宗介が凜に言えなかった、たった一つの理由。岩鳶vs鮫柄、リレー決着!
前回に引き続き凜をキーパーソンに、主人公を宗介にスイッチして展開した第10話。
宗介がすべてを吐露し、似合わない「ありがとう」を告げる話。
おどける宗介、泣く凜が切なかった……。
言ったらお前―――、泣いちまうだろ?
■いざ全国大会へ……?
リレー自体は、練習の成果と、宗介の失速があいまって岩鳶の勝利に。
終わってみれば順当かもしれません。
リレー自体は、練習の成果と、宗介の失速があいまって岩鳶の勝利に。
終わってみれば順当かもしれません。
けれど、見ている時は最後まで「どっちが勝つの!?」ハラハラしました!
やっぱりライバルは大切!
その意味で言えば、今後の話はどう動かすのでしょうね?
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怜ちゃん5位、渚君も脱落。“地方”の壁の厚さがリアル。
その意味で言えば、今後の話はどう動かすのでしょうね?
『自己ベストは出てるのに……』『渚くんのブレも、タイムには届かなかったし』
怜ちゃん5位、渚君も脱落。“地方”の壁の厚さがリアル。
■泣かねーよ
宗介の故障は周知される。
高校一年で故障し、二年生で諦め、諦めた時に「凜が立ち直る姿」を目撃し――――。
宗介の故障は周知される。
高校一年で故障し、二年生で諦め、諦めた時に「凜が立ち直る姿」を目撃し――――。
そして高校三年生の夏、凜と共に泳ぐという夢に変わった。
宗介の本気を立ち聞きし
遥は全力で応え、岩鳶と鮫柄は、地方大会の大舞台で雌雄を決した。
遥は全力で応え、岩鳶と鮫柄は、地方大会の大舞台で雌雄を決した。
勝利をもぎ取った岩鳶高校は、リレーで、念願の全国大会出場へと駒を進める。
■別離
岩鳶が「個人」で苦戦を強いられていた頃
傷めきった右肩を冷却スプレーで誤魔化す宗介に、いよいよ鮫柄メンバーも気付き始める。
岩鳶が「個人」で苦戦を強いられていた頃
傷めきった右肩を冷却スプレーで誤魔化す宗介に、いよいよ鮫柄メンバーも気付き始める。
喧騒から離れ、宗介は一人思う。
小学生時代、仲間とのリレーを主張する凜に
仲間と泳ぐ「デメリット」を主張、チーム主義の凜、個人主義の宗介、仲たがいしてしまった。
仲間と泳ぐ「デメリット」を主張、チーム主義の凜、個人主義の宗介、仲たがいしてしまった。
以前の回想によれば、それからも凜は宗介を理解者だと思い続けた。
けっして仲違いした訳じゃありません。
けっして仲違いした訳じゃありません。
でも、もし「リレーで対立しなかったら?」
二人はずっと一緒だったかもしれません。
宗介にとってリレーは、本当に、大きなターニングポイントだったんですね。
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凜は「故障」を確信し、敢えてコーラを放り投げ、それを確認する。イケメン流確認術。
宗介にとってリレーは、本当に、大きなターニングポイントだったんですね。
凜『宗介―――、お前、肩傷めてんだろ』
凜は「故障」を確信し、敢えてコーラを放り投げ、それを確認する。イケメン流確認術。
百太郎の登場回で争ったコーラ。
あの時の演出が、まさかこんな時に生きてくるとは思いませんでした。
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今は離れても、いつか必ず「夢の舞台で再戦する!」。そう信じていたのに……。
あの時の演出が、まさかこんな時に生きてくるとは思いませんでした。
凜『お前、スカウト来たって、行き先決まったって言ってたよな!?』
宗介『悪い、あれは嘘だ―――、行き先はねえ』
今は離れても、いつか必ず「夢の舞台で再戦する!」。そう信じていたのに……。
■宗介の五年間
場所を変えた宗介と凜は、遥に立ち聞きされているとも知らず、訥々と身の上を語り始めた。
全部が嘘じゃない、高校一年の頃、宗介は無敵だった。
場所を変えた宗介と凜は、遥に立ち聞きされているとも知らず、訥々と身の上を語り始めた。
全部が嘘じゃない、高校一年の頃、宗介は無敵だった。
凜と離れても、凜が壁にぶち当たっても、俺達はいつか必ず再戦する!
その日の為に鍛え続けた。
凜が自力で立ち直ると固く信じて、負けないように鍛え、勝ち続けてきた。
凜が自力で立ち直ると固く信じて、負けないように鍛え、勝ち続けてきた。
だがその結果、高校一年のときに肩を傷めてしまい―――、リハビリをくり返した末、引退を決意する。
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宗介自身に出来なかった事を成し遂げた遥。だからこそ、彼に敵愾心を抱いてしまったのでしょうか。
宗介『―――俺は水泳をやめることにした』
『だがその前に、お前の姿を見に行った事があった。それが去年の地方大会だ』
宗介自身に出来なかった事を成し遂げた遥。だからこそ、彼に敵愾心を抱いてしまったのでしょうか。
■ちっぽけな夢
以前、宗介が突っかかった「去年の地方大会」。
実は宗介自身は、その時点で、もう水泳をやめようと決めていたのです。
以前、宗介が突っかかった「去年の地方大会」。
実は宗介自身は、その時点で、もう水泳をやめようと決めていたのです。
だからでしょうか。「もう水泳なんてやめる」と叫んだ凜に
宗介は声をかけられませんでした。
宗介は声をかけられませんでした。
でも遥達と組んだ凜は、見違えるほど嬉しそうに泳ぎ、立ち直った姿を見せてくれた。
凜を変えたものは何か?
