互いの過ちを証明する為に。故人と戦い続けるアケチ、その始まり!
タイトル「Laplace」とは、全てを知り予見する知性の概念、アケチは親友と共にその実現を目指し
法で裁けぬ悪を、誰かが断罪し正す仕組みを作る
その結果が“二十面相”…?
親友の遺した世直しシステム「二十面相」に、アケチはエゴで挑み続ける!
■二人のエゴ
もう彼自身が三年前に命を落とし、その遺産を全て潰す為のエゴ。
死んだ彼とのゲーム、それが本作なのか?
もう彼自身が三年前に命を落とし、その遺産を全て潰す為のエゴ。
死んだ彼とのゲーム、それが本作なのか?
■エゴはエゴを潰してゆく
事件は、マネキンの素材を敢えて誤発注し、脆く作らせた事による人為的な崩落だった。
アケチは証拠を抑えさせ、犯人・ヒガシコウジに迫り
彼女の「私的な断罪」を暴く。
事件は、マネキンの素材を敢えて誤発注し、脆く作らせた事による人為的な崩落だった。
アケチは証拠を抑えさせ、犯人・ヒガシコウジに迫り
彼女の「私的な断罪」を暴く。
三年前、二十面相という「断罪」で人を魅了し、世を正す仕組みを作ったのはアケチの親友だった。
既に亡き親友ナミコシの遺産
アケチは、自身が「ラプラスの魔」とも呼ばれるそれに挑み続けている事を明かす。
アケチは、自身が「ラプラスの魔」とも呼ばれるそれに挑み続けている事を明かす。
これはあくまで己のエゴだと、そう知ってなお「二十面相」と戦い続ける。
■なら、まず名前をつけろ
アケチの過去、親友と数式に費やした青春、ナミコシは「世界を変容させる法則」を考えていた
かつて数学者が提唱した、“ラプラスの悪魔”の実現だ
アケチの過去、親友と数式に費やした青春、ナミコシは「世界を変容させる法則」を考えていた
かつて数学者が提唱した、“ラプラスの悪魔”の実現だ
僕の作りあげる法則、黒い世界を照らすもの…、暗黒星。
ラプラスは全てを知り、未来をも見通す知性の概念
既に量子論で否定されています。
既に量子論で否定されています。
が、彼は現代数学でこれを甦らせ、「世界を変容する法則」として作り上げようとした。
天才の考えることは壮大だ…。
![イメージ 6]()
さて再び事件へ、島の人間が“人形”に見えていた事を、私は「操り人形」なのかと思ったんです
で、“本物そっくりのマネキン”が云々ってことは
殺人の偽装じゃないかと
アケチ『殺害動機、今回不明瞭なのは、それだけだ』
コバヤシ『他は、全部解ってるって事ですか?』
さて再び事件へ、島の人間が“人形”に見えていた事を、私は「操り人形」なのかと思ったんです
で、“本物そっくりのマネキン”が云々ってことは
殺人の偽装じゃないかと
会長は、「操り人形たち」に口裏を合わせさせ、自分を死んだ事にしたかったのかなと。
なお、別にそんな事は無かった模様。
![イメージ 7]()
![イメージ 8]()
![イメージ 9]()
![イメージ 10]()
![イメージ 11]()
![イメージ 12]()
興味が薄い相手は、その姿さえ薄く見えるというアケチ視点。
ミナミ『以上、三分間ショッキングでしたー!』
『柱の崩落が起こるって解って起こしたんだから、ハッキリ殺人でしょ!』
興味が薄い相手は、その姿さえ薄く見えるというアケチ視点。
■「歯車」の意味
この事件は、可動する巨大マネキン、その素材を敢えて「脆いもの」で発注する事によって
耐久度を下げ、崩落させるという「殺人」だった
この事件は、可動する巨大マネキン、その素材を敢えて「脆いもの」で発注する事によって
耐久度を下げ、崩落させるという「殺人」だった
事務員ヒガシコウジ・チエコ、発注の際、敢えて脆い鋼材を選んだな?
