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Channel: GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記
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白暮のクロニクル 6巻 [ゆうきまさみ]感想、先生得意の“週刊誌”ネタ。ひでえ!

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 架空の“長命種”、吸血鬼と似た特徴の種族『オキナガ』を巡る、厚生省職員の物語。

“羊殺し”始動、こう来たか…! なかなか上手くはいきません

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※画像右下隅クリックで拡大。

 思わせぶりな新キャラ登場と共に、雪村さんの追う“70年続く連続殺人”が動き始めましたが
 また、意外な方向に転がっていく辺りが面白い
 誰も信用できねえ!

 また、ラストが懲罰的な締めくくりだったのも、曰くいい難い読後感でした。

開き直るスタイル
 今回、動機から犯行までバッチリ揃えて逃げられましたが、アレだ「後悔」が大切なんでしょな
 やっちまったことを後悔してないっていうか

 アレだけ開き直れるのはスゴい。

『美しい』という感じは、“大きな羊”から生まれた?

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 いかにも、本物の“羊殺し”っぽいキャラが登場しましたが…?

ニセモノ
 常に、年末に起こるはずの連続殺人事件“羊殺し”が早々に起こったことに、雪村は動揺する。
 見れば見るほど、その事件は羊殺しと重なる部分が多く
 オキナガまでもが絡んできた

 そのオキナガが、70年前、「棗」の傍にいたと思い出した雪村は焦る。

 だが、今回の件はミスリード
 オキナガに浮気され、カッとなって浮気相手を殺した女が、“羊殺し”に偽装した事件だった。

 復讐もできるし無実になるし、一石二鳥の名案!

 だが、雪村の指摘にも鉄面皮を通した彼女は、「ニセモノ」として殺害されてしまう。

飛び出した新設定、「オキナガと肉体関係を持つ」と…

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 今回、伏線でもあり面白くもあった設定がコレ、オキナガと関係を持つとオキナガに惹かれる
 前に出てきた、美術家のオキナガもそんな感じなのかも

 ちょっと生々しい設定なのが、本作らしいというかそれっぽい。

週刊誌ひでえ! けど解る気もするし……

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 ゆうき先生の大好きな週刊誌ネタ、被害者の生活を、センセーショナルにかきたてる風潮。
 真面目な子が、事実を誇張されて「遊んでる」子にされる

 男女問わず友達が多い子が、「男友達が多い」と抜きだし、記事にされるとか。

 これは、意図的に被害者にも問題がある
 という記事にする為

 そうすれば、「ウチの子は大丈夫だな!」と読者が安心するという……。うーん………。

『あたしは大丈夫ですよ!』

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 あとこのコマ、「この人が犯人?」「殺されるフラグ?」と考えさせられ
 すっごく印象的でした

 でも、こんな美人さんがねぇ…。

さりげに語られていく「薫子さんの過去」

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 20世紀の始め頃、ヨーロッパにいってきた良いトコの娘さんが、オキナガになって帰ってきた
 で、パパさんが必死で治す方法を探して…
 それが図書館の始まりか

 当人、いたって軽いノリですが、この人も色々あったんですね

 ていうか、「祖母の祖母がまだ健在」とか、実家のヒトも大変そうだよなーとしみじみ。

収録

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 こんな図書館、通いてえよ!

 ビッグコミックス「白暮のクロニクル 6巻」。ゆうきまさみ。
 週刊ビッグコミックスピリッツ連載、小学館発行。
 2015年8月発売(前巻2015年1月)

 第6集「壁のない迷宮」シリーズを収録。



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