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Channel: GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記
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スペース☆ダンディ 第24話「次元の違う話じゃんよ」感想

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それは次元を超える愛。ワープの秘密、ゲル博士の興奮、不思議極まる第24話

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 今週もどこかトレンディな雰囲気を残しつつ……、って、ダンディの男の器がデケえ!
 でもまあ、ダンディだからなあで納得できてしまう不思議。
 四次元の元カノ、二次元の元恋敵って―――

 私が昔ポールを選んだ理由? あなたは自分ひとりでワープの秘密に辿りついたじゃない?
 ポールは、一人じゃダメな人だった………

■二次元同時進行
 宇宙がワープアウトだの次元を超えた恋人だの
 想像を絶する第24話。

 その中心を貫くのは強い男と弱い男、寂しい女の二等辺三角関係!

 一方「ゲル博士の奇妙な冒険」も進行し、ギャグが良いアクセントになっていましたね!!

『一言頼むだけで良いのよ?』『…自分で見つけるから面白いんじゃんよ』

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 真相を知ってから見直すと、全く別の解釈が感じられる。そんな冒頭。

■一次元/二次元/三次元
 十年前、ダンディは四次元人と付き合っていたが、結局、彼女は二次元人に連れ添った。
 だが彼女を追い、「ポール」が二次元宇宙ごとワープアウト
 二人も、この十年で別れてしまったのだ。

 ポールを宇宙ごと送り返すべく、ダンディは奮闘する。

 全てが終わった後、彼女が「何故ポールを選んだか」を、十年後しにダンディは知る。
 それは、とても強くて愛が深い男が、それゆえに選ばれなかった
 そんな少し寂しい物語。 

 次回、第25話「裁かれるのはダンディじゃんよ」

ゲル博士『―――まさか、あれは“別の宇宙”! なんとしても回避しろ!』

カトリーヌ『久しぶりだっていうのに、冷たいのね?』

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 ゲル博士って、博士として有能なんだなぁ……。

■追いかけて三次元
 ある日、異常なエネルギーを感知したゲル博士たちは「二次元宇宙」のワープアウトに巻き込まれる。
 実はこの宇宙、四次元宇宙人のカトリーヌを追って来た
 ポール王子の私兵であった。

 あの宇宙に追われているとか?

 それにしてもミャウ、発想の飛躍っぷりがスゴすぎる!
 これが野生の勘ってヤツか!

 その「元カノ」カトリーヌと、ダンディは再会する事となる――――。

二次元ゲル『ワープはあくまで、“同じ宇宙を移動する手段”でしかない』

二次元ビー『もしかして、もう帰れないという事ですか!?』

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 何気に、ワープ理論の「一般論」を語ってくれるゲル博士。有能。

■主よ、未知なる歓びよ
 少々前後し、二次元宇宙に取り込まれた博士は、思案顔で脱出を模索します。
 でも何より「状況」が楽しくてならぬ!

 ビーよ。科学者にとって最も幸福な時間は「未知のもの」を相手にしている時だ!!
 その高揚と比べれば、己の運命などたいした事では無いッ!

 ああ、だから毎回爆発オチでもくじけないんですね。
 解ります。

 ともかく「この宇宙をワープさせた装置」を探し、ゲルの奇妙な冒険が始まったッ!!

ハニー『ポールって人、王子様なの!? なんで別れちゃったの!?』

カトリーヌ『二つの次元の差は、とても大きかった―――』

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 まんまだ!今期、cv沢城みゆきさんのヒロイン率が高い気がする!!

■愛は次元を越えられない
 かつて、ダンディと「二次元人」のポールは、四次元人のカトリーヌを巡る恋敵だった。
 しかし「ワープの秘密」をきっかけに、カトリーヌはポールを選び
 そして別れた。

 だが諦め切れなかったポールは、宇宙ワープを実用化し、カトリーヌを追ってきたのだ―――。

 それは次元を越えた愛。
 だが、三人の愛は次元を越えて結ばれる事は無かったのである―――。

ハニー『だぁって、王子様だよ、王子さま♪』

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 例えば、日本の皇太子殿下は今年で御歳54歳になられます。

■だって王子様だよ!
 ともかく、ポールを追い返そうという段になったが、ついでハニーも付いてきた。
 今週はダンディがダンディだから、ボケ担当は重要と言えよう。

「ダンディの古い知り合いって事は、結構なトシなんじゃ?」
「でもさぁ、宇宙ごとワープしてくるような奴が、他の女に目移りなんてするのかなぁ?」

 しかしQTとミャウ
 残酷だが適切なツッコミであった。

ハニー『ねえねえ、突き破っちゃダメなの?』

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 ゴメン、ハニーが今週一番有能でしたわ!

