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Channel: GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記
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アルスラーン戦記 第六章「王都炎上 ~後編~」感想。“序章”、終わりを告げる

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王都陥落。誠意を貫いた万騎長サーム、哀しくもカッコ良かった!

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 陥落する王都、肝は“王族逃亡用の水路”を知っていた銀仮面卿、カーラーンが教えたのかもですが。
 状況的に、王さまも彼が密かに捕らえているようですし
 アルスラーンの兄で確定でしょうか?

 また、ラストでは“運命の歯車は回り始めた”と語り、序章の終わりといった風情。

そして少年は王となる
 素晴らしい強さを見せたギーヴも、飄然としてるくせに女官を殺され怒ってしまう辺り
 合理性だけでなく、ちゃんと芯があって男前!

 そして王国奪還の鍵はカーラーン、彼も信念があると幾度も描かれ、激突が気になりますね。

ナルサス『我々四人だけでは、王都を救う力にはなりえません…』

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 包囲網の中、ナルサスは機を待ち続ける

王都陥落
 パルス暦320年11月、王族用脱出路を、何故か知っていた『銀仮面卿』らの直接攻撃を受け
 中枢たる王宮が真っ先に落城、更に内部から奴隷が扇動され
 遂に、王都自体が陥落の憂き目を見る。

 予見していたナルサスは、事後、カーラーンが独自に動くと読み行動を開始。

 また、銀仮面と戦った楽士、ギーヴは密かに難を逃れ
 黒髪の女弓使いはいずこかへ急ぐ。

 次回、第七章「美女たちと野獣たち」

兵士『万騎長ガルシャースフ様! あれを!』

ガルシャースフ『大将軍、ヴァフリーズ殿…………!』

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 第2話登場組では、大酒呑みのクバード、クシャエータの名前は挙がらず。生存?

唾棄すべき敵に
 王都では、敵は殺害した諸将を晒し、パルス軍を挑発
 理知的な万騎士長サームは、ここはぐっと堪えて、近郊の味方国“ペシャワール”を待とうと提案する。

 また王妃は“王”の心配こそするも、“殿下”に言及しない

 殿下、外見的には王妃似なんですが…?

『このような事になる前に、父王陛下は奴隷を解放するべきだったのです…』

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 城中二人の万騎長で、キレイに性格が違うのが面白い。

“パルス文化”の埒外より
 王都は、ナルサスが予見した通り『奴隷への呼びかけ』がきっかけとなり、不満が噴出し始める。
 だが“支配者層”の多くは、危機感が薄かった。

 見ろ、おぬしは十人の謀反人を殺したが、代わりに千人の謀反人を生むことになるぞ―――!

 そもそも、『奴隷は従うもの』という常識があり
 それゆえに鈍感になるのだ。

 今回の件は、奴隷解放という『異文化』がもたらされたのが大きいのでしょうね。

 一話で王子がいってたみたいに、当たり前だったのですから。

万騎長サーム『奴隷たちを、力で押さえつける事は不可能です』

王妃『何故ですか?』

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 傍目には間抜けとも言えるやりとりが、今回『いかに予想外の事態であるか』、と語っています。
 理知的な万騎長サームは、奴隷の待遇改善を提案しますが
 数が多過ぎ、即断できるはずもなし

 結果、ここで『問題を先送りにした』が為に、王都は陥落したとも言えましょう。

宰相『そなた、弓だけでなく才智も優れていると見たが、どうかな?』

『その才智を見込んで、一つ、頼まれてくれぬか?』

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 宰相、君主の政治的補佐が役割。この国だと事実上の政治トップか。王様は政治苦手らしいですし。

流れ者には囮の役を
 一方、戦いで優れた腕前を示したギーヴは、『密かに王妃を逃がす』大役を押し付けられたが
 実際は、単なる囮役だったのだ、と自ら察知する。

 エクバターナ百万の民を捨て置くとは…、やれやれ、どこぞにまともな王はおらんもんかね…。

 とはいえ、王妃が脱出を企んでいる事自体は事実。
 楽士ギーブは呆れる。

 この人、王族をやたら嫌っている感が、逆にどっかの王族っぽいと感じます。

ナルサス『敵はルシタニアと奴隷、合わせて数十万……』

『しかし、軍に勝つ事はできずとも、将を討つ事は出来よう』

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 ナルさんが王都陥落を確信しきってて辛い。

“インフラ”の反乱
 一方、ギーヴのいう『まともな王』たる器を持つアルスラーン殿下は、なお郊外に留まっていた。
 ナルサスは、奴隷による王都陥落を確実視し
 その後を見据える。

 彼は、敵の信頼を得ていないカーラーンは、戦後に殿下を狙い手柄を立てようとすると見る。

 手柄を独り占めすべく突出した彼を
 逆に返り討ちにし、敵を削り情報をも得ようという寸法だ。

偽・王妃『王妃様のお考えがどうであろうと、私は役目を果たすまで!』

ギーヴ『そういうのを、“奴隷根性”というのさ』

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 金的を喰らって悶絶するギーヴ!? 嗚呼、声からイケメンさが消えた……!