時限崩落…?
それも、専門知識があれば可能だという。
それも、専門知識があれば可能だという。
知識があれば、現代なら計算自体はパソコンがやってくれるから予測可能だ、と。
そんなトリックありなの!?
![イメージ 13]()
後は、PCと発注履歴を抑えれば、とりあえず「証拠」になっていくだろう。
コバヤシ『これだけの数があると不気味だけど、一つ一つは奇麗だ…』
『ヒガシコウジさんだよ、とても奇麗な身体してる♪』
後は、PCと発注履歴を抑えれば、とりあえず「証拠」になっていくだろう。
そして「動機」は、マネキンが彼女そっくりという事。
二人は、アケチとコバヤシの言う「本物そっくり」とは、ヒガシコウジの事だと明かす。
マネキンは、彼女の身体を模しているのだ
マネキンは、彼女の身体を模しているのだ
やだ! この子、セクシュアル☆ハラスメントだわ!
![イメージ 14]()
無論、ただ「自分の裸体祭り」が恥ずかしかった、というだけではない。
ヒガシコウジは、耐え難かったという
アケチ『――――殺害動機は、“この展示場そのもの”か?』
コバヤシ『気持ち悪かったんだよね? こんなにたくさんあるんだものっ♪』
無論、ただ「自分の裸体祭り」が恥ずかしかった、というだけではない。
ヒガシコウジは、耐え難かったという
そも、「この告白を行うこと」そのものが、彼女の動機だったのかもしれません。
■耐え難きを耐えた果てに
実は、彼女の親友が過労死で亡くなり、それを会長に訴え、「賞賛された」のが始まりだった。
絶対に勝てない存在に、亡き親友の為に挑む。
その様を、会長は賞賛する
実は、彼女の親友が過労死で亡くなり、それを会長に訴え、「賞賛された」のが始まりだった。
絶対に勝てない存在に、亡き親友の為に挑む。
その様を、会長は賞賛する
その美しい精神、美しい肉体こそ、我らが求めていたものだと。
彼らは、改善、再発防止と引き換えに屈する事を求め
苦悩の果てに受け入れる
苦悩の果てに受け入れる
だが当然、会長は要求をまるっと無視した。
契約書? なにそれ美味しいの?
![イメージ 20]()
親友の死は、「会社の為のコストカット」が原因、会社の資産は死体で出来ている。
しかも、その資産は自分の姿をとり
毎日眺めることに
ヒガシコウジ『あなたの命で出来たお金…、こんなに…、たくさん……!』
『こんなにも、たくさん!』
親友の死は、「会社の為のコストカット」が原因、会社の資産は死体で出来ている。
しかも、その資産は自分の姿をとり
毎日眺めることに
耐え難い苦痛、復讐、それが殺人の動機であった―――。
![イメージ 21]()
![イメージ 22]()
![イメージ 23]()
![イメージ 24]()
二十面相は…、増えていくだろう。それぞれの正義の怒りの為に、或いは、そんな理念の無い者も……'
ヒガシコウジ『私が…、“パノラマ島の二十面相”です……』
二十面相は…、増えていくだろう。それぞれの正義の怒りの為に、或いは、そんな理念の無い者も……'
■伝えたかったこと
この殺人は、「予告」なんてしなければ、ただの事故で済まされたかもしれない事件だ。
彼女は、それでも伝えたかった。
この殺人は、「予告」なんてしなければ、ただの事故で済まされたかもしれない事件だ。
彼女は、それでも伝えたかった。
二十面相は全て、俺が潰す……!
マネキンはキショい。
そして、彼らは「悪だった」事を。
そして、彼らは「悪だった」事を。
彼らを殺したい、彼らが「善意ある経営者」という、認知された肩書きのまま死ぬなど許せない。
そうした「正義の味方」を、アケチは全て潰すと宣言する。
![イメージ 1]()
その帰途、もしもの時は、今回みたいに「敵討ち」してくれるカナー?
