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Channel: GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記
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乱歩奇譚 Game of Laplace ♯4「怪人二十面相」感想。この怪人、あなたは許せる? 許せない?

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必要悪としての「怪人」。原作改変どころじゃない“黒蜥蜴”も参戦! ひでえ!

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 非情の「抑止力」、カガミ警視、やはり暴走してしまったか……。でも狂気に走った理由とは?
 一発逮捕、ですが、明らかに“模倣犯っぽい”ですし
 本物登場も気になるエピソード

 ていうか、黒蜥蜴が完全にアカン人だったんですが、何なのアレ!?

「こんな時くらい」
 また、前回“再犯を防げなかった”事や、妹がいるという再三のアピールからして
 ナカムラさんの誘いが意味深。

 カガミさん、もしや妹さんの復讐だったのか……?

怪人二十面相『償いを知らぬ罪人は、この名に怯えるがいい』

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 現代版二十面相、まさかのYouTuber.

動機ゆえの捕縛
 アケチは、ネットにアップされた「怪人二十面相」の予告動画、予告殺人にのめりこみ
 事件解決の為に、苦手な“黒蜥蜴”の手も借り
 犯人を追い詰めた。

 犯人は、年齢や精神鑑定の偽装などで「罪に服さぬ犯罪者」を、私的に断罪する。

 それは「再犯」を防ぐ為
 彼らを恐怖させ、再犯を起こさぬよう押さえ込む為の抑止力が目的。

 その真意に気付いたアケチにより、二十面相に扮していた「カガミ警視」は捕縛される―――。

 次回、♯5「芋虫」

コバヤシ見習い『この間の申請、通ったんですねっ!』

アケチ『仮免だ。効力も制限付きだが、捜査はしやすくなる』

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 開始早々、制作側によるコバヤシ君の女の子描写が続く…!

特殊権益許可証(見習い)
 さて、「探偵」へ一歩前進したコバヤシ、その彼らも“怪人二十面相”事件へと近付いていた。
 三年前、悪人限定で完全犯罪殺害を繰り返し
 姿を消した凶悪犯

 確か、三年前すごく話題になった、外人の人……。

 外人の人…?
 模倣犯が多かったものの、今回は「本物」ではないか?という話題に。

 あとコバヤシ君、お尻が丸すぎです(男として)。

カガミ警視『二十面相の被害者が出た! 今回は、三人同時だ…!』

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 そこに折り良くかけてくるカガミだったが、三人同時、単独犯でできる事なのか…?
 余談ですが、電話のベルが完全に昔の電話
 ウチの奴と同じでした

 妙にレトロ。

カガミ警視『それが“今回”の被害者だ。これで十五人目…、僅か一週間でだ』

コバヤシ『そんなに…、詳しく教えてくださいっ♪』

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 皮を剥いだ、水没死させオブジェに、石膏像に塗りこめた……。

死屍累々と宴
 便宜上、“現・二十面相”と呼ばれる一連の事件は、すべてが「犯罪者への報復」であった。
 全ての被害者は、罪を犯すも年齢や精神鑑定などで釈放となり
 罪に服してない者たち

 彼らを、彼らが行った犯罪になぞらえて「罰する」、ネットの英雄

 しかも犯罪速度が桁外れに速く
 結果として、警察が調査に手間取るうち次の犯罪が起こる、という悪循環。

 あなたは許せる? 許せない?

 コバヤシ君かわいい。

ミナミ『おまちかねー! 検視官の3分間ショッキングぅ!』

『絞殺! 焼死! 刺殺! 毒殺! 撲殺に解体! って、こんなに捌けるかーい!』

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 思わず検視官も忙しさの余り仕事をブン投げるレベル。
 いや、いつも投げてますけど。

 テンション高ぇ!

アケチ『奴は殺害前に予告を行い、殺害後に誰をどこで殺したか発表する…』

『自己顕示欲の強い、劇場型犯罪者、と診断をされそうだな?』

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 この鬱屈した世の中に、「犯罪者に犯罪で返す」、必ず前後にネット発表を行う手法はウケた。
 だが、アケチは「目立ちたがり」ってワケではない
 と推測する

 二十面相のせいで、やることがあまりに多くてね……

 カガミは身を粉にしていたようだが…?

コバヤシ『アケチ先輩は、二十面相と何か関わりがあるんですか?』

『今までの事件とは、態度が違います』

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 また、やけに積極的に事件に絡んでゆくアケチに、コバヤシは推測をするのだが……?
 オープニングでは、それっぽい影と対峙しているアケチ

 彼の過去といえば、「コバヤシと似た言葉を言った知り合いがいた」くらいか?

 もう四話なのに謎少年すぎィ!

ナカムラ『はぁ…。真面目すぎますよ、休んだほうが良い。こんな時くらいは』

『―――いや、余計な事を言いましたね』

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 また、気になるのがこのくだりで、「こんな時」と言われ硬くなったカガミが印象的。
 ナカムラも、しまったとばかりに言い繕い
 酒に誘っています。

 カガミは、ケータイに目をやってから、「たまには」と応じるのですが…。

アケチ『新宿本庁地下には、特殊な犯罪者を収監するプリズンがある』

『面白いというより、ただひたすら面倒な奴だ…』

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 新宿監獄、プリズンシンジュク。

紅蜥蜴(変態)
 一方、「独房」に向かったアケチを待っていたのは、壮大な独房に君臨する露出狂だった。
 豚をはべらせる女王様!

