これもまた“二年生時代の無念”だった。久美子も頑張った!
そうか、発端は「去年の騒動」「去年までの年功序列制」にあって、だから余計にこだわっていたのか。
当時、誰よりも上手く、でも気を遣いソロを譲った“損な性分”の香織先輩
リボン吉川さんが必死になる訳ですよ
麗奈は誰とも違う…、人に流されちゃダメだよ、そんなのバカげてるでしょ!
■「流されてきた」久美子の叫び!
対する麗奈も、やっぱり内心“空気を読むべきか”と迷っていて、だから久美子が快い!
正しいと思う事に、背中を押してくれる事が心強い!
対する麗奈も、やっぱり内心“空気を読むべきか”と迷っていて、だから久美子が快い!
正しいと思う事に、背中を押してくれる事が心強い!
■あなたが吹きますか?
初の音楽ホール練習に際して、三年中世古・一年高坂の再オーディション対決が行われた。
だが、中世古香織が、部の建て直しに奔走したと聞き
高坂麗奈にも迷いが生まれる
初の音楽ホール練習に際して、三年中世古・一年高坂の再オーディション対決が行われた。
だが、中世古香織が、部の建て直しに奔走したと聞き
高坂麗奈にも迷いが生まれる
しかし、麗奈が「特別になりたい」なら負けられない、「他人に流されちゃ」特別なんかじゃない!
麗奈を信じる久美子に応え
麗奈は全力で挑み、堂々と香織を上回る音楽を見せ付けた。
麗奈は全力で挑み、堂々と香織を上回る音楽を見せ付けた。
香織は実力差を受け入れ、部の面々も「滝の判定の公正さ」を受け入れ、吹奏楽部は再スタートを切る。
■脱落の危機…?
オーディションと「先生えこひいき疑惑」を一旦片付け、再び練習に打ち込む北宇治吹奏楽部。
が、秀一は課題達成に至らない
オーディションと「先生えこひいき疑惑」を一旦片付け、再び練習に打ち込む北宇治吹奏楽部。
が、秀一は課題達成に至らない
先週からずっと苦戦している曲を、明日までに仕上げろと促される秀一。
果たして彼の去就は……?
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直後、「夏の教室めっちゃ熱いでござる」の、部活あるある状態に突入する癒し効果!
三人とも可愛い!
葉月『一緒に食べたいって、言えばいいのに……』
さふぁいあ川島『久美子ちゃんらしいです。みどりは好きですよ?』
直後、「夏の教室めっちゃ熱いでござる」の、部活あるある状態に突入する癒し効果!
三人とも可愛い!
けれど久美子は、「麗奈が孤立してないか」不安で、その背中を二人が押す。
良い子ですよね二人とも。。。
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良い音だと思います(中略)ソロに相応しいと思いますっ!近いと思います!
リボン吉川『どう思う? この音、どう思う?』
『――――だよね、一年でこの音ってズルいよね……、反則だよ……っ!』
良い音だと思います(中略)ソロに相応しいと思いますっ!近いと思います!
■「良い人」だから
そんな久美子、麗奈を強く警戒する吉川先輩に驚かされるのだったが、それだけだった。
香織先輩の配慮で、普段と変わらないらしい。
そんな久美子、麗奈を強く警戒する吉川先輩に驚かされるのだったが、それだけだった。
香織先輩の配慮で、普段と変わらないらしい。
だから、ちょっとやりにくい。
つい本音を吐露する麗奈。
いや、これは本当にやりにくい相手ですね……
いや、これは本当にやりにくい相手ですね……
ていうか麗奈、同じような状況を散々味わってそうですが、勝手が違う感じ。
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多分、麗奈は「特別を装う普通の人」で、あすかは「普通を装う特別な人」って感じ。
香織『知りたいの…。個人的に、どう思っているか……』
田中 あすか『良いの? 言って?』
多分、麗奈は「特別を装う普通の人」で、あすかは「普通を装う特別な人」って感じ。
■あすかの意見
一方、香織はあすかに評価を求めるが、やはり「中立」のあすかは口にしない。
滝先生は~、など自分の意見を避け、波風を立てない
それがあすかのやり方だった
一方、香織はあすかに評価を求めるが、やはり「中立」のあすかは口にしない。
滝先生は~、など自分の意見を避け、波風を立てない
それがあすかのやり方だった
ホント、あすか! 君の意見を聞こうッ!と言いたくなるが、聞く勇気を持てない香織。
多分、久美子は「それでも聞く」。
そういうところに、あすか先輩は興味を持っているんですかね。
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中川先輩いいよね……。
そういうところに、あすか先輩は興味を持っているんですかね。
中川夏紀『余計な事、考えてないよね?』
『言っとくけど、哀しむのは香織先輩なんだからね?』
中川先輩いいよね……。
■余計な事
また、「昨年の騒動」で香織は調停に奔走、三年生を軟化させ、一年を繋ぎとめようとした
きっとあすかに言わせれば、「くだらない事」なんでしょう。
また、「昨年の騒動」で香織は調停に奔走、三年生を軟化させ、一年を繋ぎとめようとした
きっとあすかに言わせれば、「くだらない事」なんでしょう。
けれど当時一年だった吉川は、その頑張りが報われて欲しかった。
■「上手く」
一方、葉月は落選したメンバーと練習中で、「他を支えて演奏する喜び」に満ち溢れていた。
みんなと一緒に練習した方が、実感あるってアレですね
一方、葉月は落選したメンバーと練習中で、「他を支えて演奏する喜び」に満ち溢れていた。
みんなと一緒に練習した方が、実感あるってアレですね
上手くなりたいな……、上手く!