それから、宗介は「凜と仲間になりたい」という、とてもささやかな夢を抱いてしまったのです。
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小学生の頃、たった一度だけリレーを泳いだ時、宗介は「自分から席を立ってしまった」。
あの時は気付けなかった大切なもの。
それから、宗介は「凜と仲間になりたい」という、とてもささやかな夢を抱いてしまったのです。
『あの時は、気付く事が出来なかったんだ。仲間と泳ぐ大切さを―――』
小学生の頃、たった一度だけリレーを泳いだ時、宗介は「自分から席を立ってしまった」。
あの時は気付けなかった大切なもの。
俺は水泳をやめる。けど、最後に―――、お前と本当の仲間になりたい。凜、お前と!
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誰より泳ぐのが好きな遥は、もう泳げなくなる宗介に、何を思ったのでしょうか?
凜『なんでもっと早く言わねえんだよ! なんで隠してた!? なんで!?』
宗介『言ったらお前―――、泣いちまうだろ?』
誰より泳ぐのが好きな遥は、もう泳げなくなる宗介に、何を思ったのでしょうか?
■未来を投げ打ってでも
嘘をつき続けてきた理由を口にした宗介に、凜は泣き崩れ、遥はそっと席を立つ。
もう、泳ぎたくても泳げなくなってしまった宗介は
最後の最後に、凜の所に戻ってきた。
嘘をつき続けてきた理由を口にした宗介に、凜は泣き崩れ、遥はそっと席を立つ。
もう、泳ぎたくても泳げなくなってしまった宗介は
最後の最後に、凜の所に戻ってきた。
自由に泳ぎ続ける為に、敢えて個人種目を捨てた遥は、宗介に何を思ったのでしょうか。
これが最後と決め込む宗介に
愛と百も現れ、チーム鮫柄はここに一体になる。
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それぞれに軽口を叩きあい、そして決戦が始まった!
愛と百も現れ、チーム鮫柄はここに一体になる。
『一年前のリレーを見て、山崎は自分の夢を見つけた、仲間と泳ぐ意味を知った』
『最高のチームで最高のリレーを、たとえ肩が壊れても……』
それぞれに軽口を叩きあい、そして決戦が始まった!
■全力で応えよう
山崎宗介の事情を知った遥は、彼の姿に戸惑うチームメイトに、全力で応えるよう激励する。
軽口を叩きあい、そしてリレーは始まった!
山崎宗介の事情を知った遥は、彼の姿に戸惑うチームメイトに、全力で応えるよう激励する。
軽口を叩きあい、そしてリレーは始まった!
岩鳶は、遥を除けば、個々は決して傑出したチームではない。
それでもグイグイとレースを牽引する岩鳶!
練習の成果!
練習の成果!
五分五分で始まった遥vs凜!
全員の声援が響く中、二人は一歩も譲らずに泳ぎ抜き、タッチの差で遥がもぎ取った。
全員の声援が響く中、二人は一歩も譲らずに泳ぎ抜き、タッチの差で遥がもぎ取った。
岩鳶高校、リレー、全国大会進出――――。
ただ私は、彼が幼い頃に思った、「チームで泳ぐ」という事の意味なのだと思います。
長い長い遠回りをして、それが解った。
やっと解った。
長い長い遠回りをして、それが解った。
やっと解った。
■諦めきれない事は
宗介は、幼い頃からの「水泳選手」への道を諦め、凜とチームで泳ぐという形へ昇華。
前回の予告通り、ある意味、彼は夢を掴んだのでしょう。
宗介は、幼い頃からの「水泳選手」への道を諦め、凜とチームで泳ぐという形へ昇華。
前回の予告通り、ある意味、彼は夢を掴んだのでしょう。
本当にそれで良かったのか?
もちろん、疑問が残らない訳ではありません。
でも宗介だって、一年で故障し、二年生の頃「諦める」と決めて、一年もがき苦しんでいます。
でも宗介だって、一年で故障し、二年生の頃「諦める」と決めて、一年もがき苦しんでいます。
つまり、想像以上に「どうしようもない故障」だったという事。
なら、もうこれで彼は終わりなのでしょうか?
それとも?
なら、もうこれで彼は終わりなのでしょうか?
それとも?
そして今回の宗介が、次回の宗介が、真琴の告白が、遥をどう変えてゆくのでしょうか?
次回、11Fr「運命のネバーターン!」
最終回近し。
最終回近し。
ただ、次回予告のマコちゃんが告白するようにしか見えないのはどうなのコレ!?(確信)