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Channel: GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記
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アルスラーン戦記 第一章「エクバターナの栄華」感想、繁栄絶頂の王国に過ごす、“善良な”王子の物語。

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 1986年開始、続行中の小説が原作。その漫画版を元にしたアニメ作品。原作未読

中世、中東と西洋の激突をモチーフとした大河作品。予告で壮烈なネタバレ!

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 善良で好奇心に富み、相手の善性を疑わない王子という、約束されたバッドルートな主人公から物語開始。
 ファンタジーですが世界観は現実的で、情勢が掴みやすいですね。
 さて、どんな過酷な世界、着地点が待つのでしょうか。

 神の下、人はみな平等だ! ―――よって、神に従わぬ異教徒は差別し、殺しても良いッ!

「支離滅裂だ…!?」
 そして、なんという漫画・荒川さが溢れる一言だろうか!
 ギャグにしないと洒落にならんね!

 栄華を極めた王都、軍勢同士の激突と作画的負担が凄まじいですが、CG併用で解決してるのも面白い。

パルス暦317年、国王は30万の軍勢を以って“ルシタニア”を撃退―――

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 凄まじい兵の数、人の海!今時の週間アニメは凄まじいわ。

捕虜と王子
 交易の要衝に栄えるパルス王国、とりわけ首都エクバターナは空前の繁栄に浴していたが
 彼らの「奴隷制度」への異議、人は平等だという建前を掲げ
 西方の一神教、ルシタニアが侵攻を開始。

 パルスは彼らを一蹴し数人の捕虜を捕らえるが、少年捕虜が王子アルスラーンを人質に、脱走。

 アルスラーンはなんとか解放され、捕虜は故郷へと逃げ帰るのだが
 その言葉に、アルスラーン王子は感化される。

 だが3年後、ルシタニアは王都まで迫り、パルスは防衛戦を展開、14歳のアルスラーンも戦場に立つ。

 次回、第二章「十四歳、初陣」

ヴァフリーズ『この程度は、“技”とは申しませぬ。ただの剣の基本動作です』

『ただし、その基本を鍛えなければ、技も威力を失います』

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 基本を磨きなさいませ、殿下……と、含蓄ある言葉より「序章」開始。

幼き殿下「アルスラーン」
 西の国家、ルシタニアの侵攻で友邦国が危機に陥り、大国パルスの王は自ら出陣、これを撃退した。
 残された王子は、首都で無聊をかこつ。

 立派な王になる、とは何なのだろうな……?

 まだ11歳、帝王教育の途上。
 優しい王子は、無骨そのもの父、謎めいた冷たさを持つ母に、冷たくされつつも純心に育っていた。

 これが平時なら、民の心を汲める良き王になるのでしょうが――――。

万騎長キシュワード『殿下の心の健やかさを、こやつらは解っておるのです』

大将軍ヴァフリーズ『遠征、ご苦労であった』

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 見るに、大将軍が本来のの軍統括官、複数いる万騎長が上位幹部ってところか。

マルヤム防衛戦、戦勝
 やがて、友邦国を自ら守りぬいた国王が軍と共に帰還、殺しても死にそうに無い精強なる王!
 いかにも戦死しそうな雰囲気だ……。

 頼りないなぁ…、俺達が護ってやらなくちゃ、だな!

 対する11歳のアルスラーンは儚く、三人の少年達がいかにもな言葉を言う。
 彼らも、成長し活躍をするのでしょうか。

 なお国王の名はアンドラゴラス三世と、マンドラゴラみたいな名前。

護衛『王子、あまりこのような場所に……』

アルスラーン『いや、自分で聞いてみたいのだ。外の国の事を』

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 その後、好奇心が強く、また「他人に憎まれる」という事を知らないアルスラーンは
 敗戦ルシタニア人、捕虜の元へと自ら赴く。

 彼ら「奴隷」に、話を聞いてみたかったのだ。

アルスラーン『な、なあ、そやつを離してやってはくれぬか…?』

捕虜の少年『――――! そうか、だったら!』

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 嗚呼! 平和ボケした三人の子供が!