■ハサミ>次元
 ゲル博士が吸い込まれてしまったように、接触不能、しかも「折り畳む」ことで本陣を守っている。
 ポールの守りを破る手段は、ハニーのひらめきでもたらされた。
 次元を突き破れ!

 ウエルカム! 二次元ッ!!

 文字通り、接触不能の「宇宙」で幾重にも守られた防壁
 ハサミで切り破ってゆくダンディ。

 たとえ宇宙でも、所詮は二次元、綴じ込み付録がハサミに勝てる理屈なぞ無いのだ。

ダンディ『カトリーヌ、お前がやったのか?』

『やったのは私じゃない。ただ、ポールの呼びかけが聞こえた気がしただけ…』

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 ポール王子、最後の呼びかけは届かなかったのか……。

■王子、その愛
 もっともダンディ達が仕掛けるより早く、ゲル博士の部隊が到達し「ワープ装置」を破壊してしまう。
 その正体は「一次元宇宙」。

 ぜんぶ僕が間違っていた! 戻ってきて欲しい、僕は王位継承権もこの宇宙も捨てて―――!

 だがポール渾身の通信も届くことなく
 解放された宇宙は、ダンディ達の目の前で、二次元宇宙を飲み込んでしまう。

 あわれゲル博士! ようこそ、一次元の世界へ――――。

カトリーヌ『それで十年経ってみて、どう? ワープの秘密は解った?』

ダンディ『ああ。ワープなんて存在していない』

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 ぬいぐるみの例え、解りやすかったですね。

■宇宙の切り替わり
 十年前、二人を別つキッカケとなった「ワープの秘密」。
 それは「存在しない」という事。

 同じ人間が瞬間移動しているのではない。
 同じ意識ですらない。

 ある瞬間はA宇宙の人間がダンディ。ある瞬間はB宇宙の人間がダンディ。そう自分を思いこむ

 自分が同一だと思いこみ、記憶を共有している「気がするだけ」。
 それだけの、無数の赤の他人なのだ。

カトリーヌ『――――だから、あなたは私が愛したダンディじゃない』

ダンディ『そうだな……、お前は、俺が好きだったお前のままなのにな』

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 めちゃくちゃ切ない。

■強い男と弱い彼
 ダンディは「十年前の時点」で、実は真相に気付いていた。
 自分は「別人だ」と気付いていた。

 解ってて付き合ってくれて、ありがとう――――

 気付きつつも付き合っていた。
 きっと、カトリーヌは「彼が気付いていると気付いた」から、敢えて問うたのではないでしょうか?

冒頭カトリーヌ『ワープの秘密について、何か思いついた?』

冒頭ダンディ『ワープすると、どうしてハゲるのかって、そういう事か?』

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 ワープの質問は、きっとカトリーヌなりの決別の言葉。
 でも、彼は解っていて続けようとした。

 ダンディははぐらかし、それに気付いたカトリーヌは「ポールを選んだ」のでは無いでしょうか。

 私が昔ポールを選んだ理由? あなたは自分ひとりでワープの秘密に辿りついたじゃない?
 ポールは、一人じゃダメな人だった………

 絵面はシュール
 でも、恋はトレンディ。
 切なくダンディな、大人の愛だったじゃんよ……。

予告『静粛に! これより、ダンディ被告の殺人容疑による裁判を行う!』

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 一方その頃、ゲル博士はゼロ次元と爆発オチしていた。0次元とは点、全てが重なり合う宇宙………!

頭がパンクしちゃいそうよ?
 先週に続き、今度は「ダンディの元カノ」との愛を描いた回。
 スペース☆ダンディはこれだから面白い!

 ミャウがワープで苦しむ等、しっかり前振りをしつつ「ワープの謎」が鍵になる!

 エンディングも、今回を見ると意味深。
 こういうところを踏まえると、大切な回なのかもれません。

 もっとも、あらゆる回で様々な試行錯誤がされた本作は、all is all、全てが違ってすべてが大切!
 そんなアニメなのも確かですがね!

 次回、第25話「裁かれるのはダンディじゃんよ」



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