落ちた葉月が「音楽」を楽しむ一方
香織、麗奈、いつもの川辺で独り励む秀一、選ばれた側が苦悩するという皮肉。
香織、麗奈、いつもの川辺で独り励む秀一、選ばれた側が苦悩するという皮肉。
このシーン、雲の表現とかもスゴかった……。
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漏れなく目撃した久美子に気付かなかった辺り、麗奈、相当テンパってた模様。
吉川『どうしても、香織先輩にソロを吹いて欲しいの……、お願い!』
麗奈『―――わざと負けろって言うんですか…?』
漏れなく目撃した久美子に気付かなかった辺り、麗奈、相当テンパってた模様。
■関係ないですよね
そして当日、吉川は「全然関係ない」と知りながら、全てを麗奈に打ち明ける決意をした。
昨年、香織が気を遣ってソロを演じられなかった事
そして当日、吉川は「全然関係ない」と知りながら、全てを麗奈に打ち明ける決意をした。
昨年、香織が気を遣ってソロを演じられなかった事
関係ないですよね……? それ、私には全然関係のない事ですよね!
言い切る麗奈
それでも、他に説得材料が無かった吉川!
それでも、他に説得材料が無かった吉川!
■めんどくさいね?
やがて、練習とオーディションの為「演奏ホール」に移動し、遂に決戦間近に。
晴香部長は、なぜ香織があすかにこだわるか問う
やがて、練習とオーディションの為「演奏ホール」に移動し、遂に決戦間近に。
晴香部長は、なぜ香織があすかにこだわるか問う
あすかを驚かせたい、「あすかが思ってる私」の一歩先を、本物の私が行きたい……、のかな?
見透かされている気がするから
それが理由。
それが理由。
果たして香織先輩は、「あすかの想像していた香織」を超えられたんでしょうか…?
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日向の久美子、暗がりの麗奈、光の中で踏み込む麗奈の演出も素敵だった!
麗奈『久美子。久美子は、もし私が負けたら、イヤ?』
『今、私が勝ったら悪者になる――――』
日向の久美子、暗がりの麗奈、光の中で踏み込む麗奈の演出も素敵だった!
■強気で素直で弱気な子
対し麗奈は、「悪者になりたくない」とごく当たり前の本音を吐露し、久美子の激励を受けた!
他人に流されてきた久美子が、言い切った!
対し麗奈は、「悪者になりたくない」とごく当たり前の本音を吐露し、久美子の激励を受けた!
他人に流されてきた久美子が、言い切った!
麗奈は特別になるんでしょう? 麗奈は誰とも違う…、人に流されちゃダメだよ、そんなのバカげてるでしょ!
前回、自分は正しかったのかと迷ったみたいに
やっぱり根っこは普通な麗奈。
やっぱり根っこは普通な麗奈。
久美子は再び、決定的に、自分は麗奈を信じるし味方だと言い切った!
久美子、力強い!
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二人の言い回しもリアクションも、本当に尋常じゃないというか百合の花が咲いてたけど美しかった!
だって、ここで麗奈の言葉を引用とか反則でしょ!
そりゃ嬉しいよ!
久美子『麗奈なら殺しかねないって、知ってるから言ってる……』
『だってこれは、愛の告白だから』
二人の言い回しもリアクションも、本当に尋常じゃないというか百合の花が咲いてたけど美しかった!
だって、ここで麗奈の言葉を引用とか反則でしょ!
そりゃ嬉しいよ!
もし久美子が嘘ついて日和ったら殺す、とか、芝居がかった麗奈を「信じる」久美子。
芝居がかった麗奈
その、「麗奈がなりたい姿」を、茶化さず信じる久美子。
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明らかに負けるつもりだった麗奈が、“いつもの私に戻ったよ”と高らかに宣言する瞬間!
久美子が信じる、「特別な麗奈」に戻ったよ
そんな言葉なんだろな、と。
その、「麗奈がなりたい姿」を、茶化さず信じる久美子。
麗奈『大丈夫。最初から、負けるつもりなんてまったくないから!』
明らかに負けるつもりだった麗奈が、“いつもの私に戻ったよ”と高らかに宣言する瞬間!
