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Channel: GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記
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響け!ユーフォニアム 第11回「おかえりオーディション」感想。“お前がそれを言うのか!”って話、そこが良いんだ!!

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これもまた“二年生時代の無念”だった。久美子も頑張った!

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 そうか、発端は「去年の騒動」「去年までの年功序列制」にあって、だから余計にこだわっていたのか。
 当時、誰よりも上手く、でも気を遣いソロを譲った“損な性分”の香織先輩
 リボン吉川さんが必死になる訳ですよ 

 麗奈は誰とも違う…、人に流されちゃダメだよ、そんなのバカげてるでしょ!

「流されてきた」久美子の叫び!
 対する麗奈も、やっぱり内心“空気を読むべきか”と迷っていて、だから久美子が快い!
 正しいと思う事に、背中を押してくれる事が心強い!

 描写がライクじゃなくてラブっぽくてドキドキしたけど、二人ともカッコ良かった!

吉川『もっと聴かせてください! 聴いていたいんです……』

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 本当に献身的な吉川、その理由は……。

あなたが吹きますか?
 初の音楽ホール練習に際して、三年中世古・一年高坂の再オーディション対決が行われた。
 だが、中世古香織が、部の建て直しに奔走したと聞き
 高坂麗奈にも迷いが生まれる

 しかし、麗奈が「特別になりたい」なら負けられない、「他人に流されちゃ」特別なんかじゃない!

 麗奈を信じる久美子に応え
 麗奈は全力で挑み、堂々と香織を上回る音楽を見せ付けた。

 香織は実力差を受け入れ、部の面々も「滝の判定の公正さ」を受け入れ、吹奏楽部は再スタートを切る。

 次回、第12回。

滝『塚本君。そこ、先週から“出来るようになってください”と言っているはずです』

『――――明日までに、出来るようになって下さい』

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 意識的に、無表情を貫いてるって感じの久美子

脱落の危機…?
 オーディションと「先生えこひいき疑惑」を一旦片付け、再び練習に打ち込む北宇治吹奏楽部。
 が、秀一は課題達成に至らない

 先週からずっと苦戦している曲を、明日までに仕上げろと促される秀一。

 果たして彼の去就は……?

葉月『一緒に食べたいって、言えばいいのに……』

さふぁいあ川島『久美子ちゃんらしいです。みどりは好きですよ?』

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 直後、「夏の教室めっちゃ熱いでござる」の、部活あるある状態に突入する癒し効果!
 三人とも可愛い!

 けれど久美子は、「麗奈が孤立してないか」不安で、その背中を二人が押す。

 良い子ですよね二人とも。。。

リボン吉川『どう思う? この音、どう思う?』

『――――だよね、一年でこの音ってズルいよね……、反則だよ……っ!』

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 良い音だと思います(中略)ソロに相応しいと思いますっ!近いと思います!

「良い人」だから
 そんな久美子、麗奈を強く警戒する吉川先輩に驚かされるのだったが、それだけだった。
 香織先輩の配慮で、普段と変わらないらしい。

 だから、ちょっとやりにくい

 つい本音を吐露する麗奈。
 いや、これは本当にやりにくい相手ですね……

 ていうか麗奈、同じような状況を散々味わってそうですが、勝手が違う感じ。

香織『知りたいの…。個人的に、どう思っているか……』

田中 あすか『良いの? 言って?』

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 多分、麗奈は「特別を装う普通の人」で、あすかは「普通を装う特別な人」って感じ。

あすかの意見
 一方、香織はあすかに評価を求めるが、やはり「中立」のあすかは口にしない
 滝先生は~、など自分の意見を避け、波風を立てない
 それがあすかのやり方だった

 ホント、あすか! 君の意見を聞こうッ!と言いたくなるが、聞く勇気を持てない香織。

 多分、久美子は「それでも聞く」。
 そういうところに、あすか先輩は興味を持っているんですかね。

中川夏紀『余計な事、考えてないよね?』

『言っとくけど、哀しむのは香織先輩なんだからね?』

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 中川先輩いいよね……。

余計な事
 また、「昨年の騒動」で香織は調停に奔走、三年生を軟化させ、一年を繋ぎとめようとした
 きっとあすかに言わせれば、「くだらない事」なんでしょう。

 けれど当時一年だった吉川は、その頑張りが報われて欲しかった。 

 けれど実力は麗奈が上
 焦る吉川を、同じ二年生同士、理解する中川――――

久美子『そっちの練習はどうなの?』

葉月『落ちたメンバーで、一曲できるようになっとけって言われて♪』

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 葉月ホントかわいい。

「上手く」
 一方、葉月は落選したメンバーと練習中で、「他を支えて演奏する喜び」に満ち溢れていた。
 みんなと一緒に練習した方が、実感あるってアレですね

 上手くなりたいな……、上手く!

 落ちた葉月が「音楽」を楽しむ一方
 香織、麗奈、いつもの川辺で独り励む秀一、選ばれた側が苦悩するという皮肉。

 このシーン、雲の表現とかもスゴかった……。

吉川『どうしても、香織先輩にソロを吹いて欲しいの……、お願い!』

麗奈『―――わざと負けろって言うんですか…?』

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 漏れなく目撃した久美子に気付かなかった辺り、麗奈、相当テンパってた模様。

関係ないですよね
 そして当日、吉川は「全然関係ない」と知りながら、全てを麗奈に打ち明ける決意をした。
 昨年、香織が気を遣ってソロを演じられなかった事

 関係ないですよね……? それ、私には全然関係のない事ですよね!

 言い切る麗奈
 それでも、他に説得材料が無かった吉川!

 まさに泥沼……ッ!

晴香『部長じゃなくて、三年間一緒にやってきた仲間として、言っとこうと思って』

『納得できると良いね?』

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 それと、あすかは来ませんっ!

めんどくさいね?
 やがて、練習とオーディションの為「演奏ホール」に移動し、遂に決戦間近に。
 晴香部長は、なぜ香織があすかにこだわるか問う

 あすかを驚かせたい、「あすかが思ってる私」の一歩先を、本物の私が行きたい……、のかな?

 見透かされている気がするから
 それが理由。

 果たして香織先輩は、「あすかの想像していた香織」を超えられたんでしょうか…?

麗奈『久美子。久美子は、もし私が負けたら、イヤ?』

『今、私が勝ったら悪者になる――――』

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 日向の久美子、暗がりの麗奈、光の中で踏み込む麗奈の演出も素敵だった!

強気で素直で弱気な子
 対し麗奈は、「悪者になりたくない」とごく当たり前の本音を吐露し、久美子の激励を受けた!
 他人に流されてきた久美子が、言い切った!

 麗奈は特別になるんでしょう? 麗奈は誰とも違う…、人に流されちゃダメだよ、そんなのバカげてるでしょ!

 前回、自分は正しかったのかと迷ったみたいに
 やっぱり根っこは普通な麗奈。

 久美子は再び、決定的に、自分は麗奈を信じるし味方だと言い切った!

 久美子、力強い!

久美子『麗奈なら殺しかねないって、知ってるから言ってる……』

『だってこれは、愛の告白だから』

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 二人の言い回しもリアクションも、本当に尋常じゃないというか百合の花が咲いてたけど美しかった!
 だって、ここで麗奈の言葉を引用とか反則でしょ!
 そりゃ嬉しいよ!

 もし久美子が嘘ついて日和ったら殺す、とか、芝居がかった麗奈を「信じる」久美子

 芝居がかった麗奈
 その、「麗奈がなりたい姿」を、茶化さず信じる久美子。

麗奈『大丈夫。最初から、負けるつもりなんてまったくないから!』

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 明らかに負けるつもりだった麗奈が、“いつもの私に戻ったよ”と高らかに宣言する瞬間!
 久美子が信じる、「特別な麗奈」に戻ったよ
 そんな言葉なんだろな、と。

 弱った麗奈に、「俺を信じろ! お前を信じる俺を信じろ!!」と言ってのけた久美子!

 久美子がホントに頼もしかった!

滝『では、これよりトランペット・ソロパートのオーディションを行います』

『両者が吹き終わった後、全員の拍手によって決めましょう』

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 あすか先輩の表情が読めない……ッ! さすが中立先輩ッ!

残酷オーディション
 やがて始まった再オーディション、中世古香織は確かに上手かった、とても上手い演奏だった。
 だが高坂麗奈の演奏は、まさに「特別」だった。

 中世古さん。あなたがソロを吹きますか?

 何より残酷なのがコレ。
 結局、「拍手判定」に多くの生徒は手を出せません。

 多くの生徒が「他人に流されて」「悪者になりたくなくて」、自分の意見を表明できない

 だから、先生は直接聞いた!

滝『中世古さん。あなたがソロを吹きますか?』

香織『――――吹かないです。吹けないです、高坂さんが吹くべきだと思います』

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 香織に代わって泣く吉川……。

音楽は嘘をつけない
 勝敗を委ねられ、中世古香織は「麗奈が吹くべきだ」と言い切り、自身の敗北を受け入れる。
 彼女の満足、滝の公正さは証明された。 

 高坂さん、あなたがソロです。中世古さんではなく、あなたがソロを吹く。良いですか?

 迷いなく受ける麗奈
 泣き出す吉川、硬い表情を崩さぬあすか―――。

 これで「先生への疑念」も完全に晴れ、部は再スタートを切れるのか……?

 次回、果たしてどうなる?

次回、塚本秀一を待つ運命は? そして意味深なあすか先輩は?

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 ホント、この子って素直なんだなぁと改めて。

他人に流されて
 やはり、義理でいえば中世古香織、技でいえば高坂麗奈という選択になってしまった第11回。
 キャリアも熱意も、積み重ねてきたもので麗奈が上
 それを部員に納得させた回。

 ですが、「音楽でねじ伏せる」なんて出来なかったのも本作らしいというか。

 音楽は嘘をつかなかったけど、中世古先輩への義理から支持もできない部員たちの葛藤
 香織先輩の、人の良さに助けられてしまった格好。

 先生への疑念の問題もありベストだった、けどモヤッとする結末

 香織先輩が「報われるべき」で
 それでも、容赦なく切り捨てられる辺りが、本作らしいと思いました(なんとなく)。

 そうアレだ、性格悪い(褒め言葉)ってヤツだ!

 次回、第12回!

余談。チューバ(tuba)

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 変に躍動感ある葉月かわいい!

それが良いんだ…!
 第6回、「きらきらチューバ」で主役を張った、ミスター縁の下楽器チューバ君!
 いいえチュパカブラです!

 金管楽器の中では最も大きく、最も低い音域を担う大型の低音金管楽器なのが良いんだ……!

 第6回、個人的にもベスト級に良い回だった!
 バランス的にも!

 ちなみに最初の実用的なチューバは、1800年代のベルリン(ドイツ)だったそうな。

 金属加工技術が必要ですものね。
 その楽器製造職人が、ヨハン・ゴットフリート・モーリッツ氏という。

 で、ベルリンのプロイセン軍楽隊長ヴィルヘルム・ヴィープレヒトとで作られたとかなんとか。

 日本語感覚だとなんかスゲェ名前ですね。
 ヨハン・ゴットフリートとか、確実に「中二病?」とか言われそうなレベル。

 そんなチューバですが、本作では「支える役割」と表現され、本当に良いスタンス! カッコイイです!



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