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Channel: GNO2及びGNO3 連邦 情報部 こっそり日記
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ばらかもん 第1話「ばらかこどん」感想

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振り回される青年書道家! 田舎に「島流し」となった物語!!

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 原作既読、好きな作品な上、丁寧にアニメ化してもらって大変嬉しいです!
 元々読みきりだった一話目をそのままアニメ化。

 都会暮らしで世間知らず、ちょっと残念な青年書道家、半田清舟の島暮らしがここから始まる―――!

■なまりすぎィ!
 彼を引っ掻き回すのは地元の少女、琴石なる!
 ものっそい訛ってて爆笑。

 純朴というにははた迷惑そのものな少女ですが、彼女と先生のコンビは見てて楽しすぎる!

 正直、半田先生はホントに幼く見えるかもしれません。
 ホントにダメな人なんです。
 掛け値なしに。

 でも、良いところもあるのです。成長もしてゆくのです。これは彼の成長譚なのでございます―――。

館長『キミは、型にはまった字を書くねぇ……。手本のような字というべきか』

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 半田青年は、衆人環視の中「賞の為に書かれた字のようだ」と酷評される。

■ばらかこどん(元気な子供)
 青年書道家・半田清舟、若くして賞を取った彼だが、その字を美術館館長に酷評された。
 自分の姿勢そのものを否定され、激昂して暴力沙汰を起こす。

 父は彼を馴染みの島、長崎県五島列島のとある島に移住させ「頭を冷やすように」と告げる。

 田舎暮らしに右往左往する彼だったが
 島の悪ガキ・琴石なる、そして島の住人達に迎え入れられ、胸にたぎるものを感じ始めていた。

 次回、第2話「やかましか」

先生『―――俺の字の、何が悪いっ!!』

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 むしろよく島流しで済んだね!

■平凡の壁
 書道家の清舟は、とにかく「綺麗な字」「手本のような字」を旨とする書道家だった。
 そうした字を書く為に、ひたすらに努力を重ねた男だった。

 だからこそキレた!

 館長は、個性を重視する見方をする批評をし、酷評した。
 だが清舟からして見れば、この字を書く為にどんだけ苦労した思ってるんだ!と思わずには―――。

 まあ、とはいえ。
 やらかした清舟は「頭を冷やして来い」と、長崎県五島列島に島流しになったのだった―――。デデン。

先生『普通の海だ…、綺麗に見えないのは、俺の心が荒んでいるせいか』

『海は荒んだときこそ見るもんぞ? 解っちょらんねえ』

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 台詞はテロップ必要だったかもしれませんねー。九州ん人やと大体わかるやろうけど。

■清舟、郷へ行く
 しかし空港には車がいないわ。
 バスも無いわ。

 たまたま出会った第一村民のトラクターに乗せて貰ったものの、やっぱり気分は冴えない。

 が、そんな若い清舟に
 じいちゃんは「単に曇りだからだ」「海は荒んだときこそ見るもの」と笑い飛ばすのだった。

『郷長さん! なんですかコイツは!!』

『この村の悪ガキです。この家を基地にしてたみたいで―――』

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 なるの訛りっぷり、想像の300%増しだった!

■清舟、なると出会う
 なんとかかんとか郷についた清舟は、郷長に貸家の案内を受ける。
 が、どうみても村の悪ガキのたまり場です―――。

 都会から来た清舟は、悪ガキの一人“琴石なる”にすっかり懐かれてしまうのだった。

 追い出されるなる、どんどん対応が上手くなってくのが笑えます。
 子供の順応性って凄いね!

『すごかねー、先生の字、上手かねー♪ 学校の先生が書いた字みたいじゃもん』

『うるさい! お前に俺の字の何が解る!』

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 が、なるの当たり前の褒め方に、清舟はカチンときた!
 これは大人気ない!

 先生ってば大人気ない!