久美子が信じる、「特別な麗奈」に戻ったよ
そんな言葉なんだろな、と。
弱った麗奈に、「俺を信じろ! お前を信じる俺を信じろ!!」と言ってのけた久美子!
久美子がホントに頼もしかった!
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あすか先輩の表情が読めない……ッ! さすが中立先輩ッ!
滝『では、これよりトランペット・ソロパートのオーディションを行います』
『両者が吹き終わった後、全員の拍手によって決めましょう』
あすか先輩の表情が読めない……ッ! さすが中立先輩ッ!
■残酷オーディション
やがて始まった再オーディション、中世古香織は確かに上手かった、とても上手い演奏だった。
だが高坂麗奈の演奏は、まさに「特別」だった。
やがて始まった再オーディション、中世古香織は確かに上手かった、とても上手い演奏だった。
だが高坂麗奈の演奏は、まさに「特別」だった。
中世古さん。あなたがソロを吹きますか?
何より残酷なのがコレ。
結局、「拍手判定」に多くの生徒は手を出せません。
結局、「拍手判定」に多くの生徒は手を出せません。
多くの生徒が「他人に流されて」「悪者になりたくなくて」、自分の意見を表明できない。
■音楽は嘘をつけない
勝敗を委ねられ、中世古香織は「麗奈が吹くべきだ」と言い切り、自身の敗北を受け入れる。
彼女の満足、滝の公正さは証明された。
勝敗を委ねられ、中世古香織は「麗奈が吹くべきだ」と言い切り、自身の敗北を受け入れる。
彼女の満足、滝の公正さは証明された。
高坂さん、あなたがソロです。中世古さんではなく、あなたがソロを吹く。良いですか?
迷いなく受ける麗奈
泣き出す吉川、硬い表情を崩さぬあすか―――。
泣き出す吉川、硬い表情を崩さぬあすか―――。
これで「先生への疑念」も完全に晴れ、部は再スタートを切れるのか……?
■他人に流されて
やはり、義理でいえば中世古香織、技でいえば高坂麗奈という選択になってしまった第11回。
キャリアも熱意も、積み重ねてきたもので麗奈が上
それを部員に納得させた回。
やはり、義理でいえば中世古香織、技でいえば高坂麗奈という選択になってしまった第11回。
キャリアも熱意も、積み重ねてきたもので麗奈が上
それを部員に納得させた回。
ですが、「音楽でねじ伏せる」なんて出来なかったのも本作らしいというか。
音楽は嘘をつかなかったけど、中世古先輩への義理から支持もできない部員たちの葛藤
香織先輩の、人の良さに助けられてしまった格好。
香織先輩の、人の良さに助けられてしまった格好。
先生への疑念の問題もありベストだった、けどモヤッとする結末。
香織先輩が「報われるべき」で
それでも、容赦なく切り捨てられる辺りが、本作らしいと思いました(なんとなく)。
それでも、容赦なく切り捨てられる辺りが、本作らしいと思いました(なんとなく)。
そうアレだ、性格悪い(褒め言葉)ってヤツだ!
■それが良いんだ…!
第6回、「きらきらチューバ」で主役を張った、ミスター縁の下楽器チューバ君!
いいえチュパカブラです!
第6回、「きらきらチューバ」で主役を張った、ミスター縁の下楽器チューバ君!
いいえチュパカブラです!
金管楽器の中では最も大きく、最も低い音域を担う大型の低音金管楽器なのが良いんだ……!
第6回、個人的にもベスト級に良い回だった!
バランス的にも!
バランス的にも!
ちなみに最初の実用的なチューバは、1800年代のベルリン(ドイツ)だったそうな。
金属加工技術が必要ですものね。
その楽器製造職人が、ヨハン・ゴットフリート・モーリッツ氏という。
その楽器製造職人が、ヨハン・ゴットフリート・モーリッツ氏という。
で、ベルリンのプロイセン軍楽隊長ヴィルヘルム・ヴィープレヒトとで作られたとかなんとか。
日本語感覚だとなんかスゲェ名前ですね。
ヨハン・ゴットフリートとか、確実に「中二病?」とか言われそうなレベル。
ヨハン・ゴットフリートとか、確実に「中二病?」とか言われそうなレベル。
そんなチューバですが、本作では「支える役割」と表現され、本当に良いスタンス! カッコイイです!
■関連感想記事
第1回「ようこそハイスクール」
第2回「よろしくユーフォニアム」
第3回「はじめてアンサンブル」
第4回「うたうよソルフェージュ」、第4回感想追記。
第5回「ただいまフェスティバル」
第6回「きらきらチューバ」
第7回「なきむしサクソフォン」
第8回「おまつりトライアングル」
第9回「おねがいオーディション」
第10回「まっすぐトランペット」
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第5回「ただいまフェスティバル」
第6回「きらきらチューバ」
第7回「なきむしサクソフォン」
第8回「おまつりトライアングル」
第9回「おねがいオーディション」
第10回「まっすぐトランペット」