と、コバヤシはハシバに訪ねた。
コバヤシ『ハシバ君は、もし僕が殺されたら、敵討ちしてくれる?』
その帰途、もしもの時は、今回みたいに「敵討ち」してくれるカナー?
と、コバヤシはハシバに訪ねた。
水着は着なかったが、セーラー服みたいなのを着たコバヤシ。
やだ可愛い!
![イメージ 25]()
![イメージ 26]()
そして、他愛ないやりとりで、コバヤシとハシバは「アケチの急所」をグサッといった。
話は前後しますが―――
ハシバ『なんだよその質問っ、その前に、お前が殺されないようにだな…』
コバヤシ『あ、ズルい! 前提変えないでよぅ!』
そして、他愛ないやりとりで、コバヤシとハシバは「アケチの急所」をグサッといった。
話は前後しますが―――
アケチは死んだ親友の仇討ち、自分自身が、納得する為に戦っている。
けど、彼を止められれば良かったんですよね。
ごく単純な話。
ごく単純な話。
■最初の怪人二十面相
翌日、また口論を始めた二人に、ついにアケチは「二十面相」の真相を語り始める。
冒頭の通り、“天才数学者”の親友がいた
それがナミコシだ。
翌日、また口論を始めた二人に、ついにアケチは「二十面相」の真相を語り始める。
冒頭の通り、“天才数学者”の親友がいた
それがナミコシだ。
初めての、対等な存在、対等な知能………。
中学時代の親友
彼と、「社会を変容させる数式」を作り上げていった日々。
彼と、「社会を変容させる数式」を作り上げていった日々。
天才すぎて理解されず、イジメられてた少年。
![イメージ 32]()
彼らは、膨大な計算を必要としたが、無数のコンピュータをクラック(侵入)することで
計算を肩代わりさせ、巨大コンピュータを形成
計算式を形にし始めた
ナミコシ『僕らの計算式の完成まで、あと少し………』
アケチ『及第点だ』
彼らは、膨大な計算を必要としたが、無数のコンピュータをクラック(侵入)することで
計算を肩代わりさせ、巨大コンピュータを形成
計算式を形にし始めた
今回メガネ事務子さんがやったのと同じく、発想をコンピュータに計算させる二人。
cv福山潤、cv櫻井孝宏のゴールデンコンビ!
![イメージ 33]()
創られたのは、自動的に拡大するフォークロア、風習、伝承、都市伝説を「作り出す」仕組み。
それは、世界にはびこっている「邪悪」を打ち倒す
断罪者と期待された
ナミコシ『“暗黒星”から生まれ落ちた、象徴そのもの、人型の現象…』
『怪人二十面相――――』
創られたのは、自動的に拡大するフォークロア、風習、伝承、都市伝説を「作り出す」仕組み。
それは、世界にはびこっている「邪悪」を打ち倒す
断罪者と期待された
人が、誰でも「匿名で断罪する」、その為の名前として生まれた。
■最初で最後の喧嘩だった
だが、アケチは「欠陥」「失敗」に気付き止めようとしたが、ナミコシは拒否し
計算式、二十面相の正しさを証明しようとする
だが、アケチは「欠陥」「失敗」に気付き止めようとしたが、ナミコシは拒否し
計算式、二十面相の正しさを証明しようとする
失敗なんてしてないよ…、証明してみせるよ、アケチ君。
そして彼は「焼身自殺」した。
三年前だ。
三年前だ。
対するアケチは、「二十面相」の間違いを証明すべく、彼らの鎮圧に乗り出した。
彼の探偵業は、ナミコシとの証明合戦なのだ。
![イメージ 41]()
そうやって、子供ながら「二十面相事件」を次々解決した彼は、政府に才能を認められ
特権を持つ「探偵」となった
アケチ『二十面相は全て潰す―――、肩書きは後から付いてきた』
『特定未成年、アケチ・コゴロウ……』
そうやって、子供ながら「二十面相事件」を次々解決した彼は、政府に才能を認められ
特権を持つ「探偵」となった
だがアケチは、死んだヤツに何かしてやれるなんて思っていない。
■バタフライ・ノート
アケチは、自分の行いは自分勝手で、カガミやヒガシコウジと変わらないと自嘲する。
本当に正しいのは、ハシバのような決意だと
アケチは、自分の行いは自分勝手で、カガミやヒガシコウジと変わらないと自嘲する。
本当に正しいのは、ハシバのような決意だと
そもそも死なせるな、だ。
あの時、止められれば……
意外な面から、急に褒められるハシバ君。
意外な面から、急に褒められるハシバ君。
逆に言えば、ハシバかコバヤシか、この先どっちか死ぬんじゃねぇのオイ!?