“人質”アルスラーン
 だが、逃げ出した捕虜の人質にされてしまい、同い年の捕虜の少年と街中を駆け回る。
 あまりにも広く、あまりに豊かな王都。

 なんと豊かな国だ…、物と人が溢れかえっている……!

 サブタイである王都エクバターナは、陸上交通の要衝、物が頻繁に行きかう事で莫大な富を得ている
 交易都市であり、その富を護り、裏付けられた国軍を有した
 飢えを知らぬ、豊かな国であった。

 しかし、異教徒国家“ルシタニア”の捕虜は反発する。

捕虜『奴隷が多いようだが?』

アルスラーン『? 奴隷の多さは豊かさの象徴だ。何故、おぬしは逃げるのだ?』

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 嗚呼! 王子が後々、自分が奴隷になりそうな一言を!

価値観の違い
 何故なら、ルシタニアの価値観では「奴隷」は悪であり、パルス国では必ずしもそうではないのだ
 捕虜は高らかに平等を謳い――――。

 神の下、人はみな平等だ! ―――よって、神に従わぬ異教徒は差別し、殺しても良いッ!

 なんというマッチョ主義!?
 理想を掲げ、理解しない「悪」は死ね!とかいうマッチョ主義!

 まさに悪人に人権は無い!

 だが、決定的な価値観の違いにアルスラーンは惹かれ、語り合いたいとより強く願うようになる。

国王『土産だ。良い絹が手に入った』

王妃『そうですか! そこに置いておいてください…』

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 一方、息子に冷たかった王妃さまは、ダンナにも冷たい&ダンナ自身それを理解していると判明。
 政略結婚の不満とか、そういう類なのか?

 これが崩壊の第一歩なのか?

捕虜『もはや、ここまでか……!』

アルスラーン『投降せよ、無駄死にをするなっ』

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 さて次回、どんな最悪の再会となってしまうのでしょうか……?

大団円……?
 結局、追い詰められた捕虜は死に物狂いで逃走し、アルスラーン自身も庇った事で、逃げおおせる。
 王子は「原因」となった子供らも許し、ひとまずは大団円……?

 俺、大きくなったら絶対騎兵隊に入って、殿下にお仕えします……!

 かくて、王子が国の内外に目を開き、将来の敵と忠臣を作るという大河ドラマ王道の展開に。
 また、若き万騎長ダリューンと、友を登用して欲しいとか
 まだ王位なんて遥か先だとか……。

 いかにも、王が夭折し王位を継承するフラグを立てる二人――――。

捕虜の少年『皆、無事でいろ! 必ず助けに戻るぞ!』

アルスラーン『囚われている、他のルシタニア人にも話を聞きたいな…』

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 また、少年が助けようとした「仲間たち」は、彼と同様に“奴隷”への抵抗感が強かった
 頑強に暴れ、殺されてしまっていた。

 まだ11歳のアルスラーン王子は、世の無常を少しずつ知り始めてゆく――――。

アルスラーン『まだこの先、何十年も父上の王位は揺るがぬだろう』

『父上が居れば、我がパルスは安泰だ』

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 あんまり変わってないぞ…?

王都陥落……?
 しかし、それから三年で「友邦国」は陥落し、ルシタニアの進撃は王都エクバターナにも達した
 王都は血と炎に彩られる事となる。

 パルス暦320年、秋…。王太子アルスラーン、時に14歳。初陣す―――――!

 次回以降、本編スタートってとこですかね。
 さて王都はどうなるのか。

 と思ったら、次回予告でストレートなネタバレが……!

予告『少年は、そして王となる――――!』

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 で、同じ放送枠だった「七つの大罪」、鈴木先生エンドカードという趣向。

崩壊前夜
 前期、「七つの大罪」でのエンドカードに押され、視聴を開始。
 同じファンタジーでも趣は大きく違い
 大河作品の雰囲気。

 それはそれとして、エンディングのアルスラーンがヒロイン過ぎる件はどうなの!?

 また、街中を駆け回り、平民の日常風景を描いて見せた、二人=二つの国の価値観を打ち出したり
 ひとまず、ここがどんな世界なのかを視聴者に見せてから
 物語が動くってのも素敵!

 次回、第二章「十四歳、初陣」

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 なし


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