にこの頃はドミノ倒しみたいなもんなんですね、本当に。

 にしてもこの頃の老倉さんの可愛さよ!

阿良々木『初めてその時、彼女を怖いと思ったのだろう―――』

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 ただ、勉強会は夏休み最終日に唐突に終わり、しかも「書置き」と呼べる封筒は
 ちゃぶ台の裏側、しかもカラッポ

 当時の彼は、やがて彼女が不可解になり「怖い」と思ったそうな

 とかく、何も語らない子だったのね。

阿良々木『その場で言ってくれたら、その場で思い出せたはずなんだ』

『今になっていわれても…』

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 原作の西尾先生、こういうベタなネタの活用って好きよね! かわいい!

何もいわずに
 つまり、老倉の言う「恩知らず」とはそういう事、彼女に気づかなかったことだと考えた時
 ホームズ・扇ちゃんが謎を解き出した

 彼女は「言わない」だけで、「いつも期待していた」のだと。

 あの廃屋は彼女の家
 当時、彼女は家庭崩壊しており、転校したのも苗字が変わったのもその為なんだと。

 そして、その苦境に気付いて欲しかったのだと。

 ホントは期待していたと。

扇ちゃん『ご両親ですよ、警察官なんでしょ?』

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 つまり中一の頃の彼女は、彼の「数学」の苦境を見抜いて家に招くという手段を用いて
 家の現状、自分に保護が必要だと伝えて欲しかった
 彼の両親にだ

 自分の両親を告発するのは気が引ける、だから「気付かせる」やり方を選んだ。

 けど気付かなかったから――― 

『からっぽでハズレ、アテにならない男だった……』

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 彼女は、お前はカラッポでハズレだ、という意味を込めて封筒を残したのだと。
 やがて再会し、今度は「数学の妖精ちゃん」とも気付かず
 初対面で対応した 

 のみならず、学級会では「正しさ」すら貫こうとしなかった彼に、遂にブチ切れてしまった…?

 登校拒否ったのも、先生だけが理由じゃなかったのか?

阿良々木『―――そんな幸せな僕を、僕は少し嫌いになってしまったよ』

扇『ならばその分、私があなたを愛しましょう』

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 そういや、羽川さんも語らなかった末、暴発した少女ですな。あのエピソード切ない。

結論と羽川の気付き
 こうして、自分の不誠実に気付いた彼は、ちょっとだけ「阿良々木暦」を嫌いになったという話
 だが謎解き、リドルにはまだまだ続きがあった話

 ご両親が警察官だって事を、老倉さんはどうやって知ったの?

 自分が隠してた秘密を知ってた
 きっと老倉と自分は、もっと以前にも出会っていた

 つまり、中一の老倉と出会ったときも、彼女に「初対面」として接して傷つけていたと…?

 でも、当時の彼女って今より幸せそうに笑っていたんですよね…?

次回も「そだちリドル」。どんどん出てくる阿良々木くんの罪!

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 謎が解けるにつれ、背景が真っ赤、陰惨を示す危険色になる演出。
 
他人として出会いなおして
 やはり、「恩知らず」に怒っていたんじゃないのってのは解ったけど、けっこう自分勝手な理由
 彼女、常に「何も期待していない」といって
 ホントは期待してたのね

 EDは昔、何も言わなくても通じ合えるくらい仲が良かった人、今も傍にいるって詩。

 だからこそ、いつも「期待した」んでしょうか。
 気付いてくれるはずだと?

 そんな気付かない阿良々木さんを、「それ古傷でしょ?」とぐりぐりとやるのが扇ちゃんなのか…?


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