 あ、アケチくーん! 会いたかったわ恋しくて会いに来たのねっ!

 ドSにしてドM
 アケチに恋し、命じられれば窒息も厭わない変人!

 よく解らんが拘束されているらしい。

 一応、捕縛された怪盗らしい。

紅蜥蜴『アケチくんの責めで、粗相しちゃいそう……♪』

ハシバ『(過去に何があったんだ、この二人!?)』

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 なお紅蜥蜴、アケチのドS発言に嬉々としてノッたあげく、盛大に粗相するファンサービス。
 原作ファンは丸太で殴って良いレベル
 これはひどい。

 多分、彼女を捕縛したアケチに惚れこんだとか、そんなところなのか?

アケチ『お・ま・え・に、や・ら・せ・た・い・こ・と・が・あ・る』

紅蜥蜴『それを聞いたら…、もっと罵ってくれる…?』

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 なおアケチ先輩は、三年前に「二十面相」と何かがあった、とだけ語られた。
 さて、そうまでして彼女に頼んだ事とは
 凶暴事件の不起訴処分

 もしかして、彼女の「豚共」って、警察のお偉いさんなのか……!?

 いや、でないと説明つかないですし!

ニュース『昨日から、凶暴事件の不起訴処分が相次いでいます』

生徒たち『マジで? これ二十面相に殺されるんじゃね』

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 調子に乗り、新興宗教みたいになったキャスター、速攻で無かった事にされて笑う。

YouTubeの怪人
 やがて、紅蜥蜴を通じ凶暴事件が次々と不起訴になり、“ワタヌキ”らが釈放となってしまう
 つまり囮作戦、というワケだ。

 なんで二十面相は、予告なんてするのかなぁ…。自分だって危うくなりそうなのに

 当然の疑問
 だが、二十面相は粛々と「予告」を公示

 罠に飛び込む二十面相。

 そして、疲れ果てたカガミ警視……

ワタヌキ『悪いヤツもおるもんやなあ――――』

『な、なんやコレ? !? き、キミそのマスク!? 二十面相やな!?』

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 そんなワケで、ターゲットとなったのは、反省の色が1mmもないワタヌキの畜生
 前回、さち子くんたちを手にかけた男!

 まさに、砕いてコンクリに混ぜる気マンマンの舞台装置が!

 因果応報!
 だが、さすがにそんな映像は見たくないぞ…!? 

アケチ『とりあえずその辺にしておけ、二十面相』

『安心しろ、ヤツはすぐに捕まる……』

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 必要悪の仮面。

「抑止力」の仮面
 無論、エサにかかった二十面相はアケチに追い詰められるが、当然、予想内の状況だった。
 だがそれでも、彼は「行う必要」があったのだ

 彼は、抑止力になろうとしたんだ。法の裁きを逃れた犯罪者を殺す怪人として

 それが犯行の動機
 だから、「釈放」を報道されたら、即制裁しないといけない。

 制裁しなければ、犯罪者は怖がらなくなるからだ。

 やり続けねば意味がない。

アケチ『これだけ世間に騒がれたら、一刻も早く断罪しなければならなかった』

『もし断罪が遅れ、再犯を起こしたら恐れなくなるだろうからな』

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 だからこそ、「再犯」する前に断罪すべく、焦って罠に飛び込んだのだとアケチは語る。
 ワタヌキは懲りてないし!

 信じられ、恐れられているからこそ「抑止力」たりえるんだ

 熟慮してたら、まちがいなく再犯しますしね…。

アケチ『“ナカムラに頼んで”、弾丸をダミーに変えておいて貰ったが』

『必要なかったな、お前はお前の信念によって、引き金をひけない――――』

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 私が殺すのは、罰を受けるべき罪人だけだ………

模倣犯
 やがて伯仲の格闘戦の末、二十面相は、咄嗟に銃を抜いたのが命取りとなった。
 その正体は堅物、カガミ警視その人。

 いや、判断力など、とうに失っていた――――。

 やはり模倣犯か。
 なぜ、彼が二十面相となったのか?

 その動機を含めた「解説編」は、次回に続く……。

 次回、♯5「芋虫」

■関連感想記事
 #1「人間椅子(前編)」
 #2「人間椅子(後編)」
 #3「影男」

原典「黒蜥蜴」とは?

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 黒いトカゲの刺青を印に、美しいものを好む女賊「黒蜥蜴」と、明智探偵の戦いを描いた乱歩の代表作。
 冒険、スリルに溢れ、通俗スリラーとして大反響を起こしたが
 不本意な面もあったそうな。

 当人は、本格推理を目指していたが、反響が良くなかったのです。

 いつの時代も創作者は苦悩する
 が、まさか現代、こんな格好で復活するとは流石に思ってなかったのではないでしょうか。

 いや、ない!



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