■ラプラスとのゲーム
原典では、誰にでも変装できる「怪人二十面相」を、誰でも彼になる事が出来る象徴へ。
なるほど面白い。
原典では、誰にでも変装できる「怪人二十面相」を、誰でも彼になる事が出来る象徴へ。
なるほど面白い。
しかし天才の発想が壮大すぎて、そんな計算から、そんなモンが生まれただなんて……。
ともかく、世を正すための仕組みを作ったけど
その「欠陥」というのは?
彼の生死は?
その「欠陥」というのは?
彼の生死は?
セオリーから言えば、「それでもあなたに見つけてほしくて、蝶のように舞い上がってる」のか…?
拡散する都市伝説に、「二十面相は必ず逮捕される」とつき返す先輩
しかし、それで止まれば苦労はない?
しかし、それで止まれば苦労はない?
次回、♯9「恐ろしき錯誤」
■関連感想記事
#1「人間椅子(前編)」
#2「人間椅子(後編)」
#3「影男」
#4「怪人二十面相」
#5「芋虫」
#6「地獄風景」
#7「パノラマ島綺譚(前編)」
![イメージ 36]()
アケチ先輩たちは、量子論の存在も踏まえつつ
あれやらこれやら
#1「人間椅子(前編)」
#2「人間椅子(後編)」
#3「影男」
#4「怪人二十面相」
#5「芋虫」
#6「地獄風景」
#7「パノラマ島綺譚(前編)」
余談、フランスの数学者が提唱した「ラプラスの悪魔」とは?
もしも、ある瞬間における全ての物質の力学的状態と力を知ることができ、 かつ、もしもそれらのデータを解析できるだけの能力の知性が存在するとすれば、 この知性にとっては、不確実なことは何もなくなり、 その目には未来も(過去同様に)全て見えているであろう。 — 『確率の解析的理論』1812年そんな数学者、ラプラスさんの言葉は、現代では量子論の登場で否定されてしまったそうな。
アケチ先輩たちは、量子論の存在も踏まえつつ
あれやらこれやら
二十面相システムは、全てを予測しうる知性、数式を編み出し、組み入れてるっぽい'''んですが……?
■関連記事
アニメ『乱歩奇譚』、7月放映開始! 江戸川乱歩の世界を描くアニメ作品。監督:岸 誠二、制作:Lerche
夏アニメ『乱歩奇譚』、主要キャストは櫻井孝宏、高橋李依、山下大輝さん。
夏アニメ『乱歩奇譚』、1分半・ボイス付きPV配信開始。某cvの存在感…ッ!
アニメ『乱歩奇譚』、7月放映開始! 江戸川乱歩の世界を描くアニメ作品。監督:岸 誠二、制作:Lerche
夏アニメ『乱歩奇譚』、主要キャストは櫻井孝宏、高橋李依、山下大輝さん。
夏アニメ『乱歩奇譚』、1分半・ボイス付きPV配信開始。某cvの存在感…ッ!