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Channel: GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記
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ドラド HG レビュー [ガンダムAGE 1/144]

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 バンダイ、ガンダムAGE 1/144 HGシリーズより。その他レビュー目次はこちら。

地球圏侵攻に伴う、ヴェイガン第2の主力量産機

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 HG 1/144 ドラド (機動戦士ガンダムAGE) のレビュー。
 左から塗装済みサンプル、設定画、前世代の主力量産機ガフラン。
 メカデザインはヴェイガン系担当の石垣純哉氏。

 A.G.140年代におけるヴェイガン主力量産機。
 従来の主力よりも特に運動性に優れ、連邦のジェノアス凝魄掬櫃靴拭
 戦略上、母艦や拠点での運用を想定して開発されており、可変機構は排され「翼」も小型化している。

■ヴェイガン構造の量産機
 HG AGE シリーズNo11、2012年1月発売。定価1200円。
 完全新規金型キット。同時期の新規金型HGUCは133番ドラッツェ。ポリキャップはPC-001A.

 細マッチョな体型を再現した2012年最初の新規金型キット。
 写真ではやや大人しそうな印象ですが、実物は標準的な連邦サイズ(ジムやアデル)より一回り大きく
 ブレードアンテナが生えていることもあって凶悪な印象になっています。

 羽根がない分、ヴェイガン系の中では妙にポーズをとらせやすいのも特徴。
 一年前のキットですが、思った以上にカッコいいですね。

高い俊敏性を持ち、前線に絶賛された量産機

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 頭部アンテナを含む頭頂高は約15cm。約13cmの連邦系MSに比して一回り大きなサイズとなっています。
※このキットにビームサーベルは付属しません。

 第2部冒頭、ジェノアス兇肇轡礇襯鼻璽覯虜成編成を圧倒した印象が残る量産機。
 サンプル写真で妙にのっぺりした印象だったので購入を控えていたんですが
 結局最近になって購入してしまいました。

 さて完成してみると、メリハリの効いたファイターっぽい体型をしておりなかなかカッコイイです。
 頭頂高も一回り連邦系より大きく、こんなのが相手では苦戦するはずだと納得。
 ガフランといい、ヴェイガン系キットは写真で損をしている気も。

※と偉そうに書いてますが、私も上手く撮れません。
 実物はもっとカッコイイです。

 合せ目は多いですが、昔のキットと違ってゲート跡(ランナー切断の跡)が表にきてないせいか
 そのまま組んでも、昔ほど気にならないように思えます。

■簡単工作
 ガンダムマーカースミ入れ筆ペン黒でスミ入れ。
 胸部クリアパーツを、裏からガンダムマーカー金で塗装(手軽です。効果はやらないよりマシ程度)。
 尾部ビームライフルの先端を接着。同じく砲口を黒マーカーで塗装。
 頭部アンテナをヤスリで磨いてシャープ化。
 背部の翼をヤスリで磨いてシャープ化。

付属品では、ビームサーベルがやっぱり不満

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 この画像はハイキューパーツ社のフルバーストソード1/144。エネルギー溢れる造形。
 可動性は一言でこんな感じ。

 個人的には(レギルスを除けば)HG ヴェイガンで一番イケメンなのではないかと。

■付属品
 左右共通の平手が二つ、握り手が二つ。
 ミサイルランチャー(三連ビームバルカン)が二つ付属。
 PC-001Aポリキャップは、1-3-9-10が1個、7と14が2個ずつ余る。

 ビームサーベルは付属しません。
 HGUCのジム供▲吋鵐廛侫 爾覆匹防嫗阿垢襦SB6」の規格に準じています。

■可動性
 全体に良好。
 特に首は良く動きます。
 腹は動きませんが、腰のボールジョイントと形状の具合が良いのか不満は感じません。

 足と腰の接続はポリキャップ8を使った大型ボールジョイント。
 腿回転もなく、最近のHGUCではユニコーン系の0096年世代機などに多く見られる構造です。

 足首は形状的に傾けるのが難しいです。靴側をきちんと手にとって可動させるのが吉。

「死ねよや地球種!」

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 素立ちなら尻尾がつっかえ棒に使えますが、ポーズならアクションベースがあった方が便利。
 やっぱり尻尾がバランスを崩してしまいがちです。