奴隷根性
 一方、偽王妃の正体を看破したギーヴは、“奴隷根性”を痛烈に指摘してのけるのだったが
 使命感に燃える官女は、その真意を考える余裕もなく
 ギーヴを置いて、先に行ってしまう。

 彼としては、捨て石にされたんだから、お前も奴らを見捨ててやれ的な雰囲気なのですが……。

 見事なゴールデン☆ボール狙いであった――――。

銀仮面卿『まさかこのようなところで、王妃様に出会えようとは…』

『王座に座る者の威厳はどこへやら』

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 この場に居る女=王妃と考えた、この通路が『そういう通路だ』と知っているという事。

狂乱する“銀仮面”
 が、通路を逆に通ってきた『銀仮面』とカーラーン率いるルシタニア強襲部隊に、官女は鉢合わせ。
 正体を見破られ、役に立たぬ者は要らんと殺害される。

 パルスに、真の正義を敷こうと志す者だ――――!

 当初、王妃と誤解した彼は理知的。
 目的すら口にします。

 パルス『再建』を図っているのは明白ですが、ルシタニア軍をどうする気なんでしょ?

ギーヴ『―――顔を見せたらどうだ、色男!』

『それとも、血の代わりに水銀が流れているから、そんな素顔になったのか?』

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 ギーヴ、銀さんの素顔を知ってるんでしょうか?

怯える仮面
 しかし、多勢に無勢を承知で進み出たギーヴは、仇討ちとばかりに銀仮面と一対一に。
 肝が据わった男じゃあないか!

 ギーヴは、ランプを壊して火を弾けさせ、銀仮面卿を激しく動揺させる。

 仮面は火傷。
 やはり、火がトラウマであるらしい。

 察するに王に焼き殺されかけ、生還したってところなのか?

銀仮面卿『その…、その小うるさい蚊を叩き潰せ! 我々は先に行く』

ギーヴ『おやおや? つれないねェ…、銀仮面』

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 壁に追い詰められた…、と見せかけての逆転劇!

そうしよう♪
 結果、銀仮面を戦闘不能に追い込んだギーヴは、彼が残した五人を瞬殺する。
 その剣技、実戦慣れした鮮やかさ!

 良し。混乱に紛れて財宝の一部を頂戴しよう、ついでに美人もいたら頂戴しよう。そうしよう♪

 実戦慣れした彼は、火事場泥棒を決め込もうと決め
 こっそりと場を離れる。

 だが『王族用通路』は、いまや敵兵で満ち満ちる無残な有り様――――。

万騎長サーム『王宮から火が…! まさか!?』

『―――カーラーン! 寝返ったとの話は、本当だったのかッ!』

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 勇士サーム、無残に雑兵に殺されるのが一層に辛い。

騎士、落日を走る
 やがて、予期せぬ『内側からの攻撃』に晒された王宮は、火を放たれ燃え落ちてゆき
 護ろうとしたサーム、ガルシャースフは戦死。

 狗が人間の地位を云々するなど、片腹痛いッ!

 頑固な男はカッコイイ!
 が、銀仮面に言わせれば『仕える主を間違えた』という事か……。

 誠実なサームも、頑固なガルシャースフも戦死。

 中から攻め寄せた部隊は、捕縛された奴隷たちを煽って内側から開門、遂に落城する。

ある者は 暗き暴威に暗躍し――――

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 直接制圧には加わらない銀仮面、ってか彼ってシリーズだったの!?
 単なる衣装なのか、同じ過去を持つのか?

 怪しすぎる!

ある者は 夜暗を染める戦火を眺め――――

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 結局、ギーヴさんは華麗に城外に脱出したらしい。
 さすがすぎ。

またある者は 信じる正義の下に、歩みを急ぐ――――

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 殿下メンバーの一人、黒髪の女弓兵さんも登場。さて?

“序章”閉幕
 やがて、これで物語のプロローグはお終いです的なナレーションが入り、殿下たちも出陣。
 王都陥落=カーラーンが動くと見て、迎撃に出る。

 無数の思惑が渦巻き、運命の歯車は、回り始めた―――――。

 OPとEDを見るに、ギーヴたち二人の合流
 また物語が動くっぽいですが…?

予告『異教徒の王妃を遇するのであれば、残酷な刑死あるのみのはずであった』

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 金田一少年の事件簿の作者、さとうふみや先生。『幸福の科学』入信でも知られる女性作家さん。

交易路の陥落
 さて、友好国“ペシャワール”の存在とED,砂漠を渡って友邦を頼る展開でしょうか?
 やはり王国は陥落してしまいました。

 が、交易の要衝が『他の宗教を一切認めない、ガチガチの一神教に占拠』たぁとんでもない……。

 状況的に、パルスを『道』に通商していた文化圏には大問題ですから
 とりあえず手は借りられそう。
 さて?

 次回、第七章「美女たちと野獣たち」
 亡国といえばだ…。



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