『―――俺は最低だ、図星を突かれてキレるなんて……』

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 が、Bパート直後に“体育座り”で落ち込む先生の図。
 先生だって解ってるんです
 解る子なんです。

 いい大人がなにしてんだ……

川藤『杖ついたジーサン殴ったんだ、同情の余地なしだな?』

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 余談ですが、親友にして美術商の川藤。cv諏訪部順一さんがハマりすぎててカッコイイ。
 この後の話が楽しみすぎる。

 諏訪部さんのイケメン声で、あの話をやるのかと思うと今から楽しみでなりません。

 あとこのシーン
 先生がちゃんと涙声になってて笑いました。ですよね!

なる『―――ごめんなさいっ!』

先生『おい、お前は何も悪くないだろ……。許すも何も』

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 半田先生がヒロイン過ぎる。

■謝るという事
 半田先生がなぜ怒ったのか、それが解らないなりに「謝ろう」とするなる。
 きっと気に触ることを言ってしまったのだろう
 自分が悪いのだろう、と。

 許してくれて良かったー…、謝るとは、バリ怖かね。でも、謝ってよかったぁ

 そのまんま自分に跳ね返ってくる言葉。
 半田先生はついお礼を言う。ツンデレ先生はお礼を言うのだった。

なる『あん壁ば登ったら、バリ凄か夕陽が見ゆっとぞー♪』

先生『―――ちょっと待て。この防波堤を登るのか?』

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 幼女を海に叩き落す事案が発生。叩き落される事案も発生。

■壁を越えて
 それからも先生はなるに引っ掻き回された。
 トラウマを押されたり、海に落としたり落とされたりしながら、二人は防波堤へ歩いてゆく。

 登ってみらんば解らん、見ようとせんば、見えん―――!

 ただ、綺麗な夕陽を見せたい。
 そんななるの言葉に、半田先生はついつい「館長」の言葉をダブらせ、共に壁を登ってしまう。

 登った先にあった景色に
 半田清舟は、今度こそ「綺麗だ」と素直に感じることが出来たのだった。

じいちゃん『おーい先生! 引越しやけん、かせに来たんや!』

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 しかし癖のある島民多すぎである。cv立木冬彦さんだし!


 やがて家に帰った半田先生は、涼しくなった頃を見計らい「加勢」にきた村人達と遭遇する。
 誰に言われた訳でなく、引越しの車が通ったのを見て
 ぞろぞろと「加勢」に現れたのだ。

 まるで当たり前のように手を差し伸べてもらった清舟は、何かが高まるのを感じる。

 そうやって書き上げたのが
 冒頭、そしてこの今、描きあげた手本もへったくれも無い字。

 

 この一日が楽しかったと素直に表現できた彼は、島に送った父の気遣いに感謝するのだった―――。

作中随一の“子供”半田先生と、島の悪ガキたちの物語―――。

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 しかし、こう、改めてキャラ多いですよねえ……。声が付くと印象が変わるのも面白いです。

■雰囲気良し!
 アニメにするにあたっては、削られたシーンが幾つか。
 でもそれも必要な事だったのでしょう。
 原作も面白いよ!

 ここで一話を切らなきゃ消化不良感があったでしょうし、かといって全部入れたら駆け足になる!

 取捨選択をちゃんとして
 動画、背景、方言をしっかりやって丁寧にアニメ化してもらった!
 第二話以降も楽しみですね!

 次回、第2話「やかましか」

オープニング『SUPER BEAVER「らしさ」』

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 オープニングも、今のトコ今クールで一番好きだ! 作品にもピッタリ合っていますし。
 動画も、ラストシーンの二人、何を話しているのかな?
 って気になりますね。

 演出も含め、本作らしいオープニング。
 あ、あと本作のタイトルの意味は「ばらかもん=元気者」という意味です。


■原作マンガ感想記事(ネタバレ)
 ばらかもん 8巻
 ばらかもん 9巻
 はんだくん 1巻(半田先生の高校二年時代のスピンオフ)。

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