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Channel: GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記
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ガンダムUC バンデシネ 13巻 [福井晴敏&大森倖三]感想。語られる“フロンタルの目的”、熱意なき革命。

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 展開は原作版になぞらえ、OVA版より更に『MS描写』が強化された漫画版。

サイド共栄圏思想、発表。“カイ・シデンの見た宗教戦争”、更なる混迷へ

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※画像右下隅クリックで拡大。

 箱が“スタート”にあったという種明かしと共に、フロンタルの目的“サイド共栄圏思想”が発表!
 要は、宇宙の方が総力は大きいのだから、連帯し地球を排斥すれば
 支配から脱せられる、という身も蓋も無い思想。

 ミネバは、互いを理解しようとする理想も、シャアのような熱意も無いと切り捨てる!

V時代の先取り
 実際、連邦政府が『まとめ役』を放棄したVガン時代、現代以下の“戦国時代”に突入
 地球圏自体がグダグダに……。

 もしくは『ジオン』が主導するなら、ただ連邦からジオンに指導者が変わっただけに過ぎませんし。

宇宙と地球の調和も、人の革新もない、争いが続く未来

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 フロンタルは『機械的』であり、合理的に計画し合理的に人を殺す……。

“箱”の在処へ
 ネェル・アーガマと合流したジンネマンらガランシェール隊は、箱の座標確定までは協力する
 反乱を起こし、ネオ・ジオン部隊を呼び込んでしまった。

 占拠されたネェル・アーガマで、ミネバはフロンタルに信念を問いただし失望する。

 それは『ジオン』が力を得る方策に過ぎず
 地球と宇宙の立場を逆転させ、いずれ同じように戦いを引き起こすだけに過ぎなかったからだ。

 ミネバはタクヤ達に呼びかけ、ユニコーン奪還作戦に動き出す。

本作オリジナル、カイ・シデンの戦いも本格化……!

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 一年戦争、カイ自身の苦い経験が忠告を口にさせた。

暗躍する『何か』
 一方、カイはリディの父『マーセナス上院議員』と会談、アナハイムとビストの支配を終わらせたい
 彼に協力を依頼されたが、これを“ただの勢力争い”だと断じ
 断るも同然に『保留』にしてしまう。

 そんな彼がダカールで見たのは、罪なきムスリム(イスラム教徒)が虐殺される姿……!

 あの、超巨大モビルアーマーの惨禍が『イスラムの報復』と知り
 白人たちが暴動を起こしたのだ。

しかし事態は、大きな『組織』を匂わせる展開に

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 優しいムスリムの少女は殺され――――

自作自演?
 今回、ムスリムの老人と女性たちが、意図的に集められ殺される、という惨劇が。
 カイは彼らを警戒するもの、公安の仕業と考えましたが
 女子供を殺しても憎悪を煽るのみ。

 イスラムへの報復に見せかけ、女老人を殺した者は誰か?

 保留に終わりましたが、イスラムの『男達』を煽りテロを起こさせる為の自作自演か……?

 だとすれば、シャンブロを作った連中の残党って辺りか?

ハロ『ト・ツ・ゲ・キ!』

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 そして今巻の癒し要素、ミコット、ナイスアタック!
 ハロ強ぇ!

 ポットでぶん殴るミネバ様といい、和む、和むぞ!

 殺伐とした中、笑える展開だった!

収録

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 今も夢見る、二度と会えぬ我が子……

 角川コミックス・エース「機動戦士ガンダムUC バンデシネ」13巻。
 原作:福井晴敏、漫画:大森倖三、月刊ガンダムエース連載。角川書店発行。
 2015年5月発売(前巻2014年12月)

 宇宙と惑星と Act3~9。

 総扉イラストは今巻、歩いてただけのバンシィデストロイモードさん。
 珍しく、MS戦らしいMS戦なし。



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