 その尻尾は設定上は直結型ビームライフルになっており
 これまたフレキシブルに動きます。
※伸縮ギミック付き。

 ただ先端にスキマが開きやすい気がしますので、組み立て時に接着した方が良いのではないかと。

 アデルと並べるとサイズの違いにちょっとビックリしますが
 手足の細さから、単にデカイのではなく、技術的により進んだものであるという設定も感じさせます。

■ドラドL
 隊長仕様として「ドラドL(黄色)」があり、実は頭部形状が異なっています。
 本キットでも再現が見込まれており、実は頭部のみランナーを切り替えられる構造になっていましたが
 放映終了から半年を経た2013年4月現在、キット化の見込みはなし。

 あ。「ククク、優れたキットは温存されるのさ」ってあっちで黒い人が言ってました。

単独での長距離巡航能力を持たない、汎用タイプのヴェイガン機

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 緒戦や「鹵獲」後の解説など、俊敏さがクローズアップされていた機種でしたね。

■ドラド
 型式番号:ovm-e、全高:20.0m、重量:33.1t。
 標準装備:ビームサーベル、ビームバルカン、尾部ビームライフル、拡散ビーム砲。
 追加装備として、前腕部三連ビームバルカン(もしくは三連ミサイルランチャー)を装備可能。
 実戦配備:A.G.140年代。

 ヴェイガンの主力量産機。
 前世代主力機「ガフラン」とは異なる設計思想を持ち、対モビルスーツ戦に優れた能力を発揮する。
 可変・長距離巡航能力は持たないが、それ以外の性能は軒並み高い。
 160年代でも多数が見られた。

■汎用機
 艦船に積載されて前線に移動し、戦闘においては主力を担う、いわゆる通常型のモビルスーツ。
 要塞を持ち、艦船を堂々と展開する「戦争」状態を見越して開発された。

 前世代のガフランが「正体不明の存在として各地を強襲する」という部隊展開能力を求められたのに対し
 抜本的に異なる設計思想で作られた機種であり
 実は同時期に生まれた兄弟機である。

■優れた対モビルスーツ能力
 長距離巡航能力を切り捨てた分より、戦闘能力にコストが割り振られ、高い性能を有した。
 パイロットの操縦に俊敏に反応する「機体の反応の早さ」が特に優れており
 従来の連邦機では対応が困難だったという。

 加えて腕部に「電磁装甲」と呼ばれる防御機構があり
 前腕を盾のようにかざすことで、前腕周辺に打ち込まれたビーム攻撃をバリアのように無効化する。

 火力、防御力共に優れる上に運動性能が高い、優れた量産機種であった。

■連邦との技術格差
 ガフランに対し、ジェノアス兇筌轡礇襯鼻璽覯任茲Δ笋「対応できるようになった」連邦軍には
 荷が重く、連邦に頭部が鹵獲された際には、ガンダムAGE-2の整備長であるディケをして
 俺たちには及びもつかない技術が満載されているのだろう
 とさえ言わしめている。

 事実、ヴェイガンの上位機「ゼイドラ」に至っては「人型のまま、ガンダムAGE-2と同等の加速」をし
 胸部の内蔵武器はハイパードッズライフルと同等の威力を発揮しうるなど
 技術力の格差を端的に表現している。

ヴェイガンの推進機関

 光波推進と呼ばれる推進器で、羽根とスリット状のスラスターの二つで構成されている。
 特にスリットが「連邦で言うところの推進器」に相当し
 背部、腰部、脚部などに多数が見られる。

 艦船も同様で、そのまま大型化した巨大なスリットを各部に見ることが出来る。

■羽根
 あの「羽根」も推進器だが、ドラドやゼイドラ以下、羽根は小型化された機種も多い。
 特にゼイドラの例から「加速性能」には関係なかったと解釈できる。

 主に「効率の良い飛行」や「長距離巡航」の装備だったらしく
 ガフランやダナジンのような単独長距離巡航を目的とした機種に装備され
 大気圏内での飛行時に展開している他、バクトが白兵戦での姿勢制御に用いていた場面もあった。

 ゼダスやダナジンのように「単独長距離巡航」と「対モビルスーツ戦闘」の両方を獲得した機体もあるが
 同時期、性能向上に腐心したゼイドラ、ギラーガなどの上位機種の傾向から鑑みれば
 羽根はあくまで長距離巡航に向いた装備だったと見ることが出来る。

 ドラドは「拠点や艦船での運用を目的とした量産機」という設計思想の下
 最適化された機体だったのだ、と改めて察する事が出来る。

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