大人の正論、子供の自己満、けれど。集くん、ホント良い男ですよね……。
いつもと一転、シュウ君のほろ苦い失恋と、彼に絡めて「手の届かない恋」のつぐみを描いていく異色回。
それこそ、そのまま「楽の告白」へとなだれ込みそうな友情溢れるエピソード
でも、それをできんのも楽くんなワケで…。
そのウソは多分、俺じゃなくても解ると思うぞ。
■解りやすく「大人」な少年
普段から、賑やかしだけど「ホントの恋にはマジなんだろーな」と思えたシュウくんらしい、苦い失恋。
だから先生も「きっと、いい男になる」って言ったんだろうなーと。
普段から、賑やかしだけど「ホントの恋にはマジなんだろーな」と思えたシュウくんらしい、苦い失恋。
だから先生も「きっと、いい男になる」って言ったんだろうなーと。
■マジコイ
六月、いつも飄然とした舞子 集は心の底から動揺し、親友や友達や「好きな人」に見抜かれた。
好きな人、担任のキョーコ先生から「結婚する」と聞いたのだ。
六月、いつも飄然とした舞子 集は心の底から動揺し、親友や友達や「好きな人」に見抜かれた。
好きな人、担任のキョーコ先生から「結婚する」と聞いたのだ。
集は告白したって、それは自己満足だと、飲み込むと決めていた。
だが集の為に悩み抜き、つぐみのアドバイスにヒントを得た楽は
集自身の「自己満足」を貫かせ、彼に「青春」をやってみる覚悟へと背中を押した。
集自身の「自己満足」を貫かせ、彼に「青春」をやってみる覚悟へと背中を押した。
告白し玉砕し、本当に恋が終わった集は「次は自分が背中を押す」と、楽と約束を交わすのだった。
次回、第11話。
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絶対モテるくせに、頑固に叶わぬ恋を見ていたとかいうシュウ君こんちくしょう。
楽『ずりーぞ、お前だけ俺の好きなヤツ知ってるなんてっ!』
シュウ『ではクイズです♪ 私の好きな人は誰でしょう?』
絶対モテるくせに、頑固に叶わぬ恋を見ていたとかいうシュウ君こんちくしょう。
■タカネノハナ
ある日、日直で組んだ宮元るりから、楽は「シュウにも好きな奴がいる」と聞かされた。
るりは当然、知ってるものだと思ったらしい
ある日、日直で組んだ宮元るりから、楽は「シュウにも好きな奴がいる」と聞かされた。
るりは当然、知ってるものだと思ったらしい
なんだよ、マトモに答える気ねぇんじゃねーかっ。
まあ、もちろん教えてくれないワケで
彼は「高嶺の花」と呼び、ずっと胸に秘めておくつもりだったらしい。
彼は「高嶺の花」と呼び、ずっと胸に秘めておくつもりだったらしい。
ましてや楽君だと、ほら絶対アレですし……。
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ある意味、女性陣では、楽が一番頼りにしてるっぽいとかいう悲しい関係。
楽『んー…、高値の花、ねぇ……。お前、“花みたい”って言われる事あるか?』
つぐみ『ハァ!? なーにをいきなりワケの解らん事をっ!』
ある意味、女性陣では、楽が一番頼りにしてるっぽいとかいう悲しい関係。
■無自覚ストライカー
そこに、折りよく折悪しく「まさに恋心を隠す」少女、つぐみが出くわしてしまったのだから
そりゃまあ、実感のある言葉になる。
そこに、折りよく折悪しく「まさに恋心を隠す」少女、つぐみが出くわしてしまったのだから
そりゃまあ、実感のある言葉になる。
隠すだろうな……。誰にも言わず、相手にも言わず、その恋が終わるまで、隠し続けるのだろうな…
もし、手の届かなそうな人に恋をしたら?
それを貴様が聞くか!
それを貴様が聞くか!
つぐみは大切な千棘の為に、自分は身を引く覚悟を固めているワケで……。
そんな彼女自身、楽からの「女性としての評価」は非常に高いっぽいのも、妙に皮肉ですよね。
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一方、シュウ君を嫌う事にかけては作中トップを爆走するるりちゃん、ふと思う。
何故「楽にも話してなかった」事を
自分だけには話したのか
るり『いつもいつも、人を食ったような態度ばかりして……』
『あーいう能天気が、一番頭に来るっ』
一方、シュウ君を嫌う事にかけては作中トップを爆走するるりちゃん、ふと思う。
何故「楽にも話してなかった」事を
自分だけには話したのか
俺、好きな人いるよ?
当時、私は「るりちゃんが好きなんですねわかります」と思いましたが、そうじゃなかった…。
黙っててくれそうだから?
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ここ、先生も一瞬「ふっ」と息を吸い込んでたんですね。
黙っててくれそうだから?
キョーコ先生『―――舞子、お前には先に話しておくか』
『先生なぁ、来月結婚する事になったんだ』
ここ、先生も一瞬「ふっ」と息を吸い込んでたんですね。
■良い知らせで悪い知らせ
そんな集くん、感心にも夕暮れまでキョーコ先生のお手伝いをしていたところ、衝撃の告白を。
彼女に恋をしていたのか……。
そんな集くん、感心にも夕暮れまでキョーコ先生のお手伝いをしていたところ、衝撃の告白を。
彼女に恋をしていたのか……。
お前は何だか、一人だけ大人だなぁ……。ちゃんと青春しろよっ?
始まりは高校入学から間もなく。
先生も、少しだけ覚悟を決めて口にした演出、思えば気付いていたんですね。
先生も、少しだけ覚悟を決めて口にした演出、思えば気付いていたんですね。
彼も、思わず硬直。
すぐに気を取り直す辺り、さすがですが――――。
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翌日、クラスで発表した時も、集くんはいつもの調子でおどけて見せますが
るりちゃん、一発で「おかしい」と気付く。
翌日『私、結婚するから。今月で学校辞めるわ♪』
翌日、クラスで発表した時も、集くんはいつもの調子でおどけて見せますが
るりちゃん、一発で「おかしい」と気付く。
■「大人」と自己満足
その後、また屋上で「集の好きな奴は誰だ?」とダベッていた楽は、彼の本当の気持ちに気付く
知らず知らず、彼の本音が垣間見えた
が。
その後、また屋上で「集の好きな奴は誰だ?」とダベッていた楽は、彼の本当の気持ちに気付く
知らず知らず、彼の本音が垣間見えた
が。
悔いの残んないよーに、なんてのは、こっちのただの自己満足だ。
看破されたシュウは、苦笑しながら返した。
不幸を広げる事は無い。
不幸を広げる事は無い。
彼らしく軽快で、大人で正論で反論の余地も無い。
当人がそう言うのだから。
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逆に自分はどうだ? 楽だって『小野寺が幸せなら、その邪魔なんてしたくない』と思う。
わざわざ伝え、後味を悪くしたくない
彼女を傷付けたくない
楽『後悔はしないのか……?』
『俺は? 小野寺にもう会えなくなるとしたら?』
逆に自分はどうだ? 楽だって『小野寺が幸せなら、その邪魔なんてしたくない』と思う。
わざわざ伝え、後味を悪くしたくない
彼女を傷付けたくない
告白なんて、確かにしねーのかも……。でも。
想像するだけで吐血する!
だが楽くん、現状維持ばっかしてっと、マジでそうなりかねんぞチキショウ!
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どなたか、楽くんに超人十字架落としをかけられるお方はいらっしゃいませんかー!
だが楽くん、現状維持ばっかしてっと、マジでそうなりかねんぞチキショウ!
楽『でも、それで本当に良いのか? お前はそれで納得できるのか?』
つぐみ『―――おそらく、納得する、しないの話ではないのだろう。仕方ないのだ』
どなたか、楽くんに超人十字架落としをかけられるお方はいらっしゃいませんかー!
■仕方が無いのだ
楽は、「自分だったらどうだろう」と考え続け、理屈では納得できるが、感情で納得できずに
再びつぐみに相談を持ちかける。
楽は、「自分だったらどうだろう」と考え続け、理屈では納得できるが、感情で納得できずに
再びつぐみに相談を持ちかける。
えー!? まさかお嬢が結婚するのか!? 貴様以外の男とーーーっ!?
しかし惜しかったなつぐみ!
もしそうだったら、ワンチャンだったのにな!
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考え抜いた楽の結論は、「集を応援する」という事だった。
このまま、何も言わずに見送るというなら
それを応援する。
もしそうだったら、ワンチャンだったのにな!
楽『だからせめて、先生が行っちまったら……、一回くらい飯おごらせろよ』
考え抜いた楽の結論は、「集を応援する」という事だった。
このまま、何も言わずに見送るというなら
それを応援する。
結局、集の考えを変える論理は見つからなかった、でももし「考えを変えるなら」、その時も応援する
精一杯に、お前の味方で居続ける、と。
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この瞬間の楽と集の顔、作画的にもホント熱かった!良いシーンだった!
つぐみ『一条楽! 一度しか言わん、よく聞け!』
『―――それはきっと納得するしか無いだけで、納得したいわけではないのだ』
この瞬間の楽と集の顔、作画的にもホント熱かった!良いシーンだった!
■背中だって押してやる
だが当日、つぐみの渾身の「回答」を受け取った楽は、集の本心に気付けた気がして
彼にぶつかり、彼の建前を引っぺがした!
だが当日、つぐみの渾身の「回答」を受け取った楽は、集の本心に気付けた気がして
彼にぶつかり、彼の建前を引っぺがした!
そのウソは多分、俺じゃなくても解ると思うぞ。
シュウが建前で笑ってるって、鈍い楽でさえ気付けた、彼の気持ちはきっと先生にも伝わってる。
なら、もう我慢しないで口でも伝えてこい
すっきりしてこい
なら、もう我慢しないで口でも伝えてこい
すっきりしてこい
あの人は「ちゃんと青春しろよ」、と言っていた!
■良い男になるよ
やがて、るりも見紛うくらい「本気で」自分の気持ちに向き合った集は、見事に玉砕した。
先生は決して驚かず、平静に笑って返す。
やがて、るりも見紛うくらい「本気で」自分の気持ちに向き合った集は、見事に玉砕した。
先生は決して驚かず、平静に笑って返す。
ちゃんと青春してるじゃないか……、お前はきっと良い男になるよ。元気でな、舞子。
集は、傷つけるに決まってると思い、キョーコに告白できなかった。
だから「笑って見送る」のが彼女の返礼。
だから「笑って見送る」のが彼女の返礼。
本音を隠せたと思ってた「子供」は、精一杯に青春できた。
自分の本音に向き合えた集は、「きっと良い男になる」と彼女は微笑み、集の恋は終わる――――。
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なんかもう、ホントいつも以上に小野寺さんに癒されますわ今週……ッ!
集『サンキューな、楽。すっきりした』
『俺の趣味じゃないやり方だったけど、悪くないもんだね、こういうのも……』
なんかもう、ホントいつも以上に小野寺さんに癒されますわ今週……ッ!
■ヤクソク/イツカハ
やがて、いつもの調子に戻ったシュウ君は、今度は楽が告白する番だとやり返すのだったが……。
イヤハヤ、まったくごもっとも!
やがて、いつもの調子に戻ったシュウ君は、今度は楽が告白する番だとやり返すのだったが……。
イヤハヤ、まったくごもっとも!
楽がもし後悔するような選択をしそうになったら、今度は俺が、そのケツ蹴っ飛ばしてやるよ♪
楽は楽のペースで良い。
けれど、もし後悔しそうになったらと笑う集。
けれど、もし後悔しそうになったらと笑う集。
その友情に応え、楽は「何も理由が無いのに下校に誘う」という一大決心……!
■恋を焦らせない理由
とりあえず、楽くんは打ち首獄門晒し首の後、町内十週走ってくるべきだと思った第10話。
いや、シュウ君の為に考え抜く姿とか本当にカッコ良かった!
良い話だった!
とりあえず、楽くんは打ち首獄門晒し首の後、町内十週走ってくるべきだと思った第10話。
いや、シュウ君の為に考え抜く姿とか本当にカッコ良かった!
良い話だった!
だがそれをよりにもよって、つぐみに振るとか貴様の血は何味だ!
女友達の中で、一番ああいう話がしやすいんだろうなー
と、改めて思う次第。
不憫。
と、改めて思う次第。
不憫。
でも楽と小野寺、二人が相思相愛だと「バラさない」のも、今回ので何となく納得できたような。
二人が成就するって事は、周りがフラるって事ですし
そういう事なのかなーって。
そういう事なのかなーって。
集くん自身は叶わない恋をしてたから、友達には精一杯、正直に「恋」して欲しいなーみたいな。
次回、第11話。
さあ終わりが見えてきたからちきしょう!
さあ終わりが見えてきたからちきしょう!
■関連感想記事
第1話「コレカラ/キヅイテ」
第2話「インネン/ショウブ」
第3話「ヒツヨウ」
第4話「ハハオヤ」
第5話「オシエテ/ラクサマ」
第6話「オイシイ」感想
第7話「イモウト」
第8話「マジカルパティシエ小咲ちゃん!!/ハタラケ」
第9話「オソウジ/オミマウ」
第1話「コレカラ/キヅイテ」
第2話「インネン/ショウブ」
第3話「ヒツヨウ」
第4話「ハハオヤ」
第5話「オシエテ/ラクサマ」
第6話「オイシイ」感想
第7話「イモウト」
第8話「マジカルパティシエ小咲ちゃん!!/ハタラケ」
第9話「オソウジ/